なにせ、スペックがショボい。
「サーキットの狼」で主役が乗ったため、優遇されているだけです。
ちょっと過剰評価されすぎです。
実際、多くの人が考えるような速いスーパーカーではありませんよ。
当記事の目次
スーパーカーの定義はいまだに不明確
※当ブログ内だけで通用する定義と考え方ですよ、念のため。
スーパーカーの定義
古今スーパーカーの定義についてはいろんな意見があります。
ただし、
どれも正しくてどれも正しくない。
みんな違ってみんないいんですよ。
我々スーパーカー世代が憧れたクルマは・・
位じゃなかったですかね?
やはりフェラーリ様は格が違う気がしますな。
加えて
なんていう単語があればいちいち目がキラキラしたもんです。
スーパーカーたるもの、これらの装備が少なくとも3つくらいは備わっていて欲しいもんです。
上記の定義だと、
ロータスヨーロッパについては先がとんがっている以外はすべて当てはまりません。
※スーパーカーの定義を語る上で、いつも必ず出てくるのが例外だらけでも主役級だったロータスヨーロッパの扱いなんですよねえ・・
ちなみに・・
ロータスヨーロッパの兄貴分のロータスエランの方がリトラクタブルライトを装備してる分、スーパーカーっぽいです。
※後期のロータスヨーロッパに積まれたロータスツインカムのエンジンはエランと同じモノなんですけどねえ。
ほんとに小さくてかわいいけど信じられない位楽しい。
ただし、
エランについては「ほとんど誰もスーパーカー扱いしません」ね。
エランは誰に聞いてもどの文献でも
「ライトウェイトスポーツ」
という扱いです。
エランは実際に見ると
「ヨーロッパよりはるかに小さい」
感じを受けます。
MAZDAのNAロードスターはエランの真似と言われますが、エランの方が一回り以上小さいです。
ロータスヨーロッパは諸元的には大衆車並み
ライトウェイトスポーツカーでいいんじゃないでしょうか?
ロータスヨーロッパは
といういわゆる一般的な大衆車並みのエンジンを積んでいます。
天気のいい日に限りますが。
安価なスポーツカー
ロータスの総帥「アンソニー・ブルース・コーリン・チャップマン」は安価なスポーツカーを作りたかったのではないかという説が有力です。
当時、スーパーカーとはいえ内装や装備、エンジンがどんどん豪華になっていった時代です。
ミッドシップのランボルギーニ・ミウラは既にリリースされていました。
そんな中で発表されたロータスヨーロッパのシリーズ1は
という「それはどうなのよ?」という車でした。
一部では、
ロータスヨーロッパはロータスセブンの後継車種として開発しやみたいな言い方をされていますが定かではありません。
その後、
ロータスヨーロッパはシリーズを重ねるごとにどんどん装備は豪華になっていきます。
最終モデルのスペシャルでもエンジンは1600cc4気筒、120馬力程度でした。
ちなみに・・
ロータスヨーロッパの後継機であり長い間ロータス社を支えていた「エスプリ」シリーズは最終型になるまで4気筒でした。
※最後はいきなりV8積んだね。たぶん半分自棄。
モデルチェンジでボディを大型化し、排気量や馬力はどんどん上がっていったものの、なぜか4気筒のままという(笑)
※ロータス社は浮かんでは沈みを繰り返す安定感のない会社だったからかもしれません。
チャップマン氏もかなり偏った人だったみたいですし。
ロータスヨーロッパの諸元
50年前の基準ではそれなりの性能だったとは思います。
シリーズごとにまとめたら長くなったので、別記事にまとめました。
画像は当倶楽部のエンジンではありませんが。
こんな記事もあります▼
ちなみに・・
ロータスツインカムエンジンは今となってはかなりスタンダードな作りのエンジンです。
※機構的には伝説化されるような特別なエンジンではありません。
