何でもやってくれて非常に貢献度が高い軽トラです。
エンジンはピンシャンしてるのですが「フレームの錆。」を前回車検で指摘されました。
かといって買い換えられません。
そこで「錆と言えばPOR様。」の出番となったわけです。
軽トラのフレームが錆びてると車検に通らないらしい
特に貫通する穴が開くような錆だとほぼアウトみたいなのですよ。
当倶楽部のHIJETのフレームにも穴こそ確認できませんがちょっとヒドメな錆があります。
今主流のモノコック構造を持つ車体の様に錆がサクサク崩れ落ちても走ってる車体もあるというのに納得はいきませんな。
モノコック構造の車両はボディの錆を放っておくとボディに大穴が空きます。
※当倶楽部のラパンSSがそうでしたがPOR-15でガラスマットを固めて穴を埋めました♪
軽自動車は鉄板が薄く脆いのでこの傾向が強いです。
あと、不景気な自動車メーカーの車も防錆塗料をケチってたりするのでボディが錆びてコーンフレークみたいになってる車両も少なくありません。
今の主流であるモノコック構造の車体は長持ちさせるには錆を徹底的に除去および補強するしかありません。
カブトムシの様に骨組みがなく、外ガワだけで車体を支えているので一か所大穴が空くとボディがひしゃげて崩れ落ちるって寸法です。
※モノコックは車内を広く取れるメリットはありますが長く乗るための構造ではありません。
フレーム構造でボディの強度をあまり必要としない旧態依然とした設計の車は頑丈なのです。
当然、長く乗れるってもんで働く車としてはかなり優秀なのです。
ちなみに・・
現在、フレーム構造を持つ車両はまったく主流ではありません。
フレーム構造を持つ車両はジムニーなどで細々と生き残ってるだけです。
フレーム使ってる車両はフレームの錆と言う同じ弱点を抱えていますが、
逆に、ボディの強度は関係ないのでフレームだけきっちり押さえておけば良い訳です。
普通に走ります。
※だからと言っておススメはしませんが。
フレームが錆びて車検に通らないという理由でジムニーを手放した知り合いがいますが本当にもったいない。
とはいえ、
ジムニーは働く系の車に近いので悪路走行などするとフレームもガンガンぶつけるんですよねえ・・。
ひしゃげたフレームの防錆塗装がはがれてそこから錆びる、と。
そういえば、
ロータスヨーロッパもフレーム構造でボディがFRP製です。
ただし、
薄っぺらいただの鉄板を折り紙細工みたいに曲げただけのフレームは強度なんてたかが知れています。
※錆びたら速攻で穴が開くレベルです。
【最強の錆止めPOR-15】シリーズで何とかしてみる
のであれば、
当倶楽部が推奨する最強の錆止め塗料【POR-15】シリーズの出番です。
正直、ワタクシはPOR-15以上の防錆塗料を知りません。
塗膜も超厚く頑丈です。
下地の錆の除去もそれほど神経質にならなくてもそのまま固めてくれます。
※完全乾燥後はガラスクロスをそのまま固められる強度を誇ります。まんまFRPです。
これ位では走行に支障ないと思うんだけれど。
軽トラのフレーム錆対応計画の段取りはこうです。
ステッカーを張るのは仕上がりに対して、ちょっと弱気だからです。
素人でも3日くらいあれば余裕ではないかと思います。
※乾燥工程も含みます。
POR-15作業の心構え
気合が入ります。
以前別記事で書きましたが、POR-15という塗料、最強なだけに取り扱いが非常に大変です。
注意すれば結構いいやつなんですが舐めるとひどい目に遭います。
以降は全てワタクシの経験で書いています。
塗料は残さない
POR-15の塗料は最小単位で購入しましょう。
そして、全部使い切るようにしましょう。
ケチケチ使って残しても多分使えなくなります。
缶の蓋が完全密封式のため、キレイに開くことはまず無理です。
※マイナスドライバー等でこじ開けます。その際、蓋が100%変形します。
残しても空気に触れれば硬化しちゃって使えないんですよ。
でかい缶買って、ちょっとしか使わずに硬化させちゃったらが売然としますな。
POR-15で細かいものを塗る際は、塗りたいものをたくさん用意しておくことです。
そして毎回使い切る。
でないと、
ただでさえ高い塗料がさらに割高になっちゃいます。
