中古バイクの値段は全体に上がっています。
でもそんな中で比較的安値で取引されている車種もあるんです。
安値安定傾向が強いのが、大排気量4気筒です。
威風堂々としたデザインが多く、そのうち再注目されそうなジャンルでもあります。
当記事の目次
大型バイク市場は車種によってはだぶついている
大型バイクの中古車は一部の人気旧車と最新型以外は総じて安い傾向です。
型落ちしてしばらくたってるとはいえ、まだまだピンシャンしてる個体も多いのでお買い得です。
不人気車種とはいえ、大型の4気筒バイクが30万円くらいから手に入ります。
最終時期のキャブ車両も多く、うまくやれば一生乗れるような車体も見受けられます。
Project BIG-1というコンセプトでしたね。
CB400SFも実はこの流れです。
将来、必ず時代の流れとともにこういったジャパニーズスタンダードモデルは見直されるはずです。
現時点で不人気な車種でも将来は中古車価格が高騰して乗れなくなるということはバイクの歴史上何度もあったことですよ。
「底値なときに入手しておけばよかった・・」
と、いろんな車種で何度も思ってるワタクシは今回調べていて、ちょっと食指が動きそうになっています。
※あとは置き場所の問題だけです。もうガレージには一台も入りません・・
型落ちしたモデルは軒並み車両価格低めで流通していますね。
目立つのは20年落ちくらいの各社のアップハンドルビッグネイキッド車両ですが、カウル付きモデルもだいぶ値ごろ感があります。
※一部の人気車種を除けば大抵安いです。新車価格を知ってればなおさらです。
販売側からしても、バイクの購買者自体がかなり減ってるので現代のトレンドから外れたバイクは店頭在庫になるし安く売りたいのが本音でしょうね。
安くバイク趣味を始めたければこういう車種選択はかなりアリです。
ちなみに・・
ワタクシのおススメは空冷のキャブ車です。
90%以上の確率で二度と新車で販売されることはありません。
空冷4気筒は好き嫌いはあるでしょうがバイク趣味人として一度は乗っておくべきですよ♪
ああ、これが世界を制した日本の技術か・・
と感動もひとしおです。
大きいバイクが市場にあぶれてる理由1
20年前に新車で買った大型バイクをオーナーの体力が追い付かなくなってるライダーが手ばなしてる。
30代で大型バイクを買ったとはいえ、すでに20年前の体力はありません。
この頃ってのはビッグネイキッドが流行りでとにかく大きく立派な車格を持ったモデルが多いです。
割安な具体的な車種
ほんの一例ですが販売時はいずれも大人気車種ですよ。
■HONDA
■YAMAHA
■SUZUKI
■KAWASAKI
程度に寄りますがどの車種も50万円くらいで購入可能です。
※2020/03調べ
どれも立派な車格を持った当時のトレンドに乗ったデザインです。
※普段、ほっそいタンクのZ1-Rに乗ってるのでこの手のバイクはタンクがでかくてビビります。
新車で購入した人は年代的に現在40代後半から50代ってところでしょうか?
体力の衰えや各関節の痛み、腰痛持ちという体力的な衰えには勝てません。
結局デカくて立派だけれど重くて取り回しに苦労するという・・
「買う前にわかってたじゃん?」
っていう理由で手放してる人が多い印象です。
大きく重いバイクは現代の小さいエンジンで取り回しが楽なバイクと比べるといかにも時代遅れな感じがするのも不人気の理由かもしれません。
※それがまたいいんですけどね。
高年式の車体は結構強気な値段ですがどれも初期型はこなれた値段です
大きいバイクが市場にあぶれてる理由2
バイクはお金持ちの乗り物になったので最新型しか興味ない高年齢層が多いです。
現在は、新車バイクの購買層が50歳代という異常な状況です。
こういう人たちはやはり最新モデルに乗りたがる傾向がありますね。
※見栄張れるからかねえ・・
お金持ちは型落ちバイクには興味がないんですかね。
※長く同じ車両を維持することって苦しいこともありますが楽しいんですけどね。
こういう人たちが乗り換えるので型落ちバイクがだぶつくのかもしれません。
中古車両が流通してバイク業界が活性化するのは嬉しいことですね。
ちなみに・・
高級バイクの代名詞としてハーレーとともに有名なBMWですが型落ちバイクはほとんど見ませんね。
BMWのバイクは言うまでもなく車両価格がとんでもなく高価です。
※新車は普通に200万円とかします。
それでも毎年白馬で行われる夏のBMWのお祭りには最新型が列を作って日本中から集まります。
逆に思いっきり古いモデルは見かけますが中途半端な年式の車種はほんの一握りです。
個人的にはBMWでいえば
が印象的なんですが今ではほとんど見かけませんね・・
※結構売れて新車当時はよく見かけたもんですがどこ行ったんですかね?
