荷物積まずに走ってますよねえ。
短距離なら何とかなりそうですが、
民家のない山の中でもトラブルは起こりますよ。
そういう時、
工具や部品を積んでおけば何とかなることが多いです。
当記事の目次
車載する工具の選定基準
何でもかんでも持っていければ良いのですが、そんなに大荷物ではねえ。
積んでいく工具の選定基準は、
トラブル発生時に直近の整備可能な個所まで何とか移動させられる工具
です。
ツーリング時に持参すべき工具は各バイクで違います。
機械的な信頼性が高い新しめのバイクであれば、転倒しない限り持参工具はほとんど要らないのかもしれません。
※最近のバイクは素人が整備できない前提です。
こういう場所でトラブルを起こすと、超思い出に残ります。
旧車の場合は、
致命的な破損がなければ、とりあえず現地でも何とかなる場合が多いです。
※部品自体が破損すると何ともなりませんが。
トラブルを起こした場合は、街の自動車整備工場やガソリンスタンドを目指しましょう。
少なくとも、持参した工具よりは大量の工具を持ってるはずです。
最低限の修理は現地でするにしても、足りない工具はそういった場所でお願いしてお借りするんですよ。
※全部自前でなんてできないです。
トラブルのデパート:旧車
古いバイクでのツーリングでは、何時、何処でどんなトラブルが発生してもおかしくありません。
・・コレが旧車でのツーリングです。
ただし、
何かが起こった場合、出先で完全な整備が出来る工具を持参するのは不可能です。
なので、
最低限の修理だけして、より工具がある場所でもう少しましな修理をするのが良策です。
したがって、
手持ちの工具で最低限動かせる状態にして、
安全に最大限の注意を払いつつそろそろと街の明かりに向かって移動しましょう。
ちなみに・・
古いバイクでのロングツーリングの際はいつも以上にバイクに気を使いましょう。
何か異変や違和感があったら、止めてチェックするくらいの慎重さが必要です。
古いバイクでツーリング中に無茶な走り方するのは、機械的なトラブル防止するという観点からも文字通り自殺行為です。
いいんですよ、ゆっくり走れば。
無事これ名人です。
ワタクシは、この考えで30年以上、日本全国走っていますが未だに一度もバイクを置いて帰ってきたことはありません。
※トラブル後、街でレンタルした軽トラに積んで帰ってきたことは2度ほどあります。
街の自動車整備工場まで走れれば何とかなる
※急激に減りつつありますが。
街道に出れば、ガソリンスタンドもあります。
※急激に減りつつありますが。
トラブル発生時には街の車関係の整備が出来る場所に向かいましょう。
工具が足りなくてどうしようもないときは、人にお願いするんですよ。
※これ以上の解決策はありません。
どんな街にも整備屋さんはある
田舎町の整備屋さんには、
等を借りることが可能です。
※丁重にお願いしたら大抵工具などはお借りすることが出来るはずですよ。
そして、
オヤジさんが話好きだと、何やかやと世話焼いてくれたり、お茶に突き合わされたりしますが、それはそれで楽しいもんです。
もし、
そういう場所でお世話になったら後日必ずお礼に伺いましょう♪
大人として当然の行為ですよ。
ちなみに・・
ワタクシは名古屋でZ2のベアリングが死んで呆けていた時に、街の車の修理屋さんがベアリングを手配してくれて直った経験があります。
※夜中まで対応してくれて本当に助かりました・・
非常にラッキーな出来事でしたが、いつもこうだとは限りません。
※どうしても感謝を伝えたかったので、修理代のほかにラーメンおごらせていただきました・・
ワタクシはツーリング先でトラブっているバイクを見かけたら助けることにしています。
それは、
ツーリング先でトラブルを起こした際の心細さとやるせなさを知ってるからです。
世知辛い世の中ですが、こうやって人の親切は回っていくんですよねえ・・
具体的に持っていく工具
ネットで「ツーリング 工具」で検索すると大変高価なコンパクトな工具が紹介されてることが多いです。
ツーリングに携帯する工具に高価なブランド品の工具は必要ありません。
この他にエンジンばらすときなどにしか使わないKTCのセットがありますが普段はもったいないので使いません。
工具は消耗品です。
小さくたためて携帯性が高い工具が紹介されたりしますが、小さいものは力が入りずらいんですよ。
携帯性の高いコンパクトな工具は格好がいいので所有満足は高いかもしれませんが、使い勝手が悪いです。
※折りたためるマルチプライヤーは大抵握りに力が入らず、使いずらいです。
ツーリングには多少かさばっても、いつも使ってるような手になじんだ工具を持参すべきですよ。
持参するべき工具
携帯する工具なんて結構適当なので十分です。
高価な工具もいいのですが「見栄を張ってもボルトは回りません」です。
ので、
多少精度は落ちても、サイズが合う工具を持っていることが大事です。
位あれば問題ないかと思います。
大抵どこのホームセンターでも入手可能なものばかりです。
