というわけでZ750D1のカムチェーン周りとバルブシールの交換をしました。
Z750D1を後10年調子よく乗るための作業の一つです。
当記事の目次
「オイル下がり。」という盲点
Z1系の未OHエンジンだと多かれ少なかれ「オイル下がり。」は発生するものです。
早いうちに手を打たないと、余計なトラブルに発展するかもしれません。
「プラグがかぶるのはキャブの燃料が濃すぎるから。」
というのは2st乗り。
2stというのはじゃぶじゃぶガソリンがキャブ内を流れる仕組みなのである程度仕方ないのです。
※設計が古い2stほどそうです。オイルポンプの不具合でもプラグはかぶるしね。
プラグの焼け方だけでエンジンコンディションは判断できないけれど、プラグはバイクの調子をある程度語ってくれます。
ですが。
4stエンジンの場合、一概に混合気が濃すぎるだけがプラグがかぶる原因とはいえないのです。
・・こういう現象に悩む旧車乗りは多いハズです。
プラグの湿気りがなんだか油っぽく粘度がある・・みたいな感じだったらなおのこと。
もしかすると、
「オイル下がり。」
が発生しているかもしれません。
ちなみに・・
未OHのZ1系エンジンだとほとんどが「オイル下がり。」の症状があるはずです。
Z1エンジン搭載車オーナーでも「オイル下がり。」ってなに?
みたいな人も多くいますな。
エンジンの構造にもう少し興味を持った方が良いと思うのです。
特に古い車やバイクを長く乗り続けたいと思ってる人は。
それに、
オイル下がりを解消させるのはちょっと面倒なので放置されがちです。
オイルシール自体のパーツ自体は安い とはいえ、こんなもんが一個数百円とかする のですが、シリンダヘッドからバルブ迄外さなないとできない作業なのです。
※パーツは安くても工賃が高いというのは結構あるんですよ、古い車やバイクには。
構造上、材質上、設計上そうなる運命なのですよ。
とはいえ、
割とオイル下がりでも普通に走っちゃうのもZ1系エンジンの凄いところです。
休憩から出立する時にマフラーからもうもうと白煙吐いてるZ1系バイクも多いですしねえ。
そもそも、
爆音マフラー入れる前に細かいけど重要な部分のメンテナンスをすべきだとワタクシは強く思うのです。
オーバーヘッドにバルブがあるエンジンの構造上の問題
設計上しょうがないんもですが。
エンジン稼働時はオイルはクランクケース株のオイルパンからシリンダヘッド迄圧送され、シリンダヘッド内部の稼働部を潤滑させています。
※ドライサンプエンジンの場合はちょっと違うのですが。
これによって、カムやバルブが油膜切れを起こさずに駆動できるわけです。
で、だ。
高性能な近代エンジンの構造は、シリンダの上にカムがあったり、バルブがあったりするのです。
エンジン停止時にシリンダヘッド内に結構な量のオイルが残ってるんですよ。
このオイルが、シリンダヘッドからバルブの稼働部を伝ってシリンダ内に落ちてくる現象が、
「オイル下がり。」
と呼ばれています。
ゆえに、
直立シリンダを持つならどんなエンジンでもこの「オイル下がり。」現象は起こりうるのです。
※水平対向や横置きエンジンなどでは「オイル下がり。」って起こるのかね?あんまり聞かないけど。
サイドスタンド
サイドスタンドで止めることが多いバイク。
なかでも重くて大きなエンジンを積んだ並列4気筒車。
これって、シリンダヘッドの進行方向一番左側の1番シリンダの上にオイルが溜まりがちです。
※カムカバー開けてみるとわかりますが、結構な量のオイルが溜まっています。
ここに溜まったオイルはサイドスタンドがかかってる限り落ちないはずだけど、オイルシールが死ぬと・・。
少なくともZ1系エンジンはワタクシが経験してきた限り、この現象が顕著です。
ゆえに、
「1番シリンダが一番オイル下がりが発生しやすく、良くかぶる傾向がある。」
のですよ。
集合管にするとわかりにくいですが、4本出しマフラーならよくわかります。
一番左のマフラーから白煙を吹く・・心当たりないですか?
要するに、
するのが「オイル下がり。」というわけです。
アンダスタン?
