車やバイクの整備してると絶対にゆるんでほしくないところが出てきますよね。
緩み止めの方法、手段ってどれくらい思いつきますか?
ボルトの緩み止めを知っておくと家具、家電などにも応用できる一生使える知識ですよ(大げさ♪)
緩み止めについて、まとめてみようと思います。
当記事の目次
ノルトロックワッシャー
なんだかよくわからん理論ですが、ほんとに緩みません。
最近、ワタクシの住んでいる地域でも常時ノルトロックワッシャーを取り扱う大き目のマニアックなお店ができて大変満足です♪
※長野市のプラスワンですよ♪
ただし、
特殊なサイズというか大きめのものは取り寄せになるのが残念です。
※6mmや8mmのは普通に置いてあった。ネットで取り寄せることも可能です。
結構高いので多用はできませんが安心感が違います。
緩まない理論もよくわかりませんがマジで緩みません。
ワッシャーなので座面が確実に確保でき、かつ動かない場合以外は使えません。
サイズも素材もたくさん選べます♪
エイトロックワッシャー
これもどういう理論かわかりませんがワッシャなのに角度がついてます。
※構造的にロータスヨーロッパの左後輪のハブナットは緩むんですよ・・
結構振り回して乗っていますが全く緩んでいませんので効果はあるのでしょう♪
あれだけゆるみがちだったのが不思議です。
ノルトロックワッシャーを買いに行ったんですがサイズ(確か内径19mm)がお店に在庫してなくて・・
店員さんに相談してこれを買ったが値段が激安だったし正解としています。
※それよりも、ハブナットを緩める38mmのレンチの方がはるかに高かった・・ほぼ武器です。
ただの全体の厚さが異なる(斜めにカットしてあるイメージ)のワッシャーなのですが・・
ワタクシの理解できないような理論で緩まない・・らしいです。
「この値段なら多用してもいいかな?」
という感じで数サイズ購入しました。
引き続きテストしてよければ他の箇所にも正式導入を決定する予定です。
絶対緩んでほしくないバイクのブレーキのキャリパー止めに採用しました♪
※当然ですが全く緩みません。レンチかけても緩めるの大変です。
こちらもワッシャーなので座面が確実に確保でき、かつ動かない場合以外は使えません。
ダブルナット
余計なお世話コメント
を両立できる手法だと言えます。
要するに、
ボルトに対して二個のナットを入れて二本のスパナ等で互いに閉めるという技です。
昔からあるだけあって、お年を召した方は頑なにこの方法を押す人もいます。
ただし、
ボルトが短いと物理的にダブルナットがかけられない
という制限もあるのもたしか。
上記の人に、
「そういう場合はどうすんだ?」
と聞くと大抵黙ります。
ちなみに・・
ダブルナットのほかの利用方法としては、緩まないのを逆手にとって
「スタッドボルトを抜く」
というものがあります。
スタッドボルトっていうのは「両方がねじ山になっているボルト」です。
両ネジとか全ネジという言い方もします。
※たとえば、バイクのマフラーを取り付けるエンジン側のボルトがそうです。
これを抜くのに、
ダブルナットでスタッドボルトを固定して抜く方法があります。
これ以外にスタッドボルトを抜く方法としては「スタッドボルトプーラー」というものが存在します。
スタッドボルトプーラーは使って楽しい工具ですが結構高価です。
ボルトの直径サイズごとにそろえなければなりません。
※スタッドボルトリムーバーとも言います。
ダブルナット方式はナットの厚さ分しかボルトに力が加わりません。
掛かりが浅いので、エンジンのシリンダーを固定する長いスタッドボルトはダブルナットで緩めようとすると折れやすいです。
こういう場合は、広く力をかけられるスタッドボルトプーラーを使うことをお勧めします。
※ワタクシは、RZ250のシリンダー固定のスタッドボルトを折って以来、スタッドボルトプーラーを使ってます。
ナイロンナット
エンジンや発熱しそうな場所には使わない方が無難です。
結構ナット自体が結構ゴツくてかさばるので狭い個所にも不向きとも言えます。
個人的にデザイン的にもいまいち美しくないと思っています。
なので人目につかないところに使っています。
※カウルの内側とかね。
それでも、
最近ホームセンターなどでも見かけるようになってきたので、うれしくて思わず買ってしまうのがナイロンナットです♪
使いやすいサイズ(6mmと5mm、8mm)はストックしてあるんですけど、あんまり使うことはないというかほぼ使ってません。
※こういうのを見つけると体が勝手に購入してしまうのは性というか・・今ほどホームセンターやネット販売がない時代を生きてきた人はわかるはずだっ!いやわかってほしい。
ナイロン部が振動打ち消してくれたりするのか、ハーレーパーツとして結構流通してたりもします。
言われてみれば、樹脂部が振動緩衝材(ブッシュ)になるわけで・・
振動多めのバイクや車には有効なのかもしれません。
フランジ(傘部分)がないものもあるので↑こちらで検索してみるといいですよ。
金属緩み止めナット(Uナット)
スイングアームの固定やスプロケットの固定などで見かけます。
ブレーキレバーの固定にもたまに使われてますね。
見た目も結構かっこいいんですが、これも結構高価だったりすんですよねえ。
ナイロンナットに比べると、まだまだホームセンターでの扱いは少ない感じです。
※でも最近は結構ホームセンターでも在庫しててテンションが上がるのはワタクシだけではないはずだ!
