Z1-RにはKERKERのオイル交換できる集合を入れています。
バイクのホイールベアリングのチェックしてますか?
ホイールベアリングは
ホイールをスムーズに回転させる
という大事な役目を担っています。
自分でホイール外さない人には全くなじみがないパーツです。
「バイクの荷重を受け止めてる」
んですよ。
当然、超重要です。
ホイールベアリングが破損したまま走るとブレーキが効かなくなる
実際にワタクシが経験した話です。
ブレーキが全く効かなくなりました。
※ブレーキレバー握り切れちゃう!マジ焦りです。
もう4半世紀以上前の話です。
ワタクシは「黒いZ2」に乗り東京から紀伊半島を目指し大雨の中を東名高速を西に進んでおりました。
※今ならあの雨ならツーリングにはいかないわ。
ワタクシは愚かにもフロントホイールベアリングの破損に気が付かず、高速道路を走り続けておりまして。
名古屋につく直前に完全にブレーキが効かない状態でした。
※リアブレーキだけで減速、して何とか高速を降りました。
原因は、
フロントホイールベアリングが痛んでるのに気が付かず
調子に乗って高速を走ったためヘアリングが激しく損傷して
フロントホイールが細かく首を振り
フロントブレーキを引きずり
ブレーキフルードが沸騰して
ブレーキが効かなくなった
というものです。
わかるだろうか?ホイールベアリングのボールが粉砕してるのが。
コレは某ボロイ英国車のホイールベアリングが粉砕した時の参考画像です。
名古屋まで持ったのは、大雨だったのでブレーキキャリパーに雨が当たり続けたため多少の冷却効果はあったのかもしれません。
晴天だったらもっと早くベアリングが崩壊して高速走行中に放り出されてたかもしれません。
※ベアリングの異常にはまったく気が付きませんでした。
この事件以降、中古のバイクを手に入れると真っ先に各部のベアリングのチェックをするようにしています。
※できれば交換しますが、とりあえずグリスアップします。
このトラブルはのちに「Z2名古屋ベアリング事件」として仲間内を震撼させました。
みんな一斉にベアリングのチェックを始めたのでした(笑)
そして・・
名古屋でトラブルを抱えたままのワタクシとZ2はどうなったか?
果たして紀伊半島には行けたのか?
どうやって帰ったのか?
これについては心温まるエピソードがあります。
それでまた1記事書けてしまうので気が向いたら別記事として書き足します。
マジでこんなことあるんだ?ってくらいドラマです。
適当に期待していてください。
※実は10年ほど前に閉鎖したブログ「北信州のりもの倶楽部 オリジナル版」でシリアス編として書きました。
ホイールベアリングの異常の確認方法
バイクのホイールベアリングの異常は意識しないと気が付きません。
車の場合は車内に「ゴー」とか「グワングワン」といった音が響き渡るのでわかることが多いです。
ホイールベアリングの異常確認方法
余計なお世話コメント
センタースタンドなどをかける
ホイールを車体に付けたまま持ち上げる
ホイールの12時と6時の方向を握って揺さぶる
ホイールの3時と9時の方向を握って揺さぶる
ホイールの斜め方向を握って揺さぶる
ホイールを縦にも横にも揺さぶる
※いろんな方向、角度で揺さぶってみることです。
調子に乗りすぎるとバイクが転けますので注意が必要です。
揺さぶった時に少しでも「カクッ」とした手ごたえがあればNGです。
※ほんとに微妙です。
これを「ガタがある」と言ったりします。
ホイール外す際はベアリングもチェックだ
リアホイールのベアリングについても同じチェック方法です。
少なくとも年に一度はチェックしてあげましょう。
※旧車はマジでチェックしたほうがいいですよ。もしくは思い切ってベアリング交換しちゃいましょう。
ホイールベアリングの異常は気が付きにくい
センタースタンドのない最近のバイクは、そもそもタイヤが地面から離れることすらありません。
タイヤ交換の時くらいですか?
そうなんですよ。
ベアリングのチェックって「ネンオシャチェブクトウバシメ」にも入ってません。
そもそも「交換するものなの?」って人も多いはずです。
それはベアリング屋さんの努力で強度も耐久性も向上してるおかげですねえ♪
でも、
古いバイク
泥遊びばっかりしてるバイク
手荒に扱われたバイク
転びまくってるバイク
長い間放置されたバイク
は、どこかしらベアリングとか可動部が痛んでいますよ。
気が付かないまま走ってて、ワタクシのようにブレーキが効かなくなったら・・
最悪の事態も考えられます。
ホイールベアリングに異常があったら速やかに交換する
ベアリングに異常があったらバイクでの出動は中止して即座に交換したほうが身のためです。
ベアリング自体はそんなに高価な部品ではありません。
よほど凝ったものでない限り、数百円から千円程度で手に入るでしょう。
※パーツリストなどで型番を調べればホームセンターで純正部品よりも安く調達することも可能です。
部品代はお安くても作業工程は結構複雑です。
結構、色々ばらさなければなりませんので面倒くさいです。
当然、ショップに頼むとそれなりの対価を請求されます。
作業自体は難しくはないんですが、ベアリングの脱着にはちょっとした慣れとコツは必要です。
ベアリングは圧入されてるので特殊工具がないとまず外れません。
※工具がなくてもポロっとベアリングが外れたりするのはロータスくらいなもんです。ああ、なんてボロイ設計だ・・。
それに、
新しいベアリングを圧入する際にもまっすぐ打ち込まないとホイール自体がダメになることすらあります。
この辺は経験を重ねるしかありません。
だれでも最初は初心者なので調べつつ手を汚してみましょう。
ちなみに・・
ベアリングを外すには特殊工具が必要です。
ベアリングプーラー
ベアリングを装着するにも特殊工具が必要です。
ベアリングインストーラー
工具についてよくわからなければ、輸入工具屋さんにいって相談してみるといいですよ。
※アストロプロダクツとかストレートとか。
でも、こんなめったに使わない工具、みんなで個別に持つ必要はありません。
特殊工具はみんなでシェアすればいいんですよ。
※ワタクシはいろんなサイズのベアリング交換&交換頻度が高いので工具揃えましたが。
工具は消耗品ですので貸し借りをする際は、大事に扱いましょう。
※こういうことで信頼をなくすとマジで孤立しますよ。
まとめ
ホイールベアリングはめったに傷まないけれど破損すると命に係わります。
車の場合、ホイールベアリングが痛み切ると走行中にホイールが外れたりします。
バイクでも下手すればホイールがロックすることも考えられます。
ベアリング交換した後のバイクは押し引きや取り回しが軽くなります。
ビックリするくらい楽になりますよ。
※10年くらい乗ったら異常がなくてもベアリングは交換した方がいいかもしれません。
昨今は古いバイクが流行っています。
見た目がピンシャンしててもこういう地味で重要なパーツが痛んでるという事も考えられます。
中古で手に入れたバイクはとりあえず初期化することをおススメします。
そして現在、古いバイクを維持している人は次の休みにでも「ベアリングをチェック」してあげてください。
遊びで死んだり怪我したりするなんて冗談じゃないです。