結構、大きなことを謳っているオイル添加剤は多いです。
なんだか万能っぽいですよねえ・・
今まで何回かだまされたと思って試してみたこともあります。
でもね・・
いまいちよくわからん。
というのが本音です。
特に旧車にとっては結構きついと思われる効果効能もあります。
メジャーな添加剤と言えばコレですね。
当記事の目次
オイル添加剤は旧車には必ずしも良いとは言えない?
古い設計のエンジンに最新の添加剤は違和感があります。
大体、潤滑効果とか洗浄効果満点の添加剤ってどうなのさ?
- 走行距離が少なめ、
- オイル交換頻度が高め、
- そういう旧車なので
いきなりそんな最新の潤滑・洗浄テクノロジー突っ込んでみなさい。
そりゃどっかおかしくなろうってもんじゃないっすか?
あくまでも個人的な意見ですよ、ワタクシ個人の。
ユンケルの一番高いやつとか、老人に飲ませてどうなります?
極端な例ですが、そういうことですよ。
レースなどの一発狙いのおまじない、としてならいいのかもしれません。
本当にいいものならオイルメーカーが使っているはず、とかそういう意見もありますし。
一般公道での普段使いにおいては、
もし添加剤を使うにしても旧車に入れる場合は添加量を少なめにする、とかした方がいいのかもしれません。
とりあえず、
具体的に謳われている添加剤の効果効能を見ていきましょう♪
オイル添加剤の効果1:エンジン内洗浄効果
エンジン内部のスラッジを洗浄してくれるという効果を謳ってる商品が多いですね。
ただでさえ古臭い設計のエンジンは各部のクリアランス(隙間)が広めです。
特に空冷エンジンや2stエンジンは各部の売りあらんすは広めですよ。
しかも大体過走行車です。
※過走行でなくても、製造されてから過酷な状況で摩耗は進んでるはずです。
かろうじて、スラッジ(エンジン内の汚れ)で、埋まっているところに洗浄効果抜群の現在の添加剤をつっこんだら・・
オイルが上がったり下がったりするように思えます。
※エンジンからの排ガスがオイル臭くなったり、排煙が白濁したりするのでは?と思ったりします。
さらに、
これらは添加材の浸透洗浄効果の影響でエンジンオイルの漏れを誘発するように思えます。
比較的評判がいいPL500。イベントでも絶対に値引きしないよなぁ・・
オイル添加剤の効果2:フリクションロス低減
とりあえず、
現時点で生き残っているだけでも内燃機関的に結構頑丈にできているとは思います。
今の精密機械のようなコンピュータで設計されたものではありません。
各部のクリアランスの設定値なんて現行車種と比べるとびっくりするくらい広めです。
例えば、
シリンダとピストンのクリアランスだってそうです。
シリンダの表面をコーティングして摺動抵抗を削減するといった添加剤もありますね。
例えばシリンダの内壁の凹面を滑らかにしてくれるのかなぁ・・
ちなみに・・
ちょっと話がそれますが・・
DT200WRのメッキシリンダーはボーリングできないほどめちゃめちゃ固いです。
当然、オーバーサイズピストンはありませんし、オーバーホールすらできません
ですが、
エンジンがオイル不足で焼きつかない限りシリンダの寿命が異常に長いです。
20年以上かなりハードに乗ってますが、いまだにシリンダは無交換です。
走行距離は2stとは思えない8万キロを超えています。
ですが、
ほとんどシリンダの内側に傷はありません。
※ピストンとピストンリングは何度も変えました。
メッキシリンダーを越えられるような添加剤の薬液でそこまで出来るもんですかね?
DT200WRのエンジンは、予備で二基持ってたりします。
銀河に誇るいいバイクなので一生乗る勢いです♪
2st用のオイル添加剤と言えばSuperZoilですね。
未だに理屈がわからんけど。
オイル添加剤の効果3:高速の伸びが違う!
ツインカムでさえ1万回転回らない古いバイクや車ですよ。
エンジンの高回転域を使いまくりたいならオーバーホールした方がいいです。
高回転がよく回るようになった古いエンジンというのは、フリクションの低減が主な理由ではないかと思うんですよ。
もしかすると添加剤がオイル粘度を下げるようなことをしてるのかもしれませんよ。
というか、
添加剤入れてすぐ体感できるとかいうのは結構この類ではないか?
