ロータスヨーロッパの実際の使い勝手をざっくりまとめてみました。
※雨天では乗る気はしませんが。
当倶楽部所属のロータスヨーロッパTCの今時点での使い勝手と考察、
所有してから10年で経験したことをまとめます。
何かの参考になる人がいれば幸いなのですが。
当記事の目次
完全に同じ状態のロータスヨーロッパは存在しない
旧車は全ての個体の状態に個体差が結構あるはずです。
普段使い出来ない個体もあるでしょう。
ただ、
当倶楽部のロータスヨーロッパは実用に耐えます。
ワタクシのロータスヨーロッパの使い勝手についての記事です。
※最初の個体差があるので参考程度にしかならないんですが。
とはいえ、
現在はもったいないのでほとんど休日のドライブにしか使いません。
※スーパーに買い物に行くと周りがサーーーッと引いていくくらい浮きます。
数年前までは、関東の親類の葬式にもロータスで行ったくらい普通に使っていました。
※礼服でロータスヨーロッパ乗りつけたら親族一同に超怒られました♪

一見スペシャルっぽいが、実はTC。誰にも気が付かれません♪
当倶楽部のロータスヨーロッパの仕様
ロータスヨーロッパTC(74年式)
※SP仕様の外観(サイドラインとか)になっていますが結構気に入っています。
※職権打刻がフレームにあります。
※ここまで何回載せ変えられたかは不明です。
※ボディの削れているところにはいろんな色の層があります。
というすごく複雑な仕様になっております。
全く純正ではありません♪
※純正にこだわって走らないより、適当な寄せ集めでも走った方が偉いという主義です。
ちなみに・・
ワタクシのロータスヨーロッパ、前のオーナーはそれほど乗っていなかったようです。
※試乗時は新らし目の山中湖ナンバーでしたのでお金持ちが別荘にでも隠しておいた個体ではないかと推測しています。
購入時メーターによる積算距離は6万キロほどでした。
現在は、8万キロ超えています。
※旧車のメータなんか信用していませんが。
入手時に既に手が入っていた点
多岐にわたってすでに手が入っていました。
恐らく現存する個体は何らかの変更とか改造を受けているはずです。
部分的には寿命というか消耗しきってるパーツも多いのでアップデート的な改造はむしろ歓迎かもしれません。
完全にオリジナルで!という純正至上主義の方もいるので一概には言えませんが、
すでに手が入っていた個所は長く安心して乗るためには必要な個所だといえます。
※ワタクシの初期化メニューとダブってる個所がほとんどでした。

普通にドライブが楽しめるロータスヨーロッパになっています。
雨では乗りたくないとはいえ。
※大物は大抵手が入っていましたので購入後の大きな出費はありません
入手後に使い勝手を考えて手を入れた点
中古車を入手したらやるべきことは直接触る個所のアップデートです。
それと、
目につく個所は細かく更新していますが、大まかに。
全て快適にドライブするためのアップデートです。
ということは今後もやるつもりはないです。

こういう景色のいいところで遊ぶのは格別♪
バランスを考えない適当なチューニングというかパーツセレクトは車の寿命を縮めるだけです。
※長いこと車とかバイク趣味をやってるとハイパワー化がいかに無駄でもったいないかがよくわかります。
低くても安定した性能を発揮し続ける方が長く付き合えるってもんです。
この考え方が結果的に、普段使いでも耐えうる方向に向かった気がします。
ロータスヨーロッパの実用上の注意
当倶楽部ではロータスヨーロッパを普段使いしてるとは言いません。
それでも、普段は気を遣わずに乗れています。
ポイントを押さえて整備すれば世間が言うほど壊れません。
※構造上、乗りっぱなしで野ざらし保管であれば壊れる確率は飛躍的に上がります。
4月から11月くらいまで近所の峠を走り回って遊ぶのが主な使用方法です。
現行車両と一緒に走り回ったりもしますが普通に300kmくらいのドライブはこなします。
ただし、ちょっとした使用制限があります。
使用制限についてはボディがFRPの50年前の車ですので気を使っています。
雨が降ると危険を感じる車です。
雨では怖くて乗れません。
車高が低すぎて、全ての車の水しぶきを頭からかぶります。
トラックやバスの水しぶきで視界がなくなります。
おまけにワイパーのふき取り性能は極めて悪く、サイドミラーの視界はゼロです。
塗装が痛む&フレームが錆びる&雨漏りが激しいので乗れたもんじゃありません。
※FRPは水分で伸縮するようで塗装が割れます。
なので、
雨で乗るくらいなら歩きます。
※雨天でロータスヨーロッパに乗るとエンジンフードの熱抜き穴から湯気が立ちますが故障ではありません。最初は焦りました♪

