というライダーの密かな楽しみは、すごい田舎に行かねばならないと思ってる人が多い。
長野には市街地からちょっと行くだけでスゲエ県道があるのです。
そんな里山のような県道ですが、ド田舎の県道と変わりない楽しさを提供してくれます。
その代表ともいえるのが長野県道34号 長野菅平線です。
当記事の目次
冬季は閉鎖されるくらい厳しい長野県道34号(長野菅平線)
電車も止まりません。
県道34号は冬季閉鎖になるくらい激しい県道なのですよ。
菅平周辺には国道・県道・林道が入り混じっています。
観光やスポーツの合宿などでも有名なのでメインルートの国道はかなり綺麗に整備されています。
国道になり切れなかった県道が何本か存在するのですよ。
恐らく、勾配のきつさや道幅の確保が出来なかったのであろうと想像できます。
さらに、
県道にすらなれなかった林道も何本もあります。
その中で、かろうじて林道から舗装路に昇格されたのが県道34号長野菅平線ってわけですね。
菅平の周辺は「林道の宝庫。」
菅平周辺には通り抜け可能な林道がたくさんあります。
腕のあるライダー&オフロードバイクなら一日以上遊べます。
ただし、
いずれも今は荒れ放題で林道というか廃道に近い物もあります。
年々、荒れ方と崩落が激しくなり、整備もされないので難易度が上がっています。
オフロード装備&複数人数で攻略してみるといいですよ。
※給油ポイントが少ないですが。
あんまりいかないと廃道になっちゃうから、雨が少ない時期にまた行こうと思っておりますが。
県道34号はこの位置。
長野市の東側と上田市の北西部をつないでいます。
長野県道34号(長野菅平線)は、
長野市街地のはずれの大豆島(まめじま、と読む)と菅平の中心部の交差点でR406と接続します。
長野市街地の始点はイマイチよくわかりません。
※五輪大橋(有料)付近でごちゃごちゃになるので。
今回は雨の隙間を縫うようなわずかなタイミングを見計らい、菅平側から長野市街迄一気に下ってみました。
でも初夏の木々の緑の濃さが素晴らしく気持ちよい。
道端の雑草がワタクシの背丈くらいある。
今回の得物は「セロー225W。」としました。
何かキャブが濃いんだよね、どうやっても。
※夏の雨の合間&標高高いなんてキャブの混合気が濃くなる条件MAXなので、どうなるか試走してみたかったというのもあります。
ちなみに・・
菅平と言えば団体球技の合宿&スキーのメッカです。
ラグビーワールドカップではイタリア代表が合宿してたし、ワタクシも学生の頃、ラグビーの合宿で来たことがあります。
※ラグビーには菅平(カンペー)と言う技まである。ジャッカルなんて技は昔はなかった。
血を吐きそうな特訓をしたのは 監督に恨みしか残らない いい思い出です。
そして、その特訓場所の近くに将来住むなんて学生のころは思ってもみませんでした。
※人生何があるかわかりませんな。
県道34号、菅平の上田市エリアは超平和
ここからしばらくは非常に平和です。
菅平の一番の繁華街です。
この辺りではスポーツ関係のグラウンドがたくさんあります。
年間を通して何らかのスポーツの合宿が行われています。
夏季はサッカーとラグビー、テニス、マラソンなんかの競技の合宿が多いですな。
なので、
休日ともなれば県外ナンバーの大型車がバンバン入っています。
夏休みなんか ドラクエの街並みに 屈強な男たちが群れで闊歩しています。
グラウンド周辺は、関係者たちの車で混んでいました。
「ああ、何もかも懐かしいわ。」
ワタクシも大昔、ラグビーの合宿で訪れたことがあります。
テニスしてるお姉さんたちのコートの横を泥だらけのワタクシ達が走るわけですよ。
※ラグビーの練習の最後に10kmくらい走らされたのですよ、監督のチャリで追い立てられながら。パワハラだわ。
菅平と山中湖はワタクシの中で血と汗と泥とゲロ吐きそうになるくらい走り回った思い出の場所です。
ワタクシ達の頃は練習とか合宿に親なんて全然きませんでした。
今は親がバラバラに合宿に連れてくるのが普通なのかしら?
