マニアックなコレクターアイテムになりつつあります。
既にバイクは資産ですよ。
ヘタな株や資産運用より利率が高い気もします。
記事の内容
一部の中古バイクの価格高騰が止まらない
車の世界では
どうやら、海外のコレクターやバイヤーが
「日本車のヒストリックカー結構いいじゃん?」
という価値観に目覚めたからだと言われています。
また、
映画「ワイルドスピード」シリーズにより、
ハイパワーの日本車、安くて速くてクール!
という世界的な価値観の変化により、ネオクラッシック車も軒並み価格高騰しています。
※米国基準で、右ハンドル車の輸入は年式により制限があるようですが解除された年式から中古車が渡米しているそうです。
・・一昔前に買い占めておけばよかった・・
外車では
空冷ポルシェの値段が上がりまくっています。
911T、買っておけばよかった・・
車業界では、次の価格高騰しそうな車種の予想が盛んです。
※次はロータスエスプリが来る!とか言われていますがターボエスプリの壊れっぷり知らないからそんなこと言うのですよ♪
今後は中古バイクも車と同じような価格推移になると思われます。
恐らく、バイクも同じような道を歩みます。
人気車種が中古相場を引っ張ってそれにつられて同年代のバイクの価格が上がるような・・
現に70年代80年代90年代くらいまでの中古バイクは、ほぼ価格が高騰しています。
そして、
中古バイクの流通量は激減しています。
需要と供給の関係で、もはや30年前のバイクが当時の新車価格を超えるのは当たり前です。
※不人気車でも例外ではないです。

お宝はあるところには大量にある。
ここ最近の個人宅の写真とは思えないでしょ?
いつこの中古バイクのインフレが終わるかはわかりませんが・・
当分は続くのではないかと思われます。
※コロナ禍でパーソナルな移動手段が見直されてることだし。
価格高騰するバイクの傾向
しかも、事故で一発廃車の比率も高く、長く残ることの方が珍しいとも言えます。
なので10年も経てばすべての車種が貴重なんです。
70年代までのバイクは全部ビンテージとして中古価格は高止まりしています。
※メジャー車種以外の維持はとんでもなくハードル高いですが。
それを手に入れらないライダーが次点として80年代のバイクを狙ってきそうです。
なので、
今後は80年代から90年代位の今安いモデルでもコレからお宝に化ける可能性が高いです。
そういう年代の中古バイクの購入層が50代以上になりつつあるからです。
若者たちは古いバイクなんかどうでもいいんですよ。
※ワタクシが若いころそうだったように、若者は漫画などでしか知らない旧車より最新のバイクに魅力を感じるものらしいです。
適当に時間と金に余裕のできた中高年層が、
若者当時の精神構造を引きずったまま、中古バイクを探すというわけです。
なので、
「中高年の価値観に刺さるバイク」
がこの後価格高騰する可能性が高いように思えます。
今さら2stバイクはどうなのか?
軽くてハイパワーで部品点数が少ない・・
とはいえ、
ずっと乗り続けてきた人でも今後の維持に悩むほど2stバイクは部品がないです。
ほとんどすべての2stバイクはもう維持することが極めて困難になっています。
高価格で入手したとしてもちょっとした不具合で走らなくなる危険性が高いです。
※NSR250のように、メーカーがパーツ供給しますよ、というアナウンスでもあればべつです。
2stは機構が単純なので一見維持しやすそうなんですけどね。
機構が単純なだけに、背ティングが微妙でメンテナンスサイクルが短めなんですよ。
毎年のように細かくモデルチェンジした80年代から終盤までの2stモデルは年式でパーツも細かく違います。
マニアは壊れそうな箇所を全部把握して乗り続けているのでスペアパーツの確保が的確でため込んでいます。
※田舎には部品取り車何台も持ってるマニアも少なくないです。
特に後期の2stモデルは電子デバイスでの制御が当たり前です。
そして、電子デバイスユニットがないと走らない代物なんですよ。
電子デバイスユニットは基本的に交換前提の部品です。
中古の電子デバイス部品は軒並み価格高騰、しかも外観から完全に動くかどうかは不明です。
※オークションでの入手はかなりの割合で賭けです。
ちなみに・・
2stバイクはとんでもない高価格で流通していますが、
重要部品の耐用年数もとうに過ぎていて、不具合が起きたらそのまま不動車になる危険性は極めて高いです。
よほどの覚悟とレストアスキルがない限り、2stバイクはあきらめたほうが無難です。
・・執念と根性で頑張る!というのであれば応援しますが、メカに自信がないのであればやめた方がいい選択です。
※すでに入手タイミングは10年以上遅れていると思った方がいいです。
次に価格高騰の波に乗りそうなモデル予想
突然、ある車種がフォーカスされて価格高騰!というのも珍しくないからです。
雑誌の特集も「何を取り上げていいんだかわからない状態」になっています。
とはいえ、現代の価格高騰車種からある程度傾向はみて取れます。
ではないですかね?
特に排気量を問わず、一時期主役を張ったモデルは現在軒並み中古価格が高いです。
では次に価格高騰しそうなモデルの予想をしてみましょう。
※あくまでもワタクシの私見です。
ちなみに・・
バイクは既に資産です。
ここまで中古価格が上がればバイクは資産論に異論はないでしょう。
車と違って、
全部資産になります。
逆に、
車は値落ちがすさまじいです。
これに気が付いちゃうと新車で買うのがばからしくなります。
※特に外車の中古車の値落ちなんか見たら買いたくなくなります。
車でもバイクでも、
資産になる車両を持っておいて普段使いは消耗品扱いの軽自動車
・・という選択が一番賢い気がします。
※車は特に新車がいかに無駄か気が付いちゃうと馬鹿らしいですよ。
HONDA VT250Fシリーズ
スリムなボディを生かして、深いバンク角と軽さとHONDAの誇るV型2気筒DOHC4バルブのハイ
メカで天井知らずに回るようなエンジンで峠の下りでは今でもかなり速いです。
※このエンジンの系列、長く作られてますよねえ・・
累計10万台以上販売されたはずですが今ではほとんど見かけません。
※バイクブーム時は佃煮にするくらい見かけたもんですが。

