とはいえ、250cc以下のバイクも機械の塊です。
メンテナンスしなくていい機械なんてワタクシは見たことありません。
点検サイクルはしっかりありますよ。
各々車種ごとにサービスマニュアルの前半に記載されています。
絶対的に気が楽な車検がないバイク
当ブログでは何度もユーザー車検の体験記を書いているくらいです。
とはいえ。
車検のないバイクの気楽さと言ったら。
「車検がない。」
と言うのはバイクを維持するうえで、とても大きなメリットです。
だからと言って、
全くメンテナンスや整備をしないで乗りっぱなし、という個体を多く見受けます。
250cc以下の軽二輪車は、
道路運送車両法の規定により「検査対象外自動車。」となっています。
→車検の検査を受ける必要はありません。
125cc以下の原付は、
道路運送車両法でいう「自動車じゃなくてチャリ。」という扱いです。
→車検の検査を受ける必要はありません。
とはいえ、
126ccを超えれば高速道路だって走れます。
※この辺が250ccクラスが最も使い勝手がいいコスパ最強のバイクである、とワタクシが断言する理由です。
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ということは、
250cc以下のバイクなら、何年もろくに整備も受けてない車体で高速道路を100km/hで走るバイクがいるってことなのです。
※超怖い。っていうか見てる方が怖い。爆発してもおかしくないんですよ、バイクって。
それなら、
実際どれくらいの頻度でメンテナンスやショップの検査を受ければいいのかって話ですよ。
とりあえず、
春は来るシーズンに向けてバイクを整備するのに適した季節です。
オイルもタイヤも消耗品も一番いい状態で夏のツーリングシーズンを迎えられるんですよ。
なので、
せめて一年に一度、春に改めてバイクの整備について考えてみたらいいとワタクシは思うのです。
ちなみに・・
当ブログの賢明なる読者様は全員知ってると思うのですが。
バイクにもクルマと同様に排気量によっては「車検。」があるのです。
何を今更、というなかれ。
当ブログは初心者をぶった切るので有名ですが 今日はワタクシの気分がいいので ちょっと解説してやろうってことです。
いいかよく聞け。
二輪車の車検の規定を分かりやすく書いて進ぜよう。
バイクは排気量によって、、
の3つに分けられています。
排気量250cc以下のバイクは車検はいりません。
それに該当するのは、
というわけです。
1000ccでも小型二輪車、ってのはイマイチ納得いきませんがそういうものらしいのです。
※だからと言って、天に唾薄ようなことはしませんよ、小さきワタクシは。
もう少し書くと、
小型二輪車、いわゆるバイクの車検は運輸局の検査は2年間有効。
継続して使用し続けるなら2年ごとに車検を受ける必要がある。
ということです。
バイクの車検自体は超簡単ですが、いちいち車検場に持っていくのが結構面倒くさいのです。
平日しかやってないので有給が減るのも気にいらないし。
※バイクの車検はショップに任せるととんでもない対価を請求されるので、少しずつ整備を覚えて自分でやってみるのもいいと思います。
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メーカーが言うメンテナンスサイクルははっきりしない
法的には問題はないです。
でも、ワタクシが言いたいのは「自分の命を預ける乗り物くらいはちゃんと整備しておけ。」ってことなのです。
ではメーカーは何て言ってるんですかね?