※ツーリングに持参する工具なんてどうせ錆びますので高価なものは不要です。
バイクによっては外したいボルトに工具が上手くかからないような作りの車種もあります。
その際は、車種ごとに使いやすい工具を持っていくべきですよ。
ラチェットに延長ジョイント噛ませてボルトを外す必要があるならそれを持っていくべきです。
※ワタクシは、ホームセンターの工具を躊躇なくぶった切ったり削ったりして専用工具にしちゃいます。
ちなみに・・
豪州の砂漠をオフロードバイクで走る際には大量の工具と応急処置の部品を持っていきました。
砂漠ではバイクが動かなくなったらほぼ確実に死にます。
※マジで行方不明者がポスターになってるくらい大量にいるんですよ。
しかも、
次の街(舗装路が200mだけ見たいな街)まで、数百キロあることも普通です。
砂漠走行中は、徹底的にバイクには無理をさせずトラブル防止に努めました。
もちろん、
タイヤチューブやパッチ、各種工具類も積んだので大荷物になりました♪
※嫁のKLR250は荷物を積みすぎて車高が下がり、サイドスタンドが直立してコケタくらい荷物積みました。
旧車のトラブルできついのはパンク
ほとんどタイヤ交換するための工具はネットでも紹介されていません。
古いバイクはスポークホイール装備のバイクが多いです。
ほぼもれなく、チューブタイヤです。
旧車のパンク対応は、今どきのチューブレスタイヤと違ってホイールを外してチューブを引っ張り出す必要があります。
※オフロードバイクでも同じです。
何せ、ホイールを外したバイクは直立しませんでな。
パンクしたバイクほどクソ重たいものはありません。
特にZ1系などは装備重量は250kgを超えます。
簡単に押したり引いたりすることすら難しいですよ。
実際にパンクしたらわかります
パンクしたままのバイクで走行するのは危険すぎます。
いいことは一つもありません。
旧車でのツーリングの際は、
自分のバイクのパンク修理ができるだけの工具
を自分でセレクトして持っていく必要があります。
パンクに限らず、トラブルが原因で事故に発展しそうならその場を動くべきではありません。
自分で対応できないなら、
レッカーサービス付きの保険に入っておくことです。
パンク修理道具は持参すべき
しかも、
出先でタイヤを外すのはかなり大変な作業ですよ。
※何度やっても出先でお店広げてタイヤ外して修理するのは嫌な部類に入ります。
もちろん工具だけあっても、パンク修理スキルがない場合はお話になりません。
旧車ブームとはいえ、自分のバイクのパンク修理ができる人はほとんどいません。
旧車やオフロードバイクでのロングツーリングをしたいのであれば、パンク修理は必須のスキルです。
もしスポークホイールのバイクに乗っててでパンク修理の自信がなければ・・
悪いことは言いませんのでバイクのレッカーサービスの保険に入っておくべきです。
人気のない峠道でパンクしてどうしようもない場合を想定してみてください。
という心細い事態になっても知りませんよ。
※今どきのバイクのチューブレスタイヤのパンクは簡単なんですけどね。
ロードサービス付きの盗難保険
タイヤ交換用工具
出先でもガレージでもタイヤ交換に必要な工具は変わりないです。
※コンプレッサーが使えるかどうか位の差はあります。
※センタースタンド外すのはほんとにリスクを伴うんですよ。
出先でパンクした際は、出先で慌ててチューブを修理せずに丸ごと交換しちゃうのが簡単でいいですよ。
※ただしタイヤ交換時に焦ると、タイヤレバーでチューブに穴が開く「スネークバイト」という必殺技のようなヒューマンエラーにつながるので注意が必要です。
ちなみに・・
実際にワタクシは、神奈川の友人がツーリング中に長野でパンクしやがったのを助けに行ったことがあります。
※パン期修理道具持ってなくて直せないって泣きつくもんだから回収に行きました。
軽トラで回収に行った際、路肩でお湯沸かしてラーメン食べてました。
その場で直すのも面倒なので、コンプレッサーのある当倶楽部拠点に運び完全に修理しました。
当倶楽部にストックしてあった予備のチューブも使いました。
※容赦なく有料です。バイクのトラブルはオーナーの責任です。ワタクシの時間を返せ。
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ツーリング時に携帯する予備部品
実際にトラブルを経験して必要そうな部品は持っていけばいいと思いますよ。
※YAMAHA系のレギュレーターとかね
あくまで参考ということで
当倶楽部がZ1系二台でキャンプツーリングに行く際に持っていくものを紹介しておきます。
※この辺は適宜ということで。
ヒューズ
Z1系に限らず、古いバイクはヒューズがガラス管です。
※大体80年代前期くらいまでのバイクはガラス管ヒューズが一般的です。
現代はガラス管ヒューズが出先ではなかなか入手しずらいのです。
