Z1-R Z750D1 バイク

【KAWASAKI Z1-R】普段使いや街乗りするのはどうなんだ?

Z1-R。古い町並みにも似合うのだ。

Z1-R。古い町並みにも似合うのだ。

 

ワタクシ
どんなバイクでも街乗りは出来ますがZ1-Rはどちらかと言えば街乗りには向きません。
バイクには向き不向きがあります。
レプリカでは街乗りが辛いように、Z1-Rも辛いのです。
でもZ1は意外に使えたりするのです。
普段使いとは何ぞや?
を深堀します。

 

Z1系バイクは普段使い出来ますよ

 

ワタクシ
Z1系バイクは普段使い出来ます。
しっかり整備されてることが大前提ですけど。
ただし、Z1-Rの1型は街乗りでは一番使いづらいZ1系バイクですが。

 

Z1系エンジンを積んだバイクは今となってかなり重いです。
デカさで言えばフルカウルの大排気量車よりは全然威圧感はないですが、古いバイクだけに重さはさすがです。
※取回しするだけで「鉄でできてる!」って思いますよ。

 

Z750D1。某木曽の有名な展望台から。

Z750D1。某木曽の有名な展望台から。


普段体力のまったくないうちの嫁が乗ってるくらいですしねえ。

 

重いことだけ我慢すれば、レプリカ時代のバイクより、はるかに普段使いの使い勝手は良いです。
意外と普段使い出来るんですよ、Z1系バイク。

ただし、
Z1系の仲間でもZ1-Rの1型は除きます。

どういうことなのか?

留意点

当記事は、以降Z1-Rの1型に関して特化して書きます。

Z1-Rの2型にはちょっとだけ乗ったことありますが、
「結構別物。」
です。
※2型は少なくとも1型よりかなりマトモ。

たった1年間でそこまで変更するなんて、相当世界中から怒られたんでしょうねえ。
「こんなんで街乗りなんて怖くてできねえよ。」
って。

 

 

バイクを普段使いするための条件

 

ワタクシ
バイクの普段使いと一言にいいますが、人によってずいぶん使い方は違います。
ココではワタクシが思う範囲で一般的な条件などを書いてみようかと。

 

普段使いの条件

一般的なライダーが街乗りで使いやすい条件として思いつくのは、

  • 街中のストップアンドゴーが楽
  • 乗車姿勢が楽
  • 低速トルクがある
  • ハンドル切れ角がある
  • 荷物が積める
  • 足つきがいい
  • 取回しが軽い
  • 雨天でもブレーキが効く
  • 燃費がいい
  • 出来れば二人乗りできる
  • 消耗品が手に入りやすい
  • 気軽に街に買い物に行ける
  • 大体、こんなところではないかと思います。

    気楽に乗り出せるという言こともポイントですな。

     

    Z1Rのリアブレーキディスク。

    Z1Rのリアブレーキディスク。


    リアブレーキはまだ効くんですよ。

     

    こう考えると、
    Z1系バイクでの街乗りは結構条件がいいんですよねえ。

  • 足つきがいい
  • 取回しが軽い
  • 雨天でもブレーキが効く
  • 燃費がいい
  • 気軽に街に買い物に行ける
  • これらの点意外は大体合格です。
    ※燃費は純正キャブやレーシングキャブだと厳しい場合もありますが。

    実はZ1系バイクは意外にもジムカーナでも使えるくらい乗りやすいのです。

  • ハンドル切れ角大きい。
  • 低速トルクはある。
  • 大柄な車体は否めませんが、最速を狙う競技レベルでなければ結構いい線まで行けます。

    ワタクシも過去に実際警察主催の安全運転講習 という名のジムカーナ にZ2やZ750D1で何度も参加しています。
    ※当倶楽部のガレージには当時Z2でフルバンクで教官追っかけまわしてるワタクシの写真が飾ってあるのだ。

    基本的に、ジムカーナで強いバイクというのは街乗りで使いやすいのです。

    ただし、
    Z1-Rの1型に関してはジムカーナ的な走りは全くダメなのです。

    なんでだ?

