すると、極めて危険なのです。
バイクのチェーンには、ものすごい負荷がかかっています。
チェーンが伸びてジャラジャラ・・チェーンは外れたり切れたりします。
凶器です。怖いわね。
当記事の目次
バイクのチェーンはたとえ新品でも抵抗の塊
結構グリスが抵抗になって動きは軽快ではないんですよ。
意外に、チェーン単体で触ったことない人が多いのです。
チェーンは普通に乗って、メンテナンスしていれば数万キロは持つ寿命の長い消耗品です。
なので、
「チェーン交換する前にバイクを乗り換えてる。」
人も多くて、現在のバイクに乗ってる限り新品所チェーンを触る機会はそうそうないのです。
とはいえ、
「前回チェーンのメンテをしたのはいつですか?」
チェーンは鉄なので放置すると普通に錆びるんですよ。。
※油分が抜けると割とあっという間に錆びます。
チェーンは抵抗の塊
新品のシールチェーンは結構、グリスまみれでネットリしています。
「抵抗ありそうだなぁ。」
と思いますがこれがベストな状態です。
結構重さもある。
そうなったら・・チェーン自体から抵抗が発生することになります。
抵抗がある=燃費が悪い
のはもちろんです。
当然パワーも落ちます。
さらに、
過度な抵抗になってるとエンジン側(駆動側)にもダメージ来ます。
チェーンがダメになると実はかなり怖いのです。
大けがをすることもあるのです。
チェーンは凶器
はすごく危険です。
走行中に外れたり、切れたりしたチェーンは凶器以外の何物でもないです。
人体に当たると人間の骨なんか一瞬で余裕で削れます。
まともに喰らえば、骨折は間違いないです。
※骨折位なら軽症な部類。
長い間お世話になりました。
チェーンが外れた場合、チェーンガードはほぼ全く意味がありません。
切れたり外れたりしたチェーンの前ではチェーンガードなんて瞬殺です。
※チェーンガードは「チェーンのグリスが飛び散るのを防ぐ。」くらいの強度しかないです。
チェーンは調整できる
チェーン駆動のバイクは、チェーンの調整ができます。
とはいえ、
チェーンは局部的・部分的に伸びるので、数年たって錆び始めたら交換を考えたほうがいいです。
※周期的に、異音が発生する場合、チェーンの部分伸びの可能性が高いです。
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ちなみに・・
チェーンには大きく二種類が存在しています
「シールチェーン。」と「ノンシールチェーン。」です。
■シールチェーン
チェーンの関節部内部にグリスが封入されていて寿命が長いです。
※革命的な発明です。
その分高いですが、現在のバイクのほとんどがコレです。
といいことづくめ。
一般公道で使うなら、かなりずぼら出来ます。
■ノンシールチェーン
ノンシールチェーンは、いわゆる自転車のチェーンです。
金属パーツが金属同士でつながってるだけのチェーンです。
ということで、パワーのない小排気量のレーシングマシンに使われてたりします。
※当倶楽部所有の車種ではYZ85がノンシールチェーンです。
雨天で走るとチェーンの油分は流れ出る
あっという間にチェーンのグリスが吹っ飛んでいきます。
ワタクシは数年前の夏、新品チェーンに交換して最初のツーリングで土砂降りに遭いました。
※この時は、能登半島を回って帰るという行き当たりばったりのキャンプツアーでした。
新品チェーンなので油分たっぷりで出撃したのですが・・帰宅後はすっかり脂分が抜けちゃっていました。
※もちろん速攻で洗車&各部注油です。
いかにまめにメンテしたたかわかりますな。
雨天時のツーリングは一見大したことなさそうですが、チェーンに限らず各可動部分のグリスは一気に抜けます。
例えば、
ワイヤーはアウターワイヤの中に水が思いっきり浸入しています。
定期的に分解してグリスアップをすることをお勧めします。
※ワイヤーは何らかの抵抗があると結構あっさり切れます。
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話がそれました。
雨天後はグリスアップを
バイクのチェーンは走行後にほっておくとどんどん油分が抜けていきます。
油分がないという事は・・
を引き起こすことになります。
末期にはチェーンが外れたり切れたりの原因となります。
チェーンメンテの基本は
「チェーンが多少汚れてても油脂は切らすな。」
という事です。
注油とか洗う時はカバーがない方が楽ですけどね。
ちなみに・・
バイクのチェーンは全体的に均一に伸びるわけではないんです。
