これはカムチェーンの伸びです。
オートカムチェーンテンショナーで対策していますがテンショナーにも限界があるのです。
この度それを思い知りました。
マジで思い上がっていました。
当記事の目次
エンジンからジャラッと言うカムチェーンの音がする
もうカムチェーンの音に相違ないのですよ。
カムチェーンガイドの破損から始まるZ1-Rのエンジン異音騒ぎも最終工程です。
エンジン低速回転時に「ジャラララ。」というワンピースの空島編のウワバミの鳴き声のような音がするなら、
「カムチェーンの伸びの可能性が高い。」
です。
※中回転以上だとちょっと収まります。
ワタクシは、諦めが悪いのでどうにかして、
の対策で誤魔化そうとしてしてみましたがダメですな。
※原則として、アクセルに連動する排気音のズォッズォッという音意外、時に金属音は全部異音です。
でも伸びたてねえ・・。
目視ではわからんのです。
以前、腰下を割ってカムチェーン交換したのは20年以上前です。
カムチェーンだって伸びますよ。
ただ作業がとても大変なので、見て見ないふりをしたいだけです。
20年以上前に作業した時も、そりゃあもう大変だった記憶があります。
※当時住んでた新宿のマンションの一室でバイクのエンジンばらしたので余計大変だったのでした。
とはいえ、
当倶楽部のZ1-RとZ750D1はGPz用のオートカムチェーンテンショナーを流用してたので信用しきっていました。
マジでこれはいいものですよ♪
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半年前までは全くカムチェーンの異音なんかしてなかったので伸びなんて一切心配していませんでした。
が。
カムチェーンガイド破損の一件から、どうも様子が違ってきたんですよ、ええ。
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おかげで、
今年度のZ1-Rの稼働時間は、腰痛で入院した年と同じかそれ以下という体たらく。
早くしないと税金と自賠責と任意保険がもったいないのです。
とはいえ、
焦って未解決なうちに見切りで走り出しちゃうとダメージがどんどん蓄積していくのです。
エンジンは決して自分で勝手に直ることはないんですよ。
ちゃんと対応しなければなりません。
ちなみに・・
バイクの維持費はもっと安くしないとみんなバイクを自分で所有しなくなりますな。
メーカー直系のバイク店はこぞってバイクレンタル業を始めています。
それくらい自分でバイクを所有しなくなってるらしいんですよ。
※盗まれるし、維持費高いし、現地で借りればそこまでの道中の時間短縮できるし。
ただでさえ、雪国は冬はバイクに乗れません。
それでも乗れる地方の人たちと同じ維持費がかかります。
凄くばからしい。
雪国の冬のいいところは暖かいものがうまい、ということにつきますな。
なので、
「バイクや車関係の税金は全部チャラにし、走行距離ごとに課税する。」
とかにしてもらいたい。
以前なら、
「バイクや車関係の税金は全部チャラにし、全部ガソリンに課税する。」
のがいいと思ってましたが、電気自動車は無税になってしまうのでそれはダメかと。
旧車なんて、
乗る機会がそれほど多くないんだから、重課税にすると不公平感だけが強くなる。
まあ、まともな感覚でバイクや車趣味やってる議員や車メーカーの人なんてこの国にはいないので仕方ないのですが、
車やバイク立国だった日本としては非常に情けない。
せめて修理期間中くらいは税金割り引くとかの減税をしてほしいもんですな。
オートカムチェーンテンショナーで対策済でもダメなものはダメ
Z1系のカムチェーンテンショナーにはいろいろ選択肢があります。
でも、その中から一品を選択する基準はありますか?ってことです。
Z1系の純正カムチェーンテンショナーは走行距離に応じてオーナー自身が調整する必要があります。
という流れでカムチェーンのテンションが張られます。
純正では、1500kmごとにTマークに合わせて、カムチェーンテンショナー張るように指定があります。
※でももっと短い距離でもやったほうがいいです。
上が縮めたところで、下が伸びたところ。
長距離では当たり前
ワタクシはキャンプ時には朝のルーティーンとしてカムチェーン張りの作業を行っていました。