    Z1-Rが街乗りで何故ダメなのか

     

    ワタクシ
    Z1-Rの1型はそもそも基本設計がおかしいです。
    コレを純正のまま乗ってる人、本気で尊敬します。
    純正でこんなにおっかないバイクは多くはありません。
    少なくとも、ワタクシは見たことないです。
    ※誰も乗れないからこそ、面白いんですが。

     

    当ブログでは何度か書いていますが、Z1-RというバイクはKAWASKIにとって 欠陥品というか 実験機だったっぽいのです。

    Z1-Rは、それまでのZ1系バイクと比べて、いろんな試行錯誤がなされています。
    試行錯誤の結果、以降のバイクに搭載されてる機構もあれば、
    Z1-Rだけに搭載されてそのまま枯れていった機構もたくさんあるのです。

     

     

    代表的なのは、デザイン上の大きなポイントとなるビキニカウル。

    Z1-Rのビキニカウルは非常に重い。

    ビキニカウルだけでなく、メーターやステーなども含めるとハンドリングに悪影響及ぼしまくりです。

    「ママチャリのかごの中に荷物満載した状態でコーナーリングしてる感じ。」
    もっとわかりやすくはっきり言うと、
    「勝手にハンドルが切れる。」
    感じがするんですよ。
    コーナーリング中のギャップなんか恐怖です。

    車重的にフロントからすっぽ抜けたら抑え込める気がしない。

     

    Z1-R。当ガレージでは見慣れた光景です。

    Z1-R。当ガレージでは見慣れた光景です。


    ビキニカウルはZ1-Rのアイデンティティと言っても過言ではない。
    でもこれがガンです。

     

    しかもブレーキが効かない。
    ビキニカウルのせいで行き場を失ったマスターシリンダーはワイヤー駆動となり、素晴らしくダイレクト感を損ねています。
    ※しかも雨天ではまったく聞かなくなるというZ1系の悪い点はしっかり引き継いでいますし。

    コレだけでも、街中で走るには結構きついです。

     

     

    もう一点ダメな点をあげるとすれば、1000ccもあるくせに意外に極低速が無いということです。
    それは、スプロケの設定が思いっきり最高速仕様に振られているからです。
    Z1系シリーズの中で唯一Z1-Rの1型だけが高速に振ってあるギア設定なのですよ。
    ※かといって最高速が優れているかと言えばそんなことはなく、ビキニカウルの形状のおかげで浮き上がる感じがして怖いのですが。

     

    Z1-R。チェーンの530コンバートはZ乗りの基本です。

    Z1-R。チェーンの530コンバートはZ乗りの基本です。


    チェーンコンバートすると明らかにフリクションが減って燃費も良くなるし、低速もちょっとよくなる。

     

    コレが渋滞でストップ&ゴーを繰り返してると地味に疲れるのです。
    ※ワタクシがクラッチの軽さにこだわるのは、ハンクラが疲れるからです。

     

     

    まだまだZ1-Rが街乗りに適さない理由は山のようにあるのですが、それは当ブログの記事を探してくださいな。
    ※足つき性なんて最悪レベルですしねえ。

     

     

    もし、どうしても 宗教上の理由などで 街乗りでZ1系のバイクを使いたいのであれば、
    「Z1-Rの1型以外。」
    をおススメします。

    っていうか、
    Z1-Rの1型の純正のままで街乗りするなんて、25年以上Z1-Rの1型に乗ってるワタクシでも嫌です。
    ※どんなに状態のいいZ1-Rの1型でも嫌です。怖いし楽しくない。

    ちなみに・・

    この話も何度も書きましたが、ワタクシがZ1-Rの1型を

  • ツーリングにも普通に使えて
  • 普通にキャンプに出掛けられて
  • 普通に街乗りできる
  • なるべく現行車っぽい普段使いできる状態にするまで少なくとも10年くらいかかっています。

    今より全然ネットの情報なんてない時代でしたので、割とマトモに走れるようになるまで、試行錯誤の繰り返しでした。
    当時はパーツなんて全然なかったので、純正には全くこだわっていません。
    もし、こだわってたら乗り続けられませんでした。

    Z1-R。シリンダヘッド。

    Z1-R。シリンダヘッド。


    当倶楽部では、割りと普通にこういうことをやっています。

    車体全部にワタクシの手が入っています。
    分解したことない箇所は一か所もないです。

    Z1-Rの1型は相当なこだわりがない限り、止めたほうがいいですよ。

    普段使い出来ないことは無いですが、もっとマシなバイクは馬に喰わせるほどあります。
    今はもっとマシなバイクを選ぶ方がはるかに短時間で、安価に幸せになれるハズです。