「部分的に思いっきり伸びる。」
んですよ。
チェーンの張りの調整をしても、周回軌道上で伸びた部分が大きくたわみます。
※その際に、どこかしらに接触すると周期的な異音になります。
見た目は普通なので全然原因はわかりませんよ。
こうなると調整では何ともなりません。
※こうなると交換した方がいいです。
オフロードバイクのチェーンは過酷
グリスは摺動を助けてくれますが、いろんな汚れを吸着します。
林道や未舗装路、川渡、泥沼(!)など走った後は絶対放置しないほうがいいです。
※長くオフ車に乗りたいならオフロードを走った後は洗車&グリスアップは必須です。
チェーンはただでさえ、高速で回転しています。
遠心力で油分を振りまいているといってもいいです。
当然どんどん油が抜けるんですよ
※オフロードで泥沼や川渡などをするとチェーンを水洗いしてるみたいなもんで、すごい勢いでチェーンの油分が抜けます。
未舗装路をバンバン走るオフロードバイクは、オンロード車両に比べると寿命は半分くらいですかね・・
オフ車は新品チェーンにすると挙動が全然違うのですぐわかります。
ができればベストですが、泥だらけのバイクを都会のアパート暮らしで洗車するのもちょっときついよね・・
それでも、
何とか工夫してチェーンの汚れを落として注油してあげることをおススメします。
※長野ではそういうメンテが普通にできるのです♪
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ちなみに・・
オフロードバイクはリアサスペンションのストロークが長いので、チェーンは緩めに貼るのがセオリーです。
とはいえ、
限度もあって、シフトチェンジごとに、ジャラジャラ言ってる車体も少なくないです。
そういうバイクは大抵、コマが何カ所か固着してますな。
グリスアップもしてるんだか・・
アンコロモチみたいにグリスと汚れが固着してるならまだましな方で、
油分がすっかり抜けきったチェーンのオフロードバイク乗りもたまに見かけます。
オフロードバイクはもともとチェーンが緩めなのでね・・
さらに摩耗したり伸びたりするとチェーンがちょっとした段差で外れるんですよ。
※超危険。
抵抗を極限まで減らしたいレーシングマシンの場合
※ワタクシもびっくりしたのですが。
小排気量のレーサーマシンは、ほんとにギリギリの性能で張り合っています。
そのため、
チェーンの駆動抵抗を少しでもなくすことを狙い「抵抗の少ないノンシールチェーンを使う。」ことがあります。
※ノンシールチェーンは値段は安いけど、寿命はあっという間です。
大排気量のレーサーは、シールチェーン使ってるのかしら?
※多分使ってますね。今度8耐参加チームに聞いておきます。
ワタクシが使っていたYZ125ではシールチェーンを使用していました。
※ワタクシごとき下手くそでレーサーマシンは、極限まで使いきれないのでレース中の安心を優先しました。
ちなみに・・
YZ85のノンシールチェーンは練習走行+120分のエンデューロレース一回で伸びました。
まあそういうもんでしょう、レーサーですし。
チェーン交換をケチってレース中にチェーンはずれたり切れたりしたら、メカ音痴の嫁が乗ってるので即リタイヤです。
そんなことで メカ担当として嫌味攻撃に耐えるのは 100倍嫌なので、あっさり交換しました。
ですが。
それ以降レースには出られてないし、もうYZ85は手放そうかと思っているくらいでです。
※近所のコースが閉鎖されてから乗る機会がほとんどないのです。
チェーンのメンテナンスは専用のスプレーグリスを使う
赤いのと金色のと二種類ありますが、ここはケチらずに高い方を。
チェーン用グリスは「シールチェーン対応。」と記載があるものを使います。
その名もチェーンルブ
注油はチェーンルブで万全です。
たいていどんなホームセンターにも売っています。
シールチェーンにCRC-556などの洗油系のサラサラ油脂を使うと、
「内部に入ってるグリスを洗い流す。」
ので良くない、と昔から言われています。
※もっともです。
バイク乗りは持ってて損はない。
粘度が高く流れにくいのでワイヤーのメンテにも使える。
チェーン洗浄
高圧洗浄機でガンガン洗車するのはチェーンをはじめ、各部グリスを洗い流しちゃうのでよくないらしいです。
各部のベアリングなどのグリスも流れちゃうとのことです。
高圧洗浄はやったことないのであんまり実感はないですが、理屈は納得できます。
※エンデューロレース後には皆車に積む前に高圧洗浄機にかけてるけど大丈夫なのかしら?