日本中のキャンプ場でコーヒー飲みながら、カムチェーンを張る作業と各部の点検をしたもんです。
荷物満載で高負荷をかけまくるので、500kmくらいでちょっと音が出始めたりしたもんです。
※それなりにカムチェーンも伸びてたんでしょうが。
ついでに、
点火タイミングも取り直せるので、好都合なのでした。
※ばっちり決まると燃費もエンジンのパワー感も吹け上がりも全然違うのですよ♪
まあ、
と変えていったので今ではやらなくなりましたが。
当倶楽部のZ1系エンジン搭載車は、GPzのオートカムチェーンテンショナーを長らく愛用しています。
他車種ですが、純正だけに全く問題なく、非常に調子がいいです。
人にも勧めてますが、現在は中古でもパーツが出回らないくらいレアパーツとなっています。
純正の代替品として、この手のオートテンショナーを使ってる人は多いはず。
調整に自信があれば絶対的に安いのがマニュアルテンショナーですな。
オートカムチェーンテンショナーはどんなタイミングでも自動でカムチェーンを張ってくれています。
ゆえに、
いわゆるメンテナンスフリー状態で安心しきっておりました。
実際、25年近くの間、距離にして10万キロ近く走ってるのに全くヘッドからのカムチェーン系の異音なんてなかったし。
※ついでに絶好調、に見えたし。
駄菓子菓子。
実はカムチェーンガイドが破損して崩壊、
その分のクリアランスが出来てたので、カムチェーンが多少伸びてもオートカムチェーンテンショナーの作動能力の範囲で異音の発生が抑えられていただけなのでした。
したがって、
というわけです。
※300kmくらい試走したけれど、オイル交換したら金属片が出るわ出るわ。
こういう風になってたらカムチェーンは伸びています。
金属片は磁石に付くのでシリンダーのアルミではなく、ガイドであろうと判断しました。
※今度シリンダヘッドカバーとカムシャフトを外して確認してみますが、多分間違いないですな。
マジで、カムチェーンガイドの状態は把握しておいたほうがいいです。
破損していれば、まず間違いなくカムチェーンは伸びています。
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ここで問題になるのは、
「オートカムチェーンテンショナーはカムチェーンがどれだけ伸びたら効果がなくなるのか?」
ということです。
言い換えれば、
「オートカムチェーンテンショナーでカムチェーンの伸びはどこまでフォローしてくれるのか?」
ということです。
GPzのオートカムチェーンテンショナーは、
シャフトがチェーンを押せる最大の長さは30mmとなっています。
※この数字、大事です。テストに出ます。
押し出せるシャフト量は30mm。
このシャフトの長さ分だけ、オートでカムチェーンのテンションを張ってくれるわけです。
逆に言うと、
オートだろうがマニュアルだろうが、カムチェーンテンショナーのシャフトの押し出し分しかテンションは張られないのです。
ちなみに・・
GPzのオートカムチェーンテンショナーは良く出来ておりまして。
二つのスプリングと二つのシャフトで押し合ってテンションを張っています。
これが絶妙な力加減とバランスなのですよ。
分解してグリスアップするのは効果があると思う。動きが渋くなってるはず。
押しだされるシャフトには溝が切ってあり、この溝の分だけスライドしてテンションを張ることができます。
この溝の分だけスライドする。
ということは、
溝の限界まで押しちゃったら、それ以上シャフトが押し出されずカムチェーンのテンションは張れないのです。
ワタクシのZ1-Rはその溝の限界までシャフトが押し出されておりまして。
状況から判断するに、
「カムチェーンの伸びが相当レベル以上である。」
ということなのですな。
まあ、何十年も乗ってりゃそうもなるわなぁ。
今まで全くカムチェーンの音がしなかったのが不思議なくらいなのです。
ゆえにエンジンが絶好調だとカムチェーンガイドが破損しても気が付かないわけなのです。
現在、海より深く反省中です。
暫定措置はあるにはある
年内最後のツーリングにはZ1-Rを使いたい。
なので、暫定措置をとることにします。
要するに、
「カムチェーンテンショナーの押し出すシャフトの長さを何とかすればよい。」
のです。
前項で記述したオートカムチェーンテンショナーが押し出すシャフトの長さは何ミリだったか覚えていますか?
