というか、冬はきちんと寒い。
外に保管する資産である車にはきちんと冬対策があるんですよ。
紫外線や気温、雪や雨。
それらにさらされる上、過酷な状況で使われる車の冬対策について書きました。
冬が来る前に
新車から数年ならほぼ何も気にすることなく冬を乗り越えることができるハズです。
でも、5年くらいたったら?
アナタや家族の車は大丈夫ですか?
新車直後は良いんですよ。
まあ多少お金がかかるとはいえ、ディーラーの保証期間である程度何でもやってくれますし。
これほど安心なことはありません。
ところが。
ディーラーだって商売です。
保証期間が過ぎたらとっとと乗り換えてもらいたいんですよ。
ディーラーん所無料点検なんてのは、ほとんどガソリンスタンドと同じくらいしか見てくれません。
「ディーラーに見せたらから大丈夫♪」
とか思ってたら大間違いですよ。
ディーラーではボディに穴空いてても何も言われません。
※実話です。
それに、
「車検通ったばっかりだから大丈夫。」
これもよく聞きますが全く信用なりません。
車検てのはほぼ納税管理システムですので、安全点検とか細かいところまでは見てくれないんですよ。
「当面大丈夫♪」
みたいなゆるい基準でも車検は通りますよ。
なので、
車検で整備はほとんどしません。
むしろ、
まっとうに整備すると料金が上がるので車検屋さんは整備なんてしない方向でまとめてきます。
「次回はブレーキパッドも交換ですね。」
なんて言われたらブレーキパッドはかなり減ってると思ったほうがいいです。
というわけで、
車検なんてのは いい手数料を取る割には ちゃんと整備されてるなんて思わないほうがいいです。
極論を言うとエンジンから変な音が出てても何も言われませんよ。
こんなもんですよ、意識の低い車屋さんなんてのは。
新車から5年も経ったら懇意にしているメカニックのいる整備工場で一度ちゃんと見てもらった方がいいです。
10年経ったら相当なお金をかけて直すべきところは直したほうが長く乗れます。
15年経ったらエンジン交換も踏まえた覚悟が必要です。
車自体が消耗品なんですよ。
特に冬と夏は車にとってかなり厳しい季節です。
冬や夏の乗り越え方次第では車の寿命は変わってきます。
そして、
車のオーナー自身が季節によって対応、対策できることは結構あるんです。
雪国の人はタイヤ交換の際についでにこれから上げる作業もやっておくといいです。
乗りっぱなしでも割と頑張ってくれちゃうのが今の車ですが、いざ壊れるととんでもない修理代になりかねません。
ヘタすると廃車ですよ。
ならばできることはやっておいて損はないのです。
特に、5年10年と経過した車はいつサドンデスを迎えてもおかしくありませんので。
車なんて高級品はホイホイ買い替えずにできるだけ長持ちさせたほうがいいに決まっているのです。
ちなみに・・
当倶楽部のシティコミューターとして一年を通して大活躍してくれていたラパンSSのエンジンが突然死しました。
つい先日まで普通に走ってて快適だったにもかかわらず。
※最後の一か月で15年以上前の軽自動車に東京まで高速を何往復もさせたので仕方ないとはいえ。
修理にはエンジン交換が必要と判断しまして。
余裕で中古車買える金額と思われますが、この際直す所存です。
※今回はワタクシが作業するわけではないのですが。
よそ様より比較的ちゃんと整備してたという自負があるんですが、車の寿命ですねえ。
軽自動車のターボは本当にエンジンを酷使しているんで寿命は短めですなぁ。
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車の冬対策はこれくらいはやろう
作業が難しいかな?と思ったらガソリンスタンドやディーラー、街の車屋さんなどに相談してみましょう。
快く引き受けてくれるはずですよ。
もちろん有料ですが。
オイル交換
冬は夏と同じくらいオイルにとっては厳しい季節です。
この厳しい状態をより良い状態のオイルで乗り切らせてやりたいじゃないですか。
ゆえに、
「冬が来る前にオイル交換をすべき。」
とワタクシは思います。
オイルというのは、温度が低くても高くてもちゃんとした性能を発揮できません。
エンジンオイルの役割というのは、
主にこの4点です。
いずれもエンジンがストレスなく回るのに必要な性能です。
まあ気持ちの問題ですが。
今どきの車は、ほとんどメーカー指定の粘度のオイルを一年を通して交換すればよろしいハズです。
とはいえ、
気温が下がるとエンジンオイルの温度がなかなか上がりにくくなります。
※冬の暖機運転はエンジンのオイルを暖めるため、と思っていいですよ。
エンジンオイルの粘度は温度ともに低くなるのです。
エンジンオイルは温まるとサラサラになります。
気温の高い夏場はオイル粘度をちょっとあげて油膜をキープしたりします。
※特に旧車は加工技術が甘く隙間が多めなので粘度の高いオイルを使います。
ということは。
気温の低い冬場は比較的サラサラの粘度のオイルでもよろしいということになります。
この辺はオーナーの判断でブレンドするなりして、適度な粘度のオイルを作ってあげたらよろしい。
ちょい古めの車や過走行、普段から無理強いをさせている車は新しいエンジンオイルで過酷な季節を乗り越えさせてあげたいものです。
いたわってあげましょう。
タイトル
バッテリーを以前変えたのはいつですか?
