むしろ、白化した樹脂に使えないじゃん。くらいに思っていました。
でも、でもですよ。
樹脂の種類によっては絶大な効果を発揮することがわかりました。
その顛末を記事にしてみました。
当記事の目次
WAKO'Sスーパーハードで無塗装樹脂の白化改善処置
「未塗装樹脂用耐久コート剤。」というこの製品、だいぶ前に購入したのですが、
軽トラのツルツルした見塗装樹脂バンパーには効果がイマイチでした。
なので、ずっと当ガレージのケミカル棚にしまわれていたのです。
先日、
「アバルト595のダッシュボード部がベタベタする。」
事件の際に「WAKO'Sスーパーハード。」の存在を思い出し使ってみたら、すごく満足できる効果がありました。
これもいろいろ含油している樹脂製。
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「もしかしたら、ワタクシの使い方が悪かった?」
「もしかしたら、この製品は同じ未塗装樹脂でも特異不得意があるのではないか?」
※ワタクシは、この世で一番信じられないものは自分自身だと思っている節があるのです。
ということで、
改めて、「WAKO'Sスーパーハード。」の得意分野で勝負させてあげたくなってきました。
※高価なだけに、心残りではあったのですよ。
でも、樹脂の種類によってはめちゃめちゃ効果がある。
ちなみに・・
数年前に、
「古い車やバイクの樹脂が白化して貧乏くさいのを何とかする。」
という使命でいろいろなケミカルを1万円以上購入、試しまくりました。
※当ブログでもその時の様子が多少記事になっています。
その時は、「WAKO'Sスーパーハード。」の評価は必ずしも高くありませんでした。
なぜか?
実験体として用意したのが、
の二種だったからです。
外装が日焼けして貧乏臭く見える個体ばかりなKDX。
樹脂と言っても、
「表面がツルツルのものばかりがサンプル。」
だったわけです。
※この二種については、「WAKO'Sスーパーハード。」は全然効果はありませんでした。
はっきり言えば、
「WAKO'Sスーパーハード。」にとっては得意な土俵ではなかったのですよ。
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参 考 白くなったバイクや車の樹脂の光沢はケミカルで復活する。
試しに中古で買った白化したDAIHATSU HIJETの未塗装ミラーで試す
見事に白化して、いかにも古い車っぽい。
※そんなに古くない・・と思ってたら古くないキャブ車はない!と言われました。
HIJETの未塗装樹脂ミラーは先日ヤフオクで無事落札して、送られてきたばかり。
※鬼滅の刃の無限列車編のブルーレイの段ボールに入って送られてきた。何かと思った。
古いパーツだけに、しっかり白化しています。
ミラーボディ部は樹脂表面はざらざらしているタイプのちょっと固い感じの「未塗装樹脂:PET-G グリコール変性ポリエチレンテレフタレート。」です。
※ボルトカバー部は表面がざらざらしている「未塗装樹脂:PP ポリプロピレン。」です。
パーツは車体から外れているので早速「WAKO'Sスーパーハード。」の塗布施工に入ります。
そしたら、
塗布部分は見事に黒が復活するじゃないですか。
こりゃ面白いってんで、バンバン作業を進めます。
※薬液の効果は、すぐ目に見えると気分が盛り上がりますな♪
即効性あり、だと楽しいのです。
そして何より、
かつてのワタクシは「WAKO'Sスーパーハード。」に対し、
「ツルツルに表面加工された未塗装樹脂では大した効果がない。」
という辛い評価を下したのですが、
「ざらざらした表面の未塗装樹脂に対しては、すごい性能を発揮する。」
のでビックリしたのです。
スーパーハードの効果がある素材
「WAKO'Sスーパーハード。」がてきめんに効果を発揮する樹脂には条件があるのです。
