1000ccの排気量で13lの燃料タンク容量ってのは少なすぎます。
※TT-R250 Raidの16lはいるタンクには正直ビビったよ。
当時でも
「Z1-Rのタンク容量が13lっていうのは少なすぎやしないか?」
という話は実際に合ったらしいです。
特に欧米の田舎ではみんなガンガン走る割にガソリンスタンドが少ないので当然ですが。
同時期のZ1000やZ750D1のタンク容量は17lで、4lも多いです。
※ガス欠時に250kgのバイクを押す体力はないですわ。
余計なお世話コメント
この記事は、Z1系のエンジンを持つバイクを最大限ツーリング向けに調整し続けた記録です。
燃費?そんなもん気にしねえよ!
っていうのが本来のバイク乗りの姿かもしれません。
ただね・・
田舎ではガソリンスタンドがやってないことが多いんですよ(´;ω;`)
実際に20km/l走ってる当倶楽部所有のZ1-Rのセッティングを紹介します。
当記事の目次
Z1-Rの実燃費を20km/lにする方法
13lで200km走るためには単純計算で15.38km/l走ればよろしい。
でもタンクの形状によって、すべてのガソリンを使い切れるわけでもないのです。
出来れば余裕が欲しい・・
もう少し燃費をよくしたいですね。
Z1-R(1型)の数々のクレームのうちの一つに「航続距離が短い」というものがあります。
Z1R2(2型)では、タンク容量が20lにアップされています。
20lのタンク容量があれば200kmくらい走るなんて、そりゃ余裕でしょうよ。
数々の反省から結局Z1R2では20lタンクになるのだった・・
完全な純正装備で純正キャブの場合、
新車時でもよくて15km/lから17km/lあたりだったのではないだろうかと想像します。
※それぐらい純正は燃焼効率悪いです。
ワタクシのZ1-Rも純正キャブだったときは10km/lちょいしか走りませんでした。
純正キャブが終わってたってのもあるけど、それでよく650km/日のツーリングしてたと思う。
マスツーリングでいつも同時に給油するのは北米仕様のV-MAXに乗ってたDちゃんだけでした♪
※給油の際は、お互いに男のバイクだと称え合うのだった
燃費の悪さを解消するために、キャブを見直すってのは良い方向です。
40年前のバイクを現代のストリートで元気に走らせて、
なおかつ燃費向上も狙ったという記録がこの記事です。
Z1系のキャブの選択は使い勝手による
雑誌やネットでは派手なキャブが付いてる個体が多いですが、いったいいくらかかってるのか聞いてみたいです。
キャブは、アナタがそのバイクで何をしたいか?で決まってきます。
ワタクシの場合は、もちろん「ツーリングスペシャル」にしたかったわけですよ。
・・この条件に合うキャブなんて他車種の純正流用しかないに決まってるじゃないですか♪
純正キャブはかっこいいけど終わってる
キャブの下側に手を突っ込んでフロート室を触ってみましょう。
ガソリン漏れてませんか?
キャラメル色の粘度の高いガソリンが手についたらたぶんキャブ終わっています。
生産から40年もたつといろんな箇所が寿命を迎えます。
キャブは消耗品です。
特に放置されたバイクのキャブは
などの原因からオーバーフローしやすいです。
これら部品単体で交換することも可能なんですが、キャブボディ側が終わってると何やっても無駄です。
オーバーフロー気味のバイクはセッティングとかそういう次元ではなく、調子悪いです。
※制限速度でエンジン一定での回転巡行中に、プラグがカブった現象も経験しています。
ちなみに・・
古いバイクの場合、停止時にガソリンコックをオフする癖をつけましょう。
これを知らないとエンジン始動時に白煙吹きまくったりカブったりします。
そこまでやっても、
コックがオフになってても少しずつ漏れてる場合がリアルにあります!!
