古いバイクのオーナーはみんな泣きながら直して乗り続けているのです。
でも部品がないことも往々にしてあります。
今回はKDX125SRのメーターマウントスポンジをアイデアで代用したって話です。
当記事の目次
KDX125SRのメーターのマウント用スポンジがボロボロだ
このメーターマウント用のゴムがボロくて意識が下がるのです。
まあ製造から30年近く経てばこんなもでしょうねえ。
ゴムやスポンジなどのやわらかい製品は軒並み加水分解したように 崩壊寸前みたいな 感じになりつつあります。
走りに関係ない箇所はどんどん後回しにしてきたので仕方ないのですが。
メーター回りは常に目に入るのでボロイと意識が下がるのですよ。
古いバイクでもちゃんと整備していればボロイ、とは言わせません。
分解前の画像を撮り忘れました。
むしろ、
整備されたないばかりに、当倶楽部の30年落ちのKDX125SRより汚くボロイオフ車は世の中に馬に喰わせるほどあるのを知っております♪
燃費も最高28km/l(つい最近最高記録を更新♪)したばかりだしな。
コレだけ艶の残ってるライムグリーンの外装を持ったKDX125SRは日本にそうそう残ってないはずです♪
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でもメーターのマウントスポンジがボロイ。
これは何とかしないといけません。
ちなみに・・
車種によってはこの手の振動防止部品は完全に隠してあったりします。
見えないから気になりませんが、崩壊度合は多分似たようなモノだと思います。
なので10年も経ったら、一応メーターのマウント回りをチェックして振動防止部品の状態をすべきですよ。
※メーターは壊れると非常に高い部品の一つです。
メーターはスポンジマウントしないと振動で壊れる
と、昔のワタクシ何ら思ったでしょう。
「ボロイスポンジなんか無い方がむしろすっきりする。」
と言うことでためらいなく取り払ったと思います。
ただし、
ハンドルですらラバーマウントして振動を逃がしているようなKDX125SRですよ。
振動がメーターに与える影響は半端ないはずなんです。
アナログ式メーターは 消える魔球が水に弱いように 振動に弱いのです。
この辺は年の功というか長年の経験が生きています。
ワタクシも狡猾になったという事です。
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デジタルメーターはどうか知りませんが、
少なくとも全てのアナログメーターはスポンジなどの防振材を介して車体にマウントされているはずです。
そうしないとメーターはもれなく振動で壊れるんですよ。
ゴムホースを使ってラバーマウントにする
こりゃもう御臨終ですな、と言うことで交換を検討します。
大体30年、ご苦労様でした。
とはいえ。
30年前のバイクの純正のパーツはホイホイ出てきません。
※在庫を調べもしなかったけれど発注も面倒なので次善の策を考えることにします。
KAWASAKIは昔からネットでパーツ検索と在庫検索ができるというユーザーに優しいバイクメーカーです。
※YAMAHAも同じく偉い。そういうところがメーカーの熱烈なファンを作ると思う。
次善の策と言っても大したことないのですが。
パターン1
ラバースポンジを細く切ってメーターに貼り付ける
ホームセンターの素材コーナーで硬質ゴムよりスポンジに近いような素材を探してきて、細く切って隙間に詰める。
ヘタすると、建築資材コーナーにある隙間埋め用のバックアップ材なんかでもいいかもしれません。
ただ、両面テープで張り付けただけだと一周回して接続する箇所から剥がれてきます。
※こういう場合接着面を斜めにして接合部を増やし、最強クラスの万能接着剤「Gorilla Glue(ゴリラグルー)。」で固めちゃうのが最強かもしれません。
初期の粘度がもう少しあれば完璧。
使いまくっています。
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パターン2
ゴムホースはくるっと回して接続箇所に金属入れればジョイントになるのです。
内径4mm、外径8mm程度の当倶楽部ガレージに転がってるゴムホースをメーターの外周に合わせて切ります。
接続箇所にGoliraGlueを塗布してギボシの雄端子を突っ込んでジョイントにします。
これが意外にいい感じ♪
綺麗に収まるし、見た目もカッコいいです♪
貧乏カスタムですがカッコよく仕上がります。
今回はこの方法でやってみました。
※完全にその場での思い付きです。
こういう小技的な応用技をたくさん身につけておくと人生いろんなところで役に立ちます。
※ワタクシも職場で何でも作るので 良いように使われて 重宝されております。
KDX125SRは既に部品の供給が末期的になりつつある
ですが本当に適当に整備された個体が多すぎる。
※乗りっぱなしが大半。
電気的に制御されていない排気デバイスのKIPS。
非常に単純な作りですがメンテサイクルが結構短いのです。
KDXは良く壊れやすいと言われますが個々のメンテをしっかりやってれば、そうそう大事にはなりません。
※ワタクシの様に調子に乗って、くたびれたエンジンのポート加工して馬力を上げちゃったりしなければ、クランクベアリングが崩壊するとかないハズ。
特にぶん回せない人が乗ってたKDXシリーズはひどいものがあります。
※慣れればそんなに面倒でもないんですが。
メンテしてないKIPSは
してまともに動きません。
ですが、
KIPSのパーツすらも既に欠品になっています。
※こうなると本来の性能は一生出ません。
また、KIPSのメンテをするにあたりヘッドガスケットの交換が必須です。
このパーツが欠品になったら、KDX125SRの維持は難しいと思われます。
※現在、超高価格で流通している中古のKDX125SRですが、本来の性能が出てない上、まともに動かない個体も多いハズです。
二度と出ない2stエンジン車両ですので当倶楽部の個体も大事にしなければなりません。
※一応、当倶楽部にはヘッドガスケットのストックはあるのでまだいけますが。
まとめ
恐らくその大半がスクラップになるでしょう。
古いバイクは部品調達能力とメンテスキルに自信がない人は手を出すべきではありません。
高価な中古バイク買っても、メンテパーツが出てこないのではねえ。
KDXに限りませんが、騙されて不人気とかレア車両を高額で買って後悔している人が多いハズ。
半数くらいが泣き寝入りして、車両はスクラップ、二束三文で引き取られてたりするのではないかと心配してしまいます。
でも、
走るのにそれほど関係ないパーツは知恵と工夫で何とでもなる
もんです。
思いついた時、ワタクシは自分が天才だと確信しました。
外装などの走りに関係ないパーツは何とか工夫して自作して対応できますが、走行に関係あるパーツとなると命にかかわるので怖いです。
専門店にかけ込むのも手ですが、専門店は自分のところの常連さんを優先するのが当たり前です。
個人売買で入手したような車両を持ち込む一見さんは修理を受けてくれない可能性が極めて高い。
※ショップ側としてもパーツ探しの手間賃を請求できないし、高騰しているパーツ代で修理代が高額になって怒られるのも嫌だろうし。
そんな背景を全部隠して中古バイクをろくな知識もなく、転売するような輩が増えています。
特に125ccの2stは維持費が安そうに見えて人気が高いですがそんなことはありませんよ。
メンテ代やパーツ代はむしろかなり高いです。
そして4st125ccは想像以上に走りません。
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あと10年持たせる勢い。
125cc最強クラスのKDX125SRですが、パーツ難には勝てないのです。
林道やコースでぶん回すのは止めてオンロードツーリング仕様にしようかと思っています。
※タイヤのセレクトに悩むところです。
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