細めに見えるけれど、シート幅は結構広い。
シートは薄く見えるけれどシート位置が高い。
そういう設計のバイクですが足つき性を上げる方法はあるのです。
お金かかりますがね。
※当倶楽部のZ1-Rは車高上げ気味なので参考になりませんが。
構造的に足つきが良くないZ1-R
いろいろZ系に乗りましたが最悪です。
角ばったデザインでぐいぐい押してくるZ1-Rシリーズです、
これがカッコいいのですが 何よりも優先されたと思われる デザインのおかげでいろいろデメリットがあります。
「足付の悪さ。」
今回はこれについて述べましょう。
跨ってみるとわかりますが、シート自体に角があるのです。
よくわかりませんね?
※書き方が難しいな。
シートの左右の両端が妙に盛り上がっていて沈まないのです。
つまり、だ。
またがると一旦足を左右両側に開いたうえで下に下ろす、ということなのです。
真っすぐに近い感じで足を真下に下ろすことができない、と言えばいいでしょうか。
どうしてなのか?
シートベースの幅が問題
Z1-RはZ1系では初めてシートを横開きから取り外し方式に変更したバイクです。
※この後、のZ1000Mk2ではいったん横開きに戻るのはいろいろ問題があったからだと思っています。
Z1-Rではシートレールの上にシートベースを載せて固定するというZ1系では初めての試みだったため、シートベースの搭載位置が高いのです。
Z1-Rのシートベースは妙に幅が広いんですよ。
恐らく、シートをシートレールに引っかける部分などは強度も高さもだったのだろうと推察します。
このシートは一見低そうに見えますが、全く足つきは改善されません。
かっこいいからいいのです。
シート位置が高くなった分、シートとサイドカバーの間に隙間ができます。
そこには、よくわからない細いカウルを付けて隙間を埋めています。
※作ってみたのはいいけれどこの隙間はどうしようもなく最終手段でカウルを追加したのではないかと推察します。
Z1などもシートレールの上に乗せるタイプですが、シートが横開きなのでシートベースの位置が低いのです。
シートベースは狭いとはいいがたいですが、横方向にシートスポンジを厚くとっている分、足つき性向上の加工はしやすいです。
Z1-Rの足付の悪さの主な原因は、このシートベースの幅とシート搭載位置の高さです。
こののちに、
便宜上、多くのバイクのシートが取り外し方式になっていきますが「Z1-Rの試みがあったから。」と言ってもいいのです。
ちなみに・・
バイクブームの頃、老若男女や文化人までバイクバイクと言い出したもんだから、メーカーもユーザーに寄り添うようになります。
その最たるものが「足つき性の確保。」だったわけです。
※女子に乗ってもらえなければ男子も付いてこないの法則。スキーも同じ。
80年代中盤くらいの中型車のシートの幅の細いこと(笑)
これは真っすぐ足を下ろした際にシートが邪魔しないように、です。
シートが細いといえばこの時代のバイク。
GSX400Xインパルス(東京タワー)のシートなんてスゲエ幅狭い。
※メーターライト周りはアレですが、唯一無二のデザインと言えなくもない。
しかも、シートのスポンジは薄目になっていきます。
※くしくもレプリカと言われるカテゴリーのバイクはシートが薄くレーシングマシンに近い方が偉かったので余計。
デザイン上も設計上も破綻がないレベルでバイクのシートは進化していきます。
明らかに小柄な女性ユーザーを狙った車種も登場していますしねえ。
YAMAHAのZealなんて、足ベタベタ付くのが気持ち悪いくらい足つき性が良いです。
※設計者は気の毒なくらい頑張ったんだろうねえ。でも売れなかったね。
オフ車でも、シート高は大問題だったようで。
市販車はレーシングマシンとはかなり違って足つき重視のシートが採用されました。
※それでもDT200WRなんて市販車最高のシート高でしたが(笑)
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解決するにはシートベース自体を細く改造するしかない
断言しますが、少なくとも純正のシートベースのままでは足付きの改善はできません。
シートのスポンジを削っても、
という点は全く改善されないので。
着座位置のシートの左右幅を出来るだけ削ることで、
真っすぐに近い感じで足を真下に下ろすことができるようになるハズです。
素人でシートベースを削るというのはなかなか勇気がいる作業ですし、プロでもあんまりやってくれないんじゃないかと思います。
実はZ1-R用の左右の幅が細いシートベースは某有名ショップで販売されていました。
これはよくわかってる人が設計したな、と思ったものです。