かぶったプラグ
「一度でもかぶったプラグは本来の性能は出ない。」
と言われています。
ワタクシもそう思いますが ちょっとかぶったくらいで新品のプラグに交換するなんてのはもったいないのです。
というわけで、
パーツクリーナーと固いワイヤブラシで汚れを落として、きれいに拭いて再利用したりしています♪
※もしくは、きれいに掃除して2st用のスペアプラグにしてしまう。
良く旧車にプラチナプラグとかイリジウムプラグとかを使う人がいます。
高価なブラ具を使って、火花が大きいのは良いことなんですが、値段を考えるとホイホイ交換できるもんじゃないのですな。
完全調子であれば問題ないのでしょうが。
プラグなんてのは、
等でもかぶることがあるんですよ。
※古い2stは渋滞エンジン開けられないでダラダラ走ってだけでかぶるし。
ワタクシは「いつ調子を崩すかわからない古いバイクや車の場合、安いプラグをポンポン換える方がいい。」ように思っています。
※SDGs的にはどうかと思いますが。
旧車乗りは絶対必要なので箱で買っておけ。
※できれば、数本はツーリングに携帯すべき。Z1エンジンは立ちごけでもプラグが折れることがあります。経験あり。
こんな記事もあります▼
前項の様な顕著な「オイル下がり。」の現象が確認できなくても、教習所で習うはずの始動時の点検「ネンオシャチェブクトオバシメ。」で、オイル量の確認をするのが鉄則なのです。
特に、多走行や年式の古いバイクの場合は始動時の点検ってのは本当に大事です。
酸いも甘いも経験してきたベテランほどこういうのはしっかりやっていますな。
※なんとなく同じバイクに何年も乗ってると、ちょっとした不具合でもあると違和感を感じるようになりますよ。
こんな記事もあります▼
「明らかにオイルが減ってる・・。」
そんな場合は、
のどちらかです。
まれに、
場合もありますよ、笑い事じゃなく。
特にKAWASAKIのCVKキャブ搭載車。
オーバーフローしたガソリンがクランクケース内に、漏れ出して・・オイルパンにたまる・・最悪エンジン壊れます。
※「オイル下がり。」よりもはるかに深刻で、エンジンの寿命にかかわるくらい一刻をあらそうレベルの問題ですので急いで対策しましょう。
ちなみに・・
「オイル下がり。」とともに「オイル上がり。」という現象もありまして。
こちらは、
「ピストンリングやシリンダーの摩耗でクランクケースからオイルがシリンダーに上がって来て内部で燃える。」
現象です。
エンジンはバラスのは楽しいんですよ、ええ。
組むのは少なくとも3倍は神経使うし、大変なのです。
「オイル上がり。」が起こっているエンジンは「高回転時に白煙を吹く。」のですよ。
意外と「オイル上がり。」や「オイル下がり。」を知らない人や混同している人もいるのですが、
「オイルが漏れているわけではないのにオイルが減る。」
という場合はどちらかが発生していることが多いです。
どちらも旧車や多走行車にはよくあることなのでした。
オイルが減る原因をきちんと理解して対応することが大事です。
オイル下がり対策1:「粘度の高いオイルを使う。」
所詮付け焼刃的な対策ですが、意外と馬鹿にしたもんじゃなく白煙の量が減ったりします。
要するに、
「オイルの粘度をあげてシリンダ内に落ちるオイル量を減らしてみよう。」
という試みです。
指定のオイルが10W-40だとしたら、15W-40とかにしてみる。
※もしくはブレンドして、12.5Wくらいのオイルを作る、とか。
最近は、高粘度のオイルが 行きつけのホームセンターに なかなか売ってないので、ワタクシももっぱらネットで箱買いです。
宅配業者様にはいつも感謝しています。
※もう各宅配業者さんとは顔なじみで、軽く世間話くらいはする。
粘度の高いオイルを使うことで「オイル上がり。」も多少抑制できます。
まあ、古いエンジンなんてのは今のエンジンに比べて スカスカで クリアランスが大きいです。
空冷エンジンはさらに スカスカで クリアランスが大きめなので、多少粘度が上がっても問題はないはずです。
※だからと言って、ギアオイルみたいな固いオイルを使うのはどうかと思いますが。
当ブログの記載内容は全てワタクシが実践していることですが、当たり前ですが自分でやる場合は全て自己責任です。
