これ結構人によって個性が出るので面白いです。
ハンドルの形状や高さでも違ってきますのでバイクによって握り方を変えてる人もいそうです。
・・という話を書いてみました。
当記事の目次
アナタはどのようにバイクのレバーを握っていますか?
例えばブレーキレバー、どうやって握っていますか?
意外と自分のやり方が主流ってわけではないのです。
逆に定番もありません。
※教習所で教えてる握り方はむしろ公道では少数派だと思うのですが。
このように、
誰でもバイクに乗る際は同じ操作をしているわけですが、実際はハンドルの握りかたは人それぞれなのです。
教習所では、
「左右とも4本指をレバーにかけて乗れ。」
と教えられるはずですが、これを遵守しているライダーは多くないです。
多分これが多数派。
ワタクシが見た中ではこんなところですかね。
※たぶんまだバリエーションはあるハズ。
まあ二本指が多数派じゃないかと思います。
※ワタクシ調べ。
ちなみに・・
大昔の話ですが、限定解除という免許システムがありまして。
ワタクシが学生の頃は大型バイクに乗るためにはこの試験に受からなければなりませんでした。
ワタクシが東京の鮫洲運転免許センターで18歳で合格した時の合格率は3%でした。
※国家試験並み、と言われていました。
徹底的に練習して臨むのですがメチャメチャ緊張するんですよ。
なにせ週に一度しか試験を受けることはできません。
一回の試験代は確か2400円ですが学生には痛い額です。
平日しか試験してません。
なので、
受験者はメチャメチャ殺気立っています(笑)
当日発表される2種類の試験コースをイメージすることであまたは一杯。
受験者全員、心理的な余裕なんて全くないのです。
もちろん、教習所と同じ試験なのでブレーキレバーもクラッチレバーも4本指で握らないと減点です。
※確かマイナス5点。累積マイナス30点で不合格。累積する前に一発試験中止パターンもあり。
「〇号車、〇番!」
と試験管に呼ばれて試験車両に乗車する時が緊張がマックスです。
で、「ヨシ!」と声を出して後方確認、サイドスタンド払って乗車、ミラー調整(の順だったかな。)で、
いざ走りだす時に 間抜けにも ブレーキレバーに2本指をかけて減点されたりしたものです(´;ω;`)
※いつも余裕で出来てたはずの4本指ブレーキだったのに。
バイクのレバーにはアジャスト機構がある
これでライダーの手や癖、好みに合わせてレバーの遠さを変更することが可能です。
クラッチはともかく、ブレーキレバーの遠さ(近さ)の調整が細かくできるようになったのは割と最近です。
そもそもライダーは1人1人の手の大きさが違うので同じようにレバーを握るのは無理なのです。
物理的に手が小さい人っていますよ?
特に昔のバイクはレバーの遠さを調整する機構がなかったので、バイクに人が合わせて乗るのが当たり前でした。
とはいえ、
今どきのバイクはブレーキレバーの遠さの調整ができますな。
ダイヤル式のレバー調整機能がわかる画像がこれしかなかった。
多分、バイクの世界で80年代中盤以降にできた結構画期的な機能の一つです。
※今は普通かもしれませんが。
メーカーによって色んなレバーのアジャスト方式がありましたな。
4段階のダイヤル式やら無段階ネジ式やら。
最新のバイクはどうなってんだか知りませんが。
この遠さをアジャストできるレバーを流用するために、旧車はマスターシリンダーごと変えるなんてのも流行りました。
当倶楽部のZ1-Rのフロントマスターシリンダーは多分GPZ400R用なので4段階で遠さの調整できるレバーをつけているし、
Z750D1のフロントマスターシリンダーはCB400SFのものなので無段階ネジ式のレバーを使っているのだ♪
また、だいぶ前ですがクラッチレバーも多段階に調整できるレバーが純正で装備された時代がありました。
レバー自体に可動ギミックがあるためどうも操作のダイレクト感が薄く、なんとなく不評だったっぽいです。
※なんかレバータッチの手ごたえが薄く、ぐんにゃりしてるイメージです。
その結果、
現在のクラッチレバーは「可動ギミックなし。アジャスト機構はブレーキだけ。」というのが主流っぽいですな。
※ただのコストダウンかもしれませんが。
アジャスト機構があるないにかかわらず、ブレーキもクラッチもライダー当事者がレバーを操作するのに、
レバーの握り方でいいと思うのですよ。
実は教習所でどう教えようが法規的なレバーの握り方の規定はないそうですよ。