少なくとも、
一般に軽二輪車や原付であっても、年に一回定期点検をするのが好ましい、と言われています。
※ワタクシはもっと頻繁に清掃や整備やメンテを行うべきだという考えを持っていますが。
旧車はコレだけ整備してても出先で壊れることがあるのだ。
某国産バイクディーラーでは、
「パーツごとに点検する周期がちがうので、一概に何ヶ月に一回検査をすればいいという明確な基準はない。」
とか、
「年間3000km程度の走行距離を想定して、1年に1度の定期点検の実施をおススメする。」
とか、
「バイクを使用するお客様ご自身の責任において定期的に行うべき。」
とか、
「バイクの消耗が通常よりも激しいシビアコンディションの場合は半年に一度の点検を推奨。」
とか言いますな。
※どれも、車のディーラーのようにはっきりせず、という感じです。
シビアコンディション
・・まあどれもエンジンにも車体にも厳しい条件と言えますな。
メーカーによっては、こういう独自の基準をもってることもあるようです。
当然、点検項目は増えて点検費用もかさむ、ということですよねえ。
シビアコンディションはともかく、メーカーの言い分を擦り合わせると、
「年間走行距離が3000km程度の標準的な使用であれば、1年ごとに法定点検項目とメーカーが指定する点検項目を点検する。」
というのが普通のメンテナンスサイクルということですかね。
具体的な点検項目としては、
「バイクごとにサービスマニュアルが存在しまして、これには詳細に点検サイクルや点検方法が記載されています。」
とのこと。
もちろん、
当倶楽部にある全ての車両はサービスマニュアルを取り揃えてあります。
そのマニュアルに従って 結構気分で短めのサイクルで メンテナンスや点検を個人で行っています。
※当り前すぎる点検項目はマニュアルに細かく記載がないこともあり、ワタクシオリジナルメニューも多いのですが。
ちなみに・・
基本的に「バイクごとにメーカーから発行されてるサービスマニュアルの前半に各部ごとのメンテナンスサイクルが書いてあるのは普通。」ですよね?
当ブログの賢明な読者の皆様はもちろん知ってますよね?
※最近のバイクのサービスマニュアル持ってないので最近のバイクは知りませんが、書いてあるはずです。
一般ユーザーは、大原則としてマニュアルに従って、各部の点検・チェックを行えばいいのではないかと思います。
が。
今どきのバイクは、素人が触ってはいけない箇所だらけですので、素人メンテがどこまでできるかわかりません。
まず、
そして、
※熟読する必要はないです。辞書的に使えばいいだけです。
出来れば、
※出来そうもなければ素直にお金払った方がいいですよ。
こういうことの積み重ねで、バイクの点検やメンテナンスを覚えるのです。
誰でも一朝一夕で出来てるわけではないのです。
本当にそんなメンテナンスサイクルでいいのか?
そして、
昔から点検やメンテサイクルというのはライダー仲間内でも諸説あるのです。
例えばオイル交換
素人メンテナンスの代表と言えば、オイル交換です。
例えば、オイル交換だって距離で交換するのか、期間で交換するのかは昔からバイク乗り同士でも意見は分かれるのです。
メーカーは一般的なことしか言いませんので。
例えば、
バイクのオイル交換は、一般的に走行距離2000kmから3000km程度で行うのが良いされています。
「ほ・ん・と・う・か?」
ってことです。
当倶楽部では春はオイル交換祭りの時期です。
車バイク合わせてざっくり25lくらい廃油が出ます。
車種によっては、同じ排気量でもオイルに負担をかける車種は確かにあるんですよ。
多気筒高回転型のかつての高性能エンジンと単気筒低回転型の今では一般的となったエンジン。
単純に構造の複雑さや、回転数の違いなどを考えたら素人でもわかるはずで、オイルの負担は全然違うはずなのです。
それに、
同じ2000km走るにしたって、3カ月で走っちゃう人もいれば、3年かかる人もいるのがバイクという乗り物です。
3年もオイル交換しない・・。
その間、
オイルは常に酸化し続けます。
酸化したオイルですよ?
オイルの性能を保ち続けるのは難しい、と思いませんか?
※てんぷら油だって、放置すると酸化するでしょ?あれと同じです。
さらに、
オイルの負荷は全然違うのはわかりますか?
渋滞待ちでアイドリングしてる際は、エンジンは回っていますが走行距離は進んでいません。
放熱的にも走らないので苦しいのです。
快走路を法定速度で流して距離を稼いでいるエンジン。
放熱も走行風のおかげで規定を大きく外れません。
同じ2000kmの走行距離ですが、オイルの劣化はどちらが早いか、ちょっと考えればわかりそうなものです。
ここまで書いても、
バイクのオイル交換は一律で走行距離2000kmから3000km程度で行うのが良いと思いますか?