その見分け方は・・。
「白濁した樹脂を水に濡らして色が黒く変わるかどうか?」
を目安にすればいいのですよ。
乾いてるときは白っぽくても、濡れたら黒く見える。
このパターンなら「WAKO'Sスーパーハード。」でコーティングできます。
ちなみに・・
無塗装樹脂と言っても、その種類は膨大でワタクシにももはや区別がつきません。
※ポリプロピレン(PP)と表記があっても、化合物などで特性は大きく変わるのですよ。
無塗装樹脂は、ざっと思いつくだけでも
等があります。
その中で、
無塗装樹脂バンパーと言っても、
があり、成型加工軽量で有利な樹脂製に置き換わっていきましたが、実は樹脂製バンパーは古いものほど割れやすいのです。
※1990年代以降、無塗装バンパーはポリプロピレン(PP)にゴム素材を添加して割れにくくなっています。
当倶楽部の軽トラのバンパーもオフ車の外装もPP製です。
ただ、
同じPPでも
で全然違った手触り、見た目、特性にできたりするので、樹脂は深堀するとキリがない素材なのですよ。
WAKO'Sスーパーハードの使い方
のが基本です。
まあ大抵の場合、表面を綺麗にして施工する。
のは基本中の基本です。
この手のコーティング剤はものによって、
を確認することです。
多かれ少なかれ、似たような施工になるので上記事項の差がポイントになります。
※数万円使って何種類もコーティング剤を試したからわかる「ワタクシの経験則からくるノウハウの豊富さ。」が恐ろしい・・。
何でも説明はよく読むように。
スーパーハード施工の留意点
箱の説明書きより転記
□使用方法
(白化した樹脂表面は、あらかじめブラシ等を用いて白焼けした表面を落としてください。)
とのこと。
□使用上の注意
この間は雨や水などがかからない様にし、強くこすったり、又、洗車踏破しないでください。
□使用不可
ポイントは、
※塗布後の注意、という項に書いてある。
普段使いするような車の外装部に対しては、注意が必要そうです。
「塩カル水溶液に中を走り回る運命にある雪国の冬に「WAKO'Sスーパーハード。」を施工するのはやめたほうがいい。」
ということですね。
とはいえ、
今回は、パーツ単体で実験したので屋内での作業です。
ちゃんと水もホコリも避けて保管できますので完全状態で実験ができます。
特筆すべきは、この手のケミカルにありがちな「ケミカル臭がほとんどない。」ことです。
屋内作業でも全然怒られません♪
水分やほこりに関しては、
露天駐車場だと結構厳しそうですが まあ結構適当でも 大丈夫そうな感じを受けます。
※施工後多少べたつくので埃を吸うかもしれませんが。
ワタクシがやった施工について
多少アレンジしましたが、本筋は変えてないので問題ありません♪
■洗浄
■塗布
ワタクシは、
「対象物に一滴たらしてそれを付属のスポンジで伸ばすという荒業。」
に出ました。
※この方が無駄が少なく、効率がいい。ワタクシ調べ。
まあ多少厚塗りな気もしないでもないですが、むらなく塗ることができました。
縁部分も使えてお得だ。
■拭き上げ
約5分後に余分なコーティング剤を拭き取ると説明書にはありますが、よほど厚塗りしないとムラにはなりません。
※このスポンジ使って、一滴ずつ施工してムラになる不器用さを見てみたい。
まあ仮にムラがあっても完全乾燥前なら「WAKO'Sスーパーハード。」の薬液を含ませた付属スポンジで伸ばせばいいハズです。
面倒くさいので拭き上げの工程はやってません。
※忘れてました。
■乾燥
24時間程度ではまだちょっと表面がベタつく感がありました。
※真冬に施工しましたが部屋の中は薪ストーブがあるので20度以上は固いです。
1週間程度で完全に硬化するようですので、
急ぐもんでもないので適当に屋内の椅子の下に「鬼滅の刃段ボール。」にいれたまま放置しました。
一週間後、どうなった?