こういう器用な握り方をしてい居る人はマジでいるのです。
要するにブレーキもクラッチもレバーをどのように握っても問題ありません。
ライダー個人の好みや癖でレバーをどのように握っても違反になることもないし、怒られることもないのです。
※限定解除の時の厳しさははっきり言って「不条理この上ない。」と今でも思うのですよ、ワタクシは。
ちなみに・・
バイクのクラッチが繋がるクラッチレバーの位置というのはそれこそ個人個人で好みが違います。
それに合わせてセッティングするのがメカニックというものなのですが、
専属メカニックがいない多くの人は自分で調整する方法を覚えましょう。
当倶楽部ではワタクシと嫁でレバーの遠さの好みが違います。
ワタクシがセッティングで乗り回した後、嫁が乗ってクラッチのつながるタイミングが合わないと、もれなく不機嫌になります。
そんな嫁も割と最近まで自分でクラッチレバーの調整ができませんでしたが、今では信号待ちでホイホイ調整するまでに育ちました。
クラッチレバーの付け根にあるダイアル状のパーツ(クラッチアジャスター)を回すとクラッチレバーの遊びが調整できます。
これによりクラッチの繋がる位置を調整することが可能です。
昔のバイクはクラッチワイヤーの途中やエンジン側でクラッチの遊びを調整できるものもありましたが、
最近のバイクはコストダウンなのか合理性を優先したのか知りませんが大抵レバー側だけでアジャストするようです。
こういう調整を知らずに、バイクに合わせて乗ってる人が意外と多いのが不思議。
なんでも弄ってみればいいのです。
ダメなら元に戻せばいいだけです。
※今まで以上にバイクの奥深さや、コントロールのしやすさが劇的に変わって面白くなると思うんですが。
個人の癖もあるけど物理的な理由もある
昔はオンオフ問わず、みんなこんな感じのハンドルだったのでこういう教え方もありだったのかもしれません。
でも、セパレートハンドルで絞り角がキツイハンドルだと角度的に4本指をかけ続けるのはつらいです。
いわゆるオフ車の様なアップハンドルで絞り角が緩いアップハンドルなら無理なく4本指でレバーを握れます。
※恐らく教習所で習うのはこの頃の名残です。
右側は4本掛けだとアクセルとブレーキの操作を同時にやりづらい。
とはいえ、
ハンドルの形状で物理的に4本指をレバーに掛けづらいバイクは確かにあるのです。
ワタクシは久しぶり(たぶんセパレートの低いハンドルのバイクは10年ぶり以上)にVT250FHに乗りましたが、
「長時間乗ってると角度的に2本指でもキツイ。」
ですもん。
色々考えた結果、
ハンドルをしっかり握ると手首に角度が付いて長時間4本指でレバーを操作するのがキツいのです。
※乗りながらハンドルの握りを試行錯誤しましたが「これはもうハンドルの角度の問題だ。」という結論に至りました。
個人的にはもう少し絞り角を左右に広げる方向に調整したい。
こういうライダーに合わせた調整というのはバイクを自分に合わせるために最初にやることだと思うのですが、
変態HONDAの設定はハンドル取付位置を1mmもを変更できないようになってやがります。
フォークの突き出し量もしっかりリングで決まっていると言う「HONDA様の言う通りが一番なので変更すんな。」という上から目線が気に入らない。
※そのためだけにハンドル交換するのは負けた気がするのでやりません。
そういえば、
ハンドルが低く、絞りも垂れも角度が付いているハンドルを装備したレプリカバイクは、
ハンドルをしっかり握ったら長時間4本指レバーでレバー操作なんてできないような構造でしたな。
※ハンドルを握る手首の角度に無理があるので、手の平で状態を支えてたりしてねえ。
ともあれ、
「バイクによってはハンドルの取付け角度のよっては教習所のように4本指をかけると無駄に疲れる。」
ということです。
それとは別に、
4本指レバー方式の教習所乗りだとアクセルを開けつつ、ブレーキを微妙にコントロールするのは難しいのです。
※特にハンドルが低く加速が素晴らしい車種は教習所乗りなんてしてられません。
ライダーは常にハンドルをシッカリ握ってしがみついてるわけではありません。
右手は細かくアクセルを開けねばならないし、常にブレーキは操作できる状態にしておきたいですし。
やってみればわかりますが4本指をかけつつアクセルを開けるのは結構難しいです。
アクセル捻って加速し、手を開いて4本指をレバーにかけて握るというわずかな時間でもバイクは結構進みます。
