
「コーティング剤が剥がれて悪さする」と言われていました。
でも、最近のケミカルは素人でも完璧な施工が可能です。
「POR-15タンクリペアキット」
で、タンク内の錆が広がる前に処理しておきましょう♪
当記事の目次
タンク内コーティングなら「POR-15タンクリペアキット」が最強

タンクリペアキットで出来ること
「POR-15タンクリペアキット」は簡単にいうと、
ができます。
要するに、
ガソリンタンク内部にシーラーと呼ばれる薬剤を流して内部に層を作り錆の進行を止め固めるケミカルのセットです。
がセットになっています。
※このキットだけ買えば錆の知識がない素人でも施工が可能です。

これがまた結構信頼できるんですよ。
キットに含まれる「POR-15タンクシーラー」は完全硬化すると空気の流れを完全に遮断する皮膜を形成します。
被膜は半永久的に持続するとのことです。
※ピンホールくらいの錆穴なら「POR-15タンクシーラー」だけで塞げますが、ワタクシならハンダか「POR-15パッチパテ」で穴をふさいで表面処理してから使います。
実際に、当倶楽部では旧車のガソリンタンクには必ず「POR-15タンクリペアキット」を施工しています。
※Z1-RもZ750D1も同キットをガソリンタンクに施工して既に10年以上経過しますが、まったく剥がれる気配すらありません。

Z750D1のタンク給油口。ガソリン入ってて申し訳ない。
全く剥がれる気配がないです。
素人にも使いやすく、絶対的に塗膜が固いのがPOR-15です。
タンクシーラー以外でも防錆塗料として最強です。
※手に付くと普通に生活してたら1週間はまず取れません。
POR-15の塗料だけでガラスクロスを固めてFRP並みの強度が出るくらいです。
目につかない所ならこれを塗りっぱなしでOKです。
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ちなみに・・
「POR-15タンクリペアキット」以外にもガソリンタンク内のコーティング剤はいくつか存在します。
■「K〇EEMタンクライナー」
値段が安めでいいんですが・・ワタクシの施工方法がわるかったのか経年劣化で剥がれます。
※そのあとの処理も大変・・剥がれた後は錆びます。
ワタクシがコーティングに失敗したガソリンタンクは友人が半分強奪状態で持って行きました。
剥がれた「K〇EEMタンクライナー」をできるだけ除去後、「POR-15タンクシーラー」で剥がれたコーティング剤の上からコーティングして今でも使っています(笑)
■Wako'sタンクライナー
信頼性抜群の日本のメーカーWako's製です。
ただし、
コーティング処理には、70°から80°で20分の加熱乾燥しなければなりません。
※素人には無理っぽいですので使ったことないです。
「POR-15タンクリペアキット」の使い方

落ち着いて、一工程一工程を確実にこなすせば楽勝です。
基本的に、キットに入ってる説明書通りにやればまったく問題ありません。
・・と一言で済ませたかったのですが、何度もやってるのでコツを記載しておきます。
コーティング作業の手順
あくまでもワタクシ流ではこんな感じでやってます。
作業の注意点は別に書きます。

当倶楽部ではPOR-15関連製品に絶大な信用を置いています。。
コーティング作業の注意点
※いきなり「クリーナーディグリーザー(旧マリーンクリーン)」を使うのはもったいないです。
※ドライヤー使う人もいるようですが、気温20度もあれば日向に一時間放置の方が乾く気がします。当倶楽部ではよく軽トラの荷台で乾燥させます。
※こぼれたら大変な騒ぎになります。
※タンクを回転させる際に勢いは要りません。
※乾燥したらものすごい強度なので完全除去できる人が居たらどうやるのか見てみたいです。
※慌ててやるとろくなことはないです。一工程を確実にこなすことが失敗しないコツです。
ちなみに・・
どれも当たり前のことですが、一応書いておきますね。
※最悪死にます。
※最悪死にます。
ガソリンタンク内の錆の発見方法

バイクに限らず、古い車もまったく同じです。
古い車はかなりの割合で標準で大きいフューエルフィルターが付いています。
よく見ると錆の粉がたまってる個体もよく見かけます。
※古い車はガソリンフィルターは洗って再利用できるものが多いんですよ。
バイクの場合、フューエルフィルターを物理的につけられない車種もあるんですよねえ・・。
バイクはガソリンタンクがむき出しだし、車よりいっそうガソリンタンクが錆びやすいはずなんですが。
ちなみに・・
バイクの場合、タンクのガソリンコックを外してその穴からタンク内部を拭き取ってみるといいです。
幸い、大抵のバイクは取り外しが容易です。
数年に一度くらい、ガソリンタンクのチェックとメンテナンスをおススメします。
特に、
中古で買ったバイクの場合、最初にガソリンタンクのリペアをしておくと後々面倒がないのでおススメです。
※年式が新しくても雨ざらしの野外保管だったり、気温差が激しい場所での保管だったりすとタンク内部は結構錆びています。
タンク内の錆を放置するとどうなる?