今でも売っとるやないけ。
ただし、
その上につけるスポンジや表皮などは別売りだったような気が。
※コンプリートも売られてたんだっけな。↑売られてました♪
当倶楽部には、長年の間に収集したZ1-Rに付いてたというボロイシートが存在します。
気が向いたらシートベースの幅を削ってみようかと思っていますが、気が向く気配はありません。
※売っちゃうかな、でもボロイから直して使おうかな、って悩み中です。
ちなみに・・
「あんこ抜き。」というシートの高さを変える手法は昔からありますね。
シートのスポンジ部を削って、高さを調整する手法ですがこれは素人がやると大変なことになりがちです。
まず、前後左右均等に削れない(笑)
どうやっても素人がスポンジを削るなんて無理なのですよ。
※美大の彫刻専攻が言ってましたが、人間はよほど訓練しないとモノを完全に左右均等に削れないらしいです。
どうしてもスポンジを削りたい場合、シートの表面側ではなく、シートベース側を削るのがいいそうですよ。
※おススメはしませんが。
削ったスポンジのカスもすさまじいことになりますしねえ。
プロにめちゃめちゃ綺麗に仕立て直してもらいました。
オマケに、
スポンジが抜けた分、余ったシートの表皮を張り替えるのも簡単ではありません。
出来れば、エアタッカーを使って二名で作業するのがよろしいです。
そういうことを考えるとシートの加工はプロに任せる方が安くて早い。
出来ないことはできる人に外注するのです。
きったないシートのバイクで走るのは苦痛ですよ。
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車高を下げる、という手もなくはない
ただそれは結構お金がかかるし、車体のバランスも崩しかねません。
バイクというのはメーカーの出庫時に最高のセッティングになっています。
これを浅はかな素人考えで、いじくりまわしてもろくなことになりません。
フロント側
※とはいえ3cmくらいが限界でしょうねえ。
Z1系は、ハンドルバーがあるのでそれこそ数センチしか下がりません。
ハンドルバーを上につけるスペーサーもあるにはあるのですが、走りにくいと思いますよ。
当倶楽部では、嫁が乗るのでKTM125EXCにこれを付けて限界までフロントフォークを突き出しています。
固めのものはリプレイス品もでありますが柔らかいものはほぼないです。
プロに頼むしかないですねえ。
これもプロに頼むしかないですねえ。
短めのスプリング入れてスペーサーで調整、もアリかと思いますが。
下手するとまともな動きを妨げるようになりますし。
リア側
※そもそも旧車はリアサスが短めなのでより短いもので高荷重に耐えられるサスを探すのは難しいですよ。
※要するにスプリングを柔らかくして車体を沈めがちにするのですが、プロに頼まないとまず無理です。
今どきのバイクのようにリアサスの取付位置を変更して斜めにつけ、ストロークを稼ぐ方式ですが、
なんだか格好悪いのでワタクシは嫌いです。
これもプロに頼まねばなりませんし。
いずれも全部できなくはない、というレベルです。
やろうと思えば、それなりにお金はかかると思っていいです。
プロに頼むというのはそういうことです。
その対価を支払えないなら足つきの悪いバイクでも文句を言わず乗るしかないのです。
※何も乗りずらいバイクに好き好んで乗る必要はないのです。
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まとめ
ゆえに、そうそう簡単に足つきが改善できるわけはないのです。
色々足つき性の改善について考えました。
ワタクシなら車高を下げるよりもシートを加工する方法を選びますね。
Z1-Rのシート加工のポイントはシートベースの左右の幅を狭くしたシートを使うことです。
足回りを変更するよりはるかに安いです。
よほど知ってる人が設計したんだと思います。
旧車というのは多かれ少なかれ、自分がバイクに合せる必要があります。
バイクを自分に合わせることもできますが、それにはそれなりの対価が必要なのです。
長い付き合いの間に少しずつ自分に合わせる、自分が合せるという付き合い方をしていけばよろしいのです。
そういうネガな部分も含めて旧車の魅力ですよ。
ゆっくりと時間をかけて乗りこなせばよろしい。
ワタクシが普段使ってるシートは座面こそ低いですが幅が変わらないので足つきは全然変わりません。
すぐに何でもやってくれて、余計なお金がかからないのは今どきのバイクです。
細かくライダーに合わせて調整もできますしねえ。
※だからすぐ飽きる、とも言えますがコスパやタイパとか言い出すのであれば新しいバイクの方がいいよって話です。