加減速を繰り返すような峠道では、わずかなタイミングのずれは致命的になります。
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なので、
アクセル捻りながらブレーキを操作しやすい握り方でいいのですよ。
それが人それぞれだというだけの話です。
誰が正しくて、誰が間違ってるなんてないのです。
ちなみに・・
峠などでちょっとしたスポーツ走行したい時とツーリングで流すときでは出先でも都度ブレーキレバーの遠さを変えませんか?
※ワタクシだけ?
のんびり流すときはレバーを近めにセットして、峠に入る前に遠目にセットしています。
※特にZ1-Rの時は。
この方が何か微妙なコントロールができる気がするんですよねえ。
みんな違うの?
まあこれはワタクシの好みというか癖なんでしょうなぁ。
ブレーキとクラッチでも、バイクによっても、握り方が違う
そして、オフ車に乗る時はクラッチレバーは2本指で操作しています。
Z1-Rに関しては未だに4本指でクラッチレバーを握っています。
もう30年以上前になりますが 限定解除の徹底した訓練時の癖です。
それにZ1-R入手当初はボロくてクラッチがくそ重かったので力を入れてクラッチレバーを握って操作をしてた時の癖と言ったところですか。
それになんだか完全にレバーを握り切らないとクラッチが切れない気がしてまして。
人差し指と中指の2本の指でクラッチレバーを握ると薬指と小指が挟まるので4本指になった、というわけです。
※旧車乗りには意外とこういう人は多いと思います。
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デカいバイクは排気量パワーで極低速から加速に持っていけるので、ハンクラでバイクを操作するようなことが少ないからかもしれません。
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一方、
微妙なレバー操作が求められる2stオフロードバイクで林道を走ったりコース走行したりする場合は、
クラッチが繋がるレバーの位置を遠目にして、ハンクラを使いまくるので2本指でクラッチレバーを操作しています。
※2stオフ車はハンクラが使えないとヘアピンなど減速からの素早い加速で差が付いちゃうので。
このように同じ人間でもバイクによっても用途によってもクラッチレバーの握り方は変わるのですな。
ワタクシの周りのライダーもメインバイクとセカンドバイクでレバーの握り方が違ってたりしますよ。
普段意識してないし、意識したところで何も変わらないのですが、結構面白い発見があるかもしれません。
ちなみに・・
DT200WRなどのYAMAHA車全般やKAWASAKIのKDX125SRで林道を走る場合は気が楽なのです。
でもHONDAのXR系で走るとブレーキレバーのタッチが固いというか、
レバーちょっと引いただけでガツンと効くのでワタクシは乗りづらいのです。
※慣れの問題かもしれませんが。
HONDAのマスターシリンダやブレーキシステムはオンオフ問わず、ガツンと効くのが多いような気がします。
※VT250FHのフロントダブルディスクは当倶楽部のバイクで一番ガツンと来ますので未舗装路では神経質になりますな。
これはHONDAとYAMAHAのマスターシリンダーのセッティングの差だと思うのですが、
舗装路はともかく林道みたいな路面のグリップ力が弱いところでは微妙なタッチでガツンと効くブレーキはかえって怖いです。
レプリカ乗りに多い気がする。
YAMAHAのブレーキはグーっと握った奥でコントロールしやすいです。
※セロー225Wも似たような感じですがサスが柔らかいのでDT200WRよりガツンと効く感じはする。
KTMとYAMAHAは似たタッチです。
※KTMのマスターシリンダーはブレンボ製ですが。
やはりオフロードではこういうタッチがコントロールしやすい気がしますな。
逆に、
KAWASAKIのKDX125SRのフロントブレーキは純正のままでは効かなすぎで危険です。
マスターシリンダーからキャリパー迄、わざと全部が効かないセッティングになってる気がします。
なので、
当倶楽部のKDX125SRはブレーキを強化して街乗りでも一応使えるレベルにしてあります。
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まとめ
アクセルをどんな握り方しているか?