とはいえ、
オイルの粘度が上がったくらいではシリンダヘッド内にあるオイルが完全に落ちてこなくなるなんてことはないので「オイル下がり。」は完治はしません。
「当面は傾向を見る。」
だけで根本は変っていません。
なんでもそうですが不具合が発生した場合は、
方法を優先して行い、原因を特定していくのがセオリーです。
なんでもやみくもにお金をかけるのが、良策ではないのですよ。
※たとえ最終的にお金がかかることだったとしても、そこに行きつくまでの過程でジタバタすることで経験を積むことに意義があるんです。
これくらいで音を上げるようであれば素直に新車を買いなさい、新車を。
オイル下がり対策2:「バルブシールを交換する。」
何せ、シリンダヘッド迄下ろして分解する必要があるからです。
※できない場合はショップに持ち込みましょう。ただし莫大な費用請求を覚悟した方がいいです。
シリンダヘッドを下ろして、バルブ回りをばらします。
一行で書きましたが、慣れないとココまでで半日とか余裕でかかります。
※ショップでも作業を引き受けてくれるかどうかは微妙ですよ。
バルブを外す
※バルブを落とさないようにしましょう。
この作業、東京にいたころはマンションの一室でやってたんだよなぁ。
これがないとほぼ確実にバルブ周りをばらせません。
当倶楽部ではバルブ周りをばらす場合、
「ビールケース様。」
を利用して作業しています。
※作業する高さがあるので腰に優しい♪
バルブの稼働部の奥底に樹脂製のキャップ状のパーツが存在します。
これが、
「バルブシール。」
と言われるパーツでして。
ここまで作業を進めてやっと見えてくる「オイル下がり。」の原因になるパーツで当記事の肝でもあります。
ここまでくれば楽勝ですな。
この小さな樹脂製のパーツが、シリンダヘッドからシリンダ内へ、オイルが伝わらないようにしてくれています。
当然、バルブ一つに対して一つ付きます。
※なので、一気筒アタリ2バルブのZ1系だと8個。1気筒アタリ4バルブのエンジンだと16個必要です。 コレだけでも16バルブは面倒くさい。
純正国産パーツであれば比較的丈夫なのですが、常時、熱とオイルにさらされる樹脂ですので耐久性はたかが知れています。
経年劣化で硬化したり、ひび割れたり、密閉できなくなったりするんですよ。
※リプレイスパーツや海外ものは寿命が短い、と聞きますがどうなんですかね?それでもヘタって硬化しまくったバルブシールよりは100マシだと思うのですが。
劣化して硬化しているバルブシールは外すときに大抵千切れますな。
慎重に出来るだけカスが残らないように作業をしたいものです。
※とはいえ、多少のクズなんてのはシリンダ内の爆発で外に排気されてしまいます。
バルブシールを取り付ける際は、力技で押し込むのではなく確実にバルブシールのスプリングを傷めない様にはめ込んでいきます。
※バルブを組む際には、バルブシールを傷めないようにたっぷりとオイルを塗布すべきですよ。
「こんなもんで、オイル下がりが止まるのかね?」
と最初は思ってたのですが「オイル下がりで白煙を吐いてたエンジンには効果は大いにある。」のです。
今回の記事で使ったのはZ750D1の「バルブシール交換。」時の作業の画像です。
※ついでに、カムチェーンも交換したり、オイルパンも開けたりとのんびり作業しています。
ちなみに・・
ワタクシがバルブシールの交換でもっとも「オイル下がり。」に対して効果を感じたのは、OHVの旧miniERAターボでした。
これが始動時に白煙で後方が見えずらいくらい煙吹きまして。
※街中で白煙吹くとみっともない。
絵にかいたような「オイル下がり。」の現象でした。
旧miniのバルブシールは 英国の樹脂製品の例にもれず 材質があんまりよくなくて(笑)
新品でも「なんだかな。」という手触りの材質なのですよ。
※一応対策品の国産も当時はあったけれど、コレだけ旧miniが減った現在はどうなんですかね?ワタクシは英国からほかのパーツとまとめて個人輸入しましたが。
色々教えてくれたいい車でしたが、もう一回乗るかと言われたら返答に困るくらい壊れた。
