Lot
Of
Trouble
Usually
Serious
の頭文字、とはよく言ったもので(笑)
※和訳すると「たくさんのトラブル、大抵深刻」
実のところはどうなのか?と言われますと
「壊れます♪」
当記事の目次
- 1 ロータスヨーロッパといえば、スタビライザーの噂
- 2 ロータスヨーロッパはリアホイールが外れて車より先に行く
- 3 ロータスヨーロッパはバックギアに入らなくなる
- 4 ロータスツインカムエンジンは、オイルキャップが完全に閉まらない
- 5 ロータスヨーロッパはブレーキランプのスイッチが死ぬ
- 6 ロータスヨーロッパはブレーキサーボが割とよく死ぬ
- 7 ロータスヨーロッパはステアリングシャフトのジョイント部がずれる
- 8 ロータスヨーロッパのパワーウィンドウの動きが変
- 9 ロータスヨーロッパのシートレールが錆で固着動かくなくなった
- 10 ロータスヨーロッパは純正のルームランプをつけっぱなしにすると溶ける ※20190111追記
- 11 ロータスヨーロッパでそのほか、壊れるところ
- 12 まとめ
ロータスヨーロッパといえば、スタビライザーの噂
その後コントロールが効かなくなって・・
これは某「サーキットの狼」の劇中のトラブルですが、みなさん思いっきり刷り込まれているようで(笑
おかげさまで、いろんなな人によく聞かれます。
主人公の風吹さんのセリフで有名な「スタビライザーを打ったか!?」というもので作者の池沢せんせの所有のヨーロッパで実際あったことだといわれています。
作画のためのやらせとかっぽいですが本当です。
路面状態にもよりますが、ただでさえ高いとは言えない最低地上高の一番低い所にスタビライザーのエンドが付いてるので、そりゃ荒れた路面では打ちますよ。
全体的にサスペンションが柔らかめな車です。
ブレーキング時のノーズダイブを考えれば、路面とのクリアランスはあんまりないかと(怖いので想像したくないですが)
なので、
路面が悪そうなところは異常にゆっくり走ることにしています。
※舗装工事中の砂利道とかもう超ゆっくりです。FRPボディにも優しいし。
ちなみに・・
当倶楽部の場合、
段差を発見次第ゆっくり走ることにしていますので、いまだにこのトラブルは経験していません。
※スタビライザー他に飛び石などが当たった形跡はあります。
運用である程度カバーできるトラブル、といえます。
※大体、不整地が多そうなところでかっ飛ばせる車じゃないです。
自然と「出っ張ったマンホールとか先に見つける予知能力」が身に付きます。
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ロータスヨーロッパはリアホイールが外れて車より先に行く
回転方向と同じなので自然とゆるんでくるんですよ。
走行中にナットが緩んでハズれるとホイールごと吹っ飛んでい浮くようです。
リアルチキチキマシン猛レースか?
リアハブナットが緩むのは本当です。
走りながらホイールが外れて大惨事は嫌なので、定期的にハブボルトをしめなおしたりします。
ジャッキアップしてホイール外すのが面倒ですが安全には代えられません。
ハブボルトは結構でかいボルトなので、工具もいい値段しますがヨーロッパ乗りなら必携の工具でしょう。
※デカすぎて普通のホームセンターでは売ってないよ♪
当倶楽部の場合、
しばらく全然緩まなかったので安心していましたが、2年くらいしてチェックしたところ結構緩んでいました。
最近では走り出す前には毎回チェックしています。
純正では
ハブボルト隠しにLotusマーク入りのかっこいいハブキャップがついていますが、チェックの度に外すのが面倒くさいです。
もう常時はずしちゃっています。
で、
ナットと内側のシャフトにマーキングをして少しでもゆるんだら増し締めします
こちらは、緩み止めとしてノルトロックワッシャーやエイトロックワッシャーなどで対策できます。
※今エイトロックワッシャーで運用試験中ですが特に緩んでいませんが、最近暑くて走ってないというのも理由かもしれません。
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ロータスヨーロッパはバックギアに入らなくなる
しかも、バックギアは2速の左側にあります。
ロータスヨーロッパは車体の構成上、
