要するに、リアタイヤをロックさせて滑らせ、一気に向きを変えるという技です。
土煙がモウモウと上がったりするので派手ですが、周りには結構迷惑です。
※意外に林道では使うシュチュエーションはないです。
でも、ちょっとカッコいいので出来るようになっておきましょう。
ブレーキターンのやり方
※コーナーリングの前半での向き変えに使うと理解しましょう。
左コーナーで解説します。
ブレーキターンはシッティングポジションのほうがやりやすいです。
3から8までの工程ほぼ同時にやらないとどんどんバイクは進んじゃいます♪
コレがなかなな思い通りにならんのですよ。
向き替えの角度が半端だったり、曲がりすぎたりするとかえってぎくしゃくします。
ちなみに・・
最初はバイクを立てた状態でリアブレーキロックを体験するといいですよ。
人間は、いっぺんにいろんなことは覚えられませんので最初は曲がらなくてもいいんです。
これだけでリアタイヤはロックして滑ります。
コツは完全に停止するまでリアブレーキは離さないことです。
※ビビッてすぐリアブレーキを離すと、リアサスが伸びてバイクがぴょんと起きるので止まる直前で立ちゴケしやすいです。
リアタイヤのロックが出来るようになってから
ハンドルを切ってバンクさせて・・
ブレーキターンにつなげていきましょう。
ブレーキターンのポイント
遠慮してたら身に付きません。
慣れて体得するしかありませんよ。
上手く行きません。
練習は、コーナーリングではなく「ただ向きを変えて停止する」をひたすらやったほうが効率が良かったです。
コーナーでオーバースピード気味の時は意図的にリアを滑らせて減速しますが。
ここでもリアブレーキは掛けっぱなしで止まったほうが安全です。
※途中で一気にリアブレーキを開放すると車体が起きて立ちごけしますよ。
リアブレーキを使ったコーナーリングはこの応用です。
確実に思った角度まで向き変えが出来ないうちにコーナーで使おうとすると危ないですよ。
ブレーキターンの練習は、リアブレーキの練習とバイクの挙動の理解には最適です。
ちなみに・・
ワタクシは山の中の空き地で90度きっちり曲げる練習をひたすらやりました。
小さいパイロンを4隅においた四角形のコースを作りました。
ここで、
ブレーキターンで完全に90度向きを変える練習をしました。
※誰もいないので失敗しても恥ずかしくないのですよ♪
と、いろいろ試しました。
だんだん慣れてきたら、軽い斜面にパイロンを置いてそこでも90度曲がる練習です。
登り勾配や下り勾配だと、バイクの挙動が全然違うことも分かります。
この練習方法、地味ですがリアブレーキの使い方と感覚を体得するにはとてもいい練習だと思います。
※かつてワタクシが、練習してた空き地は現在はただの草むらになり果てていますが。
ブレーキターンを使うと便利な状況
逆にかえって遅い場合がほとんどです。
バイクの最小半径より小さく曲がる必要がある場合には超有効ですが、それ以外は使わないほうが楽だし速いです。
※ブレーキターンはリアタイヤの荷重が抜けているので下りのほうがやりやすいです。
それに、
だと、かえって危ないです。
※そういう場所では確実にタイヤをグリップさせて走ったほうが安全です。
道幅の狭い180度ヘアピンで起伏の少ない見通しのいいところで使う技です。
ブレーキターンは小さく一気に向きを変えられる反面、思いっきり減速してしまいます。
スピードが乗るような場所で使うのはもったいないです。
また、
急激なタイヤへの入力は不安定感を生みます。
出来るだけ惰性で走るほうが疲れません。
未舗装路とはいえ、一般の公道でブレーキターンを使う状況というのはまずほとんどないと思ってもいいです。
※車が何度か切り返さなければ曲がれないような細いヘアピンコーナーくらいですかねえ。
皆が苦手な右のブレーキターン
・・と思ったら、左利きのSさんは右コーナーのほうが得意らしいです。
※稀な例ですね。
右足が下になるので右ステップに足を乗せてるとバンク角が浅くなりがちです。
※リーンアウトポジションがとりずらいし右足が出せないのですよ。
なので、右のブレーキターンは今でも苦手意識が抜けません。
上手い人は右でも左でも関係ないのかもしれませんが、ワタクシは右のブレーキターンはかなり苦手です。
※思い通りの角度への回転がイマイチできないんですよ。
結構な割合で右ブレーキターンが苦手な人はいる・・ハズです。
違う?
あれ?おかしいな。
ブレーキターンはタイヤ交換前に練習するのがおススメ
新品タイヤでやるのはもったいなすぎます。
あっという間にタイヤが減るので♪
なので、
交換直前位のだいぶ減ったタイヤで練習するのがおススメです。
タイヤが減ったらブレーキターンの練習時期です。
減ったタイヤはグリップ力もあんまりないので滑らせるには最適です。
どうせ交換するタイヤなら惜しげもなくリアタイヤは滑らせられます。
ガンガン交換前のリアタイヤをすり減らしましょう。
※オフロードバイクのタイヤは比較的安くて助かりますよねえ♪
ちなみに・・
当倶楽部では、かつてはタイヤが減ってきたらそろそろブレーキターンの練習の時期だね♪
という感じでした。
春に交換したタイヤは晩秋には交換時期です。
毎年、シーズンの終わりと春のタイヤ交換直前がブレーキターンの集中練習というサイクルでした。
最近は、オフロードバイクに乗る機会が減ったのでサイクルが変わってきています。
オフロードバイクは、近場の山遊び専用でロングツーリングに行かなくなったというのが原因ですね。
※KTM125EXCが来てからその傾向が強くなりました。
まとめ
でも、バイクの挙動やリアブレーキの使い方を覚えるにはいい練習になります。
あえてブレーキターンの練習なんかしなくても別に普通に未舗装路は走れます。
ブレーキターンを使うシュチュエーションは公道を走っていればまずありません。
とはいえ、
リアブレーキの練習を徹底するということもあんまりないわけです。
バイクは前後別々のブレーキが付いています。
それぞれにちゃんと意味がありますのでたまには特訓と称して練習してみても面白いですよ。
やっぱりセローシリーズは最強です。
ブレーキターンは派手目な技ですので一応目立ちます。
でも、
ベテランオフローダーにはブレーキターンは意外に簡単なのがバレています♪
あくまでも初級から中級くらいの技と割り切って練習に励みましょう。