電気は簡単、だが電子回路は超難しいんですよ
この辺を誤解している人が多いと感じています
結構質問を受けるんですが、ワタクシ電気系はど素人ですよ
でも意外とマニアックなレベルまで何とかいじれるようになりました
※何度も泣くような目にあいましたが
というわけで、車の電気、恐るるに足らず!という記事です
コンピュータ制御の電子制御のある新しい車は全部わかりませんが♪
当記事の目次
旧車の電気系なんて小学生の理科の知識以下でほとんど理解可能
プラスから電球に入って、マイナス側はアースに落ちて、バッテリーに戻る
これが基本のイメージです
アースの考え方がよくわからないという人がいますが、ボディなどを経由してバッテリーのマイナスに戻る、と概念だけわかってればOKです
※ボディが腐食してくると導通が悪くなるのでこれを改善するがアーシングです。アーシングはこの後詳しく書きます
それでも旧車いじるにはマニュアルは絶対必要
HEINSのマニュアルで大抵のマニアックな車種のマニュアルが出ています
あると心強いです
※実は結構何言ってるかわかんないような和訳もある
監修が結構適当で、分解したのと逆の手順で組む、とかそういう表記も多いのですが、マニュアルは絶対必要です
眺めてるだけでも楽しいです
※バイク用もマニアックな車種まである
車種によっては入手しづらいものもありますが、兄弟車のマニュアルだったらあったりします
旧miniERAターボのマニュアルを探すのは至難の業ですが、兄弟車のローバーメトロターボのマニュアルを参考にセッティングしたりできます
要するに応用力で解決しましょう
この方法を見つけたとき、ワタクシは自分が天才なんじゃないかと本気で思って1週間くらいニヤけていました
↓こういうのね。
ヒューズは超大事だが旧車は結構基本設計が適当
電気回路を保護するために途中に入れるのがヒューズ
過電流が流れたときに自ら溶けて配線自体をカットする機能を持たされたのがヒューズです
※俺のことはかまうな!先に行け!という精神に似たものがありとても潔い機能だ
これも覚えておいた方がいいでしょう
ヒューズの少ない車は、たくさんの回路を一つのヒューズが受け持っています
配線がショートしたりして、ヒューズが飛んだ場合、どこに過電流が流れたのかわかりづらい
なので、スペースに余裕がある限り、各回路を独立させた方が良いです
晴天時には発生しなくても、雨天時には発生するというショートもありますし
ショートすると過電流が流れ、ヒューズが溶けて回路を断線するので、回路保護になる
ショートというのは、ショートサーキットといって回路短絡のことです
サーキットというのは「ぐるぐる回る」という意味。車の世界では競技場的な意味合いが強いですが、もともとは電気用語
電気の世界では省略されがち
また一つ、飲み屋で自慢できる話を一つ提供できて満足だ♪
電気系のリフレッシュはアーシングが簡単でいい
基本的に、マイナス線はボディにアースしてマイナスに戻しています
上の方でも書きましたが、ボディが錆びてきたりするとうまく電気が流れず、そこで滞留してしまうことになります
これを強制的に太い線をボディにアースしてたところからバッテリーのマイナスに線を引きなおすことを「アーシング」と呼んでいます
古い車など効果が絶大であることもあります
※ランプ類が明るくなったり、プラグの火花が強くなったりといいことづくめ
ただし、配線が複雑になるといったデメリットもあります
ワタクシは車の場合は適当に部分ごとにアースターミナルを作って、そこからまとめてアース線を引っ張ってくる方法をよくとります
※バイクは本当に適当でいいと思う
ボディがヤバいことになってるであろうことは想像に難くないですが、プラス側の配線も疑ってみるといいです
配線(ハーネス)は時間とともに硬化します
時間経過とともに電気的な抵抗が大きくなる傾向があります
※実際、旧miniのメインハーネスは結構抵抗があった(ライトハーネスは普通に焦げますよ、室内のスイッチ付近で(笑))
旧車の発電機はできればダイナモからオルタネータに変えたい
大きく分けて発電系は、ダイナモ(仮面ライダーの歌にもあるあの発電装置だ♪)と、オルタネータに分かれます
ダイナモは、昔の自転車のライトがこれだ
※もう今時はこういうのが存在するかどうかすら怪しい