室内から長いロッド(太い)を介して、車体末端についているミッションを動かしています。
ロッドは宙ぶらりん状態なので、ロッドの重さで常にシフトノブが動くので、慣れるまで何速に入ってるかわかりづらいです。
遠方のミッションを動かすのに、信じられないくらい微妙な調整が要ります。
これがまたほんのちょっとずれただけで、シフトできなくなるんです。
バックギアはひどい
ロータスヨーロッパのシフト用のロッドは何カ所かで分割されています。
ロッドどうしが、ただのネジ状になって接続されています。
しかもご丁寧に緩み止めなしです。
※ここが緩むとシフトフィールが最悪になります。
特にバックギアは、
ロッドの回転方向と同じ方向に切ってあるネジ(こんなのばっかし)です。
当然、ネジが緩むことが想定されます。
ここの接続部が緩むとシフトノブをいくら動かしても接続部のネジが緩むだけでミッションに伝わらなくなります。
※全くバックギアにシフトできなくなります。
ちなみに・・
当倶楽部のロータスヨーロッパの場合、
入手した時にはすでに、ボルトとシフトロッドに穴をあけて(想像するだけで大変な作業だわ)細いピン状のまわり止めが入っていました。
この周り止めピンが破損、シフトロッドが緩んでバックギアに全く入らないという現象が起きました。
※原因追求まで3日くらいかかりました。
夜中に泣きながら
という対処を行いました。
この作業、シフトロッドを抜くのに知恵の輪のように面倒くさくて、作業中にいろいろ傷つけてしまいました。
そのうち最強の防錆剤「POR-15」で塗りなおしてやろうかと思っています。
現在、シフトについてはとりあえず問題なく走っています。
ではっきりさせてあります。
※出先でトラぶってもいいようにです(壊れてほしいわけはないけど保険として)。
ほんと大変でした・・
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ロータスツインカムエンジンは、オイルキャップが完全に閉まらない
どこもかしこも、そんな作りなのでいちいち腹立ててると疲れます。
ただでさえ、
エンジンオイルがそこら中から吹くので有名なロータスツインカムエンジンです。
とはいえ、
シリンダーヘッドカバーのオイル給油口のキャップから吹くとは思いませんでしたよ。
シリンダヘッドカバーについているオイルキャップはついてりゃいいものではなく、ちゃんと密閉していないとこうなるということを思い知りました。
オイルが漏れるとプラグキャップのところにたまるのです。
ロータスツインカムのオイル給油口のキャップに肉厚の耐油ゴムパッキンを入れようかと思いました。
それを主治医に相談すると、
「ほかの部品が削れる可能性がある」
といわれたので、
締めるときに一番抵抗があるところで止めています(最後まで締めると結構ゆるい)
ちなみに・・
茨城まで遠征した際、高速でぶん回したわけではないけど、オイルキャップの隙間から結構オイル吹いて、プラグホールにオイルがたまるというおっかない現象がありました。
原因がわからず、ビビりつつも休憩時にオイル量を確認しつつ何とか帰宅しました。
休憩時にいちいちウエスでふき取りつつオイル量をチェックしながら走りました。
※おとなしく走ったのであんまり減ってなかったけど、エンジンオイルを継ぎ足しつつ、茨城から長野まで高速で帰ってきました。
ロータスヨーロッパはブレーキランプのスイッチが死ぬ
しかも、
油圧スイッチですので破損も度合いがわかりづらいです。
オイルゲージのスティックもその辺にあります。
もともとブレーキランプスイッチは、
ブレーキラインの一部の油圧を感知する油圧スイッチがエンジンのすぐ近くについています。
※結構変な位置にあります。
ブレーキが変なつくり
ロータスヨーロッパのブレーキは変な作りです。
ロータスヨーロッパは高級路線に走ろうとしてブレーキサーボつけたかったんだと思います。
そのために、
ブレーキラインが変な取り回ししてて設計者の意図が計り知れないです。
※ブレーキペダルからの入力後、いったん後ろのエンジンルームで加圧してから4輪に振り分ける方式です。
その配管の途中に生えているブレーキランプのスイッチが熱でやられるんだかで、タマに壊れます。
自分で乗ってると全然気が付きません。
追突されたら嫌なので、ブレーキペダルを改良して機械式のブレーキスイッチを増設しました。
ちなみに・・