錆は燃料経路にあるすべての機器に悪さをします。
バイクや車の燃料経路はかなり微妙な調整で成り立っています。
特に、
キャブレーターやインジェクションなどの気化器は、毛細血管みたいな穴でコントロールしてたりします。
錆で穴が塞がれたり、隙間に詰まると調子を崩す原因になります。
※オーバーフロー
ただタンクが錆びているだけで、様々な症状を引き起こします。
徐々に蝕んでいくのでタチが悪いったらないです。
最終的には、タンクに穴が開きます。
タンク下部の塗装がボコボコしてきたら穴が開く前兆です。
キャブセッティングは燃料系が決まらないと錯綜する

キャブセッティング以前に大前提が狂っていることになります。
中古バイクを買って、いきなりキャブセッティングを始めてしまう人がいます。
燃料系が正確に機能していない車体では何をやっても駄目です。
一通り状態をチェックしてからの方がいいですよ。
キャブセッティングの大前提は、燃料制御がきちんと動いていることです。
もちろん、電気系もしっかりしてなきゃダメですよ。
※バイクを数十年単位で絶好調で維持するには、なにが欠けてもいけないんですけどね。
ガソリンタンクの内部は必ず錆びます。
たとえ、タンクの外観がきれいだったとしても、です。

Z750D1のタンクはこんなにきれいなのに中身は錆錆でした・・
ちなみに・・
当倶楽部に来たばかりにZ750D1は、オーバーフロー癖のあるバイクでした。
キャブ自体を、純正からCVKキャブに変更してもその症状が続きました。
本当に原因がわからず困っていました。
※ツーリングの際は、予備プラグを持参していました。今でもプラグは持参していますが。
原因は、ガソリンタンクの錆でした。
※燃料コックを外した際、取り付け口に小指突っ込んでぐるっと回したらタンクの底は錆びだらけでした・・
という「オーバーフロー」の原因が二つありました。
いずれも、錆が不調の主な原因です。
※タンクの錆を洗い流したら拳一個分くらいの錆が出てきて軽くビビったもんです。
結局、
と、高くつきました・・
※もっと早くやっておけばよかった・・
以降、
古いバイクはキャブセッティングする前に、タンク内の錆対応とガソリン経路の健全化が重要であると思い知りました。
※給油口からのぞいたくらいではタンクの底の錆は全く見えません。

セローは先輩がPOR-15のタンクシーラーを施工してくれてました。
M先輩、シーラー施工下手です。
POR-15でタンク内部の施工をした後は、
錆によるオーバーフローを解決したのでプラグが失火しなくなりました。
当然、燃費も良くなりロングツーリングでは20km/l近く走るようになりました。
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屋外保管で10年も経てばタンク内部は錆びる

いわゆる旧車は比較的タンクの鉄板が厚いですが、80年代に入るとバイクはグラム単位で軽量化されていきます。
当然、タンクの鉄板も薄くなるので穴が開きやすいです。
※レプリカ時代のバイクのタンクは明らかに軽いです。
タンク内の錆は大抵、底面から発生します。
外見が綺麗なタンクでも、内部底面は錆が堆積してることだってあります。
※前述の当倶楽部のZ750D1がまさにソレです。

Z1-Rは再塗装する前に内部にしっかりコーティングしてあります。
塗装前に内部コーティングやっちゃって本当に良かった♪
本当に外側からはガソリンタンク内の錆はわかりません。
でも、
10年落ちのバイクであれば、ほぼ間違いなく錆は発生していると考えてもいいのではないでしょうか?
ちなみに・・
冬季にバイクに乗らない場合、ガソリン満タン保管が基本と思っています。
タンク内の空間にたまってる空気に含まれる水分が気温差によって結露するからです。
実はガソリンタンクは、呼吸しています。
ガソリンタンクにはタンク内のエア抜き穴が存在します。
※この小穴が詰まると醤油さしの空気穴をふさいだのと同じ状態になるのでガソリンが上手く落下せず、ガソリンが不足して不調になります。
ガソリンタンク内の空気は温度差によって吸排出されるので水分を含んだ空気は常時出入りします。
ガソリン満タンでの保管は、
タンク内がガソリンで満たされていれば、吸排気される空気量が少ないのでタンク内に入る水分が少ない
という理由です。
中古のガソリンタンクはコーティングしてから使う

外観はチェックしますが内部までチェックしている人はあんまりいないのではないかと思います。
旧車を長く乗りたい場合、多少程度が悪くてもパーツが出品されたら取り合えず入手しておかねばなりません。
特にタンクなどの外装はいい状態で市場に出てくることは稀です。
※レア車ほど、次にいつその部品と出会えるかわからないからです。

できるだけ早いうちに施工しておくと安心です。。
やっとの思いで入手したガソリンタンクは、使う前に「POR-15タンクリペアキット」でコーティングすることをおススメします。
※恐らく多かれ少なかれ錆びています。
ちなみに・・
バイクの外装品って、中古でもオークションでは高いですよねえ・・
最近のオークションは利益目的の出品者が増えすぎてみてて面白くないです。
以前のように、有象無象の個人出品者がいたころの方が面白かったんですが・・
※ショップの出品は新品の方が安いことも多いので注意が必要です。
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まとめ

鉄製のガソリンタンク内にはどうやっても錆が発生するもんです。
雨天で使えば、もちろんタンク内に水分は入ってきます。
温度差でタンク内に結露が発生することもあります。
一見して綺麗なガソリンタンクでも内部はボロボロ・・ってこともよくありますよ。
※特にオークションでは画像で判断なのでリスクはかなり高いです。
特にレアなバイクのオーナーは、タンクの予備の入手は大変です。
ガソリンタンクに錆びて穴が開く前に「POR-15タンクリペアキット」を使ってタンク内コーティング施工をしておきましょう。
燃料系が安定しているとセッティングも楽だし、安心感が全然違います。
調子悪いけど何から手を付けたらいいかわからないという古いバイクオーナーは、
最初に燃料回りのチェックとメンテナンスが比較的安いのでおススメです。

当倶楽部のガレージにも一個タンクシーラーが余ってるなー。
なんでだろ?