    ワタクシの場合、買い換える金が全くなかったので意地で何とかし続けただけなのですが、
    周りの古い友人たちは「執念。たぶん死んだら憑いて出る。」とか言ってます。

    全く その通りなので 痛痒無しですので言わせておきましょう♪

    Z1系バイクを普段使いするのはリスクたっぷり

     

    ワタクシ
    Z1系バイクを普段使いするにあたり、メカニカルなこと以外にも大事なことがあります。
    その一つが
    「駐車場に気楽に止めておけない問題。」
    です。

     

    これほど中古価格が高騰すると、ゴロツキどもが手段を選ばなくなってきます。
    白昼堂々、リスク覚悟で盗難行為を働くらしいのですよ。

    SNSやネット上でも毎日のようにバイク盗難のニュースが流れますな。
    それもほんのちょっと目を離した隙に。
    ※バイク屋さんを襲撃してバイク持ってくとか、北斗の拳かマッドマックスの世界っぽい。

    もし仮にZ1などの旧車がメカ的な心配がなく普段使い出来たとして、
    街中に乗り出し、施設の駐輪場的な場所に止めて、のんびり買い物なんかできないと思った方がいいです。
    ※ワタクシもZ1-Rで街中に乗り出して買い物するなんてはまずしません。東京なんてバイクで絶対行きませんし。

    地方の健康ランド泊をした際にバイクを盗難された例もあるし。
    ツーリングで宿泊の場合はしっかり駐輪場というかガレージ的な場所に止めさせてもらった方がいいでしょう。
    ※鍵を何個かけてもダメなときはダメらしいです。

     

    Z750D1。今でもキャンプツーリングに行く。

    Z750D1。今でもキャンプツーリングに行く。


    最近行けてないキャンプツーリング。

     

    最近はキャンプ場も
    「キャンプサイトまでバイク乗り入れ不可。」
    みたいなところが増えていて、それはそれで嫌なのですよ。
    ワタクシはキャンプの際は極力バイクの横で寝たいのです。
    ※極端なこと言えば、風呂行ってる間だって心配なのです。

     

     

    世知辛い世の中ですが、これが現実です。
    これから日本はどんどん貧乏になるので治安はそれに比例して悪化していきますよ。

    というわけで、
    Z1系のバイクで街乗り普段使い出来たとしても、それなりに気を使う必要があるということです。
    こんな気を使うようなバイクで待ち乗りとか普段使いなんて、ちょっと嫌じゃないですか?

    それでも、
    田舎なら結構楽しく使えるんですがね。

  • 街中に用事があるときは車を使う。
  • 遊ぶときに限定してバイクを使う。
  • こういう切り分けがきっちり出来るのが田舎です。
    ※渋滞もないし、峠だらけだし。

    バイク趣味なら田舎暮らしは最高です♪
    防犯にも整備にも有利なガレージライフも夢じゃないですしねえ。

    ちなみに・・

    当ブログには「Z1は普段使い出来ますか。」といった質問がたまに来るのです。

     会ったこともないのにわからんがな。
     バイクの状態が分からんのに判断できんがな。 

    その多くは、

  • 故障しないか?
  • 維持費はどれくらいか?
  • みたいな機械的な心配事が多いです。

    故障は割とどうでもなりますよ、最初に正しいポイントを押さえてしっかり手間とお金をかければ。
    維持費はパーツ代は素晴らしく高騰していますが壊さなければ、それほど高くはありません。

    でも手にれたら、基本を押さえてきっちり初期化することが大切です。
    この「初期化作業。」が年々高額になってきているのですよ。
    パーツ代の高騰はすさまじいです。

    近いうちに、Z1-Rの腰上オーバーホールの記事を書きますが、
    「全く見た目が変わらないのに10万円以上かかる。」
    と言う代物です。
    ※工賃別。純粋にパーツ代だけです。

    そこまでやっても、運用的な心配事は消えません。
    「待ち乗りで駅前の駐輪場に一晩止めたら無くなってた(´;ω;`)」
    「会社から帰ったら集合住宅の駐輪場から消えてた(´;ω;`)」
    なんてことが多いようなので、都会ぐらいしや街乗りにはZ1の様な旧車は向かないのかもしれません。