効果はあるとはいえ、高価なため(シャレじゃないっす)そういえば、あんまり多様しているのを見たことはないですねえ。
※おそらく単価が高いからなんでしょうが。
金属緩み止めナット(ハードロックナット)
※初期のガンプラのグフの箱には「改良強化新型グフ」って書いてあったんですよ。関係ないですね。
2ピースになってるので結構かさばるけれど
「コリャ強力そうだ!」
と思うこと請け合いです。
ダブルナットがオス型、メス型になっててがっちり噛む方式です。
ほとんど純正部品としては使われていませんが、
最近、近所のホームセンターで売ってたので用もないのに買ってしまいました♪
散財魔王、と嫁は言う。
いや、マジでプロ御用達のホームセンターはやばいっす。
※のちにZ750D1のリアブレーキのトルクロッド固定に使用。無駄な買いもんじゃないぞ!戦いの中で闘いを忘れてはいないぜ!
大きいサイズも結構豊富です♪
建材とかにも使われるので、特にネットで購入する際はネジピッチに気をつけましょう♪
※建材用のネジピッチは車やバイク用とは違います(そのうち、ネジについてはまとめます)
緩み止めワッシャー(ロックワッシャー)
でも、世界にはいろいろ安価なロックワッシャーがあります。。
安価なので車やバイクだけでなく、家具などでもいたるところに使われています。
大抵のホームセンターで扱いがあるでしょう。
あんまり古いスプリングワッシャーは張力がなくなって、
緩み止めの機能を果たさない位ヘタレているものがあったりするので、気を付けましょう。
その際は、あっさりと更新してくださいねー。
鉄とステンレスなどの異素材を組み合わせると電蝕(違う金属を接触させることによる腐食)するといわれています。
ワタクシはステンレスのワッシャーが大好き♪
※何せ錆びないってのは見た目にもよろしい。
電蝕って今まで一回も見たことないです。
電飾が起こるより先に分解整備をしてるから?
電蝕現象ってやつを一度きっちり見てみたいものです。
※クリスマスの電飾とは全然違うので
ちなみに・・
ワタクシは、常時6mm、8mm、10mmのスプリングワッシャーと平ワッシャーをストックしています。
※多用しても安いので痛くないし、必要に応じてバンバン交換しています。
古い欧州車は、ぎざぎざの付いた緩み止めワッシャーを使っていることが多いです。
物理的に金属部分に噛んで固定するちょっと乱暴な方式です。
英国車も、イタリア車も使っていました。
※旧mini、旧FIAT500、など。
分解していくと結構な個所に使われているので当時から割と気安く使っていたようですね。
当時はこれが一番安価でポピュラーだったのでしょう♪
※古いFIATのボルトは頭にFIATって刻印があったりするので捨てられないんですわ(貧乏性)
緩まない気もしますが使うともれなく塗装に傷がつくというデメリットもあります。
まあ、
「そんなもん気にすんなよ」
っていうことなのかもしれませんが、
ワタクシは気にします。
やはり塗装のハゲはみすぼらしいんですよ。
塗装が削れそうな箇所はあらかじめいろいろ対策しております。
※スプリングワッシャも普通のワッシャーと併用しないと塗装を削りますが。
とんでもなく安いけど塗装の上から使いたくないなー。
ねじ止剤(ロックタイトなど)
ほんとに多用しています。
という人のためにはこれも併用しましょう。
「ねじ止剤」
です
要するにネジの接着剤みたいなもんです。
固まると緩みません。
※大体、ねじ止め剤ってのは青い液体だった赤い液体だったりして目立つ色になっています。
固着一回分だけの能力です。
完全に乾燥した後で、いったんトルクをかけて緩めちゃえばその効力はなくなります。
熱に弱い、という話も聞きますが知り合いはマフラーのスタッドボルトに塗っていました。
どうなったかは知りません。その後の経過は聞いておきます。
