特に古いバイクはある程度、自分で対応できないと金食い虫になります。
Z1系のバイクは現代のバイクの基本になってるところがあって、実はシンプルな設計です。
メカ初心者でもちょっとずつ覚えればそんなに苦労はしません。
バイクも車もメンテナンスは奥が深くて実はかなりおもしろいんですよ♪
余計なお世話コメント
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もちろん、携帯でも読みやすいように頑張っております♪
当記事の目次
古いバイクはオーナー自身がメンテナンスすることが前提の設計
マニュアルも素人がわかりやすいように書いてくれています。
しょせん、バイクは屋根もドアもエアコンもないのでメンテナンス項目なんてたかが知れています。
Z1は旧車とはいえ、わかりやすいメカニズムのバイクです。
とはいえ、
ネンオシャチェブクトオバシメ
だけでいいわけじゃないです。
ネンオシャ・・は、やらないよりは全然いいですが標語としては汎用性を持たせねばならないので、だいぶ緩いです。
タイヤの空気圧に触れてないし。
※チェックしてダメだった場合の対応が大事です。
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Z1系はとてもシンプルなつくりなのでメンテナンスも簡単です。
とはいえ、
全くの初心者がやみくもにいじると壊しかねません。
というわけで、
Z1系のバイクの基本的な維持メンテについてさっくりまとめてみました。
Z1系の基本的なメンテナンス
その証拠にワタクシは四半世紀以上、少なくとも10万キロはZ1-Rに乗り続けてきましたが大きく壊れたことはありません。
各個体差はあるので絶対ではないですが、基本的なメンテナンスを継続できればユーザー車検とか余裕です。
※現在は入手時の状態が悪すぎるものが多いです。
メンテナンスの第一歩は清掃
何がなくても何があってもまず綺麗にしておくことです。
清掃しながら各部のチェックができます。
最初はチェックポイントもわからないと思いますが、自分で手を汚してメンテすることでだんだんわかるようになります。
時間をかけて、全体的に清掃すれば大体通常のチェックは終わります。
全体のチェックの流れをルーチン化しておくと色々チェック漏れが防げます。
※清掃後はきれいになった愛車を見て適当に悦に入ってください。所有満足は大事です。
清掃を繰り返してると 楽しくなってくるので 徐々にパーツを外して部品単体にして清掃するようになっていきます。
これがメンテナンスの第一歩です。
どんどん複雑な機構の分解清掃・グリスアップができるようになると、メンテナンススキルがかなり上がります。
※ワタクシもまだこのレベルです。
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ちなみに・・
キャブやブレーキなどの大物を分解清掃をする際は、経験者や有識者と一緒にやるといいです。
知識と経験、チェックするポイントがわからないと無駄足どころか危険ですらあるパーツです。
キャブの清掃や調整はお店に頼むのもいいですが、旧車はショップによほど自信がない限り受けてくれません。
仮に受けてくれても、お客側に知識がない場合は高額な請求になりがちです。
高額な対価を支払っても完全に不具合が直ってるとは限りません。
※クレームやトラブルになりがちなので普通のショップは基本的に旧車のメンテナンスははやりたがらないです。
どうせなら、知識付けて自分でやってみた方が楽しいですよ。
知り合いがエアコンプレッサー持ってたら礼を尽くして貸してもらいましょう。
※キャブ清掃はエアコンプレッサーがあると超楽です。
旧車のキャブは、素人でも清掃やメンテナンス、セッティングが可能です。
※キャブは消耗品ですので、手荒く扱われた個体のキャブは大抵寿命ですけど。
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消耗品のチェック
こうなったら初歩のメンテナンスは大抵できます。
最初のうちは、ショップで消耗品の確認をしてもらってもいいでしょうけど、お金がもったいないです。
どんどん自分で知識を身に着けていきましょう。