と思います。
他に論理的な説明がつきません。
添加剤入れるくらいなら、
試しに柔らかいオイルを使ってみればいいですよ。
エンジン高回転までぶん回りますよ。
※その後盛大にオイル吹いても知りませんが、添加剤でも同じ現象は起こりかねません。
フリクションが少なくなるという意味では、オイル量が少ない場合も高回転が回るようになります。
例えばオイルクーラーを追加してその分オイルを多めに入れないとかでもエンジンがよく回ります。
※壊れても知りませんが。
逆に、オイルを多めに入れるとエンジン全然回らなくなります。
※壊れても知りませんが。
こういうのも、理屈を考えれば
なるほどね♪
と思うはずです。
ほら、添加剤が怪しく思えてきましたね♪
オイル添加剤の効果4:エンジン作動音の低減
旧車はガッシャガッシャってエンジン回ってもいいんですよ。
カムチェーンは伸びてるだろうしエンジン作動音は大きめですよ。
添加剤入れたからってエンジン音が削減される理屈がわかりません。
エンジン作動音の減少はオイル交換直後に感じる人も多いはずです。
エンジン添加剤使うよりも定期的なオイル交換でいいんじゃないかと思います。
添加剤入れた後、どれくらいエンジン音は静かでいるんでしょうか?
どれぐらい作動音が変わるのか聞いてみたいもんです。
ちなみに・・
一般に空冷エンジンは作動音大きめです。
これはカムチェーンテンショナーの調整で作動音が激減することがあります。
オートカムチェーンテンショナー装着車の場合大抵カムチェーンが伸び切っています。
こうなるとエンジン分解・オーバーホールってことになります。
でも、
Z1系の場合、マニュアルカムチェーンテンショナーだとカムチェーンが張り切れないんです。
Z系でカムチェーンがジャラジャラいってるエンジンには空冷GPz系のオートカムチェーンテンショナーを試してみることをおススメします。
※うちのZ1-RもZ750D1もこの改造(カスタムとかいうもんか)してありますがエンジン音はほんとに静かですよ。
散々添加剤を否定しましたが添加剤の効果は完全に否定できない
昔から眉唾物から何となくよさそうなものまで添加剤はたくさんの種類が存在しています。
例えば、
- マイクロロン
- ゾイル
- PL500
- モータロイ(知らないだろうけど、30年近く前思いっきり騙されました)
- モーターアップ(深夜の通販番組でよくやってた)
・
・
などなど枚挙にキリがないですが、これだけ種類があるってことは何か一つくらい良いものがあるかもしれません。
※個人的には、EPLのPL500が何となく好印象ですがきわめて高価です。
割と周りで使ってる先輩が多いので。
もちろん、
怪しさ爆発の添加剤も多いです。
今のようにネットで情報収集できるわけでもなく、雑誌だけが情報源だったのでみんなそれを信じてたんですよ。
実際、
高価な添加剤を投入したとしてもエンジン分解してそれを検証した人もほとんどいなかったでしょうし。
入れてからしばらくしないと効果を発揮しないとか検証する条件としても不確定すぎます。
総合的に
添加剤は高価なだけにプラシーボ効果が高いだけ
という気がしています。
まとめ
添加剤に頼るよりもオイル交換を定期的にやった方がいいです。
少なくとも、
ワタクシは添加剤に頼るよりオイル交換しちゃう主義です。
どんなにお金かけてカスタムしたバイクでも、
オイル交換さぼるとヘッド開けただけですぐわかっちゃいます。
※オイルが劣化したまま使われたエンジンって茶色く焼けた跡が付くんですよねえ。
高い添加剤入れてごまかすよりも定期的なオイルメンテナンスすることをおススメします。
※旧車向きの堅めの鉱物油は比較的安いです♪
古い空冷エンジンの場合は特に固めの鉱物油をお勧めします。
ワタクシは、20W-50のオイルをまとめ買いしてストックしてあります。
※古い車にはいつも1本積んでいます。
うむ、安い!
旧車で添加剤入れるだけで何とかなるとか思ったら大間違いですよ。
無駄にお金を使って高価なパーツや薬液に出費するなら徹底的な初期化にお金をかけるか、
貯金して本格的なエンジンオーバーホールしたほうがいいですよ。
とまあ、
大きな風呂敷広げた割には小さくまとまって終わる。
いつものワタクシの記事ですな。