旧車と呼ばれるバイクや放置されたバイクと遊んでいるとタンクの錆とは無縁ではないです。
Z1系を大事に乗ってる皆さんも意外に無頓着でねえ・・
フューエルコックをタンクから外すと錆が出るわ出るわ・・
という状態のバイクって結構多かったりします。
そうでない方も「こういう例もある」と頭の片隅に入れておきましょう♪
当記事の目次
中古で買ったバイクはタンク内部をチェック
10年を超えているバイク、野外保管されていたバイクは多かれ少なかれタンク内は錆びています。
ガソリンタンクってすぐに欠品になる部品の代表です。
普通に乗れてるからいいもん♪
という無頓着な人や
すぐ乗り換えるので気にしないよ!
という移り気な人や
は気にする必要はありません。
それでも、
錆びないオフ車のポリタンの人
錆びないアルミタンク(憧れ!)装備バイクの人
以外はタンクの錆を気にしましょう。
意外にもバイクのガソリンタンクの底部には思いっきり錆がたまってたりします。
旧車のガソリンタンクは・・そりゃあもう、びっくりするくらい錆が溜まってたりします。
※バイクも車も、です。
実際にバイクのタンクが錆びるとどうなる?
タンク内の少しの錆でも細かくなった錆が徐々に燃料系を詰まらせていきます。
錆びたガソリンタンクで運用を続けると、
経路に錆の破片が引っかかってキャブでガソリンを止められなくなり、ガソリンが駄々洩れになることがあります。
そういう状態になったら結構やばいです。
※真っ先にキャブの清掃をしてガソリンタンクの錆を疑った方がいいです。
ガソリンフィルターである程度除去できるんですが・・
実はガソリンフィルタに錆が溜まってるのを目視できた時点でもうかなり錆は進行しています。
※錆び切ったガソリンタンクにはフィルターごときでは相手になりません。
ちなみに・・
当倶楽部のZ750D1で6年くらい前に実際にあった話です。
燃費はいいんですが走行中にプラグがかぶって失火する癖がありました。
しかも、
毎回失火する気筒が違うんです。
何度も何度もキャブのオーバーホールと清掃を繰り返しました。
それでも再発するんですよ・・
※4気筒のキャブを外すのはかなり大変なんですよ・・
ゼファー用のCVKキャブ(オーバーフローしてもキャブの外にあふれてこない問題ある作り)に変えたので、これが原因かという先入観がありました。
マジで外観はピカピカなんですが。
原因がわからず、本気で悩みましたよ。
結局、一番の原因は「タンクの錆」でした。
フューエルフィルターを装備してたにもかかわらずフロートバルブに錆が噛んでいたようです。
何度も掃除したのにそのたびにどこかの気筒のキャブに錆が噛んでいました。。
その結果、ガソリンが予定量より多くシリンダーに入り込み・・プラグがカブって失火するというものでした。
原因がわかるまでは近場のツーリングの際でも予備のプラグとプラグレンチを携帯しておりました。
失火が始まると、単純に4気筒が3気筒になるわけで・・
※出先で失火した気筒を特定するのには、エキマニに水かければ一発で分かります♪
を行いました。
タンクの鉄板が厚いので穴が開かなかったのでは?
というくらい錆が出てきましたよ。
※手のひら一杯弱くらいの錆が出ました。
ガソリンタンクの錆が進行するとタンクに穴が開きます。
80年代以降のバイク(特にレプリカ系)は軽量化のためタンクが非常に薄い鉄板でできます。
従って軽微な錆でもタンクには簡単に穴が開きます。
鉄板が薄いバイクはタンクが錆びると本当にあっと言う間に穴が開きます。
こけてタンクが凹んで塗装が割れたタンクは内側からも外側からも錆が発生します。
※タンクの塗装って防錆にかなり役立っています。その証拠に少しでもタンクの塗装が剥げるとそこから一気に錆びます。
ちなみに・・
RZ250系のタンクキャップは雨水入ります♪
タンクの上に出っ張ってるYAMAHAのタンクキャップは結構な勢いで水が浸入します。
※経験済みです。
それに、
レプリカ時代のエアプレーン系タンクキャップも水抜き穴が詰まるとタンク内に水が浸入して錆の原因になります。
※経験済みです。
さらにさらに
保管状態ではタンク内で結露が発生して水分が錆につながります。
※特に冬場の屋外保管は結構結露しています。冬場はガソリン満タン保管が基本ですよ。
大抵、純正状態ではガソリンタンク内は普通錆止めの処理はされていません。
そのうえ、タンク内はガソリンで油分が飛んじゃっています。
ガソリンタンクの内部は非常に錆が発生しやすい環境だと思って間違いないです。
ガソリンタンクの錆のチェック方法
タンクからガソリンを全部抜いて、フューエルコックを外し内側の錆を確認してみましょう。
ガソリンが少ない状態でやるのが楽ですよ。
Z1系の場合、
Z1-Rまではフューエルコック取り付け部が丸くネジ式なのでそこから小指を突っ込んでぐるっと回せば確認できます。
※Z1000Mk2からはフューエルコックも刷新されます。
フューエルコックの穴から小指突っ込んでぐるっと回してみて・・
ザリザリッ!
