販売終了から10年以上経過したセロー225W(4JG1)を手に入れてしまいました♪
暗い場所でみた時は結構程度いいじゃん!と思ったのですが想像以上にボロくて閉口しています(泣
でもレストア作業は楽しみです!
当記事の目次
いまさら20年以上前のセロー225を手に入れた理由
幸い先輩宅に放置気味で埃をかぶり続けてる個体の存在を知っていました。
そうと決まれば行動開始です。
実は、いつかはセロー225を所有したいと思ってはいたのですよ。
セロー225は、
不思議なバイクです。
オフロードバイクで、ゆっくりツーリングもいいなぁ、と思っていたのです。
人気車種で長く作られたセロー225シリーズだけに現存台数がまだまだ多いです。
ただし、
まともな程度の車両は結構少ないです。
部品の供給もだいぶ厳しいと聞くし、初期化して完全整備状態で乗りまわすには最終時期です。
※この時期的な判断を間違えると、いつでも手に入るはずだった車種すら手に入らなくなる・・という経験を何度もしています。2stバイクはもっと手元に置いておけば良かった。
特にセロー225は世間では、
と極めて評判がよろしいんですよ。
当倶楽部で所有して、じっくりと検証してみたかったのです。
ちなみに・・
初心者向けと言われがちなセロー225とはいえ、レースでも速い(速い人が乗るとね)のです。
初心者からベテランまで満足できる性能です。
ワタクシが最初にフロントアップ出来るようになったのは実は借り物のセローでした♪
結局、バイクのポテンシャル+自分のポテンシャルが、その時のパフォーマンスなわけで・・
とんがったハイパワーバイクは、
一瞬速くても乗り手が途中で疲れちゃいます。
レース後半で自分のポテンシャルが下がってくると次第にペースが落ちる傾向にあります。
レースでは最後まで淡々と走り続けた方が最終リザルトがいい場合が多いです。
楽に走れる性能と優しさを持つマシンのほうが最後には着順が上だったりすることが本当にあるんです。
これがまさにセロー系というわけです。
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中古車を手に入れたら各種グリスアップと現状確認
今回のセロー225、普通なら絶対に買わないレベルの悪程度でした。
先輩に無理行って引きとってきたので泣き言は言いません。
いろいろ申し送り事項が付いて、パーツ欠品多数ありでも・・泣き言は言いません。
分解洗浄しつつ現状確認中、
ワタクシの無駄なレストア魂に火が付き始めます。
とりあえずエンジンはかかるのでエンジン本体は後回しにして・・
頭の上から足の先まで全部チェックして、気に入らないところは全部手を入れます。
時間をかけてもいいので、満足いく見栄えと仕上がりを目指します。
バイクの見た目は本当に大事です。
※カッコ悪いバイクには乗りたくないんですよ、ええ。
程度的には、当倶楽部の所在地から半径100km以内で最高の状態のセロー225Wを目指します。
重要ポイントだけ最初にお金をかけて、あとは乗りながらおいおい修正していこうと思います。
とにかく、
古いオフロードバイクだし、まともに新品の部品なんかでないと思って進めます。
ただし、
中古パーツが山ほどあるのがセローのいいところです。
ヤフオクでは中古部品の方が新品より高いという現状が散見されます。新品のチェックをするのが先決です。
※YAMAHAのネットでのパーツ問合せ機能、大いに使わせていただいております。意外に欠品がないのがすごい。高いけど。
ちなみに・・
中古バイクを手に入れたら程度は違えども徹底的に初期化すべきですよ。
初期化で手を抜くと安心して乗れるバイクにはなりません。
全体を一度シャンとさせずに「こんなもんだ」と思って本来の姿を知らないまま乗り続けるのはもったいないです。
※平気で「こんなもんだ」というショップは信用しない方がいいですよ。
なので、
最初に全体的に分解清掃をしながら、総合的に一通り整備をすることをおススメします。
目立たないところが傷んでたりするので外せるものは全部外て清掃しましょう。
※中古バイクは完璧な新車状態にはなりません。ある程度の割り切りは必要ですが新車に近づけることは可能です。
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レストア計画と初期化のポイント
バイクにまたがって常に目に付くポイントが気に入らないとバイクに対して愛着がわきません。
※目に見えるパーツやボルトが錆びてるとちょっと気分が落ちます。
それに、
中古バイクには、前オーナーのカラーというか、残留思念みたいなものが残ってる気がします。
※なので、最初に操作系など常に触れる個所はリフレッシュして支配下に置き手なずけます。
極論を言えば、
外装は全部新品にして、綺麗にしてあげたいです。
けれど、
外装系の新品はメーカーストックがすぐなくなります。
外装部品は、中古でも価格高騰しやすいので予算オーバーになりそうです。
なので、
秘密の技を使って満足度を上げる予定です。
※とりあえず、白い外装の日焼けは耐水ペーパーで汚れたところを落としてから、シリコングリスかバリアスコートでコーティングしておきます。
秘密の作戦とは・・これだ!KDX125SRで一気に古さがなくなりました。
MDFデザインのデカールはいろんな車種に対応しています。
古臭く見える単色より一気にカッコよくなります。
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シートがダサいと愛着は半減します。