次に交換するのは10年後だね。
メンテで寿命が違う
オンロードマシンのチェーンは、ちゃんとメンテを継続できれば大排気量でも数万キロは持ちます。
※アクセルガンガンあけてチェーンに負荷かける人はたぶん寿命が短い傾向なのは当たり前ですね。
ということは、、
は理屈で言うとチェーンの伸びが早いと言えます。
最大馬力はそれほどでもなくても最大トルクがデカイバイクはマメなチェーンチェック&メンテナンスが必要ですね。
ちなみに・・
チェーンの清掃は手が汚れて当たり前です。
当倶楽部では、
という流れでメンテしています。
※この方法で特に問題が発生したことはありません。
チェーンのメンテや清掃を行う場合は、
「絶対にエンジンをかけてはいけません。」
怪我するからですよ。
万が一、チェーンに巻き込まれたら指なんか一瞬でなくなります。
手がオイルだらけになりますが、クリームクレンザージフ(もしくはそのバッタモン)で手を洗うと割と綺麗になります。
※細かいところは爪ブラシも使います。
シールチェーンは結構高価だ
見た目が大きく変わるわけでもないので出費が痛い気もしますが・・
新品チェーンに交換すると駆動力がダイレクトに伝わります。
アクセルとタイヤの連動が素晴らしく良くなりますよ。
「今までなんだったのか?」
というくらい変わります。
たかがチェーン・・とはいえ、新品のシールチェーンはかなり高価です。
チェーン交換の際は、前後のスプロケも交換したいので余計費用が掛かります。
中古バイクを手に入れる場合、
チェーンやスプロケは最初に交換しちゃった方がいいです。
※初期化の一部です。
消耗品の交換で、ただでさえ高価な中古バイクの車体費用+予期せぬ出費となるときついです。
中古バイクを買う場合は、あらかじめ+10万円くらいの予算を組んでおくことをおススメします。
※中古車は、すべて初期化することをおススメしています。トラブルの発生リスクが一気に減ります。
チェーンの交換
チェーン交換は、専用工具があれば余裕です。
チェーンカッターやカシメ用工具の工具があります。
ふざけた名前だが、一流チェーンメーカーD.I.D(大同工業)推奨の品だ。
ただみんな持ってない(笑)
個人個人で持つ必要もないくらいの使用頻度しかないので、誰か知り合いが持ってたら借りるのがいいですよ。
※専用工具は皆でシェアするのがベストです。
■真似しない方がいい1
グラインダでチェーンのカシメ部分を削り飛ばして外しちゃいます。
危ないので真似しない方がいいです。
※チェーンカッター等の専用工具を使うと確実です。チェーンカッター持ってますがグライダーの方が速いので。
固定が甘く、真直ぐピンが入りずらい。
チェーン取り付け時のカシメも裏ワザ的にバイスプライヤーでやっちゃいます。
危ないので絶対真似しない方がいいです。
チェーン交換の自信がない場合は、バイク屋さんに任せた方が確実です。
チェーンやスプロケ単体で持ち込んで交換してもらえるかどうかはバイク屋さん次第です。
※ネットで部品買ってもつけられる可動化はまた別なんですよねえ・・
チェーンの交換はそんなに難しくはないので、専用工具をそろえる気があればやってみればいいと思います。
まとめ
チェーンは基本消耗品ですが、メンテ次第では数万キロは持ちます。
※ただし、オフロードバイクはこの限りではないです。
常にバイクの馬力をタイヤに伝えているチェーンなのに適当な整備をされている車体を街中で多く見かけます。
チェーンが劣化すると
します。
※外れたチェーンでアスファルトが平気でえぐれます。
怪我してからでは遅いので日ごろからメンテナンスをきちんとしましょう♪
こんな記事もあります▼
たかがチェーンですがちゃんと気を使ってあげれば、
などメリットがたくさんあります。
どうやってバイスプライヤーでカシメるのかは秘密です。。
ちゃんと気を使ってあげれば、チェーンの寿命はかなり長いんです。
油脂切れさえ起こさなければシールチェーンなら5万キロ10年とかそういう単位で持ちます。
※メンテナンスといっても雨天走行後は清掃してグリスアップするとかそういうレベルです。
チェーンはメンテナンス効果が非常に高いポイントですよ。
※シャフトドライブ車は関係ないです。
という記事でした。