バイク メンテナンス

Z1など古いバイク用の開放型バッテリーは2年で交換するのがベスト。

開放型バッテリー。

開放型バッテリー。

 

ワタクシ
Z系に限らずいわゆる旧車のバッテリーは基本的に旧態依然としたモノです。
いわゆる鉛蓄電型開放バッテリーと呼ばれています。
開放型バッテリーはどのメーカーでも2年持てばいいんじゃないっすかね?
※雪国では冬乗れないのでどうしてもバッテリー寿命が短いです。

その後、30年くらい前からMFバッテリーと呼ばれるものが出てきました。
今はリチウムイオンバッテリー?
携帯か!

というわけで、バッテリーについてまとめてみました。


 

バイク用バッテリーも色々ある

 

ワタクシ
バイク用に限らず、バッテリーは鉛バッテリーがずーっと主流でしたが、最近はレアメタル系のモノが出てきました。

 

ITの影響かもしれませんがなんでも電子制御になりつつありますね。
電池系の進化のスピードはすさまじいです。
※バッテリーを廃棄するときも大変そうですが。

■鉛系

  • 開放型バッテリー
  • MFバッテリー
  • ■レアメタル系

  • リチウムバッテリー
  • 今バイク用として主流で使われているのは大別すると上記三種類ってところですかね。

    なんといっても安価な開放型

    Toos
    自分で内容液を追加する&開放型の排気口があるのが特徴です。
    メンテナンスは自分でしなければなりません。

    横にパイプが付いているのが開放型バッテリーです。

    横にパイプが付いているのが開放型バッテリーです。


    このパイプが本当によく外れるんですよ。

    古いバイクは大体これです。

    開放型バッテリーは定期的に精製水、もしくは希硫酸をバッテリーの横に記してあるレベルまで補水することが必要です。

    開放型バッテリーは文字通りバッテリーの横に内部の液が垂れ流せる排気口がついています。
    バッテリーが発電する化学反応の際に吸排気すると思えば間違いないです。
    ※内容液がMAXに近いときにバイクを振り回すとココからバッテリー液が漏れます。

    基本的には、排気口には長めのホースがついてて、車体の外に逃がすようになってます。
    このホースが取れちゃたりして、車体にかかるとここから錆びます。
    ※まあ希硫酸とか入れてるわけですし。

    開放型バッテリーの特徴としては、自分で適当な時期にバッテリー液を保水する必要があるということです。
    バッテリー液は漏れて減る以外にも電解する工程でも内容液が減っていきます。
    たまに減ってたらバッテリー液を追加するメンテナンスが必要です。

    古い6V仕様のバイクはほぼ100%開放型バッテリーです。
    ※某HONDAのカブ系6Vバイクで、ラジコン用のバッテリーを加工してるのを見たことあります。

    充電時には、きちんと排気口を確保しておかないと爆発します。

    それだけ気を付ければ、あまり気を使うことはないです。
    内容液が減ったままで充電したり、保水や充電せずにバイクに乗せっぱなしにするとバッテリーの寿命が一気に短くなります。

    開放型バッテリーはメーカーや容量などにも左右されますが最近はネットで5000円程度で入手可能です。
    ※ワタクシは二個一遍に買ったりして送料無料にしているのでストックが常時ある状態です。

    Z1もZ2もこの型番の互換性のあるバッテリーならOKです。
    YB14L-A2
    ※結構、長いこと主流だったので割と最近のモデルも使ってたりします。

    Z系の開放型バッテリーはYB14L-A2です。
    created by Rinker

    互換性があるバッテリーもここから検索可能です。
    頭の「Y」がメーカー名(YUASA)ですので他社製のバッテリーはここが違うだけです。

    ちなみに・・

    レギュレータをMFバッテリー対応にすることで置き換えることが可能です。

    旧車にMFバッテリーを搭載する際は、
    ちゃんとMFバッテリー対応レギュレータに変えないとバッテリーが爆発しますよ。

    MFバッテリーは高い電流で一気に充電すると内部の構造が耐えられなくなってバッテリーが膨らんできます。
    そのまま放置するとバッテリーは爆発します。
    ※うちのZ1-RもZ750D1もMFバッテリーに交換対応レギュレータを装備しています。
    が、いまだに開放型を使っています。

    バッテリーを買う際、毎回「次回はMFバッテリーだ!」と思います。
    ※何の支障もないはずなんですが未だに思い切れないところが小心者だと我ながら思います。

    高価なイメージのあるMFバッテリー

     

    ワタクシ
    寿命がやたらに長い上に、横に置いても大丈夫なのがMFバッテリーです。
    密閉度が高く、バッテリー液を補充しなくてもいいのでメンテナンスフリー(MF)バッテリーと呼ばれます。

     

    開放型では信じられないような位置についてたりするMFバッテリーです。
    開放部がなく、液漏れがないので横にも縦にも斜めにも搭載することが可能です。

    オフロードバイクのバッテリーはスペースが限られているのでMFバッテリーの搭載が早かった気がします。

    基本的なメンテナンスは、

  • 特にメンテナンスが不要なくらい信頼性が高いMF(メンテナンスフリー)
  • 長い間乗らない時には外して充電しておく
  • くらいでしょうか?