古い英国車の伝統はそのまま受け継いでいるのでオイル漏れするのが当たり前だと思いましょう。
当倶楽部のロータスツインカムエンジンはヘッドカバー付近からオイルが常に滲んでいます。
ちゃんとガスケット入ってるんだけどなぁ。
※加工精度がおかしいのかなぁ。
スーパーカーブーム時にロータスヨーロッパが主役級のヒーローだったわけ
その大きな理由はひとえに漫画「サーキットの狼」の影響に他なりません。
そして、
そのころの情報メディアと言うのは雑誌や漫画がメインの媒体でした。
当時の子供一部は大きい子供たちは実車は見たことがないけれど、夢中になれたわけですよ。
みんな同じ漫画を読んでいたので、みんな同じ価値観でした。
※社会の問題は全然覚えないくせに、車の名前と生産国、最高速度はみんな空でいえたもんです。
「漫画で活躍してるんだから、そりゃ凄いに決まっている。」
「何せ主人公メカがショボいわけはない。」
という彼らの思い込みとそれをあおる雑誌やメディア。
純粋な子供たちの多感な時期に思いっきり刷り込まれたわけですよ。
それは、
今でも間違いなく呪いのように当時の子供たち、今の中高年の心に刻まれています♪
※ワタクシもその一人ですが。
自然や古い街並みに似合うというのは飽きないという意味で秀でた性能ではないだろうか?
スーパーカーショー
スーパーカーブーム当時、日本中で「スーパーカーショー」なる催しが開催されていました。
ジャンルとか適当に「なんとなく漫画に出てくるカッコいい車を集めて展示してるだけ」というイベントなんですがどこでも大盛況だったようですよ。
※ワタクシは親にねだりましたが結局連れてってもらえず。
イベントの花として、客寄せのキャッチコピーとしてもロータスヨーロッパは大活躍します。
こうして、
多くのイベント会場には派手さで劣るロータスヨーロッパも展示されていたはずですが・・
同時に並べられていたカウンタックやミウラ、パンテーラなどの派手な車と比べて子供の目にはどう映ったのか・・
※何せロータスヨーロッパは絶対的に小さいですし、絶対的な派手さは一つもないんですもの。
末期のスーパーカーショーにはランボルギーニ・ブラーヴォとかマセラティ・ブーメランとか・・
「そんなショーモデルどこから持ってきたの!?」
みたいなラインナップだったようで・・
※大人気だったランボルギーニ・イオタ(レプリカ含む)も大量導入、いまあれらの個体はどこにあるのか・・
今、当時と同じ車種がまとめて展示されるスーパーカーイベントがあれば這ってでも行きます♪
※コレが大人と言うもんです。
ロータスヨーロッパは素人でも維持できるライトウェイトスポーツ
当ブログ的には「ロータスヨーロッパはスーパーカーじゃありません」という事で結論です。
ちょっと変わったスタイリングの古いライトウェイトスポーツカーです。
しかも、
サラリーマンでも維持しやすい部類です。
スポーツカーという定義
「ものすごく速くてもアリストがスポーツカーではない」
「そんなに速くなくてもロードスターがスポーツカーである」
これに尽きます。
最近のスポーツカーは速すぎて、高性能すぎて、素人が一般道でスポーツできません。
そして、
「速ければえらいという概念は捨てる」
ほうがスポーツカーを楽しめます。
最近のスポーツカーにはグネグネ道で素人貧乏サラリーマンが人馬一体で遊べる娯楽性もスポーツ性もありません。
今時のスポーツカーは
機械が全部やってくれます。
今の車で公道でスポーツしようと思ったら免許と命ががいくらあっても足りません。
たまに今時のスポーツカーのらせてもらいますが速すぎて怖いです。
※いい汗どころか冷や汗かきます。
スポーツカーは楽に速く走るものではなく「乗ってる人間がスポーツする」ものだと思います。
古い車は走るだけが魅力じゃないのです。