そんなバルブシールでも交換したら「オイル下がり。」に対しての効果がてきめんでした。
バルブシールの交換作業には丸一日かかったんですが、いい思い出です。
Z1-Rのエンジンはそれより10年以上も前に分解整備したんですが同時にいろいろまとめてやったので、バルブシールの効果よりも他に感動すべきポイントが多かったためか印象が薄いの
です。
※なんでも一か所ずつ作業して効果を確認していくと知識量が一気に増えますな。
ひどくなるとバルブガイドが摩耗して・・
バルブガイドが摩耗してくると「バルブガイドの打ち換え。」が必要になります。
バルブがまっすぐ動くためのガイドとバルブの間に隙間が開いちゃってそこをオイルが下がりまくるって奴ですね。
厳密にいえば、当倶楽部のZ1-RやZ750D1でもバルブガイドは摩耗してると思うんですが、オイルを塗ったバルブがスムーズにバルブガイドに挿入され、ガタがない&スリ落ちてこないので良しとしています。
バルブを組んでガタがわかる様なら、シリンダヘッドから生えているバルブガイドを丸ごと交換するしかありません。
ワタクシもできませんよ、バルブガイドの打ち換えなんて大作業は。
もしやるなら、内燃機屋さんに相談します。
※いくらかかるんだろね?
オイル管理が酷いエンジンだと、こういうパーツの摩耗も早いのでしょうねえ。
オーバーヒートやオイルが回ってない状態でぶん回したエンジンなどでも痛みは早そうですが。
バイクや車のオイル管理ってマジで大事ですよ。
特に
軽自動車のターボ車は頻繁にオイル交換しないと本気でエンジンブローします。
ラパンSSのエンジンパーツが溶けてました。
※そのうちきちんと記事にします。
どうせバルブシール交換するなら
エンジンばらすならついでにやっちゃった方がいい作業って結構あるのです。
今回はバルブシール交換に際してついでの作業として、
をやっています。
※この程度でもショップによっては「フルオーバーホール。」とか言ってたりするので気を付けよう。
普段なかなかエンジンは開けないので、たまに開けた時くらいこれくらいはやっておきたいもんです。
ピストンの清掃やシリンダヘッドの清掃はカスがたくさん出るので、掃除機をスタンバイさせておきましょう。
※削ったそばからカスを吸っていきます。歯医者さんが歯を削るみたいなもんです。
最近は、ピストンやシリンダヘッドの燃焼室の清掃には薬液を点くのがトレンドのようですな。
まあ組んじゃえば見えないので程々に。
ワタクシは、
等を駆使してある程度落とした後、パーツクリーナーをウェスにつけて拭取っています。
※ワタクシの師匠は、スチールウールで磨いてました(笑)スチールウールのカスはガスケットの接合面に残らなければあとは燃えちゃうからいいんだそうです。 スチールウールは仕上げの前に使うと確かに綺麗にはなる。
でも、
エンジンを始動すると割と一瞬でエンジン内部は汚れるのでした♪
※綺麗なエンジン内部は気持ちいですけどねえ。
地味な作業のなかでも、
特にバルブの擦り合わせはワタクシが好きな作業の一つです。
久々にやると楽しいです♪
バルブにバルブコンパウンドを付けて、タコ棒で軽く打ち付けて回転させていくと、手ごたえが変わっていきます。
バルブが当たった箇所が綺麗になるので作業しがいがある♪
※あんまりしつこくやると、削りすぎになるようなので、ほどほどにしておくのがポイントらしいです。
左がすり合わせ前。
右がすり合わせ後。
厳密にやるなら、光明丹でアタリが付いた箇所を確認すべきですが、オイルで溶いたりしなきゃいけない上、結構汚れたりして面倒くさいので今回はやりませんでした。
※光明丹は一缶買うと一生分はあるので、積極的に身内に分けていますが全然減らない(笑)。
今回は、エンジンのシリンダーまで外しました。
カムチェーンガイドを新品にしたかったためです。
カムチェーンガイドは全然大丈夫だったので交換しなくてもいい感じでしたが、せっかくなので。
こんな記事もあります▼
シリンダーを外すのは簡単でしたが、
50年近く一度も下ろされてないシリンダーですのでガスケットが全然剥がれない(´;ω;`)
ベースガスケット剥がしに丸一かけました。
※この件も別に記事にします。
まとめ