さすがに古さは隠せないけど峠で乗ったら楽しいVT250FC
VTシリーズでは初期型のVT250FCは一番エンジンが回りますが、さすがに古すぎます。
デザインも、当時のHONDAのアレですし。
90年代初頭は一時期10万円くらいの車体がゴロゴロしていましたがあっという間に見なくな
りました。
2型のVT250FEは一回り大きくなり、パワーも上がりデザインが多少角ばりました。
ほとんど見ませんが、今であればまだ安価で買える気がします。

フロントカウルをとるとサイドのロゴが「ONDA」になるVT250FE
3型のVT250FG、4型のVT250FHは原点回帰ということで少し丸っこくなりました。

方向性がよくわからなくなってるけど今見ると個性的なデザインのVT250FG,FH
スピード感がマヒした女子の先輩が乗ってました♪
いずれも低燃費で走ってて楽しいモデルです。
調子が良ければ、VTシリーズは軽くて取り回しもいいので、リターンライダーや女性にもおススメです。
そして、
202006時点では全体的に不人気なのか中古流通価格はかなり安いです。
ただし、
250ccクラスなので車検もなく荒く乗られたモデルが多いです。
程度はそこそこの車体を安く買ってレストアするのも楽しみの一つです。
※長く多く作られたモデルだけに、中古部品の流通も多めなので、まだ何とかなるはずです。
ちなみに・・
この頃のHONDAのメーターやスイッチなどのプラ部品はすぐ紫外線にやられて白濁します。
なので、長期的にメンテしてキレイにしておくと、知ってる人から感心されるはずです。
歴史がある良いバイクなんですが、HONDAはVTシリーズを結構ないがしろにしがちです。
後世に残すべきバイクだと思うんですが。
YAMAHA V-MAX
何にも似ていないという迫力あるデザインでカッコいいです。
ワタクシのライバルのD君の個体とよく遊んでいました。
威風堂々としたスタイルは、今でもカッコいいです。
ずっとこのデザインのまま作り続けて欲しかった・・

