Z1系のバイクは故障しますよ、乗りっぱなしだと。
とんでもなく高い修理代を請求されますよ♪
というのは嘘です。
「壊れたら直せばいい」
このマインドが持てなければZ1や旧車に乗ったら損するだけですよ。
自分で直せるようになればいいんですよ。
きっと幸せになれます。
記事の内容
Z1系はオーナー自身が整備することが前提のバイク
整備されていないZ1系のバイクは故障しますよ。
なにせ40年前に作られたバイクです。
よほど整備され続けた個体でなければ相当傷んでいます。
40年前の世界戦略機であるZ1系エンジンを積んだバイクは乗りっぱなしでいいというわけではありません。
マニュアルを読めばわかりますが、オーナー自身が整備すべき項目がたくさんあります。
なぜか楽天の方が在庫が多いです。
例えば、初期のZ1では
などなど、自分でやるべきものとして記載があります。
※キャンプツーリングの朝はこの調整から始まる、と言っても過言ではありません。
これらを乗りっぱなしで放置してるとどんどん調子を崩します。
知ってるか知らないかの差ですが、それも知らずに乗ると確実に調子を崩します。
※下調べしないでZ1に乗るような人がいるかどうかは置いておいて。
今時のバイクのように乗りっぱなしで何もしなくていい・・というバイクではありません。
逆に、やるべきことをきちんとやってあれば非常に丈夫なバイクです。
Z1系は幸い素人にやさしい設計
いきなりエンジン本体の整備は初心者には荷が重いです。
それでも素人でも手を入れられる個所は多いです。
各機構がなにをやってるか?がよくわかる作りです。
バイクを理解するのに一番いいのは実際に自分で整備してみることです。
こんな簡単なことから始めればいいでしょう。
だんだん分解できる範囲が増えていきます。
※今時のバイクはこの作業すら素人に触れない個所が多くてツマラナイですよ。
電装に関しても単純です。
※配線図はマニュアルに記載があります。
なぜか楽天の方が在庫が多いです。
幸いにも配線が単純なので少し電気的な知識があれば整備は可能です。
※Z1-Rだけは配線がかなり複雑なので自信がなければ止めた方がいいです。
「配線の接続部のギボシを一つ外して清掃してまた組み付ける」
これを一つづつやれば間違えることはありません。
※この方式でメインハーネスの交換が素人でもできますよ。

Z750D1のメインハーネス交換中。
メインハーネス交換って結構簡単です♪
自分で出来る範囲の初期化と整備
中古のバイクを入手したらまず分解して清掃してみるのが初期化の第一歩です。
難しいと思うのであれば知識のある人と一緒に作業すればいいんです。
※誰でも最初は初心者です。
Z系は、いったんきちんと初期化すれば今時のバイク並みに普段使いできます。
現にワタクシは2019年現在も
もしてますがほとんど全く壊れません。
ワタクシはすべて自分でメンテする主義です。
多少のトラブルは
「問題を解消してあげるコトすらも楽しい」
です♪
※ドMではないんですが。
自分で各部の状態を理解できてない旧車というか太古車で遠出なんか心配で出来ないです。
※過去に経験したトラブルから持参すべきスペアパーツも厳選できますよ。
今はリプロパーツも充実してるので初期化には苦労しないはずです。
※当然、初期化にはそれなりにお金はかかります。
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初期化とはいえ、出来る範囲から始めればいいんですよ。
※Z1の場合、テールカウル以外は工具がいらない親切設計(笑)
不安なら写真撮りつつ作業すれば間違えることもないでしょうね。
恐らくタンク下は埃だらけなはずです。
これをきれいに清掃してあげましょう。
バイクは基本的に雨の中を走っても大丈夫なので水をサブサブかけて洗車するのもいいんですが、電装系やガソリンホース周りに水はあんまりかけない方がいいです。
※いろんなところが痛んでるのが中古車です。しかも40年落ちの太古車ですよ?何が起こるかわかんないですし。
最初にフレームをむき出しにしたときは結構傷んでるはずです。
気になったところやチェックした個所を全部一気にやれればいいんですが、相応の出費になります。
費用も時間も無理のない範囲で痛んでる個所をを少しずつ、自分で交換していくんですよ。
※優先順位付けが難しいですが。
こういう作業の繰り返しでトラブルや故障が飛躍的に減ります。
ちなみに・・
ブレーキに関しては初心者がいきなり分解するのは避けた方がいいです。
最悪、止まれなくなります。
素人でもブレーキ関係の整備もすぐに出来るようになるんですが、重要整備項目とされています。
ので、大っぴらには自分で整備しろとは言えません。
少なくとも最初は経験者と作業すべき項目だということです。
※当倶楽部に持ち込んでくれれば一緒に作業しますよ♪必要なケミカルは持ち込んでもらいますが。
もし、バイクに詳しい知り合いがいるなら積極的に話を聞きましょう。
アドバイスをもらえるのであれば神様がついていると思って考えられる限りの礼節を尽くしましょう。
なんでもそうですが、
貴重な時間を自分のために割いてくれる人に対して無礼は許されません。
※無礼な大人ってホントに多いんですよ、笑っちゃいますよ。
Z1の整備をショップに任せっきりだとどうなる?