というのは人それぞれ。
それでいいのです。
この際、自分がバイクに乗ってどういうレバーの握り方をしてるか再確認して見るのも面白いですよ。
※何の意味もないのですが、こういう小さい発見や気づきが人生を面白くしてくれるのです。
そして、
ライダー仲間に聞いてみるといいですよ。
どういうレバーの握り方してるかって。
ハンドルの握り方一つでもライダーそれぞれ。
結構いろんなバリエーションがあったりするのです。
※そして各々にうんちくがあったりするので飲み会の席で盛り上がったりもしますし。
結局、どんなレバーの握り方が一番いいか?なんていう正解はないので好きな握り方で操作すればいいのです。
バイクのレバーの握り方は、
みんな違ってみんないい。
「レバーの握り方には主流も正義も正解も法的制限もない。」
これでいいのです。
当記事の右手の写真をスマホでとるの他大変だったのだ。
試行錯誤してたら隣の家のネコが様子を見にきた。
ちなみに・・
レバーの話が出たついでです。
フロントブレーキのマスターシリンダーの話です。
特に古いバイクに乗ってる人に多いのですが、
フロントブレーキのマスターシリンダーのピストン部のダストシールが破けてる人結構いますよ。
画像はVT250FHのレストア時のマスターシリンダー。
レストアするバイクは必ずココをメンテします。
ここにホコリ入ったり、水が入って錆びたりするとマスターシリンダーに傷がつき、密閉性が無くなりブレーキ効かなくなりますよ。
水が入ればシリコングリスが流れ出てゴムシールが痛んで、密閉性が無くなりやっぱりブレーキが効かなくなるのです。
大抵、どんなバイクでもマスターシリンダーのリペアキットは純正部品で用意されているハズです。
マジで早めに対応しましょう。
わずかな金額をケチったため、事故に遭ったらマジで後悔しますよ。
※走らないバイクで人は死なないけど、止まらないバイクだと人はあっさり死ぬものです。
それに、
ブレーキフルードが黄色くなってたり、最悪茶色になってたりするならすぐに交換すべきです。
いいバイクに乗っててもここがだらしないとすごくダサい。
さらに、
点検窓の樹脂が劣化して白く細かいヒビが入って曇ってると脆くなっています。
ちょとしたことで割れる可能性が高いので早めに交換すべきですよ。
※出先でやったらその場でツーリングは終了、レッカーを呼びましょう♪
当たり前ですが、ブレーキが壊れるとバイクは止まりません。
もう一度書きますが、
走らないバイクでは人は死にませんが止まらないバイクでは人は簡単に死にます。
※ワタクシの整備の師匠が凄く良く言います。
ブレーキ回りは無頓着ではいけないのです。
※特に屋外保管しているバイクはブレーキフルード(吸湿性がある)の劣化が激しいですよ。
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