誰にも似てないのがカッコいいV-MAX
峠で振り回すとフレームよれるのがまた素敵なのよ(笑)
初期型のエンジンを前面に押し出すデザインは、モデルチェンジして爬虫類系デザインになった後期型よりもメカメカしくてカッコいいです。
同年代のGPZ900RNinjaがこれほど価格高騰してるのにV-MAXは現時点ではだいぶお買い得価格です。
※フロント16インチのNinjaはだいぶ安いですけどね。
V-MAXはシートは一見低そうですが結構幅広なので足つきが悪いです。
シートの下にガソリンタンクがあるので、荷物をリアシートに積むとガソリンが給油できないというネガな設計でもあります。
※それがまたいいです。
そして、
国内750cc以上解禁!の認定第一号だったはずです。
輸出仕様は、Vブーストシステムでドッカン加速しますが、国内仕様でも既に貴重です。
※むしろ国内仕様のほうがレアで貴重、しかも安いし乗りやすいハズです。
狙い目は、マイナーチェンジ後のフロントブレーキキャリパーが変わってるなど改良された奴ですね。
※国内仕様でも十分楽しいですよ。
大型車だし、V型エンジンはメンテがかなり大変、パーツ代が高くなるYAMAHAですが、国内でも売られたので同年代の他のオーバー750ccよりパーツの供給もいい方だと思います。
※YAMAHAは部品供給は割といいのですが部品の値上がりが激しいんですよねえ。
一台入手してゆっくり手を入れてみたい車種です。
ちなみに・・
バイクはデザインでしか選ばない嫁はZ750D1に乗らなければ、V-MAXに乗ってたはずです。
嫁が大型に乗り換える際に雑誌を見て
「コレかコレ。」と言ったのがV-MAXとZ1でした。
もしかしたら、
全然バイクを知らない人にも威風堂々としたV-MAXはウケるのかもしれません。
好き放題いじくるよりは、色変え位でノーマル然として堂々と乗りたいです。
※黄色とかいいなぁ。
SUZUKI GSX750S3ニューカタナ
750cc専用設計の唯一無二のモデルです。
しかも、リトラクタブルライト!SUZUKIの変態ぶりが炸裂して、一回転してカッコいいのですよ。
長い間、エンジンもフレームも違うGSX1100Sの後継車種として世に出たものの、世間からはさんざんな評価でした。
言われていましたが、実際に見るとすげえ綺麗なデザインです。
※悪口言うやつは写真しか見たことないのでは?
S3のデザインの前ではKATANAの名前なんてどうでもいいですね。

リトラクタブルライトばかりに目が行くGSX750S3
ところが本気出すとかなり速い。このシリーズ、いいエンジンですよ。
実際に走るとかなり速いんですよ。
※断言しますが、素人が乗る限り本家のGSX1100Sより確実に楽しく速く走れます。
ベースエンジンも優秀で空冷SUZUKI750エンジン最終型です。
※この後、油冷エンジンのGSX-Rになります。今超高くなりましたね初期型のGSX-R750。
一代限り、国内のみ販売という不遇なモデルなのでパーツ供給は極めて厳しいはずです。
※最近ちょこちょこ見かけるような気がします。たぶん近所にオーナーがいるハズです。
1100モデルでもあればまた評価が違ったのでしょうが、
だけの本当に良く出来たSUZUKIっぽくないバイクです。
個人的には現代の新型KATANAより、カタナっぽいと思っています。
今このデザインで出したら結構売れるんじゃない?っていうくらい綺麗なバイクです。
出物があれば一台ゆっくりレストアしたいもんです。
KAWASAKI GPZ400R
デザインは素晴らしくカッコいいです。
400ccにしては、かなりどっしりした印象です。
実際、ちょっと重いけどレプリカ全盛の時代でも確か一番売れてたはずです。
このバイク、
空冷エンジンを無理やり水冷にしてフルカウルにしちゃったので、常時オーバーヒート気味だったような気がします。
カウルとエンジンの隙間にゴム板が入ってて、遮熱しないと足が火傷するというひどい作りでした(笑)
※輸出仕様のGPZ600Rなんか熱量大丈夫だったのかね?

今乗ってたらヒーロー級のGPZ400R。
水冷になってGPzからGPZになったのよ♪
しかも、
サイドスタンドで止めておくとシリンダーヘッドから水が抜けない(笑)
プラグが錆びる(笑)
おそらく、現存する個体はものすごく少ないと見受けます。
※この10年くらい路上で見たことないです。
希少性もあるし、まともな個体が残ってるとすればかなり高価格になると思います。
30年前、大人気だっただけに、中高年のライダーにはかなり刺さるセレクトだと思います。
※ツーリング先で声かけられまくると思いますよ。
ちなみに・・
KAWASAKIの初期水冷エンジンはどれも熱対策がヘタくそな気がします。
GPZ900Rもエンジン止まってもラジエターファンが回りっぱなしで、絶対壊れてると思ったもんです。
※HONDAのVF1000Rもラジエター液噴き出してたし、最初の頃のでかい水冷エンジンはそんなもんなのかもしれません。
GPZシリーズに限らず、80年代中盤位の水冷エンジンは熱管理がイマイチと思ってた方がよさそうですよ。
フルカウルならハーフカウルにして、大きめのラジエターを流用したりした方がよさそうです。
オーバーヒートすると、エンジンがゆがんで水とオイルが混ざったり中で錆びたりします。
※こうなると廃車コースですので、現存数が少ないのはこういう理由かもしれません。
熱管理はいつの世も基本ですが、初期の水冷エンジンはラジエターが小さい気がします。
250ccのオフ車全般
KAWASAKI KLX230が最近販売されたとはいえ、YAMAHA WR250Rの製造終了、セロー250の製造終了と続き、オフロードバイク乗りの減少に歯止めはかかりませんね。
250ccクラスの中古オフロードバイク市場がとんでもないことになっています。
新車のラインアップが少ないんですよ・・
排ガス規制でかなりの数のオフロードバイクが生産中止になっています。
※最低でも各メーカー1車種くらいはレーサー以外の250ccオフロードバイクをラインアップしておいてもらいたいもんです。