予備ヒューズを携帯するか、ヒューズホルダーごと今どきのブレードヒューズに変えちゃうことをおススメします。
※ブレードヒューズにすると出先での入手が楽になります。
ワイヤー類
ワイヤー類はたまに切れます。
ワイヤーの取り回しが悪いと意外とあっさり切れます。
※特に雨天だとワイヤー内の油分が流れ出ちゃいます。
は常に携帯していますね。
※GSX1100S刀に乗ってた時にクラッチワイヤー切れたし、Z1-Rでもアクセルワイヤー切れたことあります。
また、ワイヤーと言えばタイコ部分がモゲることが多々あります。
その場合は、
自作のタイコストッパー(今命名した)をプラグのターミナル部を改造して作ってあります。
関連記事参照
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タイトル(全角15文字)プラグ
Z1系エンジンに使われているNGKのBタイププラグは幸い日本中のホームセンターで入手可能です。
※古いバイクはBタイプのプラグが多いです。
特にZ1、Z2エンジンは、2バルブなのでプラグが斜め外向きについています。
コレが稀に、立ちごけで折れる(笑)
※嫁が実際にやった。プラグキャップも粉砕しました。ビニールテープで応急処置で帰ってきましたが。
一瞬、プラグがとれなかったら・・と青くなりましたが、プラグの21mmのネジ部は大丈夫でした。
オーバーフロー癖のあるキャブを装備したバイクや、セッティングの合わないレーシングキャブ装備のバイクならプラグの予備は必携ですね。
※アクセル一定開度で流してても、調子が悪いとプラグはカブるときはカブります。
プラグは、B8ESを何本かZ750D1のテールカウル内の書類入れ内に放り込んであります。
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ガソリンホース
ガソリンホースが経年劣化で破けたことがあります。
※特にホームセンターで売ってる耐油ホースは割れます。
なので内径8mm、20cmくらいの耐油ホースを工具セットに中に入れてあります。
※ガソリンフィルターが振動で周囲にぶつかって破損したこともあります。
そのうち記事として独立させて書きますね。
※この記事書いてたらいろいろガソリンホーストラブル思い出してきた・・
その他
点火系がノーマルのポイント点火方式の場合は、
は持参すべきですよ。
※特にコンデンサは良く死にます。
まさか、レギュレータも純正のままツーリングに行く人はいないと思いますが・・
Z1系のレギュレータは新品でもすぐ壊れますよ。
※関連記事参照のこと
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ちなみに・・
旧車はツーリングに行く前の始動時の点検は極めて有効です。
ネンオシャチャブクトウバシメ、って奴ですよ。
これだけで十分ではないのですが、やらないよりはるかにマシです。
普段から整備出来てれば大きな問題にはならないと思います。
出かける1週間前には全体を軽くチェックして置き、異常があれば随時対処する、くらいの気持ちが必要ですよ。
※驚くことに現在はZ1系バイクの部品なら1週間あれば大抵調達が可能です。
それに普段からバイクはキレイにしておくべきですよ。
大体、バイクは普段から綺麗にしておけばちょっとしたトラブルに気が付けます。
※出先で大ごとになる前にトラブル自体を避けられるってもんですよ。
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まとめ
これだけ持って行っても、壊れるときは壊れます。
※大体、経験上壊れやすい部品は持っていく方針です。
大荷物になって面倒くさいですが、
というより、はるかにマシです。
壊れたら直せばよい。
普段から割とメンテしてる方だと思うんですが、
Z1-RやZ750D1は40年も経過したバイクですので何があってもおかしくないです。
出先で不調になった際、
トラブルシューティングして原因追及、対応するまでの速さは経験を重ねるしかないです。
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ワタクシも、30年くらいZ1系で遊ばせていただいてるので大抵のトラブルは経験しております。
旧車バイクでのロングツーリングはこういったトラブルも含めて楽しめないと、やってられませんよ♪
壊れたらすぐバイク屋さんに持ち込むのもいいですが、いつまでたっても行動範囲は狭いままです。
それなら、
普段からキチンと自分でメンテしておくと大抵のことは出先でもなんとか解決できます。
旧車でのロングツーリングする際は、
自分でメンテ出来ないならレッカー付きの保険に入っておく
ほうが出先で軽トラ借りて帰ってくるよりもはるかに安上がりです。
もしくは・・遠出しない(笑)
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