使用状況によってオイル交換のサイクルは変わるんですよ。
タイヤ
走らなくてもタイヤのゴムは劣化します。
よく中古車で「タイヤ○○山残ってます!。」みたいな書き方してる車両がありますね。
あんまり意味がないです。
確かに、
タイヤの溝が無いのももちろん良くないのです。
※異常摩耗はもちろんよくないですが。
とはいえ、
溝があるだけでは意味がないのですよ、タイヤは。
ゴムの鮮度や硬化度、ひび割れなどは運行前に毎日点検すべきですよ。
特に、古いバイクは要注意です。
※溝があっても10年くらい前のタイヤが普通についてたりします。
でもチューブタイヤのバイクに乗るならタイヤ交換スキルは結構重要ですよ。
ワタクシが思うに、タイヤの空気圧は最低でも月に1回行うべきです。
出来れば毎回ツーリング時の最初の給油でスタンドで点検するくらいがちょうどいいと思います。
走って気持ちいいのはちゃんと空気圧管理されたタイヤに決まっています。
※タイヤの空気圧チェックというのは地味ですが、ワタクシは最も簡単にできるバイクチューニング(調整、という意味ね。)の一つだと思っています。
とはいえ、
最近のバイクは燃費が良すぎるのでスタンドに行く頻度が低く、空気圧もないがしろになってそうな気もしなくもないのですが。
バイクの走行前点検、
「ネンオシャチェブクトウバシメ。」
にタイヤが入って無いのはワタクシは本当に不思議。
転びたくなければ「バイクの点検は、まずタイヤ。」というくらいタイヤには気を使いたいですな。
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点検は排気量によって差はない
どの車種でもどんな排気量でも同じ点検すべきですよ。
メンテナンスフリーのバイクなんてのは存在しませんし、これからもあり得ません。
251cc以上のバイクは、車検により定期的な点検をすることになっています。
※それも結構適当ですが。
250cc以下のバイクは、法的には定期的な点検義務はないのですが、命を預ける乗り物の点検をしなくていいというわけではないのです。
どんなバイクでも原付でもガソリンを燃やして、ゴムのタイヤを履き、いろんな消耗品の組合せですよ。
定期的な点検しないで乗るのはそのまま事故につながりかねません。
使い捨てにするならともかく、公道を走るアナタの大事な相棒でアリ、資産となるバイクです。
必要以上に愛情をこめてしっかりメンテナンスしてあげたっていいのですよ。
時間がある休日の時間がある時に、車両全体をシッカリ点検してあげたっていいじゃないですか?
絶対気分がいいですよ。
ちなみに・・
中古のバイクを買ったら排気量に関係なく全部一度メンテナンスすべきですよ。
いわゆる「初期化。」という奴です。
この場合、
「メンテナンス=定期点検フルコース。」
と言ってもいいです。
点検の度合いは、
大前提として走って曲がって止まることができていれば、新車から概ね2年くらいまでは割と軽めの点検メニューでもいいかもしれませんな。
※それだって個体差はあるので、フルコースをおススメしますが。
少なくとも、
水分油分関係、フィルター関係、可動部の油脂注油などは全部行うことをおススメします。
プラグも消耗品です。
一度カブると本来の性能は出ないらしいですがそうも言ってらんないので使いまわしますが、明らかに火花が弱いなら交換しましょう。
中古車両の中には、
「押して歩くのに妙に重い車体。」
「チェーンのコマが固着したり部分伸びしてる車体。」
「エンジンから常に変な音がしている車体。」
「サスペンションの封入オイルが噴出してる車体。」
「ハンドル切るとタンクにハンドルが当たる車体。」
「オイルと冷却水が混ざって乳化している車体。」
とかあるんですよ。
※ワタクシは全部見たことあります。
酷いそんな状態のバイクを買って高速乗って峠を走るツーリングに行く度胸は凄いと思うけども。
※無知って怖いのです。
そういったボロい中古バイクでも高額で取引されているのが今の世の中です。