それでこそ、Z乗りってもんです。
※旧車乗りはそれぐらい出来ないとツーリングには怖くていけませんよ。
例えば、
- ブレーキパッドの残量
- タイヤの偏摩耗と空気圧
- オイル量
- プラグの焼け具合と消耗度合い
- チェーンの伸び
- スプロケの摩耗具合
位は常時チェックしましょう。
上記を全部やっても1時間もかかりません。
※基本的には、清掃と同時にやっちゃった方がよいです。
わからなければマニュアルを見れば図解されています。
ヤバい、こんなものまで値上がり傾向とは・・。
探してみつけたら中古でもいいので入手しておくのです。
※ワタクシはさらに古い茶色のマニュアルを持っています。オイルで汚れまくって背表紙もボロボロですが。
消耗品を自分で交換できるようになれば、またレベルアップです。
30年くらい前、東京都北区王子のバイク屋さんで普通に新品が売ってました。
動作部のグリスアップ
分解・清掃・グリスアップ・再組付けのスキルが身に付きます。
バイクに限りませんが、可動部がグリス切れを起こしたり、古いグリスが固着したりすると余計な個所が摩耗します。
※出先でワイヤー切れを起こしたりすると青くなりますよ。
Z1系のオーナーさんに限らず、旧車のオーナーさんは意外にみなさんズボラです(笑)
クラッチやアクセルが重くてもこんなもんだと納得している人が多いです。
※Z1系のクラッチは、ほんとはすごく軽いです。
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雨天時に走ると、いろんなところのグリスが一気になくなることを覚えておいた方がいいですよ♪
ワイヤは出先で切れたことあるので、結構慎重にグリスアップします。
※突然切れることも珍しくないです。
グリス切れ=パーツ同士が擦れ合う
ので各パーツの寿命が短くなります。
※クラッチレバーホルダーも長年使うとすり減ってきます。
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あと、シフトペダルのボールジョイント部もグリスアップしてあげましょう。
ここが渋くなるとほかの箇所に影響が出ます。
※タロッティのバックステップ、グリス切れで固着するとネジ部が舐めてもげますよ。
出先では起こってほしくないことがよく起きる。
ワタクシは、春先にいったん出来る限り可動部を全部ばらしてグリスアップする派です。
スロットル系、クラッチ系はワイヤも含めてグリスの状態を見直します。
車のタイヤ交換とともにが春先の恒例行事になっています。
ちなみに・・
昨年夏にちょっとハーレー883スポーツスターを借りました。
このクラッチやアクセルなどの操作系が重いのなんのって・・。
これじゃ長距離走ったら疲れちゃうよ
ワタクシは、軟弱バイク乗りなので操作系は特に完全にグリスアップします。
結局、メンテナンスをきちんとしていれば長距離でも疲れないバイクになります。
アクセルのスロットルが軽いだけで疲れ方が全然違います。
クラッチも同様です。
とにかく操作系が重くなったら、分解してグリスアップが基本です。
そうなる前に最低でも一年に一度くらいは全体的にグリスアップしてあげたいポイントです。
エンジンオイルのチェック・交換
オイル交換は初心者が最初にできるようなるメンテナンス項目です。
「オイルは入ってりゃとりあえずいい。」
そういう人もいるようですけどね・・
※ワタクシはそういう人に意見をしない様にしています。エンジン壊すだけです。
とはいえ、
空冷バイクに乗るならオイル管理は基本メンテナンスです。
※オイル交換さぼったバイクはヘッド開けるとすぐわかります。ヘッドカバー内が油焼けしてるので。
オイル交換は空冷バイクの基本の「き」ですよ。
エンジンオイルの油量が不足しているようなら、つぎ足すか潔く交換しましょう。
すぐにオイルが減るなら、
のどちらかです。
始動時、または加速時に白煙出ませんか?
原因はそれぞれ違いますが、エンジン腰上オーバーホールを覚悟しましょう。
※暫定的ですが粘度の高いオイル(20W-50とか)を入れると白煙が減り、オイルが減る量が少なくなる場合があります。
ブレーキフルードのチェック・交換
茶色く変色してませんか?
ブレーキフルードは黄色、もしくは茶色じゃないですかね?