    まとめ

     

    ワタクシ
    Z1系バイクでも普段使い出来ないことはない。
    Z1-Rは純正のままでは街乗りには向かない。
    そして普段使いするならもっと楽なバイクは山ほどある。

     

    ・・当記事ではちゃんとまとめになってるな♪
    ※当ブログは、文章力がない&言いたいことが収まらないので「まとめになってないことが多い。」のです。

    今の世の中ではZ1系バイクはイベント専用とか日帰りツーリングくらいの使い方しかできない気もします。
    それくらい普段使いするのは盗難リスクが大きすぎます。

    乗れない時間はしっかり整備に割けば、いざという時の故障も少なく街乗りできるレベルにできるハズです。
    ※勉強しながら覚えていけばいいんですよ。

    まあ、最近はどんなバイクでも盗難リスクが高いので、うかつに止めておくなんてのは止めたほうがいいと思うのです。
    ※バイク盗まれると脱力感が半端ないらしいですよ。そしてまず100%に近い確率で見つからないですし。

    特に旧車や人気車はこれ以上ないくらい盗難防止策を講じるべきです。

     

    Z1-R。にブレーキレバーロックを装着したところ。

    Z1-R。にブレーキレバーロックを装着したところ。


    当倶楽部ではツーリングの際、どうしてもバイクを離れなければならない時用に、ブレーキロックを携行しています。
    ワタクシ用と嫁用で二つ。

     

     

    ハンドル ブレーキレバーロック
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    携帯しやすいし結構頑丈。
    これくらいの出費で盗難が防げるなら安いもんです。

     

    一応、保険にも入っております。
    ※低額ですが入って無いよりマシです。部品盗難にも保険は効きますしねえ。

     

     

    という事で、
    バイク二台体制でその日の使い方によって使い分けるのが正解かも!
    そもそも都会の集合住宅ではバイク二台持ち、っていうこと自体が無理っぽいですしねえ。

    今時の都会のバイク乗りは大変ですよねえ。

    ちなみに・・

    街乗り最強バイクはセローですよ、間違いなく。

    それも当倶楽部に所属しているセロー225W。

    セロー225WEになるとガソリン容量が多くなって重くなるので225Wが最適。
    ※リッター30km以上軽く走るので、多少のタンク容量差なんか気にならないですし。

    当記事の最初の方で書いた街乗り条件をすべて高次元で満たしてくれます。
    今どきのバイクに全然引けを取りません。

    ハンドル切れ角が大きく、低速からトルクがあるので誰でもUターンできます。
    バイクの練習にも最適。
    ※車体が軽いのでウイリーの練習にも最適。

    もちろん、ジムカーナだってそれなりに行けます。

    セロー225W。使い方によってはコスパが素晴らしく高い。

    セロー225W。使い方によってはコスパが素晴らしく高い。


    セロー225Wが来てから、長野の県道散策が一気に進んでいます。
    荒れた県道も全然余裕♪
    そして、わかってくると意外に速く走らせることもできる。

    余りに使い勝手がいいので、
    当倶楽部では100円均一やホームセンター、牛丼屋さんにふらっと出かける時なんかはセロー225Wをたまに使います。
    街中でも目立ちすぎないのがまたよろしい。

    こういうのが本当の高性能ですな。
    長く満足できる、というのも高性能なポイントだと思います。

    維持費も比較的安い方です。
    ※250cc以下というのは車検がないのでやりたい放題できるので気が楽だし。

    が。

  • 純正パーツは年々欠品が多くなり、価格は高騰。
  • 中古パーツはあってもひどい状態で高価格。
  • 世知辛い。
    もう一台セロー225W買っておきたい気分。

     

     

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    Z1-Rに乗り続けて30年
    東京から長野に移住して15年
    ロータスヨーロッパに乗り始めて10年
    そんなワタクシのリアル実体験「北信州のりもの倶楽部。」です。
    車・バイク共に旧車生活の長さや田舎への移住経験、気が付いたことを記事にしています。
     使えない&くだらない 知識量には自信があります♪

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    当倶楽部のオーナーはワタクシです。

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    今中古は安いので押さえておきましょう。
    永久保存版です。







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    下手なカスタム本とかよりも余程役に立ちます。

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