そうです。
30mmでした。
実は、
「純正のカムチェーンテンショナーのシャフトの長さは35mmある。」
のですよ。
※こんなどうでもいい知識を知ってるのは 一部のマニア気取りのバカか 相当詳しいショップの人だけです。
ゆえに、
「暫定的に純正のカムチェーンテンショナーを使えば、差分の5mm分多くテンションを張ってくれる。」
というわけなのです。
押し出す量が一目瞭然である。
※カムチェーンテンショナーのシャフト押し出すスプリングは多少強力なものを使用してみました。
をしてみたところ・・。
「とりあえず、異音が許容できるレベルにまで収まった♪」
のでした。
完璧に音が消えたわけではありません。
※とはいえ、元の音の95%以上は消えた。
劇的に音が収まりました。
こういう原因究明が想定通りの修理ができると素晴らしく満足度が高いのです。
これで今年の走り収めも何とかなりそうです。
ちなみに・・
GPzのオートカムチェーンテンショナーとZ1系純正のカムチェーンテンショナーはポンつけというかボルトオンで交換できます。
※こういう流用設計は、歴代Z系エンジンの素晴らしいところですな。
が。
エンジンに本体にカムチェーンテンショナーを取り付るのためのボルトの長さが全然違うので、ボルトも交換しなければなりません。
ついでに言うと、
非常に取り付けにくい位置にあるのでキャップボルトの仕様をおススメします。
ですが、
鉄製のキャップボルトは錆びて固着すると穴が変形して全然取れなくなるし、
ステン製のキャップボルトは熱膨張するのでこういう熱が溜まる場所には使いづらいのです。
ワタクシは、ステンキャップボルトを使用していますが、決して熱膨張や破断のリスクを考えるとおススメできるものではありません。
皆さん、どうしてるんでしょうか。
「自分で作業をやらないからどうでもいい。」
という人も多そうですが、カムチェーンテンショナーの話に喰いついてくる人はきっと自分でメンテする人だと思うんですよ、ええ。
※なので聞いてみたわけです。
そうはいってもカムチェーン交換は必至
でも、面倒くさい作業が付いて回るし、時間は無いし。
うむ。
どうしたものかと、無いひげを撫ぜてみても、さりとていい案は浮かばず。
それぐらいカムチェーン交換っていうのは面倒くさいのです。
たくさんあるガスケットの用意だって数万円単位になりますし。
確か、クリップ式のカムチェーンが売られていたはず・・と思い各方面に検索をかけてみるも、
「欠品中。」
ああああ・・・orz。
とりあえず、
再度入荷があったら連絡くれる手続きをしておきました。
入ったら二個買うのでよろしくお願いしたい。
あとはチェーンのカシメ工具が必要っぽい。
これも買うか・・。
マジで今年は散財しすぎで、バイクや車関係の維持費がばく上がりしています。
※今年の維持費は年間100万円は余裕で超えています。
ちなみに・・
最近多い個人が運営しているネットショップってどうなんですかね?
代引きで発送してくれるならともかく、最低でも銀行振り込みが前提。
カード決済すら危うい。
※一応、代引きのマークはあるけれど対応していないところばかり。
皆さん、こういうショップで買い物してたりするんですか?