旧miniの時もそうでしたが、英国車は油圧スイッチが結構壊れます。
旧miniでは、油圧スイッチ自体が破損してオイルを吹きまくりました。
※古い英国車の電気系は全く信用してはいけません。
エンジンオイルの油圧がなければエンジンかからんという不思議な仕組みのERAターボでしたので、さんざん苦労しました。
おそらくは熱が原因だと思うのですが・・
このセイフティを殺せば走るんですがね・・
インジケータが無意味になるので、普通と逆の通電するスイッチなので、わざわざ英国から取り寄せました。
英国製のスイッチというか電装品全般は信用していませんので、できる限り代用しちゃいますが、無いものは仕方ないです。
※純正はぼろいくせに結構高いし(新品でも壊れていることがある)。
ロータスヨーロッパはブレーキサーボが割とよく死ぬ
とんでもなくヘンテコな配管してるブレーキラインが悪いです。
そしてブレーキサーボが脆い・・
当倶楽部に配属されたロータスヨーロッパの記念すべき最初のトラブルがブレーキサーボの破損でした。
納車3日目くらいです。
近所の峠の頂上近くでブレーキがかかったままになりました・・
サイドブレーキかけても普通に坂を下がっていきます。
ロータス乗りの初心者がよくやる
サイドブレーキひきっぱなし
かと思ったのですが、解放されないのがフロント側なので弱りました。
とりあえず、
ゆっくり峠を折りて帰宅し、主治医に確認したところ、ブレーキサーボを外せとのことでした。
思い切ってガーリングのカッコいいブレーキサーボを外しちゃいました。
※すでに供給されていないパーツなので、訳ありとはいえパーツ取りとして売り払おうと思います。
この時にブレーキの配管を作り直しております。
その際、パイプ加工用にフレアリングツールを購入しましたが、いまだに次に使う用途が見つかりません♪
旧FIAT500のブレーキメンテをしなきゃいけなそうな気配なので、それはそれで使えると思うし、無駄な買い物ではなかったと思ったりします。
※いちいち後悔はしない主義です。
ちなみに・・
ブレーキサーボを外しちゃった当倶楽部のロータスヨーロッパはブレーキが全然効きません。
というか効かせるのに結構な足の力が要ります。
※この時点で嫁はヨーロッパを運転しないことに決めたようです。
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ロータスヨーロッパはステアリングシャフトのジョイント部がずれる
ハンドルの調整チルト機能もないくせに生意気にステアリングシャフトは分割できる構造です。
ロータスヨーロッパのステアリングシャフトは結構長くて、それが途中で分割されています。
それを無理やり途中でジョイントさせて一本にしています。
このジョイント部が緩んでハンドルが下がり、
ステアリング回りの各所と擦れ合って金属片が出るという現象がありました。
しばらく何が起こっているのか意味が分かりませんでしたが、
確かにステアリングを手前に引っ張ると動く
ので、「ああ、これか」と。
※悟っているのでこの程度ではあわてもしませんよ。心が揺れなくなりました。
このジョイント部をカシメる機構としては単純なものです。
シャフトを外側から押さえつけるだけで固定されています。
当倶楽部の個体の場合、キャップボルト(ヘキサゴンレンチでゆるめるあれ)が固着しすぎてカシメのパーツが外れませんでした。
※無理やりやったらヘキサゴンレンチが折れました。
仕方ないので、
ジョイント部に鉄板をかませてクリアランスをなくして、
締めなおしました。
これで解決♪です。
鉄板はガレージに転がってた破片的なものを流用したのでほぼタダです。
※こういう発想がガンガンできないと結構きつい乗り物ですね♪
ロータスヨーロッパのパワーウィンドウの動きが変
※窓の開口部がすごく小さいのですが。
ウィンドウが上下するにはするのですが、動きがぎこちないことがありました。
ウィンドウのモーターがうんうんうなってるので、気になって分解してみました。
旧車はグリスアップが大事
パワーウィンドウの動きが悪かった原因は、
ウィンドウを上下させるレールのグリスが古くなって固着気味だったからです。
したら快適に動くようになりました。
ウィンドウモーターは結構高いらしいので大事に使おうと思います♪
ちなみにロータスヨーロッパの純正では、パワーウィンドウの配線にヒューズは入っていません!