有名輸入工具店なら多分置いてあります。
こんな記事もあります▼
刷毛は新品を使え
POR-15に使った刷毛の再利用はできません。
完全に塗料が硬化すると武器レベルの高度を誇るからです。
※POR-15の塗料が乾いた筆なら段ボール位余裕で貫通します。
刷毛なんて100円均一で売ってるのでストックしておきましょう。
出来れば、
刷毛&絵筆的な細いものもあるとさらにいいです。
最初は使い捨てしたくなかったけど、洗ってもPOR-15は取れない。
POR-15は刷毛塗りしてもそんなに刷毛目が目立ちません。
逆に、噴霧系の機材で塗ったという話は聞いたことないですな。
※たぶん、スプレーガンとかだと詰まって廃棄になると思われます。
粘性も高めな塗料ですのでスプレー方式で塗るのは相性が悪いのでしょう。
とにかくハケは使い捨てです。
どうせ再利用は出来ないのでケチケチしないことです。
手袋は必須
素手でこのPOR-15と対峙してはいけません。
POR-15が手に付くと普通の生活してたら1週間は取れません。
なので、
手袋は必須です。
薄手の手術用手袋みたいなのがベストです。
手に付いたら、
乾く前にコンクリートに擦り付けて落とすのが一番早いです。
※経験上、ウエスとかティッシュとかで拭くと被害が広がります。
この手の手袋って結構汗かいて不快なんですが、POR-15作業のm際は必須です。
手がケガしても微妙な感覚が必要なメンテ作業ですので、ワタクシは普段作業用手袋をほとんどしません。
※グラインダとか使う時はしますが。
でも、POR-15作業の際は絶対手袋をします。
手術用手袋って汗かくから嫌いなんですが、それでも真っ黒な手で買い物行って周囲から顰蹙を浴びるよりまマシです。
洗っても無理なので紙ヤスリで軽くこすって落とします。
それでも、
多少は皮膚に付くのです。
そういう場合は、紙やすりで肌を削るくらいの覚悟が必要です。
※爪の表面についたPOR-15はヤスリで削り取るのが一番効率がいい。
こんな記事もあります▼
薄め液を用意せよ
POR-15専用の薄め液「ソルベント。」は絶対用意しましょう。
当倶楽部では、POR-15は紙コップに出して「ソルベント。」で薄めつつ使うようにしています。
薄め液は固まらないから♪
POR-15はただでさえ粘性の高い塗料です。
次第に乾燥して粘性が高まります。
こうなると、非常に塗りずらい。
塗装は何でもそうですが、
のが基本です。
かといって薄めすぎると塗料が塗装物に乗らないのでこの辺は感覚と経験が必要です。
※スプレーガンを使った経験がある人は塗料をシャバシャバに薄めたがりますがPOR-15でやるのは×です。
ワタクシの場合、
一旦塗ってから1時間以上置いてだいぶ乾いたら薄いPOR-15を再度上塗りしています。
もちろん常時目につくような外装パーツなら完全乾燥後に塗るのがベストです。
半乾きで上塗りすると刷毛目と言うか塗料のたれが発生しがちです。
※普通の塗料の様に完全乾燥後、砥ぎ作業で平面を出すことはかなり難しいです。
POR-15を紙コップに取るとき、下に新聞紙やトレーなどを敷くべきですよ。
こぼして床面やコンクリートに垂れるとまず取れません。
POR-15に限らず、塗装する際は塗料と薄め液をセットで買うのが基本です。
ちなみに・・
一応、POR-15の黒は常時新品をガレージにストックしてあります。
一旦塗っちゃえば、これほど頼りになる塗料もありません。
ただし、
なかなか使えないのですよ。
理由は、事前事後が大ごとになりすぎるからです。
それに、
塗りたいものがたくさんあるけど現在も実車に使用している細かいものばかりです。
とかやってる暇がないのです。
※作業スペースも限られてるし。
と言うことが出来ればいいのですが。
大抵、一度使うと残りのPOR-15塗料は硬化してしまいます。
※サランラップを蓋の内側に貼って空気を遮断するとか努力はしましたが。
なので、
POR-15は極力一気に使い切りたいのです。
半日作業後の経過
POR-15の話で熱くなってしまいました。
話を本題に戻します。
錆をグラインダである程度除去して平面を出しました。
