なにせ薄いゴムが外気にさらされ続けるというシビアな環境に耐えています。
これを理解したうえで、なぜワイパーを立てるのか?
知っていると、飲み屋で語れる無駄な雑知識が一個増えて、人生が豊かになること請け合いです。
当記事の目次
冬にワイパーを立てておく理由
結構な頻度でガラス凍ってますよね?
※都会ではそんなに凍らないですか?ああ、そうですか。
こうなるとワイパーのゴム部分も一緒に凍ります。
窓ガラスと接着されちゃうくらい凍ります。
その状態で無理やりワイパーを動かすと・・・
するんですよ
当然、ガラスとの密着度合が下がるワイパーかけても筋が残ることになります。
※少なくともワイパーのゴム部は交換になります。
この後スクレーパーできっちり窓の氷を取り除かないと危なくって。
ワイパー自体はそこまで高い物ではありませんが、頻繁に交換するとその費用は馬鹿になりません。
※いろいろ気を使って最低でも1年くらいは持たせたいもんです。
厳密には。
凍った窓ガラスの上をワイパーかけるだけでもゴムは痛みます。
※硬い氷の上をアームで押し付けられた薄いゴムが動くわけです。
普段ちゃんと拭き取ってるだけに非常にストレスを感じます。
※旧車の類はもともとふき取りがしょぼいので慣れてるっちゃ慣れてるんですがそれでも気にはなります。
最近の車は、
ので、ウィンドウが立ってて面積の狭い旧車よりも、余計ワイパーゴムについては「きちんと気を使ってあげる」た方がいいですよ。
※無駄な出費を抑えられます。今時の車用の長いワイパーブレードはやっぱり高いです。
パンタグラフワイパーは雪国では凍る。
凍ったワイパーは全く拭き取らなくなります。
とりあえず、
今時の車でも古い車でも
というのはわかっていただけると思います。
結局、
「わずかな手間を惜しむと出費が増える」
という事なんですよ。
なので、
「デリケートなワイパーのゴム部分をできるだけ過保護に扱ってやろう」
というのがワイパーを上げておく理由の一つです。
※これは冬の話。夏の話は後記します。
さらに、
雪国の冬はワイパーを上げておくと、車に雪が積もってる時の雪下ろしが楽さらにワイパーを上げておくと、雪が積もってる時に雪下ろしが楽、という副産物もあるのもポイントです。
※車に積もった雪を下ろす際、窓に張り付いて凍っているワイパーは邪魔です。
ちなみに・・
ワイパーのゴムくらい
「ホームセンターとかで売ってるワイパーのゴムを変えりゃいい」
と思っていると甘いですぜ、ルノアールのココア並みに。
凍ったままワイパーを動かして痛むのはゴムだけじゃないんですよ。
最悪ワイパーのモーターが壊れます。
いわゆる旧車は、
ワイパーモーターとか全然力がない(笑)ので、凍ってると全然動きませんが負荷はものすごくかかっています。
※モーターって負荷かけ続けると、煙吹きますよ♪
ワイパーモーターって、壊すと一式交換となるものが多くて数万円の出費になることがあります。
※古車のモーターは壊れると探すのが愛編ですよ。新しいモーターは結構高いですし。
たかがワイパーですが、直さないと車検通らないばかりか危険極まりないです。
※走行中に視界がなくなるのはほんとに恐怖です。
冬にワイパーを上げておかないと、無駄な出費が増える危険性が上がるってことです。
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冬用のワイパーは何が違うのか?
この可変機能が凍って動かなくならないようにしたのが「冬用ワイパー」です。
昔のパンタグラフ式のワイパーは多関節が可変することで窓との密着度を上げています。
冬になってこの関節部分が凍ると窓と密着しなくなります。
一昔前に主流だった冬用ワイパー(スノーブレードと言ってた)っていうのは、
「パンタグラフ部分をゴムなどで覆って氷のもととなる水分から守ってやる」
ことでワイパーの可変部が凍らない様にしています。
※ゆえに、ゴムの覆いが破けたりすると全く意味がなくなります。
現行車にはあんまり使われなくなっています。
雪国の冬にパンタグラフワイパーは無力です。
今の車のワイパーはグラファイトの樹脂製で窓に圧着させて拭いています。
氷点下でも凍らないので、冬用ワイパーというものはあんまり出回らなくなりましたね。
しかも結構かっこいいんですよね、ワイパーのくせに。
初めてこのグラファイト製のワイパーを見たとき、
「冬用ワイパーに変えなくていいなんて革命だ♪」
と強く思ったことを覚えています。
ちなみに・・
グラファイト製のワイパーは見た目が結構ごついので旧車には似合わないんですよねえ・・
※冬用のワイパーも結構ごつい感はぬぐえないんですが。
ワイパーは極力窓に接しないように上げておくことでゴムの保護になるのは前項でも書いたように変わりません。
ワイパーを上げて駐車するのは雪国では「あたりめ」じゃなくて「あたりまえ」のことです。
夜はもちろん、雪が降ってれば昼間でもワイパーは持ち上げて駐車することが常識です。
※先祖代々連綿と続く習慣になってるので、理由は知らない人もたくさんいますが(笑)
夏はワイパーは立てるんでしょうか?