旧車は手動のハンドパワーウィンドウでも、ウィンドウを動かすレール部のグリスアップはした方がいいですよ。
※ギアが壊れます。
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ロータスヨーロッパのシートレールが錆で固着動かくなくなった
ロータスヨーロッパは乗り降りするスペースが極めて狭いのですよ。
当倶楽部のロータスヨーロッパは、もともとシートレールの動きがしぶかったです。
完全にシートが固着する前に
で快適になりました。
※シートを車体から引きずり出すのがまた大変で(笑)
ロータスヨーロッパは基本的に構造がボロい単純なので、
可動部で渋いところは定期的にすべて分解清掃をしてグリスアップしてやればいいと思います。
壊れてから直すよりも手間ではないですし、何よりちゃんと動くということは気分がいいです。
※可動部に錆や破損部を見つけると凹みますが。
旧車の場合、
壊さない程度にどうでもいいパーツでも一度外して清掃してみることをお勧めします。
ロータスヨーロッパは純正のルームランプをつけっぱなしにすると溶ける ※20190111追記
純正のルームランプはバルクヘッド(室内とエンジンルームの間の壁)についています。
もちろんドアと連動して点灯しません。
そんなもん、鼻から期待はしちゃいません。
結構、いい位置にあるのでマップの確認とかで重宝してます♪
設計上、頭上が狭すぎるので天井につけるのはためらったのではないかと思われます。
が。
普通の電球だと熱もって、プラ製の透明カバーが溶けます(笑)
マジかよ、と突っ込んじゃいましたよ。
当倶楽部所有の個体も入手した時は少し溶けかかっていました。
スイッチも樹脂なので少し変形していました。
ものすごい単純なつくりのランプです(笑)
中学生の工作みたいな作りです。
※旧miniも単純なつくりのランプだったが旧車は全部こんな感じです。
ので、
電球を熱を持たないLEDに変えてあります。
簡単で確実なカスタム項目といえましょう。
旧車は例外なく室内の小物パーツは全部高いので、こういう保護は有効です。
っていうか、
ランプ自体を今時の適当なLEDに・・という手もありますが、雰囲気で旧車らしさを捨てたくないので一応純正のを使っておりますです、ハイ。
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ロータスヨーロッパでそのほか、壊れるところ
※英国車全部そんな感じですが。
電気系が全部ひどいです。
泣けてくるくらいひどいです。
※パワーウィンドにヒューズすら入っていないのがわかった時はビビりました。
とりあえず、
全部のスイッチなどが信用できませんので徐々に今時のものに変更してみようと思います。
※変な作り過ぎて単純に更新できないんですよねえ・・
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まとめ
ゆえに、
今のところ大きな出費なありません。
おそらく、いま流通している&稼働しているロータスヨーロッパは完全に純正オリジナルな個体はほぼ存在しないでしょう。
※国内に生息してる個体も博物館級でない限り、どこかしら手が入ってるはずです。
純正にこだわると、のってられるような車じゃないです。
でもそういう前のオーナーの紆余曲折を読み解きつつ、直しつつ乗るのが正解ではないかと思っています。
国産外車にかかわらず、旧車は壊れるもんですので、ガハガハ言いながら笑って済ませるような広い心が必要ですね♪
※心では結構泣いてますが。
英国旧車の唯一いいところは、比較的部品供給は大丈夫そうなところです。
ただし、
ロータス用ということになるといちいち高いのでいたわって乗るほうが長く楽しめると思います。
※同じ汎用的な部品でもロータスのロゴが入ると10倍くらいします。
多くのロータスヨーロッパおーあーがこんないつ壊れてもおかしくない車で本気で峠走るなんて信じられませんでした。
散々直してだいぶ信頼できるようになってきたので、今ではワタクシも結構汗かきつつ運転できるようになりました♪
※半分冷や汗ですが。
・・・トラブる記事は追記したくはないですが
「必要に応じて」
追記していくことになろうかと思うわけであります、軍曹殿。
壊れる前に察知する能力が身に付きます。