※ワタクシはこういうところをよく見ます。
ブレーキフルードって、吸湿性があって色が変わると沸騰しやすくなります。
こうなると危険ですらあります。
※特にマスターシリンダのラバーブーツが破れていると、ブレーキフルードはあっという間に変色します。
ブレーキフルードの交換は、ポイントさえわかれば簡単なんですが慣れるまでは経験者と一緒にやりましょう。
※ブレーキフルードは複数人でわいわい交換すると無駄がなくていいですよ。ブレーキフルードは余ると缶に保管してても酸化するので新品買ったら使い切るくらいで。
ポイント点火の場合ギャップ調整とタイミング調整
Z750D1まではポイント点火で、Z750FXからトランジスタ点火(ほぼメンテフリー)になります。
エンジンの回転タイミングを機械的にピックアップしてスパークプラグに火花を飛ばしています。
要するに、機械式でオンオフしています。
このポイント点火方式はだんだん接点の間隔が広がってずれていきます。
コンマ何ミリとかそういう世界です。
※現行車は例外なく、無接点式でセンサーで点火タイミングを拾うか、それすらも電子デバイスで制御されています。
ポイント調整の仕方
点火タイミングに合わせてポイントが開くように調整すればいいんですが、これが慣れるまで自信持てないんですよね。
※プラグを抜くと圧縮が抜けて回しやすくなりますが面倒くさいです。
※ポイントが開くとIGコイルの1次コイルにかっている電圧が遮断されて2次コイルに高電圧が発生してプラグに火が飛ぶという仕組みです。
※ポイント自体は、プラスネジで止まっていてギャップの調整が出来ます。
ギャップが広いと点火時期が遅くなり、狭いと早くなります。
※狭くしても0.35mmとかそんなもんです。
調整ネジを締め付けると微妙にギャップがずれたりするので締め付け後は再度測定します。
点火タイミングは個体によって多少違うようです。
※ワタクシが昔乗ってたZ2は多少早めの方が調子が良かったです。
ワタクシは、おんぼろZ2で日本中を回った際は、毎朝キャンプ道具を撤収した後、これをやるのが日課でした。
※おおむね300km位でポイント調整してました。
ちなみに・・
Z1系の点火タイミングポイントは消耗品です。
※もの自体は安いのですが。
使ってるうちに、だんだんポイントのヒール部分が変形してきます。
※一部尖ったりもするのでギャップが変わってきます。
ついでにポイントの横にあるコンデンサも消耗品です。
コンデンサはいきなりパンクしますが原因が判明するまで結構時間がかかります。
ので、
※ポイント点火で頑張りたい人は、ポイントの予備とコンデンサをツーリング時には携帯したほうがいいですよ♪
ワタクシは無接点点火にするまでZ2のテールカウルに積んでました。
※まだガレージに転がってるかもしれません。
点火系は最初に手を入れて無接点点火に変更した方がいいです。
ワタクシは、ポイント点火の個体は即座に無接点点火方式に変えることをおススメします。
ポイント調整は、エンスーっぽくてカッコいいんですが、無接点点火の火花の強さにはしびれました。
エンジン始動や加速が、明確に良くなります。
※燃費も良くなるし、壊れないし、出先で調整不要だしいいことづくめです。
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カムチェーンの張り直し
なので、バイク乗りでもカムチェーンの調整したことがある経験者数が絶対的に少ないです。
Z1系は手動でこのカムチェーンの張り直しをしなければなりません。
Z1系は手動のカムチェーンテンショナーが付いています。
シリンダの後ろ、キャブの下あたりにでっぱってるのが、カムチェーンテンショナーです。
ここに生えてるボルトを一度緩めることで、内部のスプリングが伸びてカムチェーンを押すという作りです。
※スプリングが弱くて「ほんとに張ってるのか?」という気もします。
カムシャフトチエン
■純正のカムチェーンテンショナーの調整方法
だけですが、意外にスプリングのテンションが弱いのでちゃんと張れてんだか微妙な機能です。
マニュアルによると「1,500kmごとに調整。」となっています。
そして、
Z1系バイクは古くて粗雑に扱われた個体が多くいのです。
カムチェーンテンショナーがまともに動いていない、カムチェーンが伸び切っててるような個体が多いです。
※ボルトを強く締めすぎて内部が変形、緩めてもカムチェーンを張らないものがあります。
こういう外したパーツもしつこく持ってるのがワタクシという人間だ。