銀行振込だと詐欺にあった場合、カードと違って絶対戻ってきませんよ。
こういうのは、信用の問題なのです。
何度か代引き払いの取引があれば、銀行振り込みもしますよ、ええ。
一般流通していない欠品になってるようなものが、意外と安く売られてたりして非常に魅力的なのも確かなのです。
ですが、
その手のネットショップ詐欺が絶えません。
実はワタクシも何度も騙されています。
※入金後に音沙汰が無くなったりして、完全な詐欺ですがどうにもならず泣き寝入り。
中古バイクの価格高騰に伴い、こういう詐欺が横行しているようなので気を付けましょう。
思い出すと腹が立つので、美味しいモノの画像をお送りいたします。
やはり、
以外ではパーツを買う気にはなれないのです。
※一応ヤフオクもアリですが、イマイチ信用性は薄いし商品知識がない&汚いままで高額出品してるのはいただけません。
まとめ
でも長くバイクと付き合うなら絶対に必要な作業です。
Z1系エンジンはカムチェーン周りがキモですしねえ。
まあ、
ガッシャガッシャ音をたてながら走ってる古の空冷バイクも多いですが、間違いなくエンジンの寿命が短くなりますな。
※人のことは全く言えないのですが。
部品があるなら極力早く直してあげたいものです。
部品がない場合は・・路頭に迷うしかないんですが。
※部品が出ないバイクは本当に維持が大変そうです。何人もくじけた人を見ています。
今年、20数年ぶりにエンジン分解しましたが大変勉強になることばかりでした。
結構当時の分解作業を覚えてるもんだけど、細かいポイントは忘れてることも多かったです。
コロナにかかって大変な時期でしたが、思い切って分解してよかった♪
※苦労したり工夫したりしてないところはあんまり記憶がないですな。
さて、
作業の手間に関する腹もくくったことだし、カムチェーンの交換の段取りと準備に取り掛かるとしますか。
また忙しくなりますな。
※それに寒くなる時期は工具が冷たすぎるし、身体がこわばって作業効率が悪いんですがね。
・・そういえば、
ゆえに今月だけで車関係の出費は数十万円弱コースなのです。
※いずれもそのうち記事にします。忙しい時期に限ってこういうことが立て続けに起こるのです。 厄年ともいう。
ワタクシが何をしたというのだ?
とはいえ、
良いこともあれば悪いこともあるのが人生です。
これから登り調子になるに違いないのですよ♪
ひねくれたり、すねたりしてる暇はないのでした。
ワタクシは基本的にツイているのです。
こういう見え見えの強がりは確実に人生を豊かにします。
いじけてても何も進まないし誰も助けてくれないのですな。
今こんな感じです。
普通の人なら買い替えるコースですが、まだ死なせてやりません。
心臓移植中です。
突然だけれど、ゾウの食べ方を知ってるか?
・
・
答えは、
「一口ずつ、だ。」
デカい問題でも出来ることをコツコツ続ければいずれは片が付くのです。
人生においても同じです。
慌ててパニックにならず、一個づつクリアしていくしかないのです。
とはいえ、
カードの請求が怖いのは確か。orz。
ちなみに・・
昨今の旧車ブームで古いバイクを街中でよく見かけるようになりました。
最初にピンシャンしてる個体を入手して、正しく初期化してやればそれほど問題にはなりませんが、
調子の悪いバイクのエンジン内部の話はバイク屋さんだって嫌なもんなのです。
※分解するだけでもボルト折損などが普通に起こりうるのが旧車です。
そもそも、
そんな作業を受けてくれるショップは多くないはずです。
※プロだって作業依頼されてもエンジンを実際に開けてみないと見積もりなんて出ませんよ。
古いバイクと言えども、壊れなければ維持費は現行バイクとほぼ変わりません。
タイヤが等が低性能で安い分、現行バイクと比べて安い部分もあるくらいです。
ですが、
壊れとた古いバイクを直せる人はどんどん減っています。
こういう仕事、受けてくれるショップってあんまりないです。
ゆえに、少なくとも機械いじりをする気がない人は、旧車に手を出すべきではないです。
前述したようにショップでも嫌がられます。
一見さんや飛び込み客のバイクを見てくれるショップは多くはありません。
※個人売買で買ったバイクなどは整備を受けないショップは増えているようです。
それでどうしようもなくなって泣く泣く手放している旧車バイクのオーナーは少なくありません。
湯水のようにお金が使えて専門店に丸投げできるようなお金のある人なら問題はないのでしょうが、多くのバイク乗りはそんなに裕福ではないのです。
当ブログには古いバイクの維持費といった関係で訪問してくれる人が多いです。
冷たいようですが、基本的に古いバイクはお金がかかるものなのです。
そして、
オーナーの整備能力や原因追及能力が問われます。
原因究明だって間違ってれば、買ったパーツや工具などのコストはそのまま維持費に追加されます。
その覚悟が無いなら古いバイクに乗ることはあきらめたほうがいいですよ。
絶対に後悔します。
ただし、
覚悟を決めて腹をくくって金策に走り、整備スキルを付けると一気に天国になるかもしれません。
※地獄も見ないで都合よく天国だけに行けるわけなんてないんですよ。
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