    開放型が内部で発生したガスを外部に逃がす構造になってるのに対して、
    MFバッテリーは内部の極板に吸収させて循環させています。

    そのため、
    過度に電流を流しちゃうと極板がガスを処理しきれずにバッテリーが膨らんだり爆発したりしますので注意が必要です。

    充電時には、ゆっくり低い電流をかけて長時間充電することが求められます。
    急速充電器は使えないと思っていいです。
    ※充電にはトリクル充電器専用というか、MFバッテリー対応型の充電器が存在します。

    MFバッテリーだけじゃなく開放型にも使えます。トリクル充電器!
    created by Rinker

    充電器買うならトリクル充電器をおススメします。

    ちなみに・・

    MFバッテリーは開放型バッテリーよりも寿命が長い傾向があります。

    MFバッテリーの寿命は本当に長い個体が存在します。これを「当りバッテリー」と呼んだりします。
    ※TT-R250では、4年くらいバッテリーの性能的にはなんともなかったし。

    とはいえ、
    乗る頻度が少なくなる冬や明らかに長期乗らない場合は、バッテリーは外しておくべきです。
    外したバッテリーは充電はしておいた方が寿命は延びるのではないかと思いますよ。

    そうそう
    MFバッテリーを購入する際、なるべく製造年月日の新しいものをおススメします。

    MFバッテリーは、開放型バッテリーの様に自分でバッテリー液を入れて自分で使用開始できるものではありません。
    MFバッテリーはすでにバッテリーとして稼働状態で販売されています。
    ※店舗での在庫期間が長い=バッテリーの鮮度が低く寿命が短いということ、と理解しています。

    そういう意味では、賞味期限があると思っていいんではないでしょうか?
    ※この辺は個人の好みや見解の相違もあるんですよね・・

    YB14L-A2の互換MFバッテリーは・・以前よりはるかに安くなりました。
    ネットで買えるようになったのでバイク用品店で買いよりはるかに安いです。
    5千円くらいから買えますね。


    最近はリチウムバッテリーが増えてきた

     

    ワタクシ
    レアメタル系のバッテリーは鉛型のバッテリーではないのでかなり軽くて小さいです。
    要するに、携帯電話用のバッテリーのバイク版だと思えばよろしいです。

     

    充電も専用のものがあるけどかなりお高いです。
    軽量化を徹底してい人は考えてもいいかもしれません。
    何せ軽いので、、軽さが有利なレーサーの世界では既にこれが主流なようです。
    ※それぐらい軽いです。

    リチウム系のバッテリーなんて新しすぎて使ったことないです。

    ワタクシは、電子制御があるバイクは苦手ですのでMFバッテリーが最新技術って位に思っています。

    よくわからんメーカーの開放型バッテリーは安い

    Toos
    ワタクシは、年間数千キロ程度しか走れないし、冬は乗れないということを考えて開放型を選択しています。
    消耗品ですので、安いに越したことはありません。

    開放型は、内容液(希硫酸等)を入れなければ、新品で買って長期保存が可能です。

    ネットで送料無料になるくらいまとめて購入して、弱ってきたらサクリと交換しています。

    廃バッテリーはリサイクルに出すのでエコ的には問題ないと思っています。
    ※毎週のように廃品回収屋さんが回ってくるくらい田舎なのですよ。

    大体毎年12月には、雪が降って物理的に乗れなくなる雪国です。

    冬はバッテリーは車体から外して内容液を補水、充電しています。
    ※ホームセンターで売ってるバッテリー液(安い青いボトルの奴)で補水しています。
    ちなみに3月くらいまで月一くらいで思いついた時に充電してます。

    こんな感じの運用で開放型バッテリーばかりを使い続けています。
    寿命はどんな安物でも高価なものでも大差なく大体2年くらいは持っています。
    ※充電しても電圧が上がらず、セルが回らなくなったら終わりとしています。

    弱ったバッテリーは速やかに交換だ

    OpenIcons / Pixabay 弱ったバッテリーは速やかに交換だ

    廃バッテリーとはいえ一個くらいは手元に置いてあります。

    廃バッテリーはセルこそまわりませんが、

  • LEDの配線作る際の確認
  • 電装品の稼働確認する
  • 際には移動できるバッテリーは超便利♪です。

    バッテリーの運用基礎知識

     