※親は大変だな。
と言うような光景をそこかしこで見つつ進みます。
過保護と言うか、窮屈と言うか。
もしかして田舎だけなのかしら?
ワタクシたちの時代のように、
練習試合場所まで生徒だけで移動するのも楽しかった記憶があるんですがね。
菅平は高原野菜の栽培が盛んです。
雨上がりなのでレタスがみずみずしいですな。
長野県内で高原野菜と言えば、相木村周辺、野辺山周辺、菅平周辺が有名です。
※ですが地元にはあんまり出回らない。
なんか美味そうですな。
高原野菜の名所は何処も、クソでかいトラクターが走り回っています。
※バイクで衝突したらたぶん死にます。
デカいトラクターは空荷だと速いしウイリーしそうです。
「TAMIYAのラジコンのワイルドウイリスか?」
と言うくらいウイリーしそうです。
デカいトラクターを見るだけでもツーリングに来るかいはありますな。
※普段なかなか見られないし。
でも、
デカいトラクターの走った後の舗装路は泥だらけなので気を付けましょう。
※こんなんでコケてもツマランし。
を見つつ、ちんたら走るとあっさりと菅平と呼ばれる地区は終了します。
このエリアは本当に平和です。
自販機こそ割とありますが休憩ポイントになるようなお店はないです。
合宿向けのホテルや宿がメインです。
ほどなくして長野市に入ります。
長野県上田市と長野市の境目なのですよ、菅平の西端は。
情報量のやたらと多い分岐点を境に一気に急こう配の下りになります。
ここからの下りが長野県道34号の真骨頂と言っても過言ではありません♪
もう少し引きで撮ると気温計なども入るのだが。
ちなみに・・
県道34号の上田市と長野市の境界付近から東豊林道に接続できます。
長野が誇るオフロードバイクで楽しいいい林道ですが、最近は荒れてておっかないのでなかなかおススメしずらい。
情報量が多めな分岐点には東豊林道の看板もあるので間違わないはずです。
情報量の超多い場所
マジで道路が7割落ちてたりするので危険です。
長野の林道は恐らく今後しばらくは整備されないので、決して一人では行かないようにしましょう。
※長野はお金全然ないのよ、2019年の台風被害とコロナ騒ぎで大赤字で。
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長野市に入ると急に本気出す長野県道34号
そりゃあもうグネグネ&スリッピーで急こう配♪
弱い奴がいじめられて泣くと狂暴になる米国のテレビドラマくらい激変します。
普通に傾斜が10度ありますな。
※勾配の警告看板がやたらとある。AT車だとブレーキフェードするからね。
酒飲んでこの画像見たら気持ち悪くなるレベル。
急こう配がしばらく続き、道がやりたい放題曲がっています。
※長野市(県庁所在地)だぞ、一応。
対向車こないなら登りルートを全力で走りたいな♪
消して広くない道路幅な上、舗装はところどころ荒れています。
雪国の舗装路は凍って溶けるを繰り返すので路面は悪いんですよ。
しかも、
雨上がりで土砂が舗装路に流れ出てて走りにくいったらないです。
※急こう配の下りのヘアピンで砂利や土だらけってのはちょっと怖い。
こういうのも県道の醍醐味。
県道34のこのエリア、下りでは大排気量のバイクはアクセル開けらんないですよ。
こういう所で調子に乗ってはいかんのです。
何せ、シャコタン車が腹を擦るような急こう配のヘアピンが忙しく続きます。
※変態バイク乗りなら路面が綺麗なら楽しいことこの上ないんですが。
県道34号はつい最近まで道路補修のため通行止めでした。
※大雨が降るといつまた通行止めになるかわかりませんけどね。
勾配が緩くなる長野市若穂地区の民家が増えてくる里に下りるまで、
こんな感じの急こう配ヘアピン&舗装状態が悪く深い森の中を抜ける道が続きます。
バイク乗りはこういうところが好きな 変態 人が多い。
ワタクシも大好物です♪
