Z1-Rのタイヤ交換したらチェーン周りから原因不明の異音が・・
何度もやったタイヤ交換・・
特に問題もなく組み付け出来たのですが・・
タイヤ交換直後の実走テストで、何かが何かに当たるような不連続する異音が発生しましました。
ついでに、Z1系の530チェーンのコンバートの考え方もまとめました。
当記事の目次
タイヤ交換したら変な音がする
出先でトラブルを回避するためにも、きっちり押さえておきたい行程です。
いつもの通りにタイヤを交換して、いつものように気楽に試走を始めました。
走り出していきなり・・
「ジャラッ??」
という嫌な感じの打刻音がします。
アクセルを開けると「ジャラッ、ジャラッ・・」と不規則な感覚でチェーンが何かに当たるような音がするんです(泣
こりゃチェーンの張り調整が甘かったな
と、すぐに思想を中止して、Uターンしてリアタイヤを浮かせてチェックしてみます。
特におかしくはないんですよ、これが。
リアサス長めですので、チェーンの遊びは大き目にしてありますが、今までとほぼ同じ調整です。
タイヤが新品になって、多少ハイトが上がったか?と思い、もう少し緩めにチェーンを張って再試走してみました。
が。
・・・異音の発生が止まりません。
エンジン内部ではなく、音の質から駆動系であることは明らかです。
その後もチェーンを緩めたり、張ったりを何度か繰り返すもよくならず。
音がするたびに寿命が縮む恐怖新聞並みです。
ううむ、弱った。
ここまでの現象のまとめ
さて参った。
この状態になったのはロングツーリング2週間前です。
※不安材料を抱えたまま、バイクでツーリングに行かない方がいいですよ。絶対後悔します。
異音の原因がわからない
当たり前!と思ってることが意外にできていないことが多いんです。
思い込みって怖いですよ。
ここでもう一度、確認がてらチェックしなおします。
■チェーン関係のチェック
が、特に異音はしません。
■スプロケット関係のチェック
念のため、スプロケカバー外したついでにドライブスプロケの増し締めはしてみました。
が、特に緩んでもいません。
■ホイールベアリング関係のチェック
が、特にガタがありません。
予備のベアリングは用意してありますが全く問題ないレベルです。
■チェーンアジャスタの左右張りのチェック
が、いずれも問題ないレベルです。
さていよいよ困りました。
こうなると修理のため原因追及すべく、手持ちのカードがなくなりました。
とりあえず、
アクセルの開け閉めで音が出るということで、
ハブダンパーの劣化
かなぁと仮説を立てます。
ハブダンパーというのは、リアホイールに内蔵されているゴムの塊です。
アクセルを開けた瞬間、チェーンの駆動力をホイールに伝えるのを緩衝してくれます。
このゴムが経年劣化で痩せてきます。
こうなると、多少ホイールのガタが出ることがあります。
※それでチェーンがどこかに接触してると仮説を立てました。
ハブダンパーは普通に乗ってれば10年くらいではほとんど消耗しません。
※そんなわけで少なくとも20年以上、走行距離10万キロ近くは交換してません♪
今まで通り、
ロングツーリングの前には疑わしき個所はすべてをチェックして対応する
という方針で行きます。
出先でトラブルのは本当に嫌です。
Z系各モデル毎のハブダンパーもここから検索できます♪
とりあえず、ハブダンパーを交換してみることにしました。
ちなみに・・
異常の原因が明確であれば、直すのは簡単です。
原因がわからない、というのが一番旧車メンテナンスでつらい所です。
※ネットで質問してもニュアンスは伝わらないし、実物見ないと正しい診断はできません。
修理の方向性が見えないというのは、
です。
Z系の部品はネットですぐに手に入る♪
Z系の部品とはいえ、ほんとにすぐ届きますね、在庫があると。
※ほんとにいい時代になったなぁ。昔はこんなこと考えられなかったよ。
タイヤ交換した直後で、マジで予算的に苦しいです。
でも、
どうせホイール外すなら、寿命に近いチェーンもスプロケも変えちゃいます。
出先でのトラブルでのレッカー代とかマジでもったいない。
出先でレッカーの手間と費用を考えれば安い物です。
出先でトラブルになると予定した移動はもちろんできません。
何よりもツマランのですよ。
チェーンとスプロケ、ハブダンパーで異音の原因が特定できればいいのですが・・
ちなみに・・
Z1-R(1型)はスプロケサイズが特殊です。
530サイズに変換する際は、純正の減速比を参考にしましょう。
※530サイズはフロントスプロケが17丁くらいからしかないのでスプロケサイズ変わるんですよ♪
Z1系のチェーンとスプロケの関係について