シリンダーヘッドもピストンも綺麗になりましたし、気分がよろしい。
早くエンジンをかけたい、という気持ちもあるのですがせっかく開けたエンジンですので楽しまないと損です。
Z750D1は当倶楽部にきてから20年。
その間、嫁に乗り散らかされて少なくとも6万キロは走っています。
ワタクシの下では一度もシリンダヘッドを下ろしたことがないので楽しみでした。
作業していくうちに思ったのですが、
どうもシリンダヘッドまでは一度下ろした形跡があるんですよ、このエンジン。
※カムホルダーに、96年という記載があるので恐らく26年前にばらしたのではないかと推測します。
よく見ると、カムホルダーに96という文字が見える。
写真には写りづらいな。
その際、
と思われます。
※燃焼室に残った燃えカスがオイリーなのでオイル下がりまくってたはずですが、オイルは全然減りませんでした。謎だ。
エンジンについていたバルブシールは、想像よりマシだったとはいえ、かなり硬化していました。
※旧miniの時はパリっと割れたもんですが。
今回、バルブシールの交換をしてスッキリしました。
これで、プラグのカブリと始動時の白煙とは無縁 無煙 になるでしょうねえ。
※上手いこと言えた気がする。
シムの厚さも妙に揃ってるし、バルブクリアランスも絶妙なので結構な腕のメカが腰上オーバーホールの作業したのではないかと見うけました。
※こういう所でどの程度のスキルを持ったメカが触ったかがわかっちゃうので怖いですな。
旧車と呼ばれるバイクには、はたから見ててもオイル下がりの症状があるバイクは結構多いです。
したらバルブシールの交換を検討してみてもいいのではないかと思いますよ。
※パーツがあれば、ですが。
上記の現象の直接の原因が「オイル下がり。」じゃないかもしれないので一概には言えませんが「オイル下がり。」は古いバイクや車には普通にありがちな現象です。
原因や対応策を覚えておいて損はないはずです。
当倶楽部では 新しいバイクを買う余裕がないので 後10年Z750D1には頑張ってもらうつもりです。
今のうちにいろいろパーツを集めて都度作業を進めていくつもりなのです。
こんなパーツでもないと調子を崩すんです。
長く乗るならストックしておくパーツのひとつです。
※あとガスケットセットね。
ワタクシが言いたいのは、
「古いバイクや車に長く乗りたいならバルブシールのパーツが手に入るうちにストックしておいた方がいいですよ。」
ってことです。
※すぐに交換しなくても準備に時間をかけられるし、旧車のパーツ代は年々上がるのが普通です。
こんな記事もあります▼
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ちなみに・・
バルブシールの交換だけなら急げば丸一日で終わるんですが、今回はせっかくなので楽しみながらのゆっくり作業をしています。
まとまった時間も取れないので、作業自体はぶつ切りですし。
休日の午前中にやることやって、午後に無理やり開けたわずかな時間を作業に当てています。
ツーリングに出かけられない真冬にやろうかと思っていましたが、長野の真冬は寒すぎて細かい作業の効率が本気で下がるのですよ。
※工具が持てないくらい冷たくなるし、コンクリートの床に座ったりすると身体が心から冷えるのです。
真冬は革細工のオーダーを抱えているので、そっちの室内作業に専念しないと、さばききれなくなるし。
晩秋の木漏れ日の中、
例えば、
タンクからキャブまでの間に増設したガソリンフィルター内部にゴミが確認できたので、ついでにエンリッチャー系の見直しをしたり。
※大きさ的にどうやってガソリンコック付属のフィルターをすり抜けたんだか不思議。
なんか嫌なもの見た。
どうもタンク内のコーティング時に、ガソリンコックの取り付け部にコルクで栓をしたため、周辺のコーティングが甘い気がするのでした。
一番信じられないのはワタクシの作業ですので。
※タンクのコーティングの顛末は、そのうち記事にします。
エンジンがばらしてあると、普段手が入らないようないろんな場所に手が届くので作業効率が上がるのです。
当倶楽部の庭の紅葉もほぼ散ったし、太陽の沈む時間が早くなったし、そろそろ秋も終わりですな。