ガソリンコックも消耗品です。
パッキンがどうとかそういう問題ではなく、コック自体が摩耗してる場合があります。
※ワタクシはコレが判明するまで2年くらい原因がわからなかったです。
コックオフの位置が純正と逆ですので注意が必要です♪
社外品はたくさんありますねえ、いい時代です。
レーシングキャブはカッコイイけどツーリングで使いづらい
東京でセッティングしたキャブはツーリング先の標高1000m超える場所では調子悪いです。
キャブセッティングは厳密にいえば、
によって全然違います。
やってみればわかりますが、アクセル開けても加速しないとか・・
調子悪いまま走り続けてエンジン壊しちゃうんじゃないかとか気が気じゃないです。
レーシングキャブは超高価なのでプラシーボ効果で良くなった気がしますが実は費用対効果は高くないです。
ノウハウのあるショップが調整してくれたとしても、いい手数料を請求されるはずです。
自分でセッティングする場合は、キャブを下ろす&またつけるという行為を30回くらいやりますよ。
経験済です。
そのうち面倒くさくなって、レーシングキャブを売り払うことになります。
※ワタクシのことです。CR29はもう見たくもない。
Z系なら無駄に大きい口径のキャブは不要です。
ツーリングに使うなら29くらいで十分ですよ。
ちなみに・・
普通レーシングキャブはエアクリーナーボックスが付きません。
一般にスポンジフィルター(茶こし)などを付けて運用するようですが雨降ったらどうすんです?
それに、むき出しのスポンジって劣化速いですよ。
スポンジがボロボロになって、キャブに吸われたりすると目も当てらんないです。
さらに、スポンジフィルターだと車体からキャブを取り外すのが容易です。
屋外駐車でレーシングキャブ一式を丸ごと盗まれることがあるのをお忘れなく。
※レーシングキャブは中古でもいい値段で売れちゃうので、無防備すぎますよ。
ついでに、レース前提なので燃費がいいわけないです。
というわけで、ワタクシはレーシングキャブ導入はおススメしません。
Z1系エンジンにゼファー用のCVKキャブは万能でエアクリも付く
Z乗りの間では非常に評判が悪い(笑)ゼファー用のCVKキャブですが調子いいです。
これに変えてから、安定して20km/lの燃費をたたき出しています。
それってなんてゼファー?
※人のバイクの荒さがしして文句言うやつは大抵調子悪そうなZ系乗りか、バイクオタク。
言わせておきましょう。
ヘタなブランメーカーのキャブよりツーリングで使う分には明らかに調子も燃費もいいです。
うむ、Z1-Rのキャブの画像がない・・
とりあえず同じ仕様のZ750D1の画像載せておきます。
Z1系のエンジンにゼファーのキャブを取り付けるには、
ゼファー750のエンジン側のインシュレーターの取付穴をO字型に加工すればポン付けできます。
※ゼファーのキャブなら400用でも750用でもいいです。
セッティングはゼファーの基本のままのジェットでもエンジンかかりますので個別に微調整していくだけです。
これでエンジンかからないようなら、キャブかエンジンどこかおかしいです。
※エンジンの状態にもよるので試走しながら5回くらい調整すれば適当に走るようになります。サスが純正採用キャブ!
すげえ簡単です♪
※Z750D1も同じ仕様ですが問題なくついています。
※手でチョークのスライド部を押しながらエンジンかけますが、ほぼ一発でかかるので不便に思ったことはないです。
ちなみに・・
すでにゼファー用のCVKキャブ自体が品薄状態で中古はとんでもない値段になっています。
※中古で買って状態が悪いものが多いのが負圧系キャブです。
特にKAWASAKIの負圧キャブはオーバーフロー時にガソリンの逃げがないので、あふれたガソリンがそのままエンジンに流れ込みます。
こうなるとエンジンの調子は悪くなる一方です、。
※パーツ交換でも直りません。しかもバルブシートはパーツとして設定されてません!!
ゼファーのキャブに変える場合、キャブ側のガソリンホースが一本なので、これに見合うコックを新調してあげるといいです。
ところが!
8mmホース一本出しのガソリンコックのリプロ品は昔からないんですよ・・
※高級品ならあるけど、1万円以上は出したくない。
Z1-Rの純正は8mm一本出し何なんですが、これもほとんど市場に出てきません。
そういう場合は知恵と工夫で乗り切る♪
キャブ以外の燃費悪化の原因
キャブに手を付ける前に車体の初期化でやっておくべきポイントです。
このうちの3番4番の火花と排気について再度見直していこうということです。
大ごとになるので、とりあえずそのうちまとめます。
オーバーホールする場合、DIYでやっても50万くらい覚悟したほうがいいです。
あれもこれもついでなので全部やった方が結局安くつきます。
※エンジン系はどこまで書いていいんだか、長くなるし・・と思って躊躇しています。
点火タイミングの狂いや火花の弱さが燃費悪化の原因
Z1系エンジンに乗ってる人はポイントギャップ調整できますよね?