こういうところを走ると
「ああもっと県道を探さねばな。」
と誰にも期待されていない妙な使命感と
「高なりゃ長野の県道を全部コンプリートしたい欲。」
にとらわれますな。
ちなみに・・
県道34号の秋は落ち葉が凄いんですわ(笑)
カラ松の落ち葉で一面埋め尽くされてるような感じです。
この落ち葉が水分含むと滑るんですよ。
※長野のマイナー県道は全部そんな感じですが。
ふっといタイヤのでかいバイクでは、グリップ得られないので怖いハズ。
やはり、
長野のマイナーな県道散策にはオフロードバイクが向いていますな。
もしくはレジャーバイク系。
※最近、ホントにクロスカブとかハンターカブをよく見かけますよ。
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長野県道34は結構交通量はある
最近の車はデカすぎです。
長野の細い田舎道ではデカイ車は使い勝手よくないです。
長野県道34を使えば、
地図上では一見して最短距離で長野市街から菅平に抜けられると勘違いしがちです。
なので、
結構明らかに山道慣れしていない県外ドライバーのでかい外車とかが入ってくるんですよ。
Google先生もこの道をおススメするようです。
そういえば、
嫁が社用車のプリウスで菅平に行くのにこの道をおススメされ、Google先生のいう予定到着時間を大幅に短縮したと自慢してた。
※何キロだしとんねん。ラリーじゃないんだから。
とはいえ、
山道に慣れてないなら多少迂回しても県道35号、R144、R406などを使ったほうが良いかもしれません。
おっかない区間は比較的短いとはいえ、大きくなりすぎた最近の車はこういうところを走るのが苦手な様ですね。
※車高の高いSUVの重たい奴なんかロールがでかすぎて気持ち悪くなりそうです。
この日も、県外ナンバーのデカいアウディが ハンドル操作がヘタすぎて センターラインを無視して突っ込んできて危うかったですわ。
※バイクにもドラレコは必要だと強く思うのです。安いので良いから。設置場所がないんだよね・・。
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そんな道ですが、地元民は県道34号は結構使ってるのかなぁ。
菅平から買い物行くのに確かに長野市街は便利ではありますが。
※長野は北も南もこんな所ばっかりですけどねえ。
おススメのお食事
長野市若里地区には【古民家カフェ「ねこぽぽテラス」】と言う話題のお店があります。
県道34号からはちょっとわきに入った場所ですが、小さな看板を見落とさなきゃちゃんと着けます。
時間的に早いうちに行かないと混んだり食べるものが無くなったりするのですが。
※混んでなければ静かでいいところなんですが、有名になってきて騒ぐ客もいるので困ったもんです。
ワタクシは一人でオシャレショップに入らないライダーなので今回は食べ物の画像はナシです。
※そのうち撮ってきます。
ま、菅平で「焼きカレー。」や「カツサンド。」と言うのも手ですがね。
※こちらも県道34号沿いではない。メインルートのR406沿いにあるので自分で調べなさい。
県道34号をさらに長野市街地に向かい進み、上信越道の高架をくぐって、R403との交差をさらに進みます。
早く補修した方がいいと思うんですが。
ここで、
の合流地点がこの先です。
ココから新潟に向かい信濃川になっていきます。
そこにかかる橋を「落合橋。」と言います。
※大きな「川同士が落ちあう。」かららしい。
この橋、古くて長いです。
結構渋滞するポイントでもあります。
橋の中央の中州には信号があってここで信号待ちすると結構豪快に揺れるんですよ(笑)
トラックも多いので、いつ通ってもふわんふわんしておっかない。
なんか生命の危機を感じるのであんまり好きではない橋ですわ。
※ワタクシが生きているうちに一回くらい落ちそうです。