多分かなり神経質な人なんでしょうが、これも正解です。
ワイパーの窓との接触部分は薄いゴム製品なので暑さにも弱いんです。
真夏の直射日光の下では、ボディが手で触れないくらいになる車ですよ。
そりゃゴムが熱で痛むんですよ。
具体的には、
ゴムが変形したり変質しちゃったりするのでこれまた上手く拭き取れなくなります。
このように夏でも冬でもワイパーを上げておくことは意味があります。
※夏にワイパー上げてるとは神経質な人に見られがちなのが悲しくもあるのですが。
ちなみに・・
はっきり言いますと外車のワイパーゴムは寿命が短いです。
新品のころから「ゴム部分が若干硬い」ように思えます。
ゴムの変形が国産車にくらべて早いです。
※アバルト595のワイパーはBosh製(ポーランド生産)です。
それに、
左ハンドル用のワイパーは
「あんまり国内に流通していません」
※ネットですら探すの大変。ディーラーで買うとぼったくり価格ですし。
こういうことを考えると
「夏でもワイパー立てておきたい(特に外車は)」
と思いますよ。
ワイパーのゴム部分を大事にしよう
という事は、
時々ワイパーも清掃してあげる必要があるってことです。
この状態でワイパーを動かそうとするなら車への愛情が足りませんよ。
やってみたらいい事
ワイパーの拭き取りでスジが残るようになったら水ぶき雑巾でワイパーゴムを拭いてあげるだけで改善されることがあります。
※拭いたぞうきんが真っ黒になることもありますよ。
これは、
ゴミや埃がワイパーのゴムと窓の間に溜まって密着できていないポイントを解消してあげるってことです。
※風が強く畑や未舗装個所の多い田舎ではしょっちゅう起こることなんですが。
さらに、
ワイパーのゴム部にゴム保護剤的なもので拭いてあげたりするのも効果的です。
※ものによっては油分が残って油膜になっちゃう場合もあるので注意は必要です。
当倶楽部ではこれとシリコンスプレーでゴム系パーツをしております。
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旧車には「ワイパーが利かない夜のハリケーン」が本当にある
例外的に、90年代まで作られていた旧miniも効きません。
あれは、設計が60年代だからです(笑)
ワイパーが利かない車は、視界が本気で無くなります。
夏の場合
旧車にに限らず、ゲリラ豪雨は現代の車でもワイパー効かない場合があります。
高速でゲリラ豪雨にあうと、ワイパーが役に立たず視界がゼロになって生きた心地がしません。
※そういう場合は一番近いSAやPAに止まってゲリラ豪雨をやり過ごすのがベストです。
冬の場合
冬用ワイパーにせずに、氷点下のみぞれ交じりの山道を走るのも怖いです。
どんどん視界がなくなっていく恐怖ったらないです。
ワイパー掛けるたびにどんどん窓の凍ってる個所が広がっていく・・
こういう場合は、どうしようもないんですよ。
なのでいつ氷点下になるかわからない「雪国では冬用ワイパーが必須」なんですよ。
ワイパーのゴムは車検のたびに変えるのが基本らしいです。
※当倶楽部では特にこだわっていませんが、それくらいのスパンで交換しています。
夏でも冬でもワイパーのゴムの状態が悪ければ視界は一層悪くなります。
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まとめ
当倶楽部のある長野県北部の環境で言いますとマイナス10度から、プラス35度くらいまでの外気に耐えています。
ついでに、水も氷も埃も紫外線にも耐えています。
ワイパーの薄いゴムは過酷な条件に耐えています。
ドライバーというのは結構わがままなもんです。
何もせずに過度にワイパーに期待するのではなく、
ユーザーができる限りのことをしてあげましょう。
そのなかで一番簡単にワイパーに気を遣ってあげられるポイントが、
「ワイパーを上げておく」
という事です。
出来ればたまには
上げるとより一層ワイパーゴムの寿命は延びますよ。
ワイパーは消耗品
ワイパーのゴムは部品的には安い部類に入りますし汎用性があるので手に入れやすいです。
細かく気を使っていても最低2年に一度程度は交換した方がいいですよ。
期間に限らず、痛んできたと思ったら事故になる前にさっさと交換したほうが身のためです。
※ケチって視界が悪いままストレス貯めながら運転するよりスッキリしますよ。
なんだか車業界とか部品屋さんのブログのようになってきましたな。
※パッと見てもワイパーゴムがボロボロの車は意外と多いので「思いついたらこの際交換しちゃうべきですよ」という事が言いたいのですわ。
ちなみに・・
ロータスヨーロッパは、当然のようにワイパーのふき取りは極めて悪いです。
※車検用です。
こういう車では危険なので雨の中を走ってはいけませんよ。
ドライブ中に雨に降られるとすごく困る。
でろくなことがありません。
全世界のロータスヨーロッパオーナーは多分雨天では乗りませんな。
※雨天でも乗ってる人はご連絡いただきたい。称えます♪
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