「中古バイクの売り手が全部いい人で完璧な状態で売ってくれたに違いない。」
なんて妄想はやめましょう。
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特に古いバイクの場合、
タンク内に錆があるのが普通だと思ってないといけませんよ。
結局、中古バイクを手に入れたら全部ばらして全部の箇所を一通り点検するのが一番の安全策なのです。
ですが結構手間もお金もかかります。
入手価格が安かった中古バイクが完全整備したら新車よりお金がかかったなんてことは往々にしてあるのですよ。
ゆえに、
個人売買などで程度が悪い個体が中古として流通して、買った側が直すこともできずに廃車になって消えていく。
そういったバイクは数多いハズ。
悲しいですね。
※そんなモラルがない取引をしてるオークションの出品者は未だにいます。ちょっとびっくりしました。
当倶楽部に来たばかりのVT250FHのタンクはこんな状態でした。
※ここまでひどいタンクはふつう捨てますが、パーツの入手ができなかったので執念で直しました。
中古バイクを買ったはいいけれど・・。
・・なに、整備するお金がない?
「お金も整備スキルもない人は中古バイクに乗ったらいけないってことですか?」
ありていに言えばそうです。
「法的にはいけなくはないですが人を殺めるとか自分が大けがするとかの危険性が爆上がりしますよ。」
ということをワタクシは言いたいのです。
良いな?
くれぐれも抜かりなく。
全て自身の御身を守るためです。
まとめ
ライダーごと、バイクごと、乗り方ごとで点検サイクルは違うのです。
でもどんなバイクでも点検は必要なのです。
法的に軽二輪車と原付には車検がありません。
ゆえに、
排気量250cc未満のバイクは維持の面では非常に楽だと言えます。
とはいえ、、
定期点検が義務付けられていないだけで、消耗品の塊のバイクですよ?
きちんと点検をした方がいいに決まっています。
※まともに整備されてないバイクで、何があるかわからない マリオカートのコースのような 危険な公道を走るなんてのは自殺行為です。
そして、
パーツやバイクの使い方によって点検をする周期が変わる、ということをワタクシは言いたいのです。
自分がどのような乗り方をしたら、どれだけの消耗品が減った、というのは実際に自分で経験することでしかわかりません。
ゆえに、
一台のバイクに長く乗って、細かいメンテサイクルや消耗品、どこにどういう負荷がかかるか知っていくのです。
のが一番なのです。
※大抵それまでにバイクに飽きて乗り換えたり売ったりしちゃうんですよねえ。もったいない。
付き合いが長いとどこに不具合があるのか何となくわかるもんです。
普通と違う違和感を感じたらすぐ直すようにしています。
ちなみに・・
車検がないということで、250cc以下のバイクはろくに点検もされずに放置された車両が多いです。
車検がないということ
女性や初心者が買いがちな排気量だということ
お金のない若者が買いがちな排気量だということ
コケてボロボロになってもメンテされない個体が多かったということ
ということは、
「ろくにメンテされずに乗り続けられ、最後は放置された車両が多い。」
のですよ。
ゆえに、
バイクブームの時代に大量に売れたバイクでも現存する個体数は多くありません。
80年代にバカ売れしてた250ccクラスで現存するバイクの個体数はなんと少ないことか。
生き残った個体でも250ccの中古バイクはひどい状態なものが多いのです。
中古車に手を出す際は、しっかり程度を見極めましょう。
※最近は酷い程度の中古車両でもヤフオクでは強気な値段なのは250ccに限りませんけどね。
当倶楽部に来たVT250FHは酷い状態でしたが 割と執念で 何とか直しました。
廃車にしちゃうのはもったいないけれどお金と時間と場所の関係で救えないバイクが多くて悩ましいですな。
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