落合橋を渡ってドン付きを左折した辺りが長野県道34の長野市側の端です。
※県道372と共用してて始点がはっきりしないのですよ。
バイクで行くならおススメは長野市街からの登り
つまり、
ワタクシが今回たどったルートの逆ってことです。
特に夏の信州ツーリングをするなら、
市街地から上がってくると標高の高い菅平高原が涼しくて気持ちよいハズです。
登りルートの方がバイクでも車でも楽しめる気がします。
出来れば、雨上がりの隙間の時間ではなく豪快に晴れた日がよろしい。
怪我したら救急車はなかなか来ないと思うし。県庁のある長野市なのに。
雨後はマジで滑る。
そして、
こういう所では無理しないのが鉄則です。
でも誰か連れてくと調子に乗る奴が絶えないのですよ、いい大人でも。
※県道散策は一人で走ってニンマリするくらい地味ですが密かな楽しみがある遊びですな。撮影でしょっちゅう止まっても怒られないし。
ちなみに・・
菅平を南北に貫いているR406は長野を代表する良いツーリングルートです。
という「信州の田舎道と名所を満喫できるいいルート。」ですよ。
※ワタクシは混んでる場所は迂回しますがしょっちゅうこの辺を走り回っています。
最近有名になった白沢峠展望台。
前は誰もいなかったんだけれど。
R406は春から晩秋までのツーリングならおススメできるいいルートです。
※周辺の県道散策もたまりませんが。
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まとめ
長野市街からも行きやすい散歩コースです。
いわば「里山県道。」とでも言いましょうか。
長野市付近のバイク乗りは結構走ったことあるのではないかと思います。
今回ワタクシは、
というルートをとりました。
ほとんど撮影ストップだけで休憩はしませんでしたが長野市街地からなら2時間もあれば帰って来れますな。
※セロー225Wなのでペースも速くないですし。
思わずニヤケルワタクシなのだった。
長野市街を起点に小さいバイクでのんびりと散歩するにもいいルートです。
長野市街に宿をとって翌日に関東圏に戻る際、もうヒト走りしたいという方にも菅平の周りの道はおススメです。
峠道に自信がなければR406で須坂市周りだとよく整備された道で菅平に入れます。
特に夏の菅平は標高が高いので涼しくておススメです。
※合宿中の屈強な男たちを見ることもできます。
いつもこの手の県道散策の記事は書いてて
「誰が読んでるんだろ?」
と思うですが、いいのです。
ワタクシの趣味ですので。
趣味は密かにやるのが面白いのですよ♪
※でもたまに応援メッセージいただいたりするので、今後も しつこく 継続します。
ゴーグルじゃないシールド付きのヘルメットも新鮮だな。
※ツーリングにはむしろこっちが使いやすいなぁ。
ちなみに・・
キャブの不具合を承知で持ち出したセロー225Wはやはり菅平では「高山病。」になりました。
※アイドリングしなくなる。でもすぐ再始動する。
帰宅後、プラグみたら黒くすすけておりました。
マニュアル通りにキャブを作ったものの、どうやっても濃いんですが。
結構アクセル開けて走ってるんですが、たまに黒煙を吹きます。
※チョーク引いてないにも拘らず。チョークが悪い気もするな。
世間では、エンジンのかかりがよろしくないと言われるセロー225Wですが、当倶楽部の個体は異常に起動が早い。
そしてエンジン始動直後はなぜかアイドリングが高い。
ずっと高いままなら対策しようもあるんですが、次第にアイドリングが収まってくるのも気に入らない。
※油面の合わせ方が違うのかしら?マニュアル通りなんですが。
燃費も思ったほど良くないし。
もう少しシタバタしてみてだめならセオリー通りにキャブをPWK28にするかね。
※でも2st用のキャブは吸引力が強烈な4stには向かない気がするんだよねえ・・。