関連記事▼
大排気量の4気筒はなぜ人気がないのか
一時期は世界を圧倒した性能を誇る大型4気筒の国産バイクですが・・
デカい4気筒ってのは乗りやすいけれど面白みがないと言われます。
エンジンの味付けで個性を出しにくいんですよ。
4気筒エンジンは高回転で馬力を出すようなエンジン特性の傾向にあります。
とはいえ排気量が排気量なので高回転まで回せば一瞬で法定速度を上回ります。
長く所有してても一度もレッドゾーンまで回したことない人は結構いるはずです。
公道で普通に乗ってれば1000ccクラスのバイクはエンジンを高回転まで回せる環境がほとんどありません。
中型車だと、
エンジン分回してマルチシリンダーの本領発揮!
という回転域を満喫できるんですが大排気量の4気筒はあっと言う間に常人の扱える速度域を大きく越えちゃいます。
さらに、
大きな4気筒車は短気筒や2気筒に比べて悪く言えば無個性なエンジン特性なモデルが多いです。
低回転でも排気量の大きさからトルクフルな特性を生かして何不自由なく走れます。
悪く言えば、エンジンの出力特性に全然ドラマがないんですよ。
※アクセルを開けなくても排気量でAT感覚で適当に走れちゃいます。
アクセルを大きく開けられない細かい峠では、重さや大きさが仇になって125ccクラスにすら置いて行かれるくらいです。
※こういう状況では細かい峠は本当に小さいバイクは速いです。
こうなると大きな4気筒車はバイクとしては面白くはないんですよ。
よく言えば何でもできるので長く付き合えるバイクです。
ただ、
悪く言えば飽きやすいモデルと言えます。
こういった理由から、
一部の人気車種や伝説系の車種を除いては大抵市場でだぶついています。
※でも魅力的なバイクはたくさんあります。
でも威風堂々としたバイクらしいスタイルは所有満足を満たすには十分です。
※個人的には4気筒エンジンって素晴らしくカッコイイと思っています。
空冷・水冷に関わらず国産大型4気筒モデルが安い傾向
日本のお家芸と言えば4気筒車です。
その中でも空冷4気筒キャブ車は今後ラインナップされないと思います。
狙うならまさに今です。
名車に積まれていなくても名機と呼ばれるエンジンって多いんですけどねえ。
このまま数を減らしていくのは非常にもったいないです。
特にキャブ+空冷エンジンは排ガスの関係で二度と出ません。
90年代にもなればどのバイクも性能は一級品なんだけれど・・
イマイチ地味というか個性の強さやアクの強さがないのもこのクラスの特徴ですね。
アクの強さは各メーカーごとに同時代に存在するスーパースポーツが担ってたのかもしれません。
※ゼファー以降、国産ネイキッドバイクはデザイン的に大きな冒険しなくなりましたね。
XJR1300が30万円?!
具体的にワタクシの若い友人T君が個人売買で実際に買ってきました。
ところどころに錆こそあれ、非常に程度は良いです。
なんていうか派手さはないものの質実剛健としたバイクって印象です。
友人T君に購入の相談されたときに、
「若いうちに大きく重いジャパニーズスタンダードなバイクを経験するのは良いことだ♪」
と思ったので最後に背中を押したのはワタクシだったりします。
※XJR1300の初期化については付き合いますよー
車検は1年以上ついてて、
「ほんとにこれが30万?」
って思ったほどです。
XJRシリーズは良く出来てるんですがなぜかイマイチ人気がないですね。
※このエンジンFJ1100、FJ1200に積まれてたいいエンジンですがいつも人気がない不幸な奴です。
確かに一見地味ではあります。
そして大きくて重そうです。
体力に自信がない人にはお勧めできません。
ちなみに・・
ワタクシならXJRの銀色のイメージを変えちゃうかな。
大き目のハーフカウルをフレームマウントしてテールカウルの大きさに負けないボリュームにして・・
BIMOTAっぽく。
※もちろん車検時は戻せるように。
「ナニコレ?!」
って言わせてほくそ笑む、という楽しみ方かなぁ。
ZRX1100が30万円?!