ショップはどこまで信用できますか?
整備を任せるなら、昔から付き合いがあるショップが一番いいと思います。
ただ、個人売買などで入手してなじみのショップがない人も大勢います。
信頼できるショップがない場合は自分で作業するしかありません。
※決して雑誌やネットで有名なショップの腕がいいとは限りませんよ。

古いバイクも自分で直せば維持費も余裕
古いバイクに乗る場合、
こういう細かい所まで、ショップ任せにするととんでもない運用費と維持費になります。
特にメカが全然わかってない素人はショップにとって「いい鴨」です。
バイクの世界でも「情報弱者は搾取される」んですよ。
しかも旧車に乗ってるなんて「リピート機能付きの鴨」です。
ちなみに・・
ワタクシはポンコツZ2でに乗ってた時に散々な目に合っています。
※100万以上損(勉強代?)してます。
技術力のあるショップのメンテ代金が高額なのは、まだ納得いくとしても・・
技術力のないショップはぼったくりに走る傾向にあります。
というのも、
30年前のワタクシは技術も知識もありませんでした。
したがって調子が悪かったエンジンを結構有名なお店に完全にお任せで頼んでしまいました。
対価として数十万の費用を請求されました。
でもその結果、Z2は廃車の道をたどりました。
※その代わりに買ったのがZ1-Rだったんですがこれもまたひどい状態で・・
もうそれは散々な結果に・・
何度も文句を言ったのですが最後は脅されました。
結局泣き寝入りになりました。
そんな店が長く残ってるとも思えないんですが、今でも高円寺の某KAWASAKIショップは経営出来てるのかしら?
今思い返してもバカだったワタクシの行動がもったいない。そして猛烈に悔しいです。
そのお店以外でも、
- タイヤ交換頼んだらフロントフォーク下部のボルトが締まってない
- キャブ調整頼んだら帰りにガソリンスタンドでキャブからガソリン駄々洩れ
- 見積もりもまともに出してくれない、出しても追加で請求がガンガン・・
ショップに任せて多額のお金を払っても整備不良になるということを経験しました。
そのころからバイクショップは一切信用しなくなりました。
この25年以上、バイクショップにお世話になったことはほぼありません。
とにかく、バイクの整備を人に任せるの怖くなったんですよ。
だってフロントフォーク下部のボルトしまってなかったらホイール外れちゃうんですよ?
死んじゃうよ?
