これがまたものすごく楽しいんですよ。
※一日やってても飽きない♪
はたしてセローの外装はどこまで恰好よくなるのか?
古いYAMAHAは純正部品が超高いので、大丈夫か?
セロー使いへの道はまだまだ激しく遠いのでした。
当記事の目次
どんなバイクも外装がビシッと決まるとレストアモチベーションが上がる
一番安くレストア気分を盛り上げるのはずばり洗車です。
車でもバイクでもレストア作業の半分は、掃除と言っても過言ではありません。
従ってレストアで最初にやることは、分解清掃です。
とにかく全部外せるものを外して、
部品単位で清掃していきます。
その際、
各部の傷み具合や部品の調達計画を立てつつ、サビがひどいボルトやナットは新品に交換します。
当倶楽部には、各種ボルトのストックが大量にあります。
※長年、ボルトやナットはコレクターのように貯めこんであるのです♪
ただし、
強度が必要な個所は、とりあえずワイヤブラシで磨いて再利用、もしくは純正品に交換が無難です。
※ボルトやナットにも強度があるんですよ♪
レストアについては、
内燃機関を先にやる人もいますし、足回りからだ!という人もいます。
ワタクシの場合は、その個体の全体像が綺麗かどうか?がかなりモチベーション維持につながっています。
※外装外しつつ、気になったところはその都度手を入れます。
最初に大まかに洗っちゃった方が後で楽です
外したボルトや部品は・・
無作為に部品外しまくると、組み立てた時にボルトやナットが余る、という事になりかねないので注意が必要です。
100円均一で料理用のステンレストレーを大量に購入して、そこに部分ごとにパーツやボルトナットは分けて管理おくと細かいものはなくしませんよ
※トレーごと蹴っ飛ばしちゃうこともたまにありますが。
そんなわけで、
当記事は外装を全部外した後の話です。
白いYAMAHAのオフ車外装は茶色く焼ける
無塗装の樹脂パーツってのは絶対に経年劣化を避けられません。
劣化して白くなってきます。
それでも、
YAMAHAのオフロードバイクの白い外装(概ね90年代から00年代)くらいまでは経年劣化が比較的少ないです。
というのは、
白いオフ車の外装は赤や緑、青の様に紫外線劣化で白濁する度合いが少ないです。
というか、
もともと白いので目立たないというのが正解です。
※この辺は、別記事にまとめてあります。
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白濁しないとはいえ、
YAMAHAの白い外装は部分的に黒や茶色に変色するんですよ。
いったん黒ずんでくるとパーツクリーナー程度では落ちません。
しかも、
困ったことに放置すると非常に貧乏くさいです。
この黒ずみを解消するのに今回は思い切った手段を使うことにします。
こうなるとケミカルで落とすのはかなり困難です。
まずは外装に残ったデカールを地道にはがす
最近のYAMAHAのデカールは知りませんが、90年代のオフ車のデカールは剥がすたびに細かくちぎれるんですよ。
剥がしていくうちにどんどんペリペリと、高級洋酒のように割れていくんですよ。
※どこがおもしろいのかというと、ドンペリと掛けたわけです。
これをカッターでデカールの糊だけを切るように外装の上を滑らせて剥がしていきます。
※結構時間がかかるがはまると面白い♪
禁じ手!外装を耐水ペーパーでサンディング
禁じ手とされているので決しておすすめはしません。
※ちゃんとしないと外装がやすりで毛羽立つので余計汚れを呼びます。
ホームセンターで手に入るサンドペーパーの400番で、あらかた黒い部分や茶色く変色した部分は削り落とします。
※深い傷は外装自体が変形しそうなので潔くあきらめます。
耐水サンドペーパー
耐水サンドペーパーは、番数が大きいほど細かく磨けます。
使うときは、じゃぶじゃぶ水を使いましょう。
※丁寧に全体を研いでいくイメージです。
ざっくりと400番で全体を磨いた後は仕上げで
と繰り返しサンディングしていきます。
1500番までかけ終えると、手触りがするするしてきます。
気合と根性があれば2000番くらいまでかけてもいいと思います。
ちなみに・・
耐水ペーパーは使う前に短冊状に切って、バケツに水を張って浸しておくといいですよ。
※耐水ペーパーはケチらずに使う事です。近所のホームセンターで一枚58円でした♪
このサンディングでの表面処理は、
自家塗装する際の下地作りにも絶対に必要な工程です。
経験としてやってみるといいですよ。
塗装の場合は、最低でもサンドペーパーは2000番以上で仕上げて、
さらに、コンパウンドで磨くことをお勧めします。
下地作りで、塗装の工程は3分の一半分終わるといっても過言ではありません。
※自家塗装はこれ以外にもたくさんのテクニックの積み重ねです♪
白一色の単色になった外装はデカールで全体を締める
細かいデカールはそれ以降に張って調整していきます。
かつて、
KAWASAKI KDX125SRで同じ手法をとりました。
全体的にデザインされたデカールを張るだけで、一気に貧乏くささが抜けます。
単色で、部分的にステッカー張っても色あせた車体はどう見ても古臭いんですよ。
これをデカールの専門業者(たぶん日本でここだけ)に発注します。
これで緑一色だったKDX125SRの古臭さが一気になくなりました。
周りのオフ車仲間にもウケがとても良いです。
もちろん、セロー225WE用もあります!