どうなのよっていうスタイルのKLX230
走ったらすごいんだろうけどねえ・・顔つきがね・・
250ccのオフロードバイクを欲しい人は早めに動いた方がいいんじゃないかと思うくらいです。
タマ数がかなり少ないうえ、値段の割りに程度が悪いものが多いです。
250ccのオフロードバイクは、実際に未舗装路を走り回った個体が多く、メンテが大変だし各部の痛みが激しいです。
なので、
現存率はオンロードバイクに比べてさらに低いです。
凄くまれに「オフロード未走行」みたいな売り文句の個体が出てくることがあります。
何考えてオフロードバイク買ったんだか聞いてみたいです。
それでも、
250ccのオフロードバイクが欲しい人は常に一定数いるようです。
WR250Rの新古車が100万円を超えたし、中古価格も軒並み高騰しています。
※WR250Rって乗るのはかなり難しい部類なので素人が買うと苦労しますよ。
昔からファンの多いHONDA XR250シリーズも部品がなくなってきてるようですが中古車両は高値安定です。
※ワタクシの周りにはXR250系に乗ってる人が多いんですよ。

スタイリッシュで汚すのが惜しいセロー250
生産終了がほんとに惜しい。
この後、セロー250シリーズが復活しなければ、セロー250も中古価格が上がっていくでしょうねえ。
※セロー225Wも早めに手を打ってよかった。相場が上がりつつあります。
昔はオフ車は盗まれない!と言われてたもんですが、中古市場の価格が上がるにつれどんどん盗難が増えているとのこと。
ちょっと出かける際にも気を付けなければ・・
オフロードバイクという性格上、あんまりレストア対象にはなりずらいので個体数の減少が止まりません。
※どうせレストアしても未舗装路走ると痛むしねえ・・
ちなみに・・
傷みが激しいオフロードの2stモデルはもういい加減大事にしてあげるビンテージモデルの領域です。
かなり高額で取引されていますが、新品の部品供給は絶望的かつ中古パーツが超高いです。
2stは定期的にエンジン分解清掃しないと性能維持できません。
※KTMは半年に一度エンジンばらせとマニュアルに書いてあるし。

ほんとに林道で2stバイクと出会わなくなりました。DT200WRも貴重ですねえ。
白いYAMAHAのオフロードバイクもほとんど見ませんね・・
生産終了後、20年もたってるような2stオフロードバイクを2stの知識が全然ない人が乗ると調子の維持だけで大変ですよ。
※2stはオンロードも同じです。教えてくれる人を探す方が大変です。
まとめ
モデルによっては新車価格より中古価格が高いバイクも少なくないです。
どんな車種が次に価格高騰するのかは誰にもわかりません。
20年30年落ちのバイクの価格が高騰するなんて誰も思わなかったですし。
※一時的なブームだと思ってたら10年くらい相場が高止まっていますね。
逆に10年くらい前の無個性なバイクは淘汰されつつあります。
※はるか未来には値段上がったりしてね・・
かつて車の世界では、10年落ちの中古車は新車の10分の一くらいが相場でした。
今では、一部の車種では新車価格並みのものが出てきています。
※大半の車種は10分の一のままです。そりゃ新車は売れないよね。
バイクの世界でも似たような現象が起きています。
無理して高いバイクを買って維持できずに放出する人が増えなければいいんですがね・・
※バイクは安く買っても楽しめますよ。
バイク屋さんもネット上の流通相場を見て価格設定してるのでよほどのことがない限り、お買い得な個体はありません。
※お友達価格で譲ってもらうのが一番安いんですが車種は選べませんしね。

テールカウルを見ないと1200と区別がつかんよXJR1300
お買い得感が強いのがこのクラス。