なのでアイドリングを長くやってるとバッテリーからの持ち出しが多くなってバッテリーが上がる(ほんとです
ワタクシが推奨するような旧車は、ダイナモ装備が多いが、リプレイス品や対策品などがある場合も多いです
これに変えると、とにかく発電系の安心感が違うんですよ
・・でも結構高い
ものによっては一回りくらいは大きくなるので、取り付けブラケットなども必要になる場合があります
この辺は、対策品を扱っているショップなどにノウハウがあると思うので問い合わせる価値はあります
ちなみに、うちのロータスはオルタネータにリプレイスされていた(ラッキー♪
ただし、今直し中のFIAT500はダイナモのままです
リプレイス品も見つけましたが結構お高いので、後回しにしています
※公道デビューは当分しないし
発電力が弱ければ電球をLEDに変更するだけで思いっきり消費電力が抑えられる
流行りのダイオード系の発光システムを使うと思いっきり省電力化できます
ただし、あまりに抵抗がなさ過ぎて、ウィンカーなどがウィンクしないとか、明滅が早くなりすぎとかそういう不具合があるようです
その場合、リレーなどで抵抗を増やし(本末転倒っぽい)対策するようです
今では、電球のソケットにプラグインするだけのお手軽リプレイス品が主流ですね
まだ結構高いですが、ものによってはかなり明るくなります
※逆を言うと残念なLED球はあんまり明るくないものがある、ということです
が、最近は
「電球のほんわかした明りの方が旧車にはふさわしいのでは?」
と思ったりし始めました
電気が流れた瞬間にスパっ!と刺激的に点灯するので旧車にLEDはいまいち合わないように思えています
※あくまでも個人の感想です
ちなみにロータスでは室内のルームランプはLED化しました
※こうしないと熱でランプのプラ部品が溶けるんですよ、ええ(マジです
この件、ロータスの故障記事に追記しなきゃね
旧車は何やっても効果がわかりやすいのがとてもいい
このように、
「もともとがかなりしょっぱい作りなので、素人が手を出しても結構効果がわかる」
のが素晴らしくいいです
今時の車は、よく出来過ぎているので素人が良くしようとしても、かえって調子を崩す原因になります
※コンピュータの設計ってのはやはりすごい
プラスとマイナスしかない電気をあそこまで複雑にして制御するってのはちょっと人間技じゃないですねえ
やはり自分で何とかできる方が、長く維持できるんじゃないかなぁ、と思ったりします
旧車での電気の基本は大衆車でもスーパーカーでも変わらない
いわゆる最近もスーパーカーではなく、
「オオカミ世代(サーキットの狼ね)のスーパーカー」
は、似たような作りだったりします
日本車のライト周りとか結構流用されてますよ
エスプリのテールランプがレビンのものは有名ですが、フェアレディZ32のライト周りが、ランボに流用されてたりします
※ただし、パーツ頼むと大衆車と同じもんでもスーパーカーの値段取られますが
特に英国車の電装系(だけじゃないけど)使いまわしは結構笑えるものがありますよ
1500万の車と200万の車が同じ部品使ってたりして面白いです
※こういう発見は「世界の端っこ捕まえた♪」みたいで自己満足度が高いのだ
まとめ
はっきり言いましょう
電子制御が入る前の車の電装は簡単です
各ユニットも何をやってるのかがわかりやすいので、配線を読むのも結構簡単です
※車全体の配線図がA4一枚です(笑)
こういう簡単なものから始めていけば・・
それは大衆車であってもスポーツカーであっても同じです
-->ロータスヨーロッパの電装系についてのまとめ記事はこちら。
それくらい電子制御はわけわかりません
今時の電子制御の車ははっきり言うと長く維持するのには向きません
その証拠に、中途半端な年式の車の現存率はものすごく低いです
※80年代以降の車は、電子装備がてんこ盛りでユニット交換しないとまともに動きもしない作りです
なので、基本がわかってれば素人でもなんとかなる車をお勧めするわけです
数には限りがあります
もう二度と増えることはありませんし、今のオーナーも手放しません
どんどん値上がりする旧車、手を付けるなら今だ!という記事です
さ!
消費税とかわけわからん税金も準備しているようですし、
今でしょ、決断は!
一緒に泥沼とバラのとげにはまりましょう♪
すぅげぇ楽しいですよ(苦労も含めて♪