当倶楽部に来たばかりのセロー225W(4JG1)は純正のシートでありませんでした。
半分、ゲロ林道行くための投げバイクだったようです。
おそらく、
当倶楽部のセロー225Wについてたシートはタンクが大きくなったセロー225の型違い、おそらくSEROW225WE(4JG5/4JG6型)のシートと思われます。
ちゃんとつくんだけれど、タンクとシートの隙間は埋まりません。
ダサい・・
※タンクとかシートが気に入らないと愛着なんかわきません。一番目が行く個所ですし。
タンクが違えばシートも違う
セロー225W(4JG1)にセロー225WEのタンクやシュラウド、サイドカバーは流用可能らしいです。
その際にはシートも変えなければいけないということがわかりました。
※セロー225WEはタンク容量が増えてるので、その分シートが後ろに下がってる、ということですね。
セロー225WEのタンクやサイドカバー、シュラウドは長期的に探してみようと思っています。
※大きなタンクはロングツーリングではよさそうだけど、林道では重い・・かな。
フロントアップするのに重たいタンクは邪魔なだけですし。
ちなみに・・
破れててもいいので安い中古のセロー225Wのシートをオークションで探して表皮は張り替えます。
と思うけれど、新品パーツが出るかどうかチェックしてみます。
調べずに新品発注すると中古部品の方が高かったりすることは少なくないです。
幸いセロー225は大人気で長く作られたモデルなので中古パーツには困りません。
ただし、
軒並み部品が少なくなってきているので部品価格が高騰しています。
新品パーツ4JG1のシートの新品は出ませんね・・
※参考までにセロー225WEのシート(手元にあるやつ)は、3万3千円越えでした。
なので、
貧乏なワタクシは中古シート&張替で対応することにしました。
YAMAHA純正部品情報検索サイト
いつもお世話になっています。
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グリップ周りの交換はリフレッシュに効果あり
グリップ自体は高いもんもでもありません。
ワタクシは中古バイクのグリップはあっさり交換する主義です。
ハンドルグリップは消耗品です。
中途半端に古いバイクは大体グリップが傷んでいます。
ハンドルグリップは、よほどこだわらない限り汎用でいいので結構気楽です。
思いっきり古いバイクはグリップのゴム素材が固いのであんまり減らない気がします。
※不思議なことに、Z1-Rの純正ハンドルグリップは手に入れたときに交換しましたが、10万キロ25年乗ってもそんなに傷んでいません。
多色成型の場合、ちょっと寿命が短い気もします。
ハンドルグリップは、適当なカッコイイ奴を付けるつもりです。
これを変えるだけでもハンドル回りの見た目は一気に締まります。
何より気分がいいです。
※ハンドルグリップは、穴が貫通してるタイプと閉じてるタイプがありますので購入の際はコレだけ注意すればなんでも付きます。
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ハンドル周りと言えば、グリップ周りはナックルガード(ハンドガード)も付けたいところです。
YAMAHA純正が安いし手に入りやすいし、セロー225シリーズにはよく似合います。
※秋の藪漕ぎの際にないとグローブが破けるし、寒いときは風も遮ってくれるので、必須アイテムです。
ちなみに・・
ハンドガードに骨が入ってるバークバスターは危ないのでつけない主義です。
バークバスター付けてる人は多いです。
確かにこけたときにレバー周りを守ってくれます。
ただし、
コケたときに、ハンドルから手が離れバークバスターの金属製の骨の輪の中に腕が入ると・・
テコの原理で骨を折ると聞いてからオープンエンドのナックルガードしかつけたことないです。
※レースで疲れてくると、結構ハンドルから手が離れちゃうといった経験がないわけではないです。(ジャンプ失敗とかでね・・
確かに、こけてもレバーが折れないのは魅力ではあります。
ただ、公道で使う分には大げさな気もします。
レバーやステップ、ブレーキ周り
走らないバイクでは人は死なないけど、止まれないバイクで人は簡単に死んじゃいます。
ブレーキ周りはメンテナンスに自信がない場合はおとなしくショップに出しましょう。
命にかかわります。
レバー周りは、常に手で触る箇所だし目につくのでサクリと交換する箇所です。
手に入れたセロー225Wは、マスターシリンダの液量確認窓割れ防止なのかシリコンでガードされてるし、何らかのトラブルを抱えた車両なのかもしれないですね・・
幸い、見た目は汚いけど前後とも作動は良好なので軽いオーバーホールで済みそうです。
※この辺は初期化の範疇です。
ちなみに・・
各メーカーから、マスターシリンダーのオーバーホールパーツが販売されています。
セロー225Wのマスターシリンダーオーバーホールキットのパーツナンバーは
です。
※2019/09現在、2797円(税込み)10月以降は、2849円(税込み)になる見込み。
それにしても、
消費増税、許せん!!断言しますが、日本の経済的に絶対いい結果になりません。
野外保管を10年もすればゴム製のダストシールが傷んでるのは普通ですので、中古バイクはオーバーホールしたほうが安心ですよ。
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メーター類は見た目をきれいに!
