それが経年劣化で、樹脂レンズが曇って来ました。
ヘッドライトはバイクの顔でもあります。
丸目ライトは今時の変形ライトと違っていくらでもリプレイスパーツがあるのですよ。
というわけで、交換してみた次第です。
当記事の目次
Z1-Rの純正ヘッドライトはシールドビーム
要するに「電球が交換できないヘッドライトユニット。」です。
今時の基準からみると明らかに暗いですがメリットも多いのです。
シールドビームのヘッドライトユニットはヘッドライトの裏面から直接電極が生えています。
「でっかい電球。」
と言ってもいいかもしれません。
ヘッドライトの電球(バルブ)が交換できないので、何かあれば即ユニットごと交換になります。
※シールドビームのフィラメントって相当切れにくいらしいですよ。
80年代位までは車もバイクもよく使われてたようです。
※高効率のハイワッテージバルブとか無かった時代です。
シールドビーム
■メリット
■デメリット
意外とデメリットが少ないな。
このライトの裏側が特徴。
初めて見ると「なんじゃこりゃ感。」がすごい。
ユーノスロードスター
ユーノスロードスター(NA型、MAZDAミアータとも呼ばれてた)がシールドビームを採用してたと記憶しています。
ワタクシが知ってる限り、ほぼ最終時期のシールドビーム搭載車なのではないかと思います。
※まあこの頃のヘッドライトは規格品で簡単に置き換えられますが。
話がそれました。
Z1-Rの純正ヘッドライトはビキニカウル内に収まってので、ライトの後ろにカバーがありません。
裏の電極はむき出しです。
ヘッドライトユニットは異形のリムでカウルステーを兼ねたライトステーに固定されます。
※このリムで光軸の高さの位置調整もします。
極初期のビキニカウル搭載モデルのZ1-Rはこんなところも過渡期です。
※ちょっと後のビキニカウルマシンRZ250R(29L)にはヘッドライトカバーがあったし。
ともあれ、
Z1-Rはこんなところも変に凝ってて 変に オリジナリティの塊なのです。
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当倶楽部のZ1-Rのライトは全然純正ではない
なので、
ライト回りはZ1のものを使っています。
20年くらい前にZ1のメインハーネスを利用して配線を作り直した際に施工しました。
いつでもノンカウルにできる仕様を目指してましたので、
むき出しだった配線は、ライトカバー内に収めてスッキリさせています。
ライトカバーがついてるZ1-Rはちょっと珍しいのです。
ただし、
Z1-Rの純正ヘッドライトリム(ライトカバーはつかない)を使わないと光軸調整が出来なくなります。
ライトの高さを変更した際、その位置で固定できません。
※光軸調整(高さ)については、ヘッドライト下側にオリジナルのステーをワンオフで作ってアンダーステムと固定して調整するようにしてあります
その際、
シールドビームからH4バルブが使えるヘッドライトユニットに変更しています。
※確か、CB400SFのものだったと記憶していますが解体屋で買ったのでイマイチ自信がないです。
なにせ、
当時でもZ1-Rはヘッドライトが暗くて、車検に落ちそうだったので何でもやったんですよ、当時のワタクシは。
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ちなみに・・
ガラスレンズのヘッドライトユニットは旧車に似合ってカッコいいんですよ。
今どきのプラレンズ採用のすっきりしたバイクにはない格好良さです。
バイクでも車でも旧車オーナーにはガラスレンズのヘッドライトユニットにこだわる人は少なくないです。
樹脂レンズはキレイすぎて似合わないのよ、雰囲気が。
クリアな現代の樹脂レンズヘッドリアとユニットは無個性ですが、
昔ながらのガラスレンズには何とも言えないレトロ感があって、バイクの表情のアクセントになるのです。
とはいえ。
Z1-Rのライトのレンズはビキニカウルが目立つので主張が少ないです。
なので、
ハンドリング改良の軽量化もかねてライトユニットを躊躇なくプラレンズにしちゃった覚えがあります。
※当時からガラスレンズは結構高かったのですよ。CIBIEのガラスレンズとか欲しかった。
軽量化を狙ったくせに、ヘッドライトカバーを付けたりしたので重さ的には差し引きゼロくらいですが。
徹底軽量化するなら、全部樹脂にしちゃって今どきのLEDライトにするのもいいのかもしれません。
※ライトはバイクの顔の一つですのでライト次第で結構印象変わっちゃいますけどね。
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樹脂のライトレンズは経年劣化でくすむ宿命がある
屋外保管なら10年も持てばいいように思います。
しかも、内側からも劣化するようなのですよ。
さすがに10年以上使ってるとプラレンズのヘッドライトはくすみます。
車検の時に気が付いたのですがレンズ表面だけでなく、内側からも樹脂の劣化が始まっているようです。
レンズ内側を拭いても全然くすみが取れない状態です。
こうなると、
となるのは時間の問題です。
普段ならSDGs的にあるものは何でも直したい方なのですが、レンズ内部からの劣化だとライトユニットごと交換しかないのです。
※レンズカットしてあるので内側から磨くのも無理そうだし。
古いけど、ほとんどド紫外線に当たってないので新品同様。
と言うことで。
ガレージに転がってた旧miniで使ってたRAYBRIGのヘッドライトユニット(マルチリフレクタ)を使うことにします。
※旧miniにマルチリフレクタレンズ入れると表情がDAIHATUミラジーノにそっくりになってしまうのですよ♪
ポジションランプがない ちょっと安い 仕様ですが、どうせライトオンでしか走らないし。
ヘッドライトユニットなんて有名メーカー製ならどこでもいいと思う。
ちなみに・・
今は異形ヘッドライトのバイクや車が大流行りです。
それらは100%樹脂製のヘッドライトです。
と言うことは。
ちょっと古めの車なんかライトが真っ白に白濁してる車両を見かけますが・・。
ものすごく古臭く見えますね。
軽傷であれば、磨けば何とかなるらしいのですが・・。
ある程度まで劣化が進行すると「ユニットごと交換。」するしかないようです。
そして間違いなくヘッドライトは白濁して曇る。
これがまた・・。
「すんごい高価。」
ですよ。
純正ライトユニットの値段を調べてみると腰が抜けます。
そういう意味でも今のバイクや車は10年後は確実に維持しずらくなると思うのです。 丸ライトはユニバーサル規格になってるし、ガラスでも樹脂でも汎用品がありますがね。
RAYBRIGのヘッドライトユニットはバイクに付かない?