バッテリーはサドンデスする消耗品の代名詞です。
「昨晩迄普通に使たのに朝になったら死んでいた。」
これが普通に起こるのがバッテリーです。
特に外車。
バッテリーの寿命は大体5年と言われていますが、使い方によってはもっと短くなることもあります。
一回の走行距離が短い
エアコン付けっぱなし
夜間走行が多い
・・これって田舎の車通勤パターンじゃないですかね。
短い距離しか走らないとバッテリーは充電されないんですよ。
サドンデスは嫌なんですよ。
冬はバッテリーにとっても厳しい季節なんですよ。
スマホのバッテリーが寒いとあっという間に減るのは負担が大きいからに他なりません。
特に、始動回数が多いとバッテリーはすぐ減ります。
※セルモーターを回すときにバッテリーに一番負担がかかります。セルは5秒以上回しちゃダメです。
バッテリー交換から5年目を迎えたら本格的な冬が来る前に交換しておくことをおススメします。
ただでさえ、
最近の車は電気仕掛けでバッテリーに依存するシステムが多いです。
冬の夜にバッテリートラブルで、ヒーターが効かず、凍えて救援を待つ・・よりは早め早めのバッテリー交換しておいた方が安心ですよ。
バッテリーは寒いと弱る。
覚えておきましょう。
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ウオッシャー液交換
車の寿命とは直接関係ないかもしれませんが、これがないと事故で一発廃車になる危険性がありますよ。
「俺ウォッシャー液使わないもん。」
と言いたれた先輩がいましたが、ちょっとでも雪が降ると一気に窓は汚れるもんです。
※何を自慢したいんだ?って感じですわ。
ウォッシャー液なんて、そんなもんケチらないでガンガン使え。
危ないです。
こんなもん、使ってなんぼです。
ウォッシャー液って使わないとかびるというか水垢みたいなのが詰まりますよ。
一度そうなったら凄い匂いになりますし、配管全ての掃除は超大変です。
ならガンガン使ってフレッシュな状態にしておくのがいいと思うのですが。
どうせ安いもんだし。
窓もきれいになるし。
だからと言って、
ウォッシャー液に水を入れてる人がいますね。
とりあえず、
ウォッシャー液は夏場は水でも構いません。
※できれば水にはママレモンなどの中性洗剤をちょっと混ぜるくらいの気を使ってあげたい。
ウィンドウとワイパーゴムの表面活性化ができれば液体は何でもいいのです。
水分無しで、ワイパー動かすとあっという間にゴムが痛みますよ。
ですが、だ。
水は凍るのです。それも割とあっという間に。
ウォッシャー液の配管は細い管ですので、ここはあっという間に凍ります。
そうなると液が出ない。
吹き出し口も凍りやすいです。
こうなっても液が出ない。
最悪は、ウォッシャー液のタンクまで凍ることもあります。
こうなると当分、液は出ない。
そんな状態で、真冬の公道を走るのは自殺行為です。
路面の汚れや泥、凍結防止剤を含んだ水分をかぶった車のウィンドウは想像以上に視界を妨げます。
※路面の湿った高速道路だとものの10分で視界が無くなりますよ。
というわけで、
本格的な冬になる前に「-30度まで凍らない。」みたいな売り文句のウォッシャー液を使いましょう。
ホームセンターとかで、たかだか数百円です。
※ガソリンスタンドだと結構いい値段します。ガソリンスタンドには切羽詰まった人が来るので高くても売れるのですよ。
安いもんなのでどんどん使えばいいと思うよ。
視界不良で事故ったらいくらかかると思ってるんだ?
