例えば、林道には大抵車の轍があります。
轍に入って走行中に轍のレーンチェンジとか・・
轍の中を走ってる分には問題ないとはいえ、
思うように轍から抜けられないと・・
行く手の轍の中に大きな石がっ!
轍が深くなって川の跡(クレバス)じゃん、どうするっ!
こういう状況、林道では普通です。
マジでどうする!?
当記事の目次
大変だ、車の轍にはまって脱出できない!乗り越えられない!!
林道初心者のうちはよくあるんですよ、笑いごとでなく。
林道を普通の舗装路と同じと思ってはいけません。
ビビればビビるほど不思議と抜けられません。
うむ。
轍越え、最初は上手くできないのは良くわかります。
林道ツーリングではツーリングだけに誰もが通る道です。
特に、
雨が降った後の泥林道だと車が通った後の轍は深い場所があるんですよね。
そして、
左右の車の轍の真ん中には容赦なく草が生えているので余計段差が大きく感じるもんです。
そして、
装甲しながら轍をフロントタイヤが乗り越える様に操作するのは極めて怖いもんなんですよ。
という不安にさいなまれることでしょう。
うむ。
はじめのうちは轍が怖いのは良くわかります。
林道ツーリングではツーリングだけに誰もが通る道です。
その悩みを解決して差し上げます。
林道にはクレバスや雨水が川になった後が多数あるのが普通
いちいちビックリしてる場合じゃないですよ。
逆に轍のない林道は、ほとんどありません。
という「余裕テンション」になればしめたものです。
クレバスや川の跡は深みにはまると抜けられなくなるんで、
自分基準でヤバイと思ったら止まりましょう。
面倒くさがって勢いでクレバスに突っ込んでいくと、
状況によっては手を放してもバイクが倒れないくらいの深さの轍ににはまることもあります。
そうなると、
一人では抜けるには相当な体力が必要です。
やばいと思ったら手前で停止したほうが無難です。
※コケると余計な体力を使います。
轍ほど頻繁になるわけではありませんが、
林道では、倒木や地割れのようなクレバス、水が流れた後も割と普通にある段差の一つです。
これらの段差はシーズン初め(雪解けあと)や台風や豪雨の後は結構普通にあります。
※特に最近は林道整備の費用が足りないらしく、どこの林道もかなり荒れています。
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とにかく、
先を先を見て自分の走行ラインを早めに組み立てられるようになることが最初のステップです。
先々の走行ラインをイメージできるようになると、格段にレベルアップします。
ちょっと荒れた路面になりそうならステップに立ってスタンディングポジションをとると遠くを見通せます。
※でも、最初のうちはタイヤが滑りそうで直前ばっかし見ちゃうんですよね・・
ちなみに・・
林道を走る際は自分の目で見て走行ラインの組み立てをすることが大事です。
遠くを見れば早めに障害物を発見できてその対策が取れます。
ところが、
林道では舗装路と違って予期せぬところで突然道路状況が変わってることがあります。
ワタクシは奥会津の某林道で、前走車を追い抜こうと轍を超えて走行ラインを変えた瞬間、
前輪が草に隠れていた深いクレバスにはまって前転気味に一回転したことがあります♪
一瞬、何が起こったのか全く分かりませんでしたが、先をきちんと確認せずに仕掛けるとこうなるってことを体験しました♪
※それでも、ほぼ全くバイクは壊れませんでした♪オフ車って丈夫です♪
バイクが自分に降りかかってこなかったのが幸いでしたが、あばら骨はしばらく痛かったです。
※林道ではなるべくゆっくり走ろう・・と思った瞬間です。
轍や溝の乗り越えは段差の小さいところを狙う
なるべく簡単そうなラインの組み立てをしましょう。
轍内の走行時は難しそうになる前に脱出しちゃえばいいんです。
わざわざ難しい走行ラインを走る必要はないんですよ。
慣れれば楽勝ですよ♪
もはやビビリもしないくらい慣れました。
轍程度の段差であれば必ず浅いところがあります。
そこをピンポイントで狙います。
遠くを見て轍の浅いところを発見して、走行ラインを組み立てましょう。
段差に当たる角度が大事
轍などの段差越えの際、タイヤが段差に当たる角度で難易度が変わります。
タイヤが段差に当たる角度が90度から離れるほど、段差に当たったタイヤが逃げるので乗り越えるのが難しくなります。
コツは、
フロントタイヤを段差になるべく直角にあてる
のが一番楽にクリアできます。
轍は大抵進行方向に向いているので、理想的な角度でタイヤを段差に当てることができません。
それでも、
極力走行ラインの先を読んで段差の小さい個所で越えちゃいましょう。
倒木は、少しでも斜めにフロントタイヤをあてると、スパッとタイヤが滑ります。
倒木は自信がつくまでは一旦止まってバイクを押してクリアしましょう。
※特に竹の倒木は特に一瞬でフロントタイヤを持ってかれます。
せっかくレストアしたのにロールアウトした最初の林道でこけるとはいい度胸だ。
慣れてくると轍に入ったまま、わずかな轍の傾斜にタイヤを当ててオンザレールで走るとコーナーリングスピードを稼げます。
轍をそのまま走行ラインとしてアクセル明け明けでオンラインで走ります。
上手くやるとコーナーリングスピードを上げられます。
とはいえ、
オンザレールでスピードが乗ってる状態で想定走行ラインの先に石が転がってたりすることもあります。
※結構ビックリします。
なので、
いつでも走行ラインを変更して脱出できる余裕が必要です。
※オンザレール走法は慣れると林道で楽できる武器になります♪
まあ、林道でそこまでスピード出さなくてもいいんですけどね・・
段差を超える際は気持ちだけでもフロントアップ!