友人Sさんが売りたがってるのがZRX1100です。
屋内保管、車検取得渡しで30万円でいいというお買い得の格安物件。
それでもバイク買取業者だと・・悲しい値段を提示されたようです。
ZRX1100、個人売買では30万円って値段でも売れないんだねえ。
一時期は街中やツーリング先でもよく見かけましたが最近さっぱり見ません。
ノンカウルのZRX1100Ⅱはもうほぼ全く見ません。
KAWASAKIの同時期モデル「ゼファー」シリーズが異常な高価格をつけてるのにZRXはなぜか安めなんですよねえ。
※同系列のエンジン積んでるGPZ900Rも高いんですけどね。
ZRX1100が出たときはバイク業界がちょっと沸いたもんです。
ZRX1100は非常に小回りも効くいいバイクです。
ジムカーナでも使えます。
※でもジムカーナやるならより小さいゼファー750がいいな♪
でもやはりちょっと地味目。
いいバイクなんだけれどねえ。
ワタクシなら思いっきり色変えて乗ってみたいです。
特徴のメーターバイザー(角目の場合はビキニカウルと言わない気がする)を取り払って、
XJR400RⅡとかのライト周りに変えちゃって個性的に。
※ザンザスのライト周りを低い位置につけてもかっこいいかも。
KAWASAKIらしくないオレンジとか、青と黄色のモリワキカラーで塗り分けるとか・・
GULFっぽく水色とオレンジってのもかっこいいかもしれません。
そのほか最新型でないSSも安い
スーパースポーツ系はその時点の最新技術なわけです。
それが更新されちゃったりすると途端に残念な扱いになりがちです。
フラッグシップモデルと言われる各メーカーが本気で作った車種は販売時点での性能はもちろん一級品です。
でも、モデルチェンジも割と頻繁なのがこのクラスです。
絶対性能数値しか売りがない場合、前期モデルになった時点で商品価値が一気に下がります。
数値的には最新モデルに劣るとはいえ、公道レベルで遊ぶのであれば性能的には10年や20年くらいたってもまったく見劣りしません。
それこそ10年落ちくらいなら性能的な話は「誤差の範囲」です。
「公道で使いこなせるわけがない馬力とか数値は意味がないよなぁ・・」
多少古くても走る楽しさは変わりません。
※免許と命が心配ですが。
ちなみに・・
販売時点で最高性能を謳ったバイクが古くなると叩き売られちゃうんですよね。
よほどスタイリングに特徴があって人気があるとかならまた別ですけどね。
どんなにかっこ悪くても「性能絶対主義」の人たちは関係ないようで(笑)
新車時は最高の性能なら売れちゃうようです。
※今のKAWASAKI H2とかカッコイイとは思えないんですが・・ワタクシは古い人間ですわ。
バイクは型落ちした時点でちやほやされなくなる現象はレーサーレプリカ時代に経験した人が多いはずです。
2世代前(それでも10年落ち以内)のレプリカバイクなんてのは安価でバイク初心者用の練習用くらいの意味合いだったもんです。
※ワタクシは金銭的にそれしか買えませんでしたが。
最新型、最高性能って、ほんの一時期だけの一過性の商品力ですよ。
ワタクシはレプリカ時代にバイクを長く乗りたい場合は、
「最高性能を誇るバイクよりも飽きないバイク」
を選ぶべきということを学びました。
20年前でも大型バイクは安く非日常を体験できてお買い得
下手すれば大型バイクがモンキー125の新車価格より安く入手できるんですよ♪
20年くらい前のモデルでも性能は現在でも一級品です。
普通にツーリングするくらいなら余裕だし、怖いくらいの加速もします。
ただ現時点では少しばかり不人気車だというだけです。
「不人気バイクは実はお買い得です。」
ホントどうでもいいんですよ。
形さえ気に入れば全然お買い得だったりします。
※バイクの購入の決め手になるのは大体スタイリングでしょ?