昔のスーパーカーは速くてなんぼ、最高速がなんぼという価値基準でした。
既に高速道路で速く快適なだけならハイパワー大排気量の外国セダンあたりのほうがはるかに楽です。
「もはや速けりゃえらいというスポーツカーの価値観は現実的なもんじゃない」
です。
なんとと言っても、
当時のスーパーカーより今のセダンの方が速いです。
となってくると。
「乗ってて楽しいスポーツできる車」
という価値観が大事になってきます。
ロータスヨーロッパはいわゆるスーパーカーのように
は、ほぼ全くありません。
そして、
ハイパワーセダンのように高速道路をふわわkm/hで巡行できません。
ただし、
ロータスヨーロッパは
「近所の峠で振り回して遊ぶ」
という性能ならばいわゆるスーパーカーよりもハイパワーセダンよりも面白いです。
絶対的な速さがないロータスヨーロッパですが、
ワタクシとしては今までの人生でこれほど運転が楽しい車は初めてです。
怖くて踏めない280馬力よりも頑張って全開120馬力の車は、はるかにスポーツしています。
そして、
「部品は安っぽい比較的安い」
何よりも50年前の車なのに部品の入手は比較的楽です。
素人貧乏サラリーマンでも維持できる代物です。
※他社の部品を流用しまくってるので、意外に流通しています。
しかも、
「中高年には異常にウケがいい」
逆に目立ちすぎる気もします。
こんな記事もあります▼
ちなみに・・
ロータスヨーロッパは所有満足感は非常に高いし壊さなければ維持費も安い素敵な車です。
別にスーパーカーでなくても貧乏人のスポーツカーでいいんじゃないですかね?
※壊さなければ今時のスポーツカー(スポーツバージョンの大衆車含む)より確実に維持費安いです。
ロータスヨーロッパ用の日本語版ワークショップマニュアル(エンジン編、シャシ編)が存在します。
コレを見ながら頑張れば自分で何とかできちゃうところも素晴らしいです。
エンジン編とシャシ編に二冊で構成されています。
なかなか市場に出てきませんが、たまにポロっと中古品が出てきます。
中古でも絶対手に入れておいた方がいいですよ。
ワタクシにとっては夢のアガリ車です。
体力的に乗れなくなるまで乗り続けようと思います。
まとめ
古いライトウェイトスポーツカーです。
こういっちゃうと身も蓋もありませんが、実際その通りです。
未だに雑誌やメディアなどは中高年にウケがいいのでロータスヨーロッパを雑誌の表紙などに使いたがります。
実際の「走行性能は意外に大したことない」です。
※速さだけ求めるなら国産のスポーツタイプの車の方が安上がりです。
中古価格は2020年現在はそれほど高騰はしていません。
※海外では決して評価が高い車ではないので値上がりが鈍いようです。むしろ海外ではエランの方が人気です。
ただし、
二つとして同じ状態の個体は存在しないので買う際は目利きが大事ですよ。
※完全に純正のままという個体は存在しないか、例え存在してもコレクターズアイテムレベルで高価ですよ、きっと。
こんな記事もあります▼
国内にはまだまだ現役のロータスヨーロッパ乗りは多いです。
無茶な乗り方をしなければ、意外に壊れませんし。
現に、ワタクシのようなサラリーマンでも十分維持することは可能です。
実用性は・・微妙ですが。
こんな記事もあります▼
なにより、
日本の峠で遊ぶ車としては、この大きさと性能で十分な気がします。
身の丈に合わず無理して維持すると趣味車って長く乗れないんですよね・・
※ワタクシはニューシェイプボディのエスプリターボと悩みましたが、ロータスヨーロッパを買って正解でした♪
田舎に住んでよかった♪
決して都会で乗って楽しい車じゃないと思います。
一応、スーパーカーのように飾って眺めても満足度が高い車でもあると言っておきましょう。
※この点が一番スーパーカーっぽいのかも!?