※確認しましたが熱に弱いです。ライターであぶると緩みやすくなりますがすぐまた硬化します。
ワタクシは、ロックタイト(商標名)を使っています。
はみ出した青い液がなんか作業したって感じで満足感高いんですわ。
※高価な薬液、というのが頭のどこかにあるのが貧乏性です。
ロックタイトは、でかいボトルで買いました。
たぶんワタクシの一生では使いきれん量です。
必要に応じて知り合いに貸したりしています。
こういうケミカルや工具って、結構あるけど無駄な出費は避けるに越したことはないのでどんどん共有化すればいいと思いますよ♪
※毎回一滴ずつしか使わんのよ。
中強度もあれば十分と思うけど、心配性の型は最高強度を!(笑)
このリンク↑から各種強度のロックタイトを選べますよ。
ワイヤリング
まあ、そりゃ緩み止めというよりも抜け止めって感じなんでしょうけど。
ボルト自体に穴をあけて脱落防止のワイヤーをかけておけというものです。
緩み止めというより、どちらかというと・・
「サーキットでボルト落とされちゃかなわん」
というレースでの安全を確保するための脱落防止なんでしょうね。
でも結構サーキットおコース上には部品落ちてますが♪
※緩まない方向に引っ張ってワイヤリング固定すりゃ緩み止めにもなるでしょうが場所によるよね。
多用してあると一気にレーシーになります。
当たり前ですが逆に整備性は著しく落ちます。
ドレンボルトやオイルフィラーキャップに多いですね。
アルマイト素材は目立ちますぜ!
ちなみに・・
KTMのバイクなどは最初から、ボルトに穴が開いているものが多用されています。
「ああ、レーサーなんだねえ♪」
と思う瞬間です。
安いボルト使った安価版のバイクを出してくれ、KTM。
オフ車に100万円は出せないよ(´;ω;`)
当倶楽部所有のKTM125EXCはボルトに穴空いていますが、今のところワイヤリング施していません。
※だって整備頻度がすさまじく高いんですよ、このバイク。
ワイヤリングはきれいにやってあると、見た目にもかっこいいです。
ワイヤのツイスト加工はラジオペンチなどでもできないことはないです。
ラジオペンチで下手くそがやると仕上げが汚いです。
とにかく面倒くさいので数があると「ムキー」ってなります。
こういうのきれいにやるツール「ワイヤツイスター」ってのが存在します。
※こういう箇所が汚いと「ああ、整備苦手なのね・・」という印象を持たれます。
レースで必要に駆られてやる人も、格好つけにやりたい人も絶対ツイスターは使うべきです。
慣れるとプロっぽいワイヤのツイストができます♪
※数こなすことですよ。
レースやるならぜひ欲しい。
格好つけでも持ってるといいですよ♪
ワタクシは人から借りています。
まとめ
いろんな手法がありますね。
ワタクシも場所によって使い分けています。
自分で整備やレストア作業する人は必ず通る道ですね。
特に振動多めの旧車や単気筒、二気筒バイクや車のオーナーの皆様、頑張ってますか?
※意外にみんな悩んでます。
こういう細かくても大事なことに凝り始めると、泥沼が待っています♪
※ボルトナット系では「すべての目に見えるボルトをキャップボルトにする」とか、こだわると大変ですが満足度は高いです♪
こういうニッチなテーマは悩んでも誰もよく知らないんですよね。
大体レストアや整備ってのは一人で黙々とやるもんだし、悩みを共有できないのではないでしょうか?
ええ、いいでしょう。
ワタクシが話を聞きますとも。
こうやって読者が選別されて煮詰められているので当ブログには濃厚民族しか来なくなるのでした。
※とか言うと喜ぶ奴がいるので困ったもんだ。ドMですか?(笑)
女子が来ないかなー。
来るわけないよなー。
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