車両価格が安くても初期整備をけちると危ない
走行距離は短めでも年式的にそれなりに傷んでいますよ。
なので徹底した初期化して一生乗れるくらい整備しましょう。
バイクを中古で入手したら一通り初期整備するのは基本です。
関連記事▼
ちょっと考えれば、
そんなバイクを販売者を信じ切ってノーチェックで乗るのはいかに危険かわかるはずですよ。
※特に個人売買は要注意です。
余計なお世話コメント
などなど・・自殺行為です。
ちなみに・・
中古バイクはオーナー自身が初期化作業を行った方がいいですよ。
なんでも直せるようになればいいんですよ。
バイク屋の「納車整備料」っていうのは何するか明記されてないので信用できません。
※目視で確認とかそんな整備じゃないです。せめて各部の分解清掃&注油くらいやってもらわんと。
ワタクシは走ることに関する整備をまず徹底します。
※バラセルだけバラシて各部の清掃とチェックとします。
ちょっとでも危なそうな箇所があれば、できる限り新品で更新したほうが無難です。
ちゃんと動いている部分まで無理に更新する必要はないですが、
予算に都合がつくなら車両の入手タイミングでやっちゃった方が心配は少ないです。
初期化費用をケチったばかりに事故にあって
という複合的な損するよりははるかにマシです。
大物を全部チェックして更新以降は乗りながら目につきやすいところや気になる箇所を
という作業を少しずつします。
※コレが一台のバイクで長く遊ぶコツです。
不人気車は将来残りづらい
バイク業界も商売ですので不稼働資産は手放したがります。
ショップでは二束三文でもすぐにお金になったほうがいいんです。
長期不良在庫になりがちな不人気バイクは業界のオークションに出されます。
バイク買取業者がほんとにキロいくら?という感じで程度無視でごっそり買い漁っていきます。
トラックに無造作に積まれたバイクはそのまま輸出されます。
ゆえに不人気車は国内に残らない傾向にあります。
年間30万台以上も売れたバイクブーム時のバイクを街中でほとんど見かけないのはこのシステムのせいです。
国内に現存している当時のバイクは、マニアが大事に維持してるものばかりです。
ほんとに日本人ってほんとにもったいない贅沢な国民ですね。
※消費大国とか言ってるとそのうち絶対後悔するときが来ますよ。
ちなみに・・
その時代にダサいと言われていても生産中止後にスポットが当たったバイクはたくさんあります。
※販売終了後もしばらくは見向きもされなかったけど、何かのきっかけで大人気に!・・世の中わかりません。
例えば中型車ですが、
等が中古価格が高騰した車種として印象深いです。
※いまだになんで一時的とはいえ人気になったのか理解できませんが。
芋虫みたいじゃん。
新宿に住んでた時近所に一台止まってました。
新車当時、あれだけダサいとか言われてたのに、ひょんなきっかけで一気に人気爆発!した車種を何台も見ました。
今では安定した高値取引(笑)という車種すらあります。
※逆にダサすぎて目立つので高額取引されてる車両すら存在しますね。
ワタクシが免許取ったころは叩き売られていました。
でも10年以上たってなぜか人気高騰、新設計で再販されたという謎のバイクです。
時代の価値観ってよくわかりません。
誰かが先導してブームを起こしてるんですかね?
この流れを読めればひと財産築けるはずですけど残念なスペックのワタクシにはそんな能力はないのですよ。
まとめ
大排気量4気筒のキャブ車は買い時です。
なにせ二度と出ません。
※特に空冷はほんとに絶滅しちゃいます。
不人気車種とはいえ、大排気量4気筒車に必ずスポットが当たる日が来る気がします。
これらは見直される時期が必ず来ます。
時代は繰り返されるんですよ。
今不人気だとしても・・
絶版車両は二度と増えることはありません。
将来化ける気がしませんか?
安価にバイクライフをスタートさせたい場合の車両選択肢として
「大排気量4気筒キャブ車は大いにあり」
です。
ちなみに・・
このクラスのバイクに慣れるとなに乗っても「軽ぅ~小っさー♪」と思えますよ。