    ワタクシ
    バッテリーの基礎知識をよく間違えてる人がいます。
    覚えて、飲み屋でちょっと自慢するネタとしてください。
    ※バッテリーは扱い方次第で、バイクが燃えたりするのでシャレにならんです。

     

    StockSnap / Pixabay

    バッテリーを充電する際、梅雨の搭載する際の端子の順番

     

    ワタクシ
    この順番、覚えておくといいですよ。
    バッテリーを頻繁に外す旧車乗りは絶対知っておきましょう。

     

    ■バッテリーを充電するときの端子の順番
    ※バッテリーを車体に搭載する際も同じです。

  • 充電する際は、プラス、マイナスの順で端子をつける
  • ※も、バッテリーを取り外す際にも端子の順番は同じ順番です。

    Z1-Rのバッテリーはエアクリ―アダクトを外してからアクセスします。

    Z1-Rのバッテリーはエアクリ―アダクトを外してからアクセスします。


    ただはまってるだけですが、排気用のホースの位置がよくないので外れがちです。

    ■バッテリーを充電から外すときの端子の順番
    ※バッテリーを取り外す際にも端子の順番は同じです。

  • 充電完了後は、マイナス、プラスの順で端子を外す
  • 間違えると、スパークすることがあります。
    結構ビビります。

    完全にバッテリーが上がってしまったら

     

    ワタクシ
    バッテリーは少し弱るくらいならしばらく走れば復活する場合もあります。
    ※液量が不足してたら意味ありませんが。
    ただし、充電してもセルが回らないくらいまでバッテリーが弱ったら交換したほうが無難です。

     

    出先でエンジンかからない(セルが回らない)のは結構シャレになりません。
    特に今時のバイクは、キックスターターがついていません。
    電子制御のバイクは押し掛けするといろんなところに影響が出ます。

    たとえば、
    レギュレーターが壊れたりします。
    押し掛けでは過電流が流れるので電子制御機器にはとてもよろしくないんだと推測します。
    電気制御デバイスは結構脆弱です。

    ちなみに・・

    ワタクシはDT200WR(バッテリーレス)で調子に乗って押し掛けしたら、レギュレーターが死にました

    バッテリーレス車両の話で申し訳ないのですが、過電流でレギュレータが壊れた体験話として参考までに。

    キックでエンジンはかかるのに、
    サイドスタンドを払って1速に入れた途端に点火カットされるという状況に林道のど真ん中で陥りました。
    惰性のみで林道を下りきったところで、軽トラにピックアップして回収したという苦い思い出があります。
    ※マジで焦りますよ。

    Z750D1くらいまでは電装系の信頼性が低かったのかキックスターターが普通についてる。

    Z750D1くらいまでは電装系の信頼性が低かったのかキックスターターが普通についてる。

    原因がレギュレータだと判明するまでに、

  • CDI替えたり、
  • 電装全バラししてチェックしてみたり、
  • と散々でした。
    ※修理完了までひと月近くかかりました。林道関係のイベントの一週間前でした。

    今でもバリバリ現役なDT200WR

    今でもバリバリ現役なDT200WR

    さらにちなみに。

    車の話ですが、某2016年型のイタ車でバッテリーが3年でサドンデスしました。

    バッテリージャンプしてエンジンがかり、とりあえずは走れましたが1時間走っても充電されませんでした。
    ※ちなみにMFバッテリーですよ、ディーラー推奨の。

    最近の電子デバイス満載の車は、バッテリーが命綱なわけです。
    バッテリーがダメだと、全部の機能が死にます。
    ※こうなると完全にお手上げになります。

    バッテリージャンプの際のの端子の順番

     

    ワタクシ
    ついでなので書いておきます。
    せっかく当ブログに来たわけなので、一つくらい知識を持って帰ってくれ。

     

  • 生きプラス
  • 死にプラス
  • 生きマイナス
  • 死にマイナス(アースでもよろしい)
  • アバルト595のバッテリーが突然死したのには参ったぜ

    アバルト595のバッテリーが突然死したのには参ったぜ


    昨晩まで通常に動いたのにいきなり朝死んでた・・

    バイクではスペース的に難しいかもですが、出来るだけ太いジャンプケーブルを使った方がいいです。
    細いケーブルは、ケーブル自体が熱もって怖いです。

    ちなみに・・

    今時の電子制御デバイスの多いバイクについては、ジャンプスタートが害を及ぼす場合があるようですので、各自確認してください

    販売店とか、メーカーサービスとかに電話してみるといいです。
    ※ついでにセンサーとかコンピュータのリセット方法とかも聴いちゃうといいです。

    最近の車もバイクも、セルフチェック機能が充実していますが、リセット方法がアラートのリセット方法がよくわかりません。
    ※マニュアル読んでも、ディーラーに連絡しろとかしか書いてない使えなさだし。