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Z系もどんどん進化してGPzになるころにはオートカムチェーンテンショナーが装備されます。
空冷GPz用のオートカムチェーンテンショナーにするだけでカムチェーン自体が伸びていなければ一気にカムチェーンの音が減少します。
※Z系エンジンにはポン付ですのでおすすめです(Z1-Rも、Z750D1にもつけてます)。
GPz用なんて今の手に入るのか・・と思ったら。
ちゃんとリプレイス品が出てますね♪
さすが、わかってらっしゃる。
ちなみに・・
リプレイス品のマニュアルカムチェーンテンショナーというパーツもあります。
これは直接手の間隔でカムチェーンを押してテンションを張るというものです。
カムチェーンが張る感覚がわからない人はやめたほうがいいです。
締めすぎてカムチェーンラインを痛めます。
※かなり微妙です。
調整に自信がある人はこちらをどうぞ。
ドライブチェーンの張り調性と注油
その状態で走ればチェーンも摩耗して伸びるのも納得できます。
チェーンは抵抗の塊ですので、常にしっかりグリスアップしておきましょう。
チェーンのコマが一か所でも固着していると異音やスプロケの偏摩耗の原因になりますので交換が必要です。
それに、
グリスが切れると高速が伸びなくなるし、何より燃費が悪化します。
チェーンてそれぐらい抵抗ありますよ。
※Z1系を手に入れたた速攻で抵抗の少ない530サイズのチェーンにコンバートすることをおススメします。
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旧車やZ1系バイクでツーリングに必要なもの
それでも、壊れる時は意外な個所が壊れます。
ツーリング先でトラブルに合うと今でもちょっとビビります。
異常があったら、その場で直せばいいんですよ♪
経験上、出先での修理に必要な工具や予備部品をだんだん携帯するようになります。
とはいえ、
自分でメンテナス出来るようになるまではちょっと怖いもんです。
メンテナンス力が付くまでは、出先で壊れると致命傷です。
その時点で
なので、
Z1系に限らず古いバイクでのツーリングの際は絶対にレッカーサービス付の任意保険に入りましょう♪
※JAFでもいいらしいですよ。
メンテに自信がなければ、入っておいた方が無難です。
※ついでに、屋外保管の場合はバイクの盗難保険は入っておいた方がいいです
ちなみに・・
ツーリング先でのショップだと大抵修理は断られると思っておいた方がいいです。
もしくは一見さんの場合、バイクショップはZ系ってだけでかなり高額を請求してきます。
ワタクシも何度も経験があります。
ワタクシだってバイク屋だったら高額請求しますもん。
※何らかのカスタムしてある車両だったら絶対にお断りします。
しかも、メカがよくわかってないお客さんだったら良いカモです。
まとめ
それをきちんと続けると一生乗れます。
今のバイクの様にコンピュータ制御ではないので素人ができる箇所ばかりです。
Z1系のバイクは、40年前に世界戦略機として生まれました。
今となっては非常に基本的なつくりです。
※というか、今のバイクの基礎を作ったのがZ1系です。
作りはシンプルなのでメンテナンスは、それほど難しくないですよ。
※5年も乗ってれば慣れます。要するにメンテナンスは慣れと習慣化です。
基本的なメンテナンスをする前に、サービスマニュアルとパーツリストは必須です。
長く乗るつもりなら、絶対必要です。どんどん価格が高騰しますが。
※ワタクシは昔はツーリングにも持って行ってました♪
基本的なことですが、Z1系を維持するにあたり当たり前のメンテナンスをあえてまとめてみました♪
オイルで手を汚してこそ、旧車乗りです。
簡単ですので、少しずつ覚えましょう。
Z系は大事に乗れば一生乗れます
ちなみに・・
Z1系はチューブタイヤです。
パンクしても直せるくらいのスキルはあったほうがいいですよ。
最近のバイク屋さんはチューブタイヤの修理ができないところが多くてびっくりします
パンク修理する場合はセンスタ外さない方が絶対に楽でいいですが、たいていみんなセンスタ外しちゃいますよね・・。
※なくてもパンク修理はできますがバイクに傷つきますよ。
次にパンクで出張修理手伝ったら数万円請求しますよ、M君。
レッカー代くらいもらわないと割に合わないぞ。
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