※この際、ちょっと穴が開きました。軽く焦ります。
電動工具やエアツールは田舎だと音を気にせず使い放題♪
ここで心を揺らしてはいけません。
こういう時こそ落ち着くのです。
フレーム全体をできる限り清掃&脱脂します。
スプレー式パーツクリーナーを吹き付けまくりです。
丸々一本使いました。
※当倶楽部にはパーツクリーナーのストックが大量にあるので湯水のように使えます。
その上から、
「ソルベントで少し薄めたPOR-15の黒。」
を刷毛塗り。
多少地面に垂れても気にしません。
じゃかじゃか塗っていきます。
いつもこぼれてから新聞紙敷けばよかったと思う。
POR-15塗装のコツは、
「塗料を置いていくように塗る。」
です。
POR-15は刷毛で無理に伸ばすと部分的に薄くなります。
※特に半乾きの状態だと乾き途中の塗料も持っていかれます。
半乾きを待って、
更に薄めたPOR-15を上塗り。
※これを3回くらいやります。
HIJETはバッテリーも事前に外してあるので、バッテリーケースも上塗りします。
ちなみに・・
バッテリー固定用の金具も錆び錆でした。
これもPOR-15で塗ろうかと思いましたが乾燥させるのが難しそうだったので趣向を変えてみました。
錆てだいぶ痩せていました。
「液体ゴム。」
と言う塗って乾いたらゴム化する液体を使ってみました。
※面白そうだったのでネットで衝動買い。
本来はペンチやニッパなどの取っ手に塗ったりするそうな。
※絶縁にも使えないかと思いまして。
皆で素敵な使い方を考えよう!
まだ見ぬ使い方や綺麗に塗る方法がきっとあるはずだ。
まあ、筆で塗るのはスゲエ難しいもんですわ。
※刷毛目がそのまま残る。まあ個体だしな。
液体ゴムも上手く塗ろうとすると奥が深いな、いろいろと。
ノウハウはあるのかしら?
水性らしいのでこれも水で薄めてバットに敷いてどぶ付けするとかした方が良さそうです。
※また大量に小物を用意せにゃならん気がしてきた。
まとめ
フレームが黒い軽トラは結構勇ましい感じに仕上がりました♪
思いのほか格好よくちょっと気に入っています。
なんか訳ありっぽいのがまたイカス。
穴が開いた箇所のパッチパテ作業は塗料が完全に乾くまで待ってからの施工になります。
今回は「その1。」ってことで。
極力、動くものは延命させてあげたいのです。
使えるものを極力使いきるのが環境に良いはずなんですよ。
「もったいない精神。」
は経済成長前の日本の美徳精神だったはずなんです。
今では使い捨てが当たり前ですが。
※資源のない国で車を使い捨てする発想はホントにおかしいと思うのですよ。
そして、
錆穴をふさぐ「POR-15 パッチパテ。」は使うの初めてですので楽しみでもあります。
などなど、楽しみばかりです。
さらにパッチパテで平坦に仕上げます。
ただし、
「暇が全然ない。」
人生は日々面白い事だらけなので、あちこち目移りしてしまうのです。
とはいえ、
そろそろワタクシも人生の選択と集中を検討すべき時期に来ているのかもしれない。
ほんとワタクシが一番好きな食べ物は牛丼かもしれない。
とりあえず、
急がねば冬が来てしまうではないか。
※冬は塩カル撒きまくるからフレームに優しくないしねえ。
こんな記事もあります▼
【最強の錆止めPOR-15】パッチパテは使いずらい。厚付けするのは難しい。軽トラHIJETのフレームの錆対応 その2 散々周り車検に通らないと脅されて 「軽トラのフレームの錆を何とかしたい。」 という思いがここ数年ありましたので、 「POR-15様の黒で塗った。」 までは良かった軽トラの錆 ... 続きを見る
参 考 【最強の錆止めPOR-15】パッチパテは使いずらい。厚付けするのは難しい。軽トラHIJETのフレームの錆対応 その2
【POR-15パッチパテ】はサンドぺーパーで削れ!薄め液で塗料にもなる。軽トラHIJETのフレームの錆対応 その3 パテって粘土っぽいはずなのに【POR-15パッチパテ】は緩い。 ヘラで塗りこんでいくのですが、縦面にはほとんど盛れません。 少なくとも縦面にはバ ... 続きを見る
参 考 【POR-15パッチパテ】はサンドぺーパーで削れ!薄め液で塗料にもなる。軽トラHIJETのフレームの錆対応 その3