    バッテリーの端子のサルフェーションは目で見て確認

     

    ワタクシ
    バッテリーの端子に粉を吹き始めたら、掃除してあげましょう。
    バッテリーの健康を維持するためには必要な作業です。

     

    バッテリーの端子に、ゴミというか白い粉がたまってきたら掃除してあげましょう。

    このゴミ、つけておいてもよいことはありません。
    通電性がないので、バッテリーの働きを邪魔します。

    清掃時に端子周りのサルフェーションを紙やすり等で軽く削って、グリスを塗っておくと多少違います。
    ※結構しつこくついてるのでバッテリーの端子や車体側のプラスマイナス端子を削りすぎないように注意しましょう。

    最近の電子制御バイク(車も)は電子機器の化け物

     

    ワタクシ
    最近の車やバイクは、全て電気で各センサーを制御しているので、バッテリーの負荷が高いです。
    高性能も高性能なバッテリー次第ってことです。

     

    インジェクションやアクセル開度センサー、そのほかの電子デバイスの制御はバッテリーが担っています。

    なので、
    昔のバイク見たく、キックでかければ何とかなるというもんでもないようです。
    ※最近のバイクにはキックもないけど。

    旧車は、バッテリーは主にセルでエンジンかけるためのもの、くらいの位置付です。
    エンジンさえかかれば、とりあえず走れることが多いんです。
    ※古い小排気量車は、フラマグ点火といってバッテリーの役割は灯火類のサポートくらいの車種もあったくらいです。

    RZ250はバッテリーが死んでも一応走った。

    RZ250はバッテリーが死んでも一応走った。

    ちなみに・・

    バッテリー代をけちって、弱ったバッテリーで無理やり乗り続けると保管も電装系が死ぬことがあります。

    その場合は、バッテリーの値段よりはるかに高額な修理代になります。

    バッテリーが調子悪いと発電機系やレギュレーターが傷むことが知られています。
    発電系はアッセンブリ交換になるので、きわめて高額な修理代になります。
    レギュレーターも結構いい値段します。

    参考:Z系のレギュレーター
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    それでも、MFバッテリー対応レギュレータはかなり安くなってはいます。
    他の旧車にも応用が利くはずです。


    まとめ

     

    ワタクシ
    バッテリーは車検ごとに交換するのがいいです。
    特に開放型のバッテリーを積んでる古いバイクはこのサイクルがベストです。
    出先でバッテリートラブルになるリスクがだいぶ減ります。

     

    バッテリー

    Ricinator / Pixabay

    特に、開放型はこの十数年での経験から傾向を導き出した結果です。
    ※充電してもセルが回らない様になったら、速やかにバッテリーを交換するのが吉です。

    MFバッテリーについては、
    賞味期限があるので2年ごとにバッテリーはチェックして必要に応じて交換するといったところでしょうか?

    リチウム系バッテリーについては、ワタクシは未経験なのでよくわからんというのが実情です。
    ※新しすぎてどれくらい持つのか、全く想像が付きませんが新技術なので軽量・ハイパワー・長寿命なんでしょうねえ。

    バイクもこういう時代が来るんだろうねえ

    IsmaelMarder / Pixabay バイクもこういう時代が来るんだろうねえ

    とにかく、
    バッテリーはセル起動のバイクでは死活問題になるくらいの消耗品パーツです。

    経験上、
    バッテリーはサドンデスもあるし、弱ってるバッテリーは何やってもダメです。

    最悪、出先でバイクを置いて帰ることにもなりかねません。
    これが最悪の事態です。
    ※車の場合は、エアコン使ったりオーディオ使ったりと結構バッテリーの条件厳しいし、押して歩くこともできないのでもっと気を使うべきです。突然出先でバッテリーが死ぬことは本当にあります。

    ちなみに・・

    何度も言いますが、レギュレータ次第では旧車にもMFバッテリーは搭載可能です!

  • 高価でメンテナンスが少なく寿命の長いMFバッテリーか
  • 安価でメンテナンスが多く寿命の短い開放型バッテリーか
  • 悩むところですが、
    ワタクシ的には開放型バッテリーに交換年月日をマジックで書いて、2年ごとに交換、乗らない間は充電しながら運用するのがいいのかなと思っております。

    どうせ消耗品です♪

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    Z1-Rに乗り続けて30年
    東京から長野に移住して15年
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    車・バイク共に旧車生活の長さや田舎への移住経験、気が付いたことを記事にしています。
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