これがとんでもなく重たく、値段も高く、抵抗の塊です。
これを、530サイズという現代のバイクに使われているものに変更しましょう。
一気に燃費も加速も良くなります。
Z1系のバイクを手に入れたら、最初にやることの一つがチェーンの530コンバートです。
電気系とチェーンについては、まず最初にやるべきですよ♪
※絶対に余計なトラブルを避けられます。
Z系を入手したらチェーンとスプロケの交換をおススメします。
せっかくなので、Z1系のチェーンとスプロケについてまとめてみました。
高速型と低速型は、スプロケの設定である程度変えられます。
余程決まった峠やコースを走るのでなければ、純正の減速比でいいと思います。
※Z1-R(1型)だけは、ちゃんと考えた方がいいです(笑)
■チェーンとスプロケの関係
【高速巡行型設定 (ハイギアード)】
現在のバイクでの走行時に、
という人は、
「スプロケを高速に振る」
への変更をお勧めします。
リアスプロケを小さくすることで、リアスプロケットに伝わる回転数が増します。
同じエンジンの回転数でもしあスプロケが多く回るので最高速度が上がります。
逆に、主に低速時のトルク感がなくなった感じになります。
ので、加速が鈍くなり極低速時にギクシャクしたりします。
※ついでに、エンブレも効きづらくなります。
【低速振り回し型 (ローギアード)】
現在のバイクでの走行時に、
という人は、
「スプロケを低速に振る」
変更をお勧めします。
リアスプロケを大きくすることで、リアスプロケットに伝わる回転数が減ります。
同じエンジンの回転数でもしあスプロケが多く回るので最高速度が下がります。
逆に、主に低速時のトルク感が増した感じになります。
ので、加減が鋭くなってふけ上りが速くなる感じがあります。
※エンブレは効く方向になるのでアクセルガバっと戻すとギクシャクします。
■Z1系チェーンスプロケ減速比一覧
車種 | フロント | リア | 減速比 |
---|---|---|---|
Z1 | 15T | 35T | 2.333 |
Z2 | 15T | 42T | 2.8 |
Z1000A1/A2 | 15T | 35T | 2.333 |
Z1R-1 | 15T | 33T | 2.2 |
Z1R-2 | 15T | 35T | 2.333 |
Mk-2 | 15T | 35T | 2.333 |
Z750FX-1 | 15T | 42T | 2.8 |
■減速比一覧
ここから、自分のバイクの純正減速比に近いスプロケサイズを選べばいいというわけです。
※参考までに、ワタクシはZ1-Rに18/40のスプロケを装着しています。
リア/フロント | 17T | 18T |
---|---|---|
37T | 2.176 | 2.056 |
38T | 2.235 | 2.111 |
39T | 2.294 | 2.167 |
40T | 2.353 | 2.222 |
41T | 2.412 | 2.278 |
42T | 2.471 | 2.333 |
43T | 2.529 | 2.389 |
44T | 2.588 | 2.444 |
45T | 2.647 | 2.5 |
46T | 2.706 | 2.556 |
47T | 2.765 | 2.611 |
48T | 2.824 | 2.667 |
雨天時ツーリング後に注油せずに放置すると、とたんにチェーンって傷みますよ。
トラブル時の状況のまとめ
そこから、以上の原因を推察します。
※紙に書きだすといいですよ。
状況整理
- アクセルオン時に、チェーン付近から「ジャラッ」と不規則に音がする
- 走り出しても「ジャラジャラ」は続く
- 何かに当たっているかのよう
- アクセルオフだと音はしない
- チェーンの遊びは30mm強
- 当たってる箇所が見当たらない
- ハブダンパーに少しガタがある
- ベアリングは大丈夫そう
- チェーンのアジャスタは左右均等
- タイヤは回転時に後ろから見て振れてはいない
- センスタかけてアクセル開けても、音はしない
やってみようと思っていること
- チェーンの固着のチェック(チェーンの給油は走るたびにやってたのでそこまで固着はないはず)
- ハブダンパーの交換
- チェーンの交換
- 当たっている個所の特定
- チェーンスライダーの状態確認
さて、これが解決できなければ、夏のツーリングは何で行こうかなぁ・・
・・・KDX125か?
※DTはエンデューロタイヤなのでもったいなくて使いたくないし。
同じタイヤを同じタイミングで組み替えたZ750D1は全く問題がないんですがね・・
今現在はすでに解決済み♪
なります長くなってきたので別記事にします♪