メッキ部分が多い車って大好きっす♪
バッテリーは走り終わると毎回はずしています。
※バッテリーカットオフダイヤルを付けてます。
異常なにおいを感じたら原因を確認します。
ドライブ中に野焼きとかやってて焦げた匂いがすると止まって確認します。
※一度ブレーキのトラブルで焦げ臭くなったことがあり確認はすでに癖になっています。
異音が発生したら原因がはっきりするまで出かけません。
※異音の原因を突き止めずに100kmくらい走ってベアリングが大破した経験があります。
冬は乗れません。
価格が高すぎるので予備のホイールもスタッドレスタイヤも用意していません。
あっても乗りませんが。
※当倶楽部の所在地は思いっきり雪国で、路面凍結の激しい地方です。
高速道路はあんまり使いません。
ロータスヨーロッパは高速道路に乗って面白い車ではありません。
※年に数度程度、高速で遠征することはありますが出来るだけ一般道で行っています。
ちなみに・・
実用性が意外に高いとはいえ、実用的なセカンドカーがないと田舎では生活できません。
使い勝手はほぼバイクです。
田舎では何があっても一家に一台はまともに動く車が必要です。
ロータスヨーロッパ一台だと故障時に生活が破綻します。
※パーツ手配に意外に時間がかかったりすることはよくあります。
そして・・
フレームの薄い鉄板を自分の目で見たら一切濡らしたくなくなるほどですよ。
ほんとに折り紙みたいで、すぐ錆びて穴が開く構造です。
ロータスヨーロッパは燃費がかなりいい
燃費は峠で遊んだとしても12km/lから15km/lくらいは普通に行きます。
高速で100km/h巡航すると20km/l近く行きます。
この来る案のどこがエコカーじゃないのか不思議なくらいの燃費です。
軽いってすばらしいことですね。
ガソリンは貧乏人にはツライハイオクです。
空にすると50lくらい入るのでお財布がきついです。
※完全に空にしたことないのでわかりませんがおそらく56l入るタンクが付いてると思われます。
満タンにするとなかなか減らないのでまあいいか♪
ロータスヨーロッパのカギは基本的に5本ある
ロータスヨーロッパの鍵は
メイン
ドア
フロントフード(エンジンフード共用)
ガソリンキャップ左右別
の5本構成になっています。
※旧miniは、メイン、ドア、トランク、ガソリンキャップの4本構成でした。
ほんとにわかりづらいのはガソリンキャップの左右のキーです。
形はそっくりなので右左の区別がつくようシールを張っています。
※それでも給油の際は毎回もたもたします。
ちなみに・・
有人のガソリンスタンドでは必ず立ち会います。
※大抵、店員さんは非常に気を使ってくれるので申し訳ないです。
給油時は、左右に分かれているガソリンタンクを別々に入れます。
給油口は鍵が別々なのでいつも間違えます。
タンクキャップはワタクシが開けて給油してもらいます。
ここで、タンクキャップをスマートに開けられればカッコもいいんでしょうが、毎回もたもたします。
シール以外でうまくキーを判別する方法ってないんですかね?
ガソリンメーターはどっちかのタンクにあるフロートで計っているようです。
左右のガソリンタンクは連結されているのでどっちか満タンにしてほっておくと均一化するはずです。
※連結してるパイプはすごく細いので均一化にも時間がかかるはずです。
ロータスヨーロッパの各種スイッチと電装
電装はとんでもなくわかりやすく中学生程度の電気の知識があれば理解可能です。
古い英国車ってのは電装が極めてひどいので素人でも直せるのが魅力です。
ウィンカスイッチは外車にはめづらしく日本車と一緒のレイアウトです。
それ以外のスイッチは独自性に富んでいます♪
日本車の通常のワイパースイッチの位置にはライトのHigh/Low切り替えスイッチがあります。
慣れれば特に問題はないです。
ワイパースイッチは独立したコンビネーションスイッチになっています。
※スイッチの動作が硬くて壊れそうなので別のスイッチを増設して対応しています。
ワタクシが増設した電装関係
あまりに電装がぐちゃぐちゃだったので入手後ちょっとづつ直しました。
ダッシュボード外したらあまりの酷さに全部に手を入れたくなりました♪
※夜は暗くて見えないんですよ、メインキーホールが。

スイッチ加工中♪
全部センターコンソールの灰皿下に集中させています。
ワイパー系のスイッチ以外はすべてトグルスイッチを使用しました。
センターコンソールには前のオーナーが大穴を開けてくれていました。
従って、躊躇なく穴をあけたりスイッチ増設したりできます♪
※穴をふさいぐこともできるんですけど、せっかくなので利用します。
ロータスヨーロッパの整備性
室内は想像以上に狭く、何をするにも大変です。
しかも乗り降りしずらいです。
ハンドルのシャフト周辺ん電装加工は身体を知恵の輪の用にひねって室内に潜り込んでの作業になります。
アクロバティックな体勢になり、頭に血が上りますが身体が柔らかくなります。
対してエンジンルームやフロントフード内は意外に広いです♪
リア側のジャッキアップは非常に難しいです。
リジッドジャッキをかける個所も悩みます。
サスペンションを外さない限りリアタイヤのスイングアーム部に四角い木片(ほぼ枕木)をかませて持ち上げています。

この写真撮ってるのは平日の24時過ぎ
ロータスヨーロッパのエンジンオイル
市販の10W-30のカストロールに大体15W位の堅さになるように粘度の高いオイルをブレンドして使っています。
そんなに高いオイルは使っていません。
旧車のエンジンに求めらっるオイル性能なんてたかが知れています。
大体常にどっかしらからオイルがにじんでいます。
※特にヘッドガスケット周りのオイル漏れが顕著です。
ちなみに・・
出かける際はトランク内に予備に1lのオイルボトルは必ず携行しています。
遠征した際、シリンダヘッドカバーのオイル注入行からオイルを吹いてプラグホールがオイルで満たされたことがあります。
※茨城まで遠征中だったのでちょっと焦りました。
まとめ
ロータスヨーロッパは普段使い出来ないことはありません。
ただ、普段使いすればするほど傷んでいく勢いが増します。
大体旧車はそんなもんですがその傷むスピードが速すぎるのがロータスヨーロッパという車です。
それでも、
非常にいいアタリの個体を手に入れたと思っています。
おかげで大きくお金のかかるトラブルは一度も経験していません。
※つまんないトラブルはあるけど、ホームセンターレベルで直ったりするのがロータスです。
すげえぜ!ロータスヨーロッパ!古くてぼろいけど!
とまあ、
ざっとそんな感じで約10年運用しております。
※経験してたトラブルは対処方法も含めて追記していく予定です。