鼻歌交じりに余裕で交換できます。
真直ぐつける&上を間違えない様に取り付けるのですが、1mmも悩むことはありません。
普通の有名メーカーのライトユニットなら、裏面に凸部があります。
Z1系のライトリムには凹部があるのでここに合わせれば誰でもライトユニットの交換できます。
※作業後は光軸合わせが必要ですが。
全行程含めてもプラスドライバー一本で交換することが可能です。
「これで確実にライトが明るくなる♪」
のは確実なのですが
「ライトは明るけりゃ車検に通るとは限らない。」
のです。
光軸の問題
「ライトが明るくても光軸が出ずに車検に通らない。」
という個体は少なくないのですよ。
レンズカットの関係でライトの焦点が合わずに測定器が×を出すのです。
※古い外国のライトメーカーのレンズはそういうことがありがち。
最近多いのが、安売りしてるような「中華の国製ライトユニット。」です。
眩しいのですが明るくない(笑)
ものすごく安く売ってますが。
※ライト交換して純正品捨てちゃったりすると目も当てられません。
見た目だけで明るさが桁違いな予感がしますな。
バイクのキャラに合うかどうか・・ですよねえ。
今回は、保険をかけます。
「今まで使ってたライトユニットは曇って若干暗いけれど光軸は確実に出て車検も通る。」
コレのライトユニットを丸ごと残します。
極力ワンタッチに近い手間で交換できる状態にしておくのです。
※当倶楽部のZ1-Rはシートも車検対応の純正シートと交換します♪タンデムベルトがないので。
そのために、
ヘッドライトリムセットを手配しました。
これで、
カウルがなければ5分でヘッドライトユニットの交換が可能になります。
※カウル含めても10分ってとこですかね。
Z1系はこういうパーツが今でも新品で手に入るのがすごい。
ヘッドライトリムが錆びてる個体も良く見ますな。
ガラスレンズ用のも1セット作っておこうかしら?
ライトはバイクの顔ですよ。
まとめ
そうなると何らかの対策をせねばなりません。
それは、樹脂レンズを搭載した10年くらいたった乗り物はすべてに共通の問題です。
ライトは経年劣化してくすんできたら、傷が浅いうちに磨くなり交換するなりしたほうが良いですよ。
最近はガソリンスタンドやカーショップなどでもライト磨きをやってくれるようです。
※バイクはやってくれるとは限りませんが。
見慣れないので違和感バリバリ。
結構いい対価を取るらしいのですが、異形の樹脂ライトユニットを新品交換するよりははるかに安価なはずです。
※ちゃんと綺麗に磨いてくれんのかね?ライト単体にしないとうまく磨けない気もしますが。
それに、
ライトユニット内部からの樹脂の劣化なら、もれなく交換だと思うんですが磨いてくれるところもあるのかね?
いずれにせよ、
長く乗るつもりがあるなら、ライトユニットには気をかけておいた方が良いですよ。
樹脂レンズのバイクや車は新品のうちはカッコいいかもしれませんが、絶対にくすんで白く劣化する宿命を持っています。
ライトの光量が落ちると車検委とおらないし、間違いなくバカにならない出費になります。
今回のライトリフレッシュで、Z1-Rのヘッドライトはものすごく明るくなりました♪
でも、
比較画像とか面倒くさいので撮りません。
※ライト交換後、夜にガレージのまえで光軸合わせましたが、蚊に食われまくって不機嫌になったので写真は無し。
旧車は車もバイクも丸目や角目、各々数種類くらいのバリエーションで長らく世界中で採用されてきたわけで。
こういったユニバーサル規格のパーツを使ってることも長く同一車種に乗る基準になるかもしれません。
ユニバーサル規格のライトを使用していれば比較的簡単に交換することができます。
とりあえず、社外品でOK。
しかも安いし。
※あんまり安い知らないメーカーのものは光軸が出なくて車検通らない可能性も高いので保険は必要ですが。
仮に車検で落ちそうなら、車検の時だけくすんだCB400SFのライトユニットに戻してもいいのです。
旧miniに使ってたのでRAYBRIGのライトユニットはもう一個あるし。
※ライトユニット自体、屋内で紫外線を避けて保管してたので紫外線で劣化してない。
CB400SFのヘッドライトだったと思ったんだけれど、裏を見るともう少し古い時代のパーツかも。
後10年はこの仕様で行けるな。
って言うかそれまでZ1-R乗れる体力はあるのかしら?
Z750D1はライトの主張が強いノンカウルなので、ガラスレンズのままにしています。
※一気に今時っポイ顔つきになるのが、オーナーである嫁には気に入らないらしい。
ノンカウルのバイクはヘッドライトで一気に印象が違っちゃうからなぁ・・。
ライトユニットをガラスからプラレンズにするだけでだいぶ軽くなりますので、軽量化に命かけてる人にも有効です。
デザイン次第ですが見た目が旧車っぽくなくなるデメリットもありますが。