タンクに入りきらなかった余ったウォッシャー液は、シッカリふたを閉めて入れ物ごと車のトランクに放り込んでおきましょう。
※もしかしたら、誰かを救うことができるかもしれません。
エンジン冷却液の交換
ここまでやる人は多くはないと思うのですが、水が氷るという話をしたのでついでに。
エンジン冷却液も交換すべきなんですよ。
毎年とは言いませんが車検ごとくらいには変えてあげたいもんです。
実は、エンジンの冷却液(クーラント、不凍液ともいう)は、水道水で薄めたほうが実は冷却効率が良いのです。
ただし、
当たり前ですが防錆効果や不凍効果は薄れます。
冬場、エンジンの冷却水がエンジン内部で凍ると・・
凍った冷却水が膨張してアルミで出来たエンジンのシリンダーブロックくらい軽く割ります。
こうなると車を買い替えたほうが安いということになりかねません。
※大抵は廃車です。
通常の車では指定のクーラントが規定の濃度で入っていれば凍ってしまうことはありません。
でもありがちなのが、
「冷却水が減った分、普通の水を足した。」
ということは考えられます。
どんどん薄まちゃってる可能性があるのですよ。
※今どきの車は普通冷却水が減ることはありません。あんまり減る様ならどっかで漏れています。
冬になる前に、エンジン冷却水の交換をしてあげてもいいでしょう。
一般的に交換することすら知られていない冷却水ですが車を労わるなら数年に一度くらいは交換してあげたいものです。
※冷却水が痛むというより、意外と水路に水垢が溜まってたりして冷却効率は落ちてるもんですよ。
そして雪国ユーザーにはちょっといい話。
ちょっといい高級な冷却水に交換することでいいこともあります。
確かに冷却性能は高い。miniERAターボの時お世話になった。
エンジンの熱管理というのはいつの時代でもモータースポーツの基本です。
レース用の冷却水は結構いい値段ですが、
「通常の冷却水に比べて温まりやすく冷めやすい。」
という特徴があります。
ということは、
「ヒーターが効くまでの時間が速くなる。」
ということですよ♪
※車のヒーターは車のエンジン冷却水の熱を車内に引き込むタイプが多いです。EVは違いますが。
ま、知らなくてもいいことなんですがね・・。
ちなみに・・
エンジン冷却液は色のついた液体(大抵緑か赤)が使われています。
漏れると匂いも出ます。
これは、
「結構毒だからね。」
という注意喚起らしいです。
なので、
エンジン冷却水は抜いて垂れ流しにしてはいかんのです。
当倶楽部では庭のしつこい雑草の駆除に使ってたりしますが、 きちんと処理しましょう。
まとめ
今どきの車は、基本的にユーザー自身が手を入れられる設計に放っていませんが、できることはあるのです。
そういうポイントを知っておくことが大事です。
雪国ではタイヤの交換はもはや当たり前の季節の風物詩と言っても過言ではありません。
ただし、
来るべき冬に備えるのはなにもタイヤだけではないのです。
当記事のように、
細かいことの積み重ねが車を長持ちさせるコツです。
素人でも知識があればできることですし、やろうと思えばできることなのですよ。
要は車に興味を持つか持たないかってことです。
タイヤは消耗品では最高クラスの出費を強いられるパーツです。
なるべく長持ちさせたいですよねえ。
結局、こういう手間を惜しんだ人ほど車の買い替えが頻繁になる傾向があります。
※車に興味がないのでこだわりもないのかもしれませんが。
新しい車は快適で素晴らしいかもしれませんが ワタクシのつたない経験上、 車の買い替えと引っ越しが多い奴にお金持ちはいないです。
タイヤ交換はもちろん大事ですが、
合せて年に2度くらいは細かいことにも気を使ってあげるといいのではないかと思うのです。
※余裕があれば、ゴム製品のケアなどもしてあげるといいですよ。ゴムも寒さには弱いです。
ゴム製品の表面に吹きかけるだけです。
ワタクシは洗車時に布にスプレーして窓枠とかに塗り込んでいます。
こんな記事もあります▼
ちなみに・・
真冬はスタッドレスタイヤでも峠を登れないということは結構あるのです。
雪が降ってミラーバーンになってる峠は4駆ならまだしも2駆では厳しいものがあります。
※だからと言って4駆でバンバンスピード出すのは自殺行為ですが。
そんなときに役立つのが、
「麻袋。」
だったりします。
※コーヒー豆とか入ってるアレです。
麻袋は地方によっては「ドンゴロス。」と言ったり「どんごろし。」と言ったりします。
毛布やタオルなどがいいと言いう人がいますが、スタック状態から脱出した後、どろどろになった毛布をまた車内に回収するのは結構嫌です。
麻袋なら毛布ほどかさ張りませんよ。
トランクに敷いておくのも手です。
スキーによく行く先輩の車に常時積んであるのを見ました。
「土嚢や土汚れ物も放り込めるのですげえ便利♪。」
とのこと。
※麻袋を引っ張り出すときに必ず「コーヒールンバ。」を歌う儀式がある。
何せ丈夫な素材だし、汚れたら水かけて干しておけばいいし、袋だし。
※麻袋は車のトランクにデカいユニクロの袋の中に畳んで収納されていました。
雪国の知恵ですな。