シックネスゲージ片手にヨウカンが切れる抵抗を手に感じたらOKってやつです。
Z1系の点火システムはポイントとコンデンサ、イグニッションコイルでスパークプラグに火花を散らしています。
点火タイミングはガバナーという進角調整装置で調整しています。
これらがまともに動いていますか?
アクセル開けても火花が弱いと力がないのでもっとアクセル開けます。
ということは、燃費がよろしくないです。
点火タイミングがずれてると欲しいところで欲しい馬力が出ませんので、ぎくしゃくします。
不完全燃焼になってるということは、燃費がよろしくないです。
それに、
プラグの火花が弱いとエンジンかかりづらいですよ。
全部、フルトランジスタ(無接点)点火方式に変えちゃいましょう♪
目で見てはっきりと火花の強さが違うのがわかりますよ。
これだけでトルクアップします。
当然、楽に走れるので燃費も上がります。
ちなみに・・
社外品の後付けのフルトラキットは壊れ易いといわれていますが、25年使ってますが一度も壊れてことないです♪
5年に一度くらい、点火タイミングを調整するくらいでノータッチです。
※タイミングライトで調整するようになったので、勘ではなく正確な点火タイミングが特定できています。
点火系は、プラグコードやイグニッションコイルなども強化するとさらにトルクアップします。
もちろん、エンジン始動もセル一発になります♪
燃費の悪さは抜けの良すぎるマフラーが原因
大口径の爆音マフラーは良いことないですよ。
※まず世間体がよろしくない。
Z1系には何故かうるさめのマフラーを入れる人が多いです。
ワタクシは、静かで速いのが理想なのでスモールバッフルのKERKERに落ち着きました。
※車検場でも「車検用?」と検査官さんに聞かれるほど静かです。
怒られるので一滴もオイルを地面にこぼしたくない
ワタクシがマフラー交換する際に重視したのは、
でした。
ノーマルマフラーはバンクさせすぎて穴が開く寸前まで行っちゃったので仕方なく交換です。
・・おお話がそれた。
静かで速い、これが基本です。
抜けがよすぎるマフラーは燃費悪いですよ。
ジェットをかなり絞っても排気がガソリン臭いことがあります。
※マフラーの抜けが良すぎるとキャブは濃いめにセッティングする傾向にあります。
大口径マフラーは高回転時のレスポンスは良いんですが余計にアクセルを開け気味になります。
これが必要以上にガバ開けしちゃうんですよ。
燃費をよくしたいなら必要以上にアクセルを開けすぎないことです。
※その回転数まで回せば、40年前のバイクとはいえ相当なスピードになりますよ。
ちなみに・・
レスポンスがよすぎるエンジンは長距離ツーリングで疲れます・・
※うるさいマフラーも長距離疲れますが。
高速ならまだしも、一般道で巡行してる際に微妙なアクセルワークとか気を使いたくないです。
細々とアクセルに気を使いながら走るより、せっかくなので景色を楽しみながらツーリングしたいですね。
※この辺はレーシングキャブにも言えることです。Zに乗ってそんなに敏感なレスポンス欲しいですか?
Zは法定速度で流しても楽しい珍しいバイクです♪
結局、25年乗ってきて長くZを楽しむコツはこういうことなんじゃないかと思っています。
まとめ
ワタクシのZ1-Rの燃費20km/l切らない仕様をご紹介させていただきました。
※あと当たり前ですが、ベアリングが寿命だったり、ブレーキ引きずってたりしないですよね?
いつもの140kmの散歩コースを走ってきて、7lしか減ってない快感♪
まだ、6lもある♪という余裕
ガソリン残量ばかり気にしてるツーリングはストレスになりますしね。
大抵田舎の小さいスタンドは日曜日やってない。
200km以上の航続距離を得たとはいえ、さすがに180kmくらい走るとガソリンスタンドを探し始めます。
※田舎はガソリンスタンドだいぶ無くなったんですよ、悲しいことに。
ちなみに・・
燃費に関しては、バイクの個体ごと乗り方ごとに差が出ます。
40年経った中古バイクが全く同じ状態なわけないんですよね。
参考までに、嫁のZ750D1も同じ仕様(マフラーは社外品の二本出し)ですが、燃費はZ750D1のほうが悪いです。
※良くて20km/l、悪いと18km/l前後です。
同じ条件で、同じ速度域で走ってるので割と正確に燃費の差が出ています。
燃費の差の主な原因は、
といったところでしょうかね。
何かしら参考になれば幸いでございます♪