という嫌な金属のゴミの破片の感触があったら錆びてますよ、ガソリンタンク。
今時のバイクの場合、
タンクの構造や形が複雑になっているのでタンク内の錆チェックはなかなか難しいです。
フューエルフィルタを付けて防衛、フューエルフィルターに錆が少しでも溜まってたらコーティングなどの対策をしたほうがいいです。
タンクの錆でガソリン駄々洩れなど、ツーリングの出先でトラブルと結構大変ですよ♪
手順通りにやると、複雑な構造のガソリンタンク内の錆防止した上にコーティングもしてくれる♪
ちなみに・・
Z750D1のタンク内の錆に気が付いたのは、
ガソリンタンクを外した際オフにしたフューエルコックから少量のガソリンが漏れてたことが発端でした。
フューエルコックのチェックするため外したついでにガソリンタンク内のサビチェックもしてみようと思ったわけです。
それでタンクに小指突っ込んでみたら大変なことに・・
こりゃ、間違いないタンク錆びてるわ♪
フューエルコックのタンク側に結構な量の錆が堆積していました。
という感じでタンクの錆に気が付きました。
上記のプラグがカブる原因の一つは、
タンク内の錆に加えてフューエルコックからのガソリン漏れで停車時にもガソリンはシリンダーに流れてたってことですね(汗
※始動性は今より確実に悪かったです。白煙もエンジンが温まるまでは多かったです。オイル下がりだと思い込んでた・・
こういう状態でもガソリンタンク内は錆が発生してて、不具合を引き起こすことがあります。
本当にいい勉強になりました。
バイクのガソリンタンクは錆びたら交換しかないのか?
ガソリンタンクはメーカーから部品が出るなら新品交換が無難です。
これに越したことはありません。
とはいえ、
古いバイクののガソリンタンクは一部の車種を除いて滅多に手に入らない貴重品です。
ヤフオクとかで見つかればラッキーです。
ただ、何せヤフオクです。
程度がいいとは限りません。
※それに昨今のヤフオク市場での旧車パーツの部品の高騰には閉口します。
もし運よくガソリンタンクを入手出来たとしても・・
などで、満足いくものとは限りません。
※最近のヤフオク、高価でも使い物にならない程度の商品、本当に多いです。
当倶楽部の場合、中古タンクを入手したら
しております。
※中古で買ったバイクは絶対コーティングしないと怖くて遠出はできません。
ちなみに・・
タンク内のコーティングについては、いろんな解釈や方針があります。
コーティング剤がはがれると錆よりもろくなことにならない
のは確かです。
タンク内をコーティングする際、コーティング剤は一度施工すると完全に取り除くことはまず不可能です。
20年くらい前のタンクコーティング剤では、経年劣化でコーティングがはがれ始めてゴミが燃料系に混ざったり詰まったり・・タンクを泣く泣く廃棄することも珍しくなかったんです。
※経験済です。
ところが最近は、いい薬剤があるんですよ。
※Z1-Rのタンク内コーティングしてから15年くらいたちますがトラブルは皆無です。
錆止め剤として恐らく最強であるPOR-15だけに結構いい値段します。それでも1万円くらいですが。
※手に付いたら普通に生活してたら1週間は余裕で取れませんよ、この塗料。
ツーリング時とガソリンタンクの穴あき防止の安心料だと思えば安いもんです。
しかも、
ワンセットでバイクなら二台分は余裕で施工可能です。
これを説明書通りに施工すればオッケーです。
新品タンクを購入するよりはるかに安上がりで、
中古タンクを探す手間もないので時間短縮になります。
余裕があれば、
タンクの底面にも錆止めとしてPOR-15を塗っておくといいです。
ワタクシは、POR-15を知るまではバイクのガソリンタンクを外すたびにタンクの裏側の防錆として固形ワックスを塗りたくっておりました♪
※気休めにしかならないんですがやらないよりマシです。
バイクのガソリンタンクは消耗品です
長く同じバイクに乗り続ける気があるなら予備のガソリンタンクは気長に探しておくといいですよ。
※うちは長く乗る乗り物は大体パーツとしてガソリンタンクをストックしてあります。
ガソリンタンクはバイクの顔といってもいい部品です。
錆びるだけでなく、転んで凹ませたりもします。
後になって、同じ車種でも色違いしか手に入らないとかヤレ具合が他のパーツと違って浮くということも考えらえます。
ガソリンタンクが
とバイクに乗ってもいまいち楽しくないです。
※しかもなんだかやる気が失せます。
ワタクシは20年前に手に入れた純正新品のZ1-Rのタンクをキープしております。
ヤフオク市場に出てきたときはものすごい競り合いでしたが長年探していたので躊躇なしです。
※散財しましたが満足です。半分泣きましたが。
現行で使ってるZ1-Rは色を塗り替えちゃったので、新品のガソリンタンクは色が違っちゃって観賞用に近いですが、きっちりと箱入りで保管しております♪
Z750D1も外装フルセット(当時もの)を10年くらいかけて集めました。
痛みが激しいオフ車DT200WRやKDX125SRのガソリンタンクもキープしてあります。
旧車は特に長く乗るつもりであればガソリンタンクはストックしておくべきですよ。
※保管してるガソリンタンクは全てタンク内側に2stオイルを薄く塗って錆防止としています。
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まとめ
バイクのガソリンタンクは錆びます。
ガソリン給油口から見ても全く錆には気が付かなくても錆びてることがあります。
錆びるといろんな不具合が出ます。
気になったら、何かのメンテの機会にチェックすることをおススメします。
でも航続距離200kmは、かなり余裕で走ります♪
古い車もおんなじでガソリンタンクはたまに錆のチェックをしましょう♪
※旧miniもすごい勢いでタンク内錆びてたし・・
ガソリンタンクは、外観はきれいでも内部は錆びやすいパーツです。
長く乗るつもりがあるなら、ガソリンタンクもきっちりメンテしてあげるべきですよ♪
ちなみに・・
インジェクションのバイクは乗ったことないのでわかりません♪
自分で整備できない電子制御の付いたバイクには一生乗れそうもないです・・
※時代遅れと言われようともいいんです。もうあきらめました。