明らかに無塗装樹脂の表面に結構しっかりしたクリア層が出来ています。
要するに、この層が白化した樹脂の保護をし、表面を綺麗に見せているのですな。
しっかり表面コーティングされている感じはあるので、ミラーを車につける前に再度塗布施工しました。
※コーティングってのは、何度も層を重ねるのが基本なのです。
おいおい、というくらい綺麗になる。
二度目は、表面に層が出来たからか、すごくあっさり抵抗なくしかも薬液の量が明らかに少量で塗布できてしまいました。
※それこそ10滴くらいで、ミラー左右の施工が出来ちゃいました。
結果として、白化してたミラーは中々きれいになりました。
※まあ、ミラー部分だけ綺麗になっても、軽トラですので荷台のアオリ部は錆びだらけなんですが。
耐久性・対候性
説明によると、
耐久性、対候性に優れ、6月から12か月に渡り光沢が持続する、とあります。
また半年後位に 気が向いたら 記事にします。
耐久性テストは今後の課題ですが、何層かにした方が効果が継続しそうです。
※ワタクシの超おススメ、バリアスコートはこの何層にもする作戦ではっきりと効果を感じています。
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短期間で簡単な未塗装樹脂の白化対策は「シリコンス系ケミカル。」
耐久性を犠牲にしていいなら、安価に白化した樹脂の対策する方法もあります。
「WAKO'Sスーパーハード。」が高価でもったいないという ケチな 人には、シリコンシーラント塗布をおススメします。
これは、コーキング剤を少し出して、無塗装部に塗りたくり、それを乾く前に吹くことでシリコンの層を作る作戦です。
※拭き取りが甘いと、その場でシリコンがしっかりゴム化してしまいますので注意が必要です。
この作戦なら、
24時間乾燥とか要りません。
※拭き取る際にほんのちょっとだけ体力が必要です。
ホームセンターで一本(黒のシーラントがおススメ)は300円くらいだし、しっかり空気を遮断しておけば何度も使えます。
※基本的にシーラントは使い切りです。
しいてデメリットを言うなら、コーキングガンが必要だということです。
※コーキングガンも大抵数百円です。
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さらに面倒くさがりには、シリコンスプレーをおススメします。
シッカリ洗車した後、適当に水分を拭き取ってスプレーするだけです。
※もう塗り込むことすら不要です。
スプレー後は、気になるならサッと拭いた方が綺麗ですが、当倶楽部はもう面倒くさいので拭きっぱなしです。
※埃が付いたら拭く、くらいのルーチン。
こんな状態で屋外保管だからバンパーが白化するのも仕方なし。
オフ車の外装や軽トラのツルツルした無塗装バンパーにはこの方法がベストです。
※どうせ、すぐ埃だらけになるんだし。
一瞬だけでもつやが戻るので、新品ぽく見えます。
※当倶楽部に遊びに来た人は大抵KDX125SRの綺麗さにビビるけれど、かつてガンガン林道を走りまくった個体です。
ただし、
耐久性、対候性はほぼありません。
あと、
真夏にやるとなぜか小さい虫がたかって塗布したシリコン溶液から脱出できないことがあります。
※特にKDX125SRは、緑色なので虫が集まってくる。
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まとめ
「WAKO'Sスーパーハード。」は、表面がざらざらした無塗装樹脂の白化に対しては素晴らしく効果があります。
ポイントは、白化した樹脂が「水に濡れると色が変わる場合なら効果が期待できる。」という事です。
ワタクシの失敗
かつてワタクシは、ネット情報で「WAKO'Sスーパーハード。」は、無塗装樹脂に対して効果絶大!みたいな記事を数多く見ました。
それを信じて
に対して「WAKO'Sスーパーハード。」を塗布施工してみましたが効果が全然ありませんでした。
なので長い間、
「嘘じゃん。」
と思い込んでいました。
効果はモノによるんだなぁ、と非常に納得した次第です。
ワタクシの成功
無塗装樹脂といってもいろいろあるのです。
さらに、同じ黒いポリプロピレン(PP樹脂)でもだいぶ違うんですなぁ。
今回のことで、
「表面に水が浸み込む系の樹脂に対しては素晴らしく効果がある。」
という結論に変わりました。
人間の小ささから 今まで狭い視野でしかものを見ない傾向にあるワタクシです。
非常に勉強になりました。
今まで「WAKO'Sスーパーハード。」を信用せず、棚にしまい込んでいた自分が馬鹿みたいです。
そもそも、
無塗装の樹脂は、全般的に対候性や空気中の酸素により酸化されやすいのです。
さらに、
屋外で使用すれば、太陽光の紫外線で分子鎖の切断による劣化が発生するものなのです。
※最近の車の塗装バンパーの基材は、黒色顔料でUV吸収作用があるらしいですが詳しくは知りませんが。
理屈がわかっても、
いずれ、必ず無塗装樹脂は白化する運命なのです。
そういった場合に効果があるのが、「WAKO'Sスーパーハード。」です。
多少高価ですが大量に入ってるのでコスパは良いので、数人集まってお金を出し合い、まとめて塗布したりすれば割安です。
※車でも20台くらい余裕で行けるんじゃなかろうか。バイクはもっと行けそうです。
対象の樹脂を間違えなければ、素晴らしく効果があります。
とはいえ、
「いいですか、表面がツルツルの無塗装樹脂には効きませんよ。」
相手を見極めることが肝要なのです。