ある程度、フォーマットがあるので、色変えたりすると個性が出せます。
今回はカラーオーダーかけたので特注扱いです♪
※色変えは別途金額がかかりますので、部分的に発注するよりフルセットで買った方が安いです。
これを知ってたので、
車体入手より先にデカールセットを手配しておいたのですが・・
完全にワタクシのミスで裏目に出ました。
統一デザインのデカールを発注する際は年式を確認しろ
セロー225WE用を頼んでしまったわけです。
※大体、セロー225は4JGならなんでも同じだろ?と思ってたワタクシが愚か者でした。
外装サンディングしてる時には既に統一デザインのデカールは一式手元に合ったんです。
かなり前倒して当倶楽部にセローが来る前に型式だけ確認して発注しちゃっていました。
ちなみに・・
セロー225シリーズは、ホントに細かく仕様変更されてて、車体型式が一緒でもバリエーションが豊富にあるんです。
同じ型式4JGでも、その後の番号で外装が違ったりします(泣
ワタクシの入手した固体も4JGなんですが・・
4JG1の初期型(第三世代)という事で後期の4JG型とはタンクとシュラウド、サイドカバーの形が違います。
これがワタクシの手元にあるいわゆる4JG1型
結構違ってびっくりだ。タンクがでかい♪
激しくクヨクヨしたかった・・
もうお分かりでしょうが、
統一デザインのデカール特注で外装が違う第四世代のやつで頼んじゃいました(泣
※使えない高価な特注でカールを頼んじゃったわけです。
この時点で数千円の無駄な出費となりました。
※幸い、タンクやシュラウド、サイドカバーはまとめて交換すれば互換性があるようなので、気長にこちらも探して着せ替えしようと思いますよ、ええ・・
激しくくよくよしましたが、仕方ないので再発注しました。
※発注の際は、キーボードを打つ手が震え、涙で視界が悪くなりました・・
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バリアスコートでコーティング
それでも、泣きながらデカールを張り表面に「バリアスコート施工」でコーティングします。
今後もバリアスコートで何重にもコーティングしてやる予定です。
※外装にコーティングの層を作るイメージです。
サンディングは1500番でやってるとはいえ、オフ車の外装にクリア塗装で幕を作るわけにもいきません。
サンディングしたということは、外装全体に細かい傷が入ってるわけです。
傷に汚れやゴミを咬みこんだるすると汚れが落ちなくなるのでコーティングして防ごうという作戦です。
※バリアスコートは当倶楽部の一押しケミカルです。当倶楽部に来て実際に効果を見たバイク乗りは、次回来るときにはバリアスコート施工するようになるくらいです。
この工程を行うと、色あせてしょぼくなるので有名な、KAWASAKIのKDX125SRの緑の外装ですらきれいになります。
当倶楽部では車からバイクからお掃除ロボットまで全部これでコーティングしています♪超便利。
※ご家庭の洗面所にも使えるという情報アリ。
ここまでやれば、取りあえず外装は完成です。
※ライトカウル上のゼッケンプレートはちょっと遊んでみようと思っています。今デザイン検討試作中。
デザイン悩みましたが、ステッカーシートを自分で切り出して両サイドに二重ライン入れました。
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まとめ
ただし、
結構お金はかかります。
その際、全体がまとまったデザインのデカールを張ると再塗装するよりははるかに楽です。
どうせオフ車は汚れるんだし・・は、ゲロ林道(ゲロ吐く位キツイけもの道)で投げバイクにする人が言うセリフです。
※汚いバイクはメンテする気にもならんのです。
今回のセロー225Wのレストアは、
前々からやって見たかったことを全部やるというコンセプトで遊ばせてもらっています。
久しぶりに本気で遊ばせてもらってるんで作業してると面白すぎて時間がたつのが早いです。
しかも楽しすぎて全然疲れません♪
外装編、の次はキャブ編に移ろうかと思います。
果たして今時セロー225をレストアしてる記事が世間の役に立つとは思えんのですが・・
※でも書きます。
少しずつ綺麗になって行くセローを見ていると楽しいです。
久々のレストア作業、マジで楽しいです。
※失敗もありますがね・・
次回はデザインデカール張り付け作業のコツをまとめようと思います♪