たとえ実際には全く上がらなくても、気持ちが大事です。
少しフロントが浮くだけで轍程度の段差を超えるには十分です。
極端な話、実際にフロントタイヤが宙に浮く必要はないです。
前輪の過重を抜いてやるだけで全然違います。
※全輪荷重を全く抜かずに段差に突っ込むとバイクがそのまま段差につっかえます。
フロントタイヤの荷重の抜き方
段差にフロントタイヤが当たる直前に減速してスタンディングして構えます。
この3つの動作を一緒にやるだけです。
※セロー225Wならコレだけでちょっとフロントが浮きます。こういうことするならセローは最高です!
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前輪が段差に引っかかるとそれが抵抗になってバランスを崩して転びます。
※あと勢いを殺せずにハンドルでお腹を打って結構苦しみます。
とりあえず、
轍程度であれば数センチもフロントが上がれば余裕でクリアできるはずです。
とにかく、
フロントタイヤはさっさと段差を超えちゃいましょう。
轍程度の段差なら余程のことがない限り、前輪だけ抜けちゃえば後輪は何とかなります。
※深い段差を乗り越えるときはリアも考えないと跳ね上がったリアサスに人間が押し出されてバランス崩します。
轍のレーンチェンジ程度の走行ラインの変更では、
フロントだけ段差を超えれば何とかなるということを頭で理解してるだけで気持ちの余裕が違ってきます。
慣れればなんてことはありません。
※これを知らないといつまでたっても轍越えや段差が苦手ですよ。
くぐる倒木も珍しくないです。
より大きな段差でもう少しタイヤを浮かす場合でも、
段差に合わせて、フロントタイヤを持ち上げられるようになると3次元的な動きができるようになります。
ちなみに・・
フロントアップのコツは、バイクのリアタイヤに乗っかるイメージです。
ハンドルは上に引くのではなく後ろに引くと全輪荷重が抜けやすいです。
フロントアップは慣れると反射的にできるようになります。
クラッチも使うとフロントが上がりやすくなるので、深い段差も余裕になります。
※2stはエンジン回転を上げないと上がりずらいです。
フロントアップの際は身体全体、特に膝をうまく使いましょう♪
※慣れると反射的にできるようになります。
前輪は浮かなくても、
前輪の過重が抜けた状態にするだけで段差を超えやすくなります。
最初は出来ないのが当たり前なので、練習あるのみです。
クラッチも使えるようになると更にフロントが上がりやすくなるので、さらに練習あるのみです。
※フロントアップにクラッチが使えるようになると楽できるようになるってことです♪
停止状態からリアタイヤをがっつり路面にかませるてフロントフォークの伸びも使いましょう。
スピードが乗ってるとフロントアップの難易度が上がります。
フロントアップはバランス感覚次第でウィリー走行につながります。
フロントアップは簡単なんですが、ワタクシは長距離のウィリーは得意ではないのですよ。
※なんかひっくり返りそうで・・ウィリー走行については専門家に任せます。
まとめ
なにせ、郷愁時では教えてくれないし、普通に舗装路走ってるだけなら段差なんかほとんどないですしね。
とにかく、
怖いんですよねえ、滑りそうだし。
そんなところ走ったことないし・・
でも、
フロントタイヤの荷重を思うように抜けるようになると段差声が楽しくなります。
未舗装路を走るなら体得しておくといいテクニックですよ。
最初は、轍とはいえ小さい段差がすんごく怖いんですよねえ・・
ベテランにはたかが轍、されど初心者には崖にも匹敵するビビりを覚える段差です。
ベテランさんも、怖かった時代があるはずなんですよ♪
誰でも、同じ轍を踏んでいくんですよ。
※なんだか上手いこと言った気がします。
ずーっとスタンディングでフロントの荷重を抜き気味で一息でクリアしちゃいます。
フロントアップは練習して体で覚えちゃいましょう♪
もちろん、
実際に走って感覚を磨いた方が身になります♪
今はネット上にいい動画がいっぱいあるのでイメージするのが楽ですよ。
※雑誌媒体でフロントアップのやり方なんか読んでも全然イメージできませんし。
どういう入力をしたらバイクがフロントアップするのか?ということを理解するいい機会です。
※オンロード乗りは2次元的な走りしかしないのでこういうこと考えないのですよ。
練習あるのみです。
フロントアップの練習したら、林道散策に出かけましょう♪
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ちなみに・・
段差に限らず、林道ではヤバいと思ったら早めに白旗上げて仲間に手伝ってもらいましょう。
最近は割りとすぐ諦めます。
■段差にはまった場合や倒木などを越えられない場合
です。
こういうので困ってる人を、あっさり助けてあげられるライダーになりたいもんです・・
ついでに、
的確で分かりやすいアドバイスが出来ると完璧です♪
バイク乗りは速いと言われるより上手い!と言われたいもんです♪
次回のオフロードバイクの初心者講座は、
オフロードバイク初心者の秘密練習6【狭い場所でのUターン。スタンドターンは超便利】
です。
※小技なんですが覚えて置いたら楽ですよ。