セロー225シリーズはメーター自体はともかく、インジケータが大きくて野暮ったいデザインで嫌いです。
それでも、
オフロードバイクはインジケーターもある程度防水や埃除け対策がしてある・・ように思うので純正のまま行きます。
経年劣化でメーター回りのパーツが白くなってるので、ここは秘密の白濁対応ケミカルを多用する予定です。
インジケーターが大きくて見やすいけどレーシーではないですね。
それと、
メーターワイヤーの分解グリスアップですね。
※中古バイクのメーターワイヤーは分解して注油しておかないと切れますよ。
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錆びた各所のボルトは強度が必要な個所以外は交換する
ボルトは磨いて再装着することもあるけれど、
します。
ボルト自体の強度が必要な部分は高強度のボルトをまとめて発注する予定です。
※レストア時に、エンジン分解したボルトナットを交換するのは洋服を再縫製する場合に糸を再使用するようなもんだ、と英国車乗りの師匠が言っていたけど、ちょっと納得です。
とりあえず、
最初は強度の不要な錆びたネジをホームセンターの新品ボルトに変えるだけでも見た目がしっかりします。
簡単で満足度がかなり高いおススメのメンテナンスです♪
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ハンドル回り、フレームなどが雑に塗ってある
まいった・・いろんなところに銀の塗料とか黒の塗料が塗りたくられてる・・
※普段ならこういう自家塗装が少しでもしてあるバイクは買わないんだけどなぁ・・
恐らく錆止めのつもりなんだろうけど、ちょっと雑すぎです。
塗装は難しい物ではないんですが、素人が思い付きで出来るような代物じゃありません。
中古でバイクを選ぶ際、最初に没にするポイントは「素人塗装」してある車体なんですよ・・
※普通なら絶対買いませんよ、この程度なら・・でも知り合いだしなぁ・・
とりあえず、
いったんそれらの塗装をはがして、再塗装するかどうかは検討しなきゃいけません。
※綺麗に塗装を剥がすのはかなり大変です。
走るのに支障がないので、時間をかけて塗装を剥がしてみようかと思います。
まず、フレームは再塗装されているところを極力落としてみるつもりです。
※それ以外のボルト頭を塗った跡はボルトはブラスト処理するか交換、ワイヤブラシで地味に磨く・・かなぁ。
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ちなみに・・
オフロードバイクの場合、乗ってればフレームはどうやっても色が剥げます。
塗装の剥がれは、ある程度はしょうがないと割り切りましょう。
※フレームガードという部品もありますけどね、泥が詰まります。
剥がれた塗装を、素人が思い付きで自家塗装して適当に処理する・・
という間違った選択をすると逆に汚く見えます。
むしろ、
塗装が剥げている方が潔い気がします。
※適当な素人塗装は確実にバイクの価値を下げます。
自家塗装するなら、本気で塗装を学んだ方がいいですよ。
※筆塗なんて厳禁です。知り合いがやろうとしてたら、体を張ってでも止めてあげた方が親切です。
そして、
自家塗装したバイクは、仕上げ度合いにもよりますが大抵どんな名車でも買いたたかれます。
自分のバイクの資産価値を自分で落とすことになりますよ。
※時間と金とと相互術と塗装ブースがない場合、自家塗装はやめておいた方がいいです。絶対後悔します。
まとめ
なので、
一生懸命レストアしてみようと思います。
はっきり言うと、
かなりボロい個体を手に入れた感は拒めませんが責任を持って直します♪
個体の程度が悪いので、ハードルは高いですが久しぶりの期日が決まっていないレストア作業はすでに楽しいです。
幸いセロー225は部品探しが苦にならないくらい中古車両が多く出回っています。
当面の部品調達にはとりあえずは問題なさそうです。
今回のレストアは、とりあえずエンジンもかかることだし、セミレストア程度で普通にナンバーも取れそうです。
とはいえ、
細かいところは、こだわりまくって作ってみようと思います。
一年計画くらいで・・
※それまで公道デビューはお預けかな。税金も保険もかかるしなぁ。
さてどうなることやら♪
・・つか、ワタクシそんな金も時間もあったっけ?