こういう安くない勉強代を払うと・・
「自分で何とかするしかない!」
という思考に強制的になっていきます。
※ここまで行くとだいぶ旧車乗りマインドが鍛えられています。
旧車乗りの第一歩というか洗礼みたいなもんです。
諦めなければ何とでもなるもんです。
※大抵この旧車乗りマインドに行きつくまでに、8割の人はキレるか泣き入るかどっちかです。
ただでは起きないワタクシだ
そして、
あきらめなかったワタクシに神様はプレゼントをくれました。
出先でトラブルをにあったとしても・・
決してあきらめずにその場で何とかできる
の知識が身に付きました。
こうなるとマリオでいうところの無敵状態です。
※マリオは画面外に落ちると死にますが。
旧車は変なカスタムすると故障しがち
雑誌のカスタムバイクを全部否定するつもりはありません。
確かに見た目はかっこいいですもん。
でもまともに走るのかね?という個体も多いです。
※高価なパーツを付ければいいってもんじゃないですy。

もはやノーマル然とした個体を探す方が難しいZ1000Mk2
Mk-2の足回りまで改造してある個体がツーリング中にリアブレーキ引きずって燃えた動画を見たことがあります♪
- 40年前のバイクで今時のバイク並みに速く走ろう
- カッコよさげなので今時のスーパースポーツバイクの足回りを入れよう
- リアをかち上げたスタイルにしよう
たとえ、お金が無尽蔵に使えたとしても思わない方がいいです。
適当なカスタムは確実にバイクの寿命を縮めます。
そしてその改造した個所そのものがトラブルのもとになります。
- フレームが弱い?
- ブレーキが利かない?
- 加速が鈍い?
※そういうことを言う人に限って意外にバイクに乗るのが上手くない気がするんですが♪
それが40年前に世界を席巻した世界戦略機、Zというバイクです。
実際に走ると高速道路以外はかなり楽しくストレスないバイクなんですが♪
悪いことは言いません
速く走りたい場合は、素直に今のバイクを買いましょう。
Zに何百万かけても今のバイクの性能は手に入りません。
それでも速く走りたい、頑張りたいというなら止めるつもりはありませんが、はっきり言って無駄です。
貴重な個体がまた一台消えるだけです。
雑誌やネットのカスタム手法を鵜呑みにして真似してお金をかけたとしても幸せにはなりません。
一か所に手を入れたら、バランスをとるために複数か所に負担がかかるので湯水のようにお金がかかります。
※メーカーレベルの調整が素人(有名店含む)にできるわけないです。
いきなり、高いブランド物の集合管を入れるくらいなら、最初にお金をかけるべきところにきちんとお金をかけるべきです!
もうコレは絶対です!
まとめ
古いバイクにトラブルはつきものです。
最初にきちんと初期化すればほとんど故障はないです。
しかもZ系は部品の供給が良いのでトラブル予防も簡単です。
高い金払ったんだから・・というお客様根性は旧車には通用しません。

4本だしマフラーが重すぎるので泣く泣く変えたマフラー
理詰めで今時の信頼できる部品にアップデートする、というのならまだしも・・
性能的に見た目の改造にお金をかけるのは無駄です。
Z1系は今時のバイク並みに普段使いするのは不可能ではありません。
ただし、
と、お金はかかります。
※Z系ならお金かければ何でも直りますよ、今の部品供給状況なら。
維持に関する費用は自分の経験と知識、技術力で補えます。
断言しますがZ1系のバイクは、きちんとしたメンテを続ければ体力が続く限り一生乗れます。
しかも、
今時の電子制御満載で小難しいバイクとは全然違うので、素人でもメンテナンスが可能なんです。
理詰めで整備できる知識をつけましょう。
※整備の経験や知識は全部実際に整備したアナタの宝になります。
宝ものを運んでくれるのが旧車であり、Zというバイクですよ。
トラブルが発生しても動じずに対応できるようになって初めて「本当の意味でのZ乗り」なのかもしれませんよ。
※休憩中にほかのバイク乗りからいろいろ質問されても困らないくらいになりましょう。
ちなみに・・
綺麗にまとまったところで申し訳ないですが・・
例外的なZ乗りもいます。
うちの嫁はZ750D1に乗っています。
彼女は機械ものには全然興味ありません。
※ワタクシがその分全部メンテしています。
うちの嫁は「世界で一番舐めているZ乗り」だと思うんですが。
※全世界「舐めたZ乗り選